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UNITE #01@大阪城ホール9/18①(ミスチルフル感想文)



現在2022年9月18日、UNITEからぴったり1年!(うそだろ)
大変遅くなってしまいましたが、UNITE #01のMr.Childrenパートの感想文をようやっと書き上げました。
既に1年前B'zさんパート、コラボパート、ミスチルパート全体感想はこちらにあげていましたが、どうしてもMr.ChildrenのライブはMr.Childrenのライブとして感想を残しておきたくて。こうして別で感想を残すこととしました。

コロナ禍に入ってから初めての「Mr.Childrenのライブ」であったこと。
Mr.Childrenにとって、そしてファンである自分たちにとっても2年振りとなる、お互いを前にしたライブであったこと。

これらをひしひしと感じながら参加してきたライブ。あの日感じたものを、こぼさず真空パックできていればと願います。




ではでは以下どん!







【B’z presents UNITE #01@大阪城ホール9/18】
▶Mr.Children Ver.



このライブに参加させていただくことの意味の大きさを自分に何度も言い聞かせ、緊張いっぱいで足を運んだ9/18。
久しぶりに目にした大阪城ホールは本当に綺麗な青空の下で、駅から出た階段の上、しばらく立ち尽くしてしまった。


大阪城ホールでライブを見るのは、さくらいさんがゲスト出演した2018年のGolden Circleぶりの4回目。
考えてみるとミスチルのワンマンで城ホ行けたことないから大阪城ホールでライブを観るときっていつもイベントだ……ほんとにありがたい……(;;)

そんな3年前と違って、今回は人流を抑えるためグッズを買えるのは当日のチケットを持っている人のみ。会場周辺・会場内ともにソーシャルディスタンスや会話を控えることが呼びかけられていました。

なんとなくものものしさもある空気の中お客さんを見ていると、体感B'zファンの方が圧倒的なのかなという感じ。
あのトートバッグの英語たしかB'zさんのアルバムタイトルだ、あのTシャツの柄はおそらく……と目が次々B'zさんのグッズをキャッチして緊張が高まる中、時々AAGやサンギビのタオルが視界に飛び込んでくるとちょっとほっとしたり……。結局席についたら周り全員B'zファンの方っぽくて緊張が勝ったんだけどね!(笑)

座席は下手側のスタンド=たはら側でした。……あぁ、たはら側って書けるだけで嬉しいヽ(;▽;)ノ
スタンドも嬉しい、大好き!背が低い自分にとっては本当にありがたい席でした。

見晴らしのいい席からステージ側に目を向けると、ステージ上空のモニターにUNITEのイベントロゴがバーの状態で動いている映像が流れていました。(説明下手)
このモニター映像、後にUNITE配信時のライブ開始前映像として流れていましたね。配信でいろんな方と一緒に「ライブ開始」をわくわくしながら待てたこと、本当に嬉しかったです。配信でもあんなにライブ感味わわせてもらえるなんて思ってもなかったよ……粋だったなぁ……。

さらに奥に目をやると、ステージの背面側のバックスタンド席が見えました。
そう、今回はバックスタンド席ありのライブ。さくらいさんのゲスト出演ではちょこちょこあるものの、Mr.Childrenとしては2007年のHOMEツアーぶり。
「Mr.Childrenのさくらいさん」はバックスタンドとどう戯れるだろう、ていうか私よりバックスタンド席の人たちの方が絶対心臓バクバクじゃん、などなど考えながら時間を過ごしていました。

お客さんの会話の代わりに会場に流れる開演前SEは海外ロックバンドの楽曲たち。
いなばさんまつもとさんチョイス?でもなんかミスチルサイドっぽいような……いやゲスト側がSE選ばんよなぁ普通……とか思ってたら、ほんとにミスチルサイド(さくらいさん&じぇんちゃん)セレクションだったっていう(笑) こんなことあるんだ……


いつの間にか開演時間。
ライブ前のアナウンスが流れて、最後の「最後までごゆっくり楽しんでください!」の言葉で拍手が湧き上がる。
同時に、それまでずっとモニターに流れていたUNITEのバーがひゅんひゅん走って輪になって、UNITEのロゴになる。

からの「Mr.Children × B'z」の文字!!
さらに大きく拍手が上がる!!

このオープニング映像と暗転の前後はどっちだったかな、この時が緊張がマックスで……。
とにかく音もなく客電が落ちて、「ついに始まる」って息を呑んだのを覚えてる。



暗闇の中、紫色の照明がいくつも下から上から放たれてうごめき、同時に電子音?のかっこいいSE(ピロリピロリ……みたいな、語彙力!)が流れ始める。
重力と呼吸のオープニングみたい。しかもこれ完全新規のSEじゃない……??まさかこんなワンマンみたいなことをするなんて。

暗くてはっきり見えないけれど、バックステージのお客さんの拍手でメンバーが入ってきたのがわかる。
おそらくさにやんとじぇんちゃんが最初だったんじゃないかな。
じぇんちゃんがドラムを鳴らし始めて、呼応するように白と赤の照明がフラッシュのように瞬く。
(ドンドンダン!ドンドンダン!みたいな。今回、ドラムに呼応した照明がすごーく多かった!)

ドラムパートの最後、ボーカルのその人が颯爽と入ってくる。
まだ照明がつかない中だけど、一層大きくなった拍手を浴びるように、噛み締めるように、両手を広げて天井を向いてくるりと回るのが見えた。
同じくドラムのその人が笑顔で(見えるはずないのに!)スティックを掲げるのが見えた。

それだけで、「あぁ、本当に楽しみにしていたんだ、これから始まるのが嬉しいんだ」ってわかった気がして、涙が零れてしまった。





■Tomorrow never knows

明転して流れたピアノのイントロに、思わず声の代わりに立ち上がる。
SEが初めて聴くかっこいい感じのものだったから、まさか聞き慣れたこの曲がくるなんて……本当にびっくりした……!!

会場にも「おお!!知ってる!!この曲からか!!」という感じの空気が広がって一斉にお客さんが立ち上がり、いつものパンパパンのふしぎ手拍子が始まる……と思ったら、おそらく多くのミスチルファンの「パン、パパン」とB'zファンの方の「パン、パン、」が混ざって「パン、パパン\パン/ パン、パパン\パン/」の手拍子が爆誕して笑ってしまった(笑)
うわ〜もう!!対バンやアウェイで発生するこれ好きなんだよ〜〜!!!!(笑)テンションが!!!!

そんなパンパパン\パン/に彩られつつのイントロでは、ベースをフィーチャーするようになかけ一人にピンスポが。
意外とこれ、初めて見る気がした。これだけでもう「あぁそうなんだよMr.Childrenの音楽ってひとりひとりの音で成り立ってるんだよ、4人の音でMr.Childrenなんだよ、」と思ってぐっときてしまった。
そんなの当たり前なのに、可視化されると何度でも嬉しくなってしまう(;;)

ついに歌が始まる! 
……んだけどこの瞬間まずは4人の姿を血眼で焼き付ける( ⊙"⊙ )

さくらいさんは水色の襟なしの薄手のジャケットに白のカットソー。いつものようにカットソーの裾は足されてるみたい。
見た目は重力と呼吸のアンコールみたいで、タイムスリップしたような不思議な気持ちになりました。

たはたはは黒い丸首のカットソーに黒のジャケットといういつものスタイル。あぁ見てるだけで安心する存在感……。
構えるギターはいつもTomorrow〜で使う白いギターだったはず。

なかけは黒のTシャツにこれまた黒のジャケットといういつもの格好。ただしベースがオレンジくん!オレンジくんでTomorrow never knowsっていつぶりだろう……!

じぇんちゃんも黒のTシャツ!重力と呼吸から引き続き、オリーブオイスターのドラムに赤いヘッド。


歌い出したその人は、切なさを謳っているはずの歌詞なのに喜びが隠せないみたいに笑顔だらけ。
今回はいつもと違ってこちらが言えない\ウォッオー!/は、ステージ側から声を出してくれていたかな。
\ウォッオー!/の瞬間、日比谷音楽祭を思い出して涙が出てきた。
あの時さくらいさんは「客席にお客さんがいないけれどちゃんと聞こえた」って言ってた。声は出せないから手だけだったけれど、この日のウォッオーもちゃんと聞こえたかな。
いや、きっと聞こえたからこその笑顔だったんだと思う。

サビでボーカルさながらに歌うじぇんちゃんを見てるとさらに涙が込み上げてくる。いつも通りの姿なはずなのに、本当ならあるはずの自分たちの姿を重ねてしまって。まるで代わりに歌ってくれてるみたいで。

じぇんちゃんといえば、1番サビでじぇんちゃんのシンバルシャシャシャ……(表現力)を背後側、肩越しから撮るという面白い構図がありました。(表現力……)
珍しい構図だなぁ……じぇんファンの方は垂涎なんじゃないかな……とか思いました、が、伝わらないこの文…………!!


2番からはいつもどおりマイクスタンドを下げてハンドマイクで歌い始めるさくらいさん。
まずは下手へ、そのあとはバックステージ側にも上手側にも行って。
とにかくもう、目の前にお客さんがいるのが本当に本当に嬉しそう。何度も客席を指さしたりニコッとしたり、さらにはその笑顔をお客さんに囲まれたアングルでモニターに抜かれたりしてて……そのどれもを見るたびにこちらまで嬉しくて嬉しくてたまらなかったです。

「そんなふうにして世界は今日も回り続けてる」では上手側へダッシュ!
いつもなら花道があってそこを走ってるもんなぁ、きっと体に染みついてるんだろうなぁ。

いつもの大サビ前の照明は浴びる瞬間どきどきしました。なんでだろう、久しぶりだったから?照明見知りだったのかもしれない……( ˇωˇ )笑
今回はいつもみたいにステージ上空で白い照明が下→上にするだけじゃなく、ステージ床側の照明も同時に上→下にグラインド同時にグラインドして、一瞬Mr.Childrenが光に包まれる。
その光が交差する瞬間、光の中でさくらいさんがプロンプターに駆け上がるのが見えた。

それがまたとてつもなく希望と力強さを感じさせて……。

(;;)

続く歌詞も最近自分が考えていたことととてつもなくリンクしてて、これまた涙腺を叩く。
1曲目でこれだったらこれから先どうなるの?

ラスサビのドラムは2015年以降のバージョン。
ああ〜〜ほんとに今ライブのTomorrow never knowsを聴いたんだ、見知ったあのMr.Childrenなんだ、っていう当たり前のことを最後にまた確かめて、なんだかものすごくほっとして、アウトロでは泣きながら笑顔になってました(笑)
ここでやっと本当に緊張が解けた気がする。
イントロと同じメロディだからこそ、曲の始まる前と後で全く自分の心のかたさが違うのを実感しました。


たしか終わって暗転する前にさくらいさんは「始まったぞーーーーー!!!!Mr.Childrenです!!大阪ーーーーー!!!!UNITE(ゆなーーーいt)!!!!」みたいに叫んでいた。
歓声の代わりの拍手を受けながら暗転して、次の曲へのショートブレイク。
暗闇の中でじぇんちゃんが早速ドラム交換してるのが見えた記憶があります。対バンでもいつもと同じ(以下略)
ごめんね、「いつもと同じ」も「いつもと違う」も毎回全部嬉しくて全部数えてしまう……(笑)





■GIFT
ちょっと壮大な感じのキーボアレンジから始まって、最初fanfareかと思った……。(ワンオクゲストアクトのアレンジを思い出して)
そこからThanksgivingみたいなピアノのイントロ(今君に贈るよ~のメロディから弾くバージョン)に入って、ピアノが途切れた先で歌が始まる。

「いーちばん、きれーいな、色ってなんだろう」

「『僕ら』探してた、最高のgiftを」では手でMr.Childrenを指す。
だから続く「『君』が喜んだ姿を、イメージしながら」の「君」が誰かもすぐわかってしまうよ。


私の記憶では、この曲ではなかけが青Freedom、たはが黒シンラインか青テレでした。……が、映像化した2日目見るとたははオフホワイトのテレキャスだったので私のこの記憶は一体……(笑)
青Freedomの方は記憶と映像で一致してたんだけどねぇ(笑)
青Freedom使うのって青い曲(幻聴とか海にてとか)のイメージだからGIFTの青Freedomは未だにけっこう意外……。(ThanksgivingのGIFTも同じだったからそろそろ慣れてもいいものだけど)

1番のさくらいさんはとにかくバックステージ側を歩き回って歌を配り歩いていたような。
そうして1番でたくさんお客さんと触れ合った(物理的にではなく!)からかなぁ……なんとなく2番では歌の端々に感情の昂り?うねり?を感じたりして。

まずは2番の入り、歌詞が飛んで「〜〜のさーきに、たどーりついても、  (笑)」になる(笑)
1番が終わって浸っていたら入りそびれた?歌詞ド忘れしちゃった?って感じに見えました。

2番のサビ前では
「君の分まで持つよ、だからそばにいてよ、」
(なかけの横に行ってぴょんぴょんしながら歌う)
        ↓
「それだけで心はかーるくなるぅ!」
(の瞬間くるんと中央に向いて駆け出す)
という絡みが!
ぴょんぴょんの無邪気さと歌詞のとおりほんとに心が軽くなって駆け出した感にきゅんとせずにいられない〜〜ヽ(;▽;)ノ♡


演奏アレンジ面で言うと、始まりはThanksgivingを彷彿とさせられたものの、違うところもいくつか。
さっき書いた2番の入り「〜〜のさーきに、たどーりついても、  (笑)」の続き、「もうやめにしようか?」からが初めて聴くアレンジでした。
それまでバンドフルで演奏していたのが、

「もうやーめーにしよーぉか?」テーレーレ、テーレーレ、
(突然バンド演奏が抜けてたはギターのみとなる)

「自分の胸にきーくとぉ!」ダッダッダッダッ
(ドラム)

「まだっ歩ーきつーづけたいと、返事が聞こえたよ」
(バンドフル演奏再開)

というアレンジに。
この言葉以上に雄弁なアレンジ、大好き(;;)
ふと立ち止まって自分の胸に流れる想いに耳を澄ませたらまた歩き続ける勇気が湧いてきた、っていう心の動きを可視化したようで……。

ちなみに配信された2日目公演の映像ではさくらいさんがバックスタンドまで歩いていましたが、初日はマイクスタンドの前で歌っていた記憶があります。
その光景からは音が真ん中のその人扮する『僕』を包みつつ背中を押しているような感じがして、これまたぐっと来てしまう要素でした。
……ここまで書いて私の記憶違いだったらどうしよう(笑)
それはそれでイマジナリーさくらいさんが真ん中に見えるレベルのバンドのがっちり度だったということで(笑)


そんな2番を越えた先で、ついにライブにおけるこの曲の醍醐味、「ラララーララーラ……」のコーラスタイムへ。
いつもと同じように客席が明るくなって、その時間が始まる。
さくらいさんが何度も「言えないけどラララ!」、「心の中で!」と呼びかける中、代わりにメンバーが歌う姿がモニターに大きく映し出される。たはらさんもなかけーも、今まででいちばん大きな声で歌ってくれてたんじゃないかって気がした。
客席は声を出せない分身体を揺らし手を揺らす。それを眺めるさくらいさんの「届いてるよーーー!!」の声と笑顔には、嘘なんてひとつも見えなかった。

その光景だけでももちろんのこと、なんだか今までのライブを思い出してまた込み上げてきてしまったよ。
あぁそうだった、今まで何度もこの曲でステージと客席で愛を交換してきたよね、あのライブではこうだった、このライブではこう思った、ってことを、走馬灯……じゃないけど(笑)流れるように思い出した。

……正直に言うと、この曲が始まった時、「『ラララーララーラ……』のとこどうなるんたろう」、「そのとき自分はどんな気持ちになるんだろう」とどぎまぎしていました。
もっとはっきり言ってしまうと、それは「今までのことを思い出して悲しい気持ちになってしまったらどうしよう」、って不安だった。
でもそんなの杞憂だった!逆だった!
幸せの記憶がちゃんとこの曲に蓄積されていることを確かめられて、声が出せなくたってこちらはちゃんと受け取ったものを打ち返すことができるんだ、ステージと愛情のキャッチボールができるんだ(Thanksgivingでさくらいさんが言ったこの言葉がずっと大好き)、と実感して、本当に本当に嬉しかった。
いやもうそんな難しい説明はとっぱらっちゃおう、メンバーの笑顔で全部吹っ飛んだ!絶対あの笑顔を向けてもらえたなら間違いないんだよ、知ってる!(笑)

ついでにもう一つ、始まった時に「え、この曲をUNITEで……!?『あの』B′zさんとの対バンで……!?(※さくらいさんの言葉を借りると「ロックな」イメージゆえ)」とか思ったりもしてたんですが、そっちも歌詞を聞くうちに塗り替えられました。
声を出せないライブでも通じ合えるんだ、っていう証明、そしてUNITEに向かうここまでのMr.Children・今この瞬間のMr.Childrenの気持ちを歌うための曲だったんじゃないかなって。
……そう思って歌詞を読み返すと今でも涙腺がやられそうになる……「長い間君に渡したくて~」とか「降り注ぐ日差しがあって~」とか「今君に贈るよ~」とかとかとか……(;;)

たくさんの感情をもたらしてくれたこの曲も終わりへ。
ラスサビの「僕は探してた、最高のギフトを」では、2日目の映像と違ってさくらいさんはしゃがみこんで歌っていました。
噛み締めるみたいなその歌い方と笑顔に、最後の最後まで感情を揺らされてしまったよ……。





■himawari
おなじみ、たはらさんの黒シンラインからのこの曲へ。
GIFTからのこの曲っていう流れに思わずびっくり。
後から考えるとどちらもタイアップ曲、ポピュラリティー◎的な共通点もあるのかもだけど(実際参加されたB′zファンの方のツイートで知ってる!って感想もお見かけした)、参加したその時はかなりのギャップを感じました。
イントロの白と赤の瞬くような激しい照明も健在で、これまたシンプルな照明だった前曲とのコントラストが鮮やかでね。

ちなみに歌が始まるといつもと同じように細い棒がかき揚げみたいになった照明がステージ床にちらばっていました。(表現どうにかならんのか笑)
でも何度見てもそう思っちゃうんだよねぇ……(笑)

この曲はずっと記憶にある2017-2019のhimawariを思い出しながら観ていました。
イントロのダンスは2018年以降の回らないやつ(ドラム側に下がって客席向いて足投げ出すようにステップ踏むやつ)だな、角砂糖は舐め……??うーんよく見えなかった!!舐めてない気がする!!
「諦めること、妥協すること、」の照明、今までも紫+緑だったっけ?初めて見る気がする、なんか意外だ。どういう意図の表現だろう……。あぁでも間奏の照明はイントロ&2017年と同じく白赤なんだ……。
アウトロはじぇんの方向いて楽しむような感じのステップ、これは2018年以降の感じだなぁ……。
みたいな!

彼らの熱の強さを感じつつも、いつもこの曲は作り上げるひとつひとつの要素の意味を考えながら聴いてしまいます。





■MC
さて、今日初めてのMCです!

さく「改めましてMr.Childrenです!!
もう本当にありがとうございます!!」

メンバー全員、お辞儀したり会場を見回したり。
このときなかけが四方向全部を見て回ってお辞儀していたのがすごく印象的だった、嬉しそうだった(´;ω;`)

さく「声は出せないけれど、拍手、手拍子からすごく伝わってます、本当にありがとうございます!!!!(はっきり言葉覚えてないけどすっごくありがとうございますって言ってた)(それを受けてもっと拍手大きくなる)
(会場を見回して)……今日これほんとに5000人かぁ!?!!?!(笑)
いつもと同じくらいの大阪城くらいのアツさを感じてます!(拍手、拍手!)」

本来は1万6000人ほどが入る大阪城ホール。
この日はコロナ禍の上限人数規定を受けて、1席空けずつの5000人でした。
しかしちょっとちょっと日本語おもしろいぞ!笑

さく「あ、拍手(笑)まだありますから使い切らないでくださいね、B'zさんまでとっといてくださいね!(笑)
(たぶんここでじぇんちゃんのあっはっはっは!!(笑)って笑い声がちょっと入った(笑))

そして何より、マスクね!!ありがとうございます!!
こっちがしてないのが申し訳ないくらい……(笑)
本当にありがとうございます!!

今日ここに来ることに、不安を抱えてきた人もいたかと思います、僕らもそのひとりです。(手を広げてMr.Childrenを指すように)
次に歌う曲には『手を繋いで僕らの今が途切れないように』、っていう歌詞があるんですが、今は手も繋げない状況で……。
今日もB'zさんにお会いした時、ほんとは握手!したかったんですけど、出来なくて……。(もどかしげに右手を後ろにパーの状態で回す)

でも、B'zもMr.Childrenもキャリアや経験があって……キャリアや経験や技術や情熱、そして何より愛情を注いで!今日は最高の1日にしたいと思っています!
最後までよろしくねーーーーー!!!!(拍手!!)

それでは、めいっぱいの愛情を込めて!『口笛!』」





■口笛
懐かしい暖色(オレンジ)の照明からこの曲へ。

この曲でもまた過去のライブを思い出す。
自分にとって口笛といえばREFLECTION、そして多数決コーナーからの合唱。
そう、これまた何度も客席が歌って、さくらいさんがハモってくれた曲だった。
そっか、あのときの合唱は「手を繋いで」るってことだったんだな、そして今はその合唱が無くても「手を繋」げるよ、って言ってくれてるんだな、なんてことをとりとめなく思っていました。
何度聴いても思うけれど、本当にあったかい曲……(;;)

口笛のサビといえばワンマンでは横振りの印象があるんだけど、この日は手拍子もかなり多かった気がします。
Tomorrow never knowsのパンパパン\パン/同様、客席の反応っていちばん対バンを実感させられるなぁ。
それにしても、昔から口笛の知名度がいまいち把握できてないんですよね……FCツアーでファンの聴きたい曲ランキングで1位になったときも意外だったし、ネット見てても意外って反応が多かった印象だし、ノンタイアップ曲だし、果たしてこの曲ってファン以外の方にはどれだけ馴染みがあるんだろうか……そしてまたしてもバラードなのでB′zファンのみなさんが戸惑ってないといいんだけど……!!(祈)
そんなことをぐるぐる考えてました。配信の感想見た感じだとかなり知ってくださっているようだったので、いちばん戸惑ってたのはこっちだったかもしれない……(笑)

レポ的な話をすると、今回「子どもの頃に夢中で探してたものが〜手を広げている」で歌オクターブ下げ→「怖がらないで踏み出しておいで」から元のキーに戻る、というアレンジがありました。この歌アレンジは初めて聴いた気がする……!
ライブのマシュマロちゃんでやる「(突然オク下げで)チューニングは君に合わすよ、幸せな歌を(キー戻して)歌ってこう!!」みたいな感じなんだけど、意図してるものは違う気がするんですよね。
「子どもの頃に〜」を下で低く歌うことで「今は大人だけど、」と強調しておいて、その後の「怖がらないで踏み出しておいで」を元のキー(直前が下げてたので上がった状態)で歌うことで、逆に子どもに向けるような包容力を今のあなたにも向けたいんだと強調しているような……包容力が増されるような……そんなニュアンスを勝手に受け取りました。





■MC
導入は忘れてしまった(´;ω;`)

さく「今回のUNITEですが……ある意味、ビッグバンド……(笑)(まで言って言葉を切る、会場察して笑い混じりな感じの拍手(笑))
今すごくビッグ、って言うか迷いました(笑)(照)(じぇんチーン!)

だから『対決』みたいな見方もされるかもしれないんですけど……いや、見てもらってもいいんですけど!!(強気!)(じぇんドンドコドンドコ)
『B'zさんロックな感じだろうから……』『僕らにもロックな曲あるんだぞ』とか……(笑)
……負けたくないんですよォ!!(叫)(会場笑みたいな感じ)(じぇんチーン)

でも待てよ!?勝つってなんだ!?負けるってなんだ!?(突然の禅問答)
倒したいのはB'zさんじゃないんです。
僕らはみなさんの日常にまとわりつく嫌なことだったり、○○なことを、ぶっ壊したり、叩き潰したり、はね飛ばしたりしたいんです。
そう考え直しました。

なので!この方達をお呼びしたいと思います!!
B'z!!松本さん!!稲葉さん!!」


ひえーーーーーーーーーここで呼ぶんかーーーーー!!!!はや!!!!アンコールくらいかと思ってた!!!!しかもミスチルの時間に!!!!え!!何やるんだろう!?!!?と頭ん中ではめちゃくちゃ喋りつつ手はとにかく拍手拍手拍手!!(笑)

ミスチルメンバーが待つステージにB′zのおふたりが登場。
いなばさんは出てきたときさくらいさんと肘タッチしてました、いいね〜!!
ちょうどライブ前に見たB′zファンの方のファンアート(肘タッチするふたり)を思い出してほっこりもしました。

で、登場したいなばさんがお話されるんですが、あんまり聞き取れなかっ……(すみませんんん……!!)
今回のUNITEの経緯についてお話されていたと思います……。

初めていなばさんが喋るの聞いて「さくらいさんってゆっくり喋るんだな〜……だから私の耳でも聞き取れるんだな……」と思いました……。耳がさくらいさんに慣れてて、いなばさん(たぶん早口なわけじゃなくて普通の速さ)の速度についていけなかった………………(謎感想)

いなばさんがお話されている間?にさくらいさんはさっと後ろを向いてアコギを受け取っていました。
アコギがあるタイプの曲でコラボかぁ、でも絶対まつもとさんがギター弾かれるだろうしギターソロがあるような曲だよな……なんだろう??
とか考えていたらさくらいさんがたはらさんに何やら指さして指示を出しまして、それを受けたたはらさんは暗転する間も与えず突然単音であのイントロを弾き始めました。

え!?!!?!!もう!?!?!!突然!?!!?!しかもその曲!!!!!!!!!





■Everything(It's you)

テレレ↓レ↑テレレ↓レ↑……のギターのメロディから始まったのはこの曲でした。

イントロが鳴った瞬間にあーーーーーーーーーーギターソロありのロックバラード!!!!ミスチルとB′zさんが別々のトーナメントでミリオン連発大活躍していた時代のこの曲!!!!大正解!!!!これしかないじゃん!!!!と当てられなかった悔しさとの選曲の嬉しさで脳内が大混乱に(笑)
突然曲が始まったことも大きいと思います。配信されたUNITE2日目ではキーボで雰囲気作っていた上にたはギターで乗っかって→拍手の中暗転して本格的に開始、という感じだったけれど、初日はキーボなしで指差し1つで突然始まった気が……。
これはこれで感情揺さぶられまくりで楽しかったです(笑)

曲のアレンジとしては1番の間はバンド演奏を抑えた穏やかなアレンジ(サビ前のじぇんのドラムもなかった気がする)、2番からいつものバンド演奏、という感じだったかな。
もちろんこれはいつも以上に歌声を引き立たせるためでしょう!

そう、今回はなんと言っても「歌」!!
いなばさんの歌い出しを聴いた瞬間「もうB'zやん!!!!!!!!!(歓喜)(感激)(により謎に笑っちゃう)」になりました(笑)
いやーーーーすごい!!声に名前が書いてるってこのこと!!前から歌ってたのでは、ていうかこれ既にリリースされてるのでは、って気がしてくるくらいのものにしかた(不思議日本語)!!!!
さくらいさんの歌い方に寄せるのではなくけっこうアレンジして(いなばさんの自然な歌い方に寄せて?)歌ってくださってたのも、いなばさんなりにこの曲を咀嚼しての表現という感じがしてすんごく嬉しかった!!

歌割りは1番歌い出しいなば→「幸せすぎて〜」さく→サビふたり→2番頭さく→2番「愛すべき人よ」いなば……って感じだったはず。
対するさくらいさんはいつもよりも語尾あっさりした歌い方にしていました。これもいなばさんの歌を聴いてほしいという気持ちからという気がします。

ところで1番サビね、衝撃的でした。
さくらいさんの「すてーーーーーー」にさ、いなばさんが後追いで「すてーーーーーー」を重ねるという……え、  追  い  S  T  A  Y  ???
思わずステージ二度見しましたとも。追いSTAYなんて技があるんだ!?!!?!しかも“さくらいさん”に“いなばさん”が追ってSTAYって……いやもう贅沢すぎる………………!!

2番のさくらいさんの歌い出しでは、ちょっと微笑ましい出来事が。
今回さくらいさんは「嘘や矛盾を両手に抱え」で突然キーを下げてたんだけど、明らかにハモリパートみたいな音程だったんだよね。
配信(2日目)ではいなばさんメイン歌唱+さくらいさんハモだったので、もしかして初日入り忘れたのでは……(笑)
これはこれでレア&ほっこりでした(笑)

さて、2番が終わるとギターソロ!!
さくらいさんアコギということはたはらさんとまつもとさんがギターソロなわけだけど、私はまつもとさんのギターソロの前にもうたはらさんのギターソロでびっくりしてしまったよ……。
だってあのたはらさんが、ギターソロを独自に弾いていたんだから!!
たはらさんといえば大昔に「自分が外国のバンドのライブに行った時にCDそのままの演奏を聴きたいと思ったこともあって、なるべくアレンジせず原曲と同じ演奏で届けたい」と話されていて、自分の中では未だにその印象が強くあります。ミスチル自体はかなりライブアレンジをしまくるバンドだけど。
だからそのたはらさんが独自のフレーズを弾いていることにとてつもなく……とてっっっっつもなく驚いたのです。

原曲のギターソロ前半ってかなりギターが雄弁に歌い上げていて「さくらいさん的」じゃないですか?(主観)
はっきり記述を見たことはないけれど、さくらいさんがデモで弾いてたのを基にしたとかありそうだな〜〜ってずっと思ってました。違ったらごめん……ポプザ2012パンフで修ちゃんですら2人のギタリストを聴き分けられないときがあるって言ってたから素人のわたくしは言うも更なり……(言い訳)
でも今回のギターソロ前半は全然違ってました。雄弁というよりは少ない音をひとつひとつ響かせる感じ。「響きと音の求道者」といういつぞやのメンバー紹介を思い出すくらい、ものっっすごく「たはらさん的」!!
これも来たるまつもとさんのギターソロを際立たせるためのアレンジだったのだろうなと思いつつ、だけど思いがけずこんなにも「たはらさん」を感じられるギターソロに出会えたこと、なんだかものすごく嬉しかったです(;;)

たはらさんのギターソロ前半が終わるとお待ちかねのまつもとさんのターン!!!!
こちらもまた原曲とは違うオリジナルフレーズ!!原曲の若さ故の向こう見ずさもあるようなギュインギュインしたギターとは違い、いぶし銀に歌うような……大人な切なさを纏わせた情感たっぷりな演奏でした……。
すべてが主観すぎて訳が分からないですよねすみません、でもほんとにそうなのよ……!!
「泣きのギター」ってこれじゃないですか?これでしょ……。
そんな大人なギターソロにさくらいさんが楽しそうにアコギジャキジャキ乗せてたのがコントラストありすぎて(笑)かわゆございました(  ◜௰◝  )

ラスサビではなかけがめっちゃ「えっびっしんいっちゅー」(コーラス)やってましたね。えらい……これがコラボパワー……(違う)

歌が終わると万雷の拍手!!!!
さくらいさんも捌けていくB'zさんを見送りつつすんごい嬉しそうにマイクに身を乗り出して「すごかったでしょ!?!!」
超自慢げ!!(笑)  はいすごかったです!!あとその嬉しそうな感じがかわよいです!!!!










前曲の余韻の中暗くなって、このコラボからのミスチルパート再開の1曲目、何の曲かなって思うでしょ??


まさかですよ



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RADWIMPS AAGツアー 長野初日&千葉マリン2日目クイック感想文

らっどちゃん千葉マリン2日目クイック感想文です、先に参加した長野初日公演との違いを主に書いてきまーす!


まずセトリの違いにびっくり……差分だけ見るとこちら。
【長野初日out】
Anti Anti Overture(オープニング)
tazuna
謎謎
`I´Novel
HOCUSPOCUS
前前前世(アンコール)

【千葉2日目in】
✕〇オープニング(オープニング)
透明人間18号
アイアンバイブル
DARMA GRAND PRIX
正解(アンコール)
トレモロ(アンコール)

──────────────────
オープニングが過去ツアーSEになるなんて誰が予想できますか(笑)いやできんわ!あまりに違ってて長野初日の記憶が間違ってるかと思ったわ!(笑)

長野でtazunaのウォータースクリーン演出から始まったの、ちゃんと覚えてたんだけどまさか1曲目から変わると思ってなかったから「あれ?もうちょい後にやったんだっけ?」って思い続けて中盤でやっと「あっほんとに変わったんだセトリ(笑)」って気づいた。ウォータースクリーン、愛にできる〜とは色合いが違っててまた綺麗だったのに……でも盛り上がる始まりにしたかったのかな。野外のお祭り感的にはたしかにネバエバ始まりうってつけって感じした。ネバエバ、スモーク+7色の照明、スタンド1階と2階の間の壁面モニターにも映像流すっていうお祭り感ある演出に変わっていたし……(アリーナではできなさそう)
しかしアルバムツアーでアルバム曲3曲削られてるの面白いなぁ……(笑)

カタルシストのブラス隊追加最っっ高でした、ずっとやってくれ……。ファンファーレって勝利を祝したり鼓舞したりするために鳴らされるものじゃない、合わないわけがない!!というよりも曲の概念をより具象化した形ですよね。
AメロBメロではかっこいいんだけど斜に構えた感じの低音ブラスだったのが、サビで高らかに清らかに鳴り響くファンファーレに変わるっていうコントラスト最高ですね。「昇華」を音楽だけで表現してる感じ……とにかくカタルシス感が半端じゃなかった。この歌詞と曲展開の組み合わせ考えた人天才ですね。(YOJIRO NODA)ていうかそういう意味のタイトルか(今更)
サビのファンファーレ、ほんとに「君なら勝てるよ!!」「応援してるよ!!」感増してて泣きそうだった。曲の背中すら押してる感じだった。これ音源化してください頼む

まだまだカタルシスト語るシストだけど(寒いぞ)長野の記憶が全然無くて水色の三角がモニター(LED面で付けてるだろうからモニターと呼ぶべきか照明と呼ぶべきか微妙なところだけど)吹き抜けていく映像に感激した……。お立ち台側面もモニターになってるから、目の錯覚で三角が映像じゃなくて本当にメンバーを吹き抜けているように見える。めっちゃ好きこれ。
あともう一個好きだったとこ。最後の方でモニターにずっと正面からよじろが抜かれて歌ってたと思ったら、よじろの「くわー!」のコールに合わせて下からくわちゃんがぴょーーん!!って超絶笑顔で飛び出してきたwwwwアニメのオープニングかと思った、しゃがんでたの!?!!wwwwwGIF動画にして延々見たくなるワンシーンだった(笑)

長野初日はSブロ前方だったから、ようじろに向かって歌う感じだった「万歳千唱」。18祭の映像のあの「みんなで歌ってる感」が大好きだったから、会場全体を見渡せるスタンド席で聴くのが(歌うのが)めちゃくちゃ楽しみでした。そして案の定会場全体が思いきり腕振って歌ってるのを目と耳で感じて泣けてしまった(´;ω;`)
みんなの声と笑顔を身体いっぱいに受けて嬉しそうなようじろを見てさらに嬉しくなるハッピーの連鎖たまらん(´;ω;`)
多幸感いっぱいの1曲だったなぁ〜〜!

謎謎もっかい聴きたかったなーでも透明人間18号久々聴けて嬉しかったヽ(;▽;)ノ開場前リハでやってたと教えてもらったんだけど、「晴れた空の〜」の歌詞始まりだからこの曇天の下でやりますかね〜リハだけですかね〜とか言ってたから知ってたのにサプライズ感増し増しだった(笑)ようじろの白い衣装が白く強い照明に照らされて発光しているように見える演出、好き!

元々長野で`I´Novel前のインストセッション聴いてたとき「この後アイアンバイブル来そうだなー」って思ってたから一瞬セトリ変更に気づかなかった……自然すぎた……(笑)
生ブラス隊最っっ高!!!!イントロやサビ明けの演奏は曲自体をファンシー&ポップに、サビの演奏は曲自体をひと回り大きく見せてくれていたような印象。単にブラス単体の音がいいって話じゃなくて、ブラスが入ることで曲全体か既存の演奏が一段階華やかに聴こえるようになった気がして、それがサイコーーー!!だったの意。なんと幸福なマリアージュ……win-winとはこのこと……。頼むからこれ音源化してくれ。(2回目)
耳が幸せだった…………

そっけない→洗脳のくわちゃんのギャップには惚れ惚れしてしまった。前曲では指弾きで包容力すら感じる泣きのギターを奏でていたかと思ったら、次の曲では暴力的な音とパフォーマンスで突き放す。ギター、ギタリストのこういう両面性がたまらなく好き。

PAPARAZZIの赤外線カメラ?の演出、日が落ちきる前の時間帯の野外でできるのか?って思ってたけれどものともせず。どうしてできたのかよくわからないけど(笑)
これ、ようじろが白い衣装だから成り立つ演出な気がするんだけど衣装がカラフルだった長野2日目とか徳島はどう見えたんだろう。気になった。
「スタジアムで(スタジアムライブ?)やってんだ」は燃えた。

長野で見たHOCUSは曲はもちろんハチのアニメーションがおしゃれだったからこのままお蔵入りはもったいないなぁ……と思いつつDARMA聴けたのはめっちゃくちゃ嬉しかった!暗くなってきてレーザーや照明が映え始めた時間帯でのおしゃか→DARMAコンボはゾーンに入った感じがあった。野外でやるの大正解の流れだと思いました。
おしゃかのステージ上列下列の白い照明が開くようにムービングするのとか、DARMAの照明とか、スタジアム映え半端じゃなかった。照明が「わーいどこまでも照らせるぞーー!!」ってのびのびしてるように見えた。(照明の擬人化)
それなりにスタジアムライブを観たことがある一個人の主観として、スタジアムでもスタンドのお客さんをアリーナとまったく同じように盛り上げるのって本当に難しいと思うのです。お客さんが「参加」じゃなくて「ショーを見に来た」みたいなテンションになっちゃうこともあるから。だけど自分の見渡した限りでは、まったくそういう様子はなかった。RADWIMPS、スタジアムバンドじゃん!!って心底思いました。ちゃんとスタジアムの隅々まで届いてた!そしてそれはステージ上のようじろうにも手応えとして伝わっていたんだと思う。
はじめは「届いてる?届いてる?」って言葉を繰り返してたMCが、終盤……TIE TONGUEが終わったあとのMCで「楽しいね、音楽っていいね、音楽っていいね、ほんとに」(ニュアンス)って言葉に変わって、「あぁちゃんとこっちの楽しさも伝わってるんだ、通じてるんだ」って思った。
これってすごいことだよ。
私は自分の好きなバンドが「初めてスタジアムやドームでライブをやったときは、あまりの広さにお客さんに届いてるか不安で、暗い海に投げ出されたみたいな気持ちでがむしゃらにやってた。怖さすらあった」って言うのを何度も聞いていたから。
初めてのスタジアムライブ、ほんと??信じられない、本当にかっこいいよ。

愛にできることはまだあるかいのスモークにレーザー当てて雲みたいにする演出(ほんとにそういう仕組みかは不明……)、扉が開く演出、ウォータースクリーンの水の色合いがレーザーに合わせて少しずつ変化していく演出……好きなのばっかり。
同じフレーズを繰り返す長い曲だからこそ、演出の変化で少しずつ繰り返されるフレーズの意味の変化や深化を視覚化していたのだと思う。
最後の方の歌詞がとても好き。

正解……やっと聴けた…………。
感想言葉にできない…………………………………………

アンコール2曲目(トレモロ)ずるすぎでしょ、「満天の空に君の声が響いてもいいような綺麗な夜」!!こんな夜空の下で聴けるなんて……(´;ω;`)
最高のライブの(ほぼ)締めくくり、夜空の下というこの上ないシチュエーション、白い照明、夜空みたいなモニターの映像、何をとっても最高でしかなかった。やってくれて本当にありがとう……。

サプライズプレゼントの花火、自分たちの席のほぼ真上でびっくりした(笑)人生で1番近くで見たよ花火……もう今年の花火これだけでいいよ……(♪最後の花火に今年もなったな)(早いよ)
打ち上げ花火みたいに笑う君がいたよ!!僕らがいたよ!!

あーーーーー最高だった!!!!




最後におまけに、長野初日に私の心を鷲掴みにしたたけだけんせーの図をば( ˇωˇ )


Against All GRAVITYツアー沖縄初日感想文④


アンコールは、拍手に加えて沖縄らしく指笛も!!初めて聴いた!!!!
感激しながら会場を見回していると、重力と呼吸ツアーのはじまりのSEが流れる。
 
2ツアーの間聴いてきたこのSEをライブで聴けるのも、おそらく今日が最後になる。重力そのものみたいな重低音と、ダダダダン、ダダダダンの音に合わせて暗闇に焚かれるフラッシュを、目に記憶に焼き付けるように浴びて。
最後のダン!の瞬間、視界が真っ白になった。
 
 
 
 
SINGLES
視界が戻ったら、そこにMr.Childrenがいた。
花道が設けられていたドーム公演では最初さくらいさんは花道先端にいて、その花道先端に取りつけられた照明は全て天井を向いて四角錐を作っていた。つまり白いタワーの中にさくらいさんがいる形からスタートする、というのがドーム公演のSINGLESだった。
……のだけど、もちろんこの会場には花道が無い。さくらいさんはメインステージ中央スタートで、白い照明のタワーに囲われる演出はなし。続いてドーム公演の途中でやってた「頬にキスした」のジェスチャーもなし。
ただし、間奏明け「楽しいのは今だけ~」からの、メインステージ縁に並んだ照明が天井を向いて三角形を作る赤タワー演出はドームから続投。これは花道なくてもできるもんね!
 
そんなわけで、沖縄のSINGLESはアリーナツアーとドームツアーのハイブリッドな印象でした。
演出やアプローチ(花道無いからメインステージを歩き回る)にアリーナを感じて懐かしさもありつつも、アンコール1曲目で奏でられるこのSINGLESが帯びているのは、間違いなく今ツアーの空気感。
アリーナのSINGLESが全体の1曲目としてステージと会場の「会いたかった!!」をぶつけ合う空気感だったとしたら、今ツアーでアンコール1曲目として奏でられるSINGLESは、もう少し歌詞の内容が意識された届け方・聴かれ方だった気がする。(アリーナがあまりに歌詞(失恋曲)ガン無視のテンションだっただけという気もする(笑)とはいえディスってるつもりは毛頭ない!あの「会いたかった!!!!」でいっぱいな祝祭に満ちたSINGLES、大大大好きだったよ!!)
そういった点では絶対にアリーナとは違うんだけど、でも少しだけアリーナ要素もあるという不思議なSINGLESでした。
ある意味、アリーナとドームの集大成的なSINGLESだったかも。
 
それとびっくりしたのは、アンコールのさくらいさんの衣装。
これまでの公演では白のアレンジしたツアTに黒のジャケットを羽織って出てきた(そして退場まで脱ぐことはなかった)さくらいさんだったけれど、この公演ではなんと登場時から着ていなかったのね。SUNRISEの水色ジャケも最初から着てなかったし、1曲目Your Songの登場も白ジャケットなしだったらしいし(これ記憶曖昧、他の方が仰ってるの見かけたからそうなのかな?)、沖縄は全体的に軽装パターンだったってことになるね!
んで、沖縄の何がびっくりだったって、ジャケット着てなかったことによって今まで見ることができなかった背中を見れたってとこなんですよ!
 
背中の前に、まずはこれまで見れてきた白Tシャツ(の前面)のお話から。
白Tシャツは、さくらいさんあるあるで既存のTシャツとツアーTを組み合わせたもの。
白無地のTシャツの襟元に、FCツアーの衣装よろしく明朝体っぽい「Against All GRAVITY」の文字がアイロンプリント的に貼りつけてある。(ほんとにアイロンプリントだったらなんかかわいい)
その下にさらに、ツアーTシャツにプリントされていたツアービジュアルの赤いWorlds endの写真が10枚くらいジグザグに縫いつけてあるor貼りつけてある。ほんとのツアービジュアルにはメンバーが写ってるんだけど、このTシャツではメンバーが写ってない部分のみ使用されてる。
文字だけだとどうしようもないので視覚に頼ります!こんな感じ!
 
 
とまぁこんな前面なので、これまでの公演で見る度「そっかぁメンバー部分カットしちゃってるのかぁカットされたのどこ行ったんだろ( ´・ω・`)」とか思ってたんです。
思ってたんですが。
 

沖縄でやっと行方を知ることができました。
 

いました、
 
 

ここに
 
 
 
 
 
ハンドマイクで動き回るさくらいさんの背中が何気なく見えたとき思わず「いたぁーーーーーーーーー!!!!!!!!」って叫ぶところでした。我慢した、えらい

ずっと!!!!そこに!!!!

いたんか!!!!!!!!

この背中に!!!!抱きしめながら歌ってたんか!!!!
 
 
(´;ω;`)
 
 
 
ありがとう2019年、夏、沖縄……この暑さだったから知ることができたのかもしれない……いや実は暑さじゃなくてただの気分なのかもしれない……わかんないけれど知れてよかった……。
こんなに愛しい背中、見させてくれてありがとうありがとうヽ(;▽;)ノ
 
あとそうだ、もうひとつ衣装で忘れちゃいけないことが!!
今回ジャケットがないことで白Tの襟元から下に着てる黒いタンクトップ的なものが見えてて、それにもめっっっちゃくちゃに萌えさせていただきました…………(感動台無し)
なにに萌えてるのか自分でもよくわからなかった……黒とのコントラストでお肌と首元の華奢感が強調されて……?ほんとにそんな効果あるのか??わからん……とにかく「ヒィーーーーーーー好きなやつ;;;;」だった……。これからもぜひやってくださくらい……
 
 
とかいろいろ言いつつ本題をSINGLESに戻すけれど、実際この曲自体について思い返すと、「あーーーーーやっぱこの曲好き!!!!」「かっこいい!!!!」って思ってた記憶しかない。申し訳ない。
 
何が好きって、この曲、歌声もベースもドラムもギターもそれぞれ全部が粒立って聴こえる。音が潰し合うわけでもなく、でも全員の音が強く鮮烈に飛び込んでくる。
だからずっと「今のMr.Children」「今のMr.Childrenがやりたいこと」の象徴みたいな曲だと感じていたし、だからこそこの曲で「かっこいい」と思わされるのが嬉しかった。
この曲が「かっこいい」と「今のMr.Children」のかっこよさの証明になる、って気すらする。
勝手にものすごく信頼している。大好き。
 
そんな曲を、2ツアーの間SEまで持ち越して大事に奏でてくれたこと、この曲をやってくれること、の喜びたるや。
改めて、ただただ嬉しかったなぁ。
 
 
 
 
 
■Worlds end
前曲に引き続き「赤い」曲。
これまでの今ツアーの公演では本人を見るのに夢中になりすぎていた自覚があったから、最終日の今日は思い残さないように!!と意識して映像を見ていて、やっと気づいたことがあった。 
 
この曲のバックモニターで流れるのは、重力と呼吸・AAGで共通(だと思う)の赤いCGアニメーション。
ABメロの間は四角い枠が迫ってくる映像、サビでビル街を飛び回るような映像が流れる。
このABメロの映像、ずっと「四角い枠が落ちてくる」という映像とだけ思ってたんだけど、もしかして「四角が(重力に従って)落ちてくる中、(重力に抗って)上昇している」って映像なんじゃないか?
だからこそのサビで街を飛び回る映像なんじゃないか?
 
自由に飛び回りたい人にとって、重力は妨げになるもの。
でも彼らは力強く歌う、「何に縛られるでもなく僕らはどこへでも行ける」。
改めて、なんて「Against All GRAVITY」な曲なんだろう。
 
そう思ったとたん、ピースが揃った気がした。
頭の中で急激に点と点が結ばれていく。
 
 
夜・夜明けの青を越えてやってきた赤い2曲。
SINGLESとWorlds end。
さっき見たSINGLESを思い出す。
歌詞にも照明演出にもタワーが登場した。それは重力に逆らって天に向かってそびえ立つものとも言えるだろう。
今まさに聴いているWorlds endもまた、歌詞と映像で重力に抗い飛び回ることを表現している。
 
飛び回る、天に向かう、のぼるイメージ。
「陽はまた昇る」なんて言葉もあるっけな。
夜が終わったらどうなる?
SUNRISEだ。
 
 
あぁこれ、太陽の赤なんだ。
 
 
ほんとのことなんかわからない、でもこれだと思ってしまった。
 
 
太陽が昇ったらどうなる?
重力に逆らった先には何がある?
Tomorrow never knowsのバックモニターの映像の中で、朝焼けみたいな空のその向こうを目指して、鳥が飛んでいた。
 
明日が来る、明るいはずの未来が来るんだと思う。
だから最後の曲は。
 
 
落ちてくる四角をかいくぐり街の上空に抜け出たように、視界が開けたような気がした。
 
ずっとこのツアーの最後の曲をどう受けとめればいいのかわからなかった。
旅立ちの唄の項でも書いたとおり、MCや歌詞の断片から繋がって、どうしてもネガティブな気持ちが胸を離れなかった。
 
でも、今はっきりと、それが変わる予感を感じた。
まだ1曲前だからこの後どんな気持ちになるかなんてわからない。
けど彼らはこの予感の背中を押すように歌ってくれる。
やっと心の奥まで届いたこの言葉を信じたい、信じなきゃ、信じずにいられない。
 
何にも縛られちゃいない、だけど僕ら繋がっている
 
 
最後の「オーーーー!!!!」のロングトーンは、
全てのしがらみを断ち切るような、本当に世界の果てまで届けるようなそれだった。
今の自分の気持ちとシンクロしたそれは、今までに聴いた中でいちばん特別に聴こえた。
 
 
 
 
 
■MC
曲が終わって一息ついて、最後のMCへ。
 
さく「沖縄、楽しんでますか。(大きな拍手)(この言い方、Thanksgiving沖縄中のMCを思い出したよ……)
最後の曲の前に、少しだけ話をさせてください。
 
最近の僕の日課は、朝起きて、まずネットニュースを見ることです。
ネットニュースを見ていると、あぁ、あの人お亡くなりになられたんだ、とか、
あぁ、あの人大きな病気と闘ってるんだ、とか、
あの、少し前までバリバリやってたあのスポーツ選手、引退してしまうんだ、とか……、そういったニュースを自分と重ねてしまって。

あと自分はどれだけ歌ってられるんだろう、(バンドのニュアンスで)どれだけ続けてられるんだろう、と、考えます。
でもいろいろ考えて、いつも最後に思うのは、もし明日Mr.Childrenでいられなくなってしまっても、きっと後悔はないということです。
 
だって、デビューして27年経っても、こうして沖縄でライブができて、集まってくれて、僕らの音楽を聴いて歌ってくれて……。(お客さん拍手、じぇんちゃんが胸の前で手を組んでありがとう、たはらさんは完全に油断してたのか抜かれてしばらくしてからちょっとハッ!ってなってた気がす)
こんなに幸せなことはないです。日本一、幸せなバンドだと思います。
 
だから、これ以上求めるとバチが当たるんじゃないかと思うんだけど……。
それでも続けているのは、ときどきふと、僕の中にメロディが生まれるからだと思います。

メロディは生まれたときは、何を言わんとしてるのか、どんなメッセージがあるのかわかんないんだけど、曲を持ってメンバーと演奏やアレンジをして、最後に歌詞を書いて、やっとクロスワードパズルを解けたみたいに「あぁ、おれこんなこと思ってたんだ」とか「こんなこと言いたかったんだ」、とわかるんです。
そのために音楽をやっているんじゃないかと思います。
 
 
でもね、こうしてライブで笑顔を見ると……バチが当たるかもしれないけれど、欲が出てきてしまうんです。(ここ、すごく笑顔だった)

こうしてたくさんの人の……、(と言葉を続けようとしてはたと止まって、いたずらっぽい笑顔になって)

今日は3000人だけど、この間まで5万人の前で、やってたんですよ?(笑)(客:笑)
5万人をひとつにできるような曲を、この令和に、1曲でもいい……いや、1曲は謙虚すぎる、10曲は!!作りたいと思ってます。(客: わーー!!)
 
僕らMr.Childrenは、このツアーのあと、レコーディングのためロンドンに行ってきます。
そこでクロスワードパズルをたくさん解いて、そこでできた曲たちを持って、またみなさんに会いに戻って来たいと思います。
 
みなさんの日常や○○の中にも(生活的なニュアンス……)、解かなきゃいけない課題や問題が、たくさんあるよね。
次に会う日までに、みなさんの持ってるクロスワードパズルがひとつでも解けることを、願ってます。
 
それでは最後の曲です。」
 
 
 
 
 
■皮膚呼吸
ごめんなさい、この曲についてはすこしも客観的に言えることがない。
誰かをいやな気持ちにさせてしまう感想かもしれない。
 
 
やっと素直に聴けた。
 
旅立ちの唄、Worlds endで触れたとおり、このツアーでずっとネガティブな気持ちを抱えてきた自分にとって、実はちょっと苦手になりかけていた曲だった。
 
このツアー1公演ずつの積み重ねを通して、何よりこの沖縄の夜を通して、やっと自分の中で咀嚼できた。
やっと、彼らの言ってることが受けとめられた。

受けとめられるようになれて、本当に本当によかった。
 
 
今日この日に参加させていただけたこと、この日の皮膚呼吸を聴けたこと。ただただ感謝しかありません。
本当に、本当に、本当にありがとう。
 
 
 
 
 
■最後の挨拶
最後の曲が終わると、拍手の中4人とサニセビが前に出てくる。
並ぶときに、じぇんちゃんがセビーのオフショルの真似して左肩を出して、セビーと顔見合わせて二人とも真面目に「ウン」って頷いて並ぶ(笑)
並び順がさにたはさくなかじぇせびだから、じぇんちゃんが左肩出しててセビーが右肩出してるのが鏡合わせみたいになっててさらに面白さが……(笑)
 
みんなで並んでお辞儀して、
さく「サニー!セビー!2人に大きな拍手を!(みたいな)」
 
 
 
並んでの挨拶が終わると、4人がステージ左右まで歩いてきてくれる。
まずは下手側にきてくれる。Mr.Children、4人一緒に歩くと人口密度が高い……(?)

いつもドームではステージが左右に長いから移動の時みんな小走りになっていたけれど、幅がだいたい1/2のこの会場では手を振りながらゆっくり歩いてた。
お客さんも、近くに来たら手を振って拍手してたけど、それ以外のときはみんなほんとにずっと手拍子してた。普段のドームでは広い分なかなかまとまって聞こえないから、なんだか新鮮。嬉しい!
下手端にくるとじぇんちゃんが2回くらい投げキッスヽ(;▽;)ノ
4人ともいっぱい手を振ってくれたあと、揃ってお辞儀。
 
そして今度は上手側に向かう……かと思いきやじぇんちゃんだけちょっと歩いたあともう一度振り返って戻ってきて下手側に手振ってくれる。
あぁ〜〜〜そういうところだよほんとヽ(;▽;)ノこれを上手側でもやってました……こんなん見てるだけで好きになってしまう……「すずきひでやのそういうところ」で1本特集記事が出てしまうよ………………。
 
と、じぇんちゃんについて特筆したけれど、もちろん他の3人が〜ということではなくて。
4人とも本当ににこにこで、お客さんをじっくり見回して、いっぱい手を振ってくれて、さくらいさんは時々ライブ中盛り上がりがよかったお客さんには特に指さしたりもしてて(覚えてるんだなぁと思った)、この人たちとほんとに今日のライブの時間を一緒に過ごしたんだ……という不思議な気持ちになった。
このライブの記憶や感触が彼らの中にもあるのか。
一方的なショーなんかじゃないなんてとっくの昔に思い知らせてもらってたはずだけれど、未だに何度でも驚いてしまう。
 
 
4人が真ん中に戻ってくると、改めてのメンバー紹介。
じぇんちゃんが最初だった気がする。というか動きがおかしすぎて他の紹介の記憶が飛んだ(笑)
 
「ドラムス!すずきひでやー!!」と紹介されて前に出てきたじぇんちゃん。
当然のようにまた襟元伸ばして人工オフショルになったあと、
下手側向いて微笑んでぺこり
上手側向いて微笑んでぺこり
 
これがなんといえばいいのか……三者面談で学校に来たお母さんか?みたいな指先前で揃えた丁寧なお辞儀&穏やかな微笑(※わざと)。オフショル三者面談……?
かと思いきやつい今まで外向きのお母さんの顔だったはずなのに突然「あらも〜ヤダわ」みたいなうんざりした感じでうんしょっと肩直してちょっと前傾して胸元でブラを上げる?つける?ような動きをする…………………………(書きながら本当になんなんだこれ)
 
後ろで見てるさくらいさんはうんざりした感じで首振ってて、なかけはいつもどおり笑ってて、たはらさんは静観(笑)
いつものMr.Children(´;ω;`)
 
とか感激してるとじぇんちゃんはさらに背中のホックをつける真似をする(笑)
「う〜んうまくつけられないわ〜」みたいなオーバーに困った顔してさくらいさんを振り返って、顔で「つけて♡♡」って訴えて、
半笑いになったうんざりした顔で首振って断るさくらいさん(笑)
それを見て切り上げ時を悟ったじぇんちゃんは、改めてかっこいい方の笑顔でジェントルマンみたいにお辞儀して下がる!
あーーーーーなんなんそのギャップ!!!!
そういうところ!!!!そういうところ!!!!!!!!!!!!
(※記憶曖昧でこのジェントルマンなお辞儀退場直前だった可能性もあるので「どっかでやってた」くらいの認識でお願いします!)
 
で、「ベース!ナカガワケースケ!」「ギタータハラケンイチ!」と紹介して、さくらいさんの言葉へ。
 
今日はありがとう、の言葉からだったかな。はっきりどんな言葉から入ったかは覚えていないけれど、最後の最後にこう言ってくれた。
 
みんなそれぞれの場所でがんばってーーーーーーーー!!!!
それぞれの場所で楽しんでーーーーーーーー!!!!!
でまた会おうぜーーーーーーーー!!!!
 
 
 
(´;ω;`)
 
 
 
最後の言葉が終わって会場が歓声と拍手で沸いたあたりで、ちょうどBGMで流れてるYour Songは「君じゃなきゃ君じゃなきゃ」。
 
この時に思った。もしかしてじぇんちゃんのやたら長い小芝居は、左右ステージ端までが短くて最後の「オーオー」までの時間が余ってしまうことを考慮して…………?
可能性でしかないけれど、もし、もしほんとにそうだったら……?またわけわかんないことしてるーって笑って見てたあの行動の意味が全部ひっくり返ってしまう…………
そうだったらどうしよう。耐えられない、パッションすぎる。理想そのまんまのすずきひでやさんじゃん………………………………
好きすぎてまともに顔見れなくなってしまうのでもうこの想像はやめます…………………………………………………………
 
話を戻しまして!!
Your Songが流れる中、さくらいさんがマイクスタンドを持ってきて、これこれ!みたいにアピールして客席に差し出す!
\ウォーーーー!!ウォオオーーーーーーーーー!!!!/
 
さくらいさんにこにこでもっと!みたいな感じ、じぇんちゃんももっともっと!って手で煽ってたと思う!
なかけーは口ぱかーんって開けて「ほえー」みたいな感じで眺めてて(ごめん、でもまじでそうだった笑)、たはらさんはにこにこしながら会場を眺めてて。
 
最後の1回!
\\ウォーーーー!!ウォオオーーーーーーーーー!!!!//
 
最後の最後まであったかく心のキャッチボールをしてくれた彼らに、客席からは自然に拍手が。本当にありがとう(´;ω;`)
さくらいさん、口パクの\ありがとー!/やってくれたっけ、記憶が……(´;ω;`)でも最後笑顔だった!!!!
1人1人とステージを去る彼らをそのまま拍手したり手を振ったりで見送っていると、1番最後までステージに残ったじぇんちゃんは、また肩出して戻してホックつけられない〜みたいなジェスチャーしながら帰ってく(笑)
そのまま階段降りて退場するかと思いきや、退場口の階段降りた下にいたスタッフさんにとめて♡♡って背中さし出す(笑)
会場みんなスタッフさんにまでwwwwって笑ってたらまさかまさかでスタッフさん仏の微笑でホックとめる真似してくれた!!!!ナイス!!!!!!!!(笑)スタッフさんとの仲のよさあったかさーーーーーヽ(;▽;)ノ
とめてくれてたスタッフさんに笑顔になったじぇんちゃんはそのままるんるんとした様子で降りていって、それがモニターに映った最後の映像だった。
映像が消えても会場には拍手が鳴り響いていて。
 
終わっても寂しい気持ちより先にありがとうが溢れてやまなくなるくらい。最後の最後まで本当に人懐っこくて優しくてあたたかな人たち、ライブでした。
 
 

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現在2020年2月。
Against All GRAVITYのライブ映像が発売されてしばらく経つ。
あれからMr.Childrenはロンドンに2度ほど渡り、そこで生まれた楽曲の一部が、来月には私たちの手元に届けられるという。
 
なかなか覚悟して見送ったつもりだったけれど、「ロンドン滞在意外と短かったな」とか、「クロスワードパズル解くの早!!」とかちょっと思ったりもして(笑)
でもそれ以上に、あれからのMr.Childrenがどんなふうにクロスワードパズルを解いたのか、あれからのMr.Childrenはどんなふうに「変わった」のか、それを知れるのが本当に楽しみでならないのです。
 
なにせ、「Birthday」だよ!「君と重ねたモノローグ」だよ!
まだ曲も歌詞もジャケットも部分的にしか知らないけれど、すっごくMr.Childrenで、すっごくドラえもんで、だけど新しくて。
まさに「変わった」けれど「変わらない」Mr.Childrenそのまんまだなぁと思った。
と言いつつ、まだフルで聴いてないから話半ばくらいで……(笑)
 
 
あれから私も、1個だけクロスワードパズル解けた、と思います。
たぶんだけどね。
他のところを埋めていったら、「あ、やっぱりこの間埋めたところ違った!」「あってた!」ってわかるのかもしれない。
結果がわかるのはもう少し先になりそう。
 
 
あれからの日々の中、ふとした時にこの沖縄のことを思い返していました。
このライブや、このライブ前後での旅の思い出を。
全然色褪せない。
ありありと思い出しては、その度にちょっと笑ったり、ちょっと涙ぐんだりしてました。
 
 
ライブは終わってしまうけれど、心の中に永遠に残り続ける時間が瞬間がきっとあると思っていて。
そんな一瞬をひとつでもいい!ひとつでも多く、今日は持てたらいいなと、思ってます。
 
 
本当にこの言葉そのまんま。
 
あなたたちのくれた思い出は、本当に手の届かない場所でも背中を押してくれているよ。
きっとこれからも何度でも。

きっと絶対に忘れない。
このライブのことも。
この日、扉が開いて、向こうで待っていてくれた顔を見た瞬間のあの気持ちも。
もらったものを全部大事にし続けられる自分でありたい、なりたい。 

次会うときは、前より少しでもいい自分で。
それが私のクロスワードパズルだと思う。


そんな日がまた来てくれることを願いつつ、
あなたたちが元気に楽しく音を鳴らし続けていてくれることを、心から祈っています。

それまでどうかお元気で!
健康一番タハラケンイチで!

またね!




Against All GRAVITYツアー沖縄初日感想文③

■addiction
もうここから3曲は楽しむのに夢中でほぼ内容ありません♡♡楽しかった♡♡♡♡♡♡
 
アリーナ席でこの曲聴けるのが嬉しすぎて追加イントロの時点からぴょんぴょん跳んでたら、このイントロが意外と長くて始まる前から若干バテる(笑)
そうか、いつもはここで各メンバーがせり上がり舞台の上に移動したりさくらいさんお着替えしたりしてるもんな……だから長くなってるのか……(今回はせり上がり舞台ないからさくらいさんのお着替えのためだけの追加イントロと化してるけど)
 
追加イントロから原曲のイントロに入ると、いつもならバックモニターに「addiction」の文字が落ちてくる(1文字/枚で計9枚)んだけど、最初に書いたとおりこの会場ではモニター5枚のみ。
1枚に2文字ずつ出すように変更したりしたのかな……あるいは文字自体出さない……?さすがにそれは無いか。どうしてたんだろうなぁ。
これに気づいたの書いてる今なので答えはないですごめんなさい(笑)
 
覚えてるのは、曲終わりのじぇん&セビーのセッション。
今回せり上がり舞台がないのでじぇんとセビーはメインステージでお隣同士顔見合わせながら演奏する……んだけど、何故かその間に超絶笑顔のさくらいさんが割って入って3人になってた(What ?????)
今まで寂しかったの!?!!ずっと仲間に入りたかったの!?!!?!(笑)
念願叶った感あるあの楽しそ~な顔が忘れられない(笑)
 
 
 
 
 
■Dance Dance Dance
曲始まりの特効(花火)が目の前で爆発してまた腰抜かしました、心臓飛び出るわ!!!!!!!!(笑)
ちなみに2日目に会場の外で聴いたときもかなりの爆発音してたので、外でこれだけの音のものを目の前で見たらそりゃ腰抜かすよな!!!!と自分で納得しました(笑)
 
ライブ後のメモに「たはらけんいちの白い歯」って書いてたんですがもうちょっと書き方あったでしょ(笑)
Dance×3のたはらさん、思わずそんなメモ残すくらいには何度も歯を見せて笑ってくれてた!!あーーーー嬉しいヽ(;▽;)ノ
加えて、テンションMAXなたはらさんときたらそんなステキ笑顔のまま首取れそうな勢いでブンブン振りながら演奏する。
たはらさん自身も楽しんでるのがまざまざ伝わってきて嬉しいわ絵的に面白すぎるわで、しょっぱなから笑いすぎで腹筋つりかける(笑)
しかもこっちはその状態なのにさくらいさんは気にせずジャンプを煽ってくるから跳ぶ、笑いでおかしくなった腹筋にさらに負荷がかかる、このめちゃくちゃな状況が面白くてさらに笑いがこみ上げる、さらにジャンプがきつくなる、の自業自得エンドレスループに。
こういうテンション上がりすぎてバカになる感じ、キャパシティ超えた結果頭の中に「楽しい!!嬉しい!!」しかなくなる感じ、ほんと大好き。ほんと最高。あーーーこれが「ライブ」!!!!
とはいえDance終わった瞬間脳内麻薬が切れて次のMonsterの1番はぜーはーしながら必死に息を整える時間と化したので、後のことを考えるのもだいじ……
 
ジェスチャー系でいうと、ロンリープレイはやってなかったけどラブアンドピースのピースはやってくれた。
この近距離でロンリープレイやられたら魂が消し飛んでいたので命拾いしたなぁ、さくらいさんは優しいなァ(???)
 
 
 
 
 
■Monster
前曲Danceではしゃぎすぎた結果1番は体力回復タイムに……。(誰得話)
さくらいさんはなんであんなに煽ってジャンプして歌っていたのにそんなに元気にドセクシーにノックノックできちゃうんですか、あっまさにこれが「モンスター」ってことですか、なるほど(?)
 
せり上がり舞台がないので、パフォーマンスは「重力と呼吸」ツアーに戻ったような感じ。
メモ帳の中にだけ」でマイク持ってない手のひらを自分に向けて「メモ帳」を示したり、「虹色の声で歌うよ」でくるんっ!と回ったり。
特に虹色くるんっ!は「重力と呼吸」ツアー時大好きなパフォーマンスだったので、また見れてほんとに嬉しかった……さくらいさんが虹色(色相環)になるんやで……。
ツアーが違ってもやったってことは、さくらいさんの中では「虹色」はこのジェスチャーって確立されてると思うんだよなぁ……。AAGのドーム編でやらなかったのって、せり上がり舞台だと落ちると危ないからって理由だったんじゃないかなぁ……などと思ったりもしました。たしかに危ない。安全大事。
 
逆にせり上がり舞台がないことで「誰ともセッ略」のとこでやってた足ぶらぶら(~東京初日)や寝そべり(東京2日目~名古屋)がなかったのはちょっと寂しかったけれど、その分「重力と呼吸」ツアー同様になにかドセクシーをキメられた記憶がうっすらあるんですが、セクシーが過ぎたのか記憶がない……♪なんてもったいな~い……(曲違)
 
 
特に印象的だったのはCメロ→ラスサビ。
直前のサビの激しさから打って変わり、押し殺した声色での「探していました、分かり合える人を」。理性の皮を被りながらうっすら狂気を透けさせるその人を間近で見て、ぞわりとした。
だってこっちはさっきまでのこの人を見ているんだもの。
いつもはモニター越しに見ていた変化は、目の前で見ると桁違いの生々しさだった。
 
そうして一度は押し込めたその人だったけれど、徐々に歌い方は不穏さを増していく。
ついに「僕と一緒、あなたもモンスター」で雄叫びをあげた後には、荒々しくマイクを持った腕を天に叩きつけるようにガンガンと突き上げた。
まるで、僅かばかり残っていた化けの皮を自ら剥ぎ獣に豹変したかのような瞬間!!これがあんまりにかっこよかった。血が沸騰したような気すらした。
おかげさまで興奮しすぎてその後の「knock!knock!」の記憶全然ない、全部持っていかれた……(笑)
 
理性と狂気、おそろしさと美しさ。
彼の持つ二面性を鮮烈に見せつけられ、また魅了された時間でした。
 
 
 
 
 
■SUNRISE
12年間待ってやっと聴けたSUNRISE、今日でまたしばらく聴けなくなるのかな……焼きつけなきゃ……と考えながら入りを構えていたら、なんとさくらいさんがイントロのドラム入る瞬間の「タタタン!」でエアドラムして一瞬で思考がぶっとんだ思い出ヽ(;▽;)ノ
えーーーーーもうなにこれめちゃくちゃ愛しい;;;;;;;;;このツアー通して音が身体に染みついたんだ、出ちゃったんだ;;;;;;;;めっっちゃ好き、これ名古屋でもやっててくれーーーー映像になってくれーーーーーー;;;;;;;;
 
 
この曲でいちばんに覚えてるのは、とにもかくにも彼らの音と姿の力強さ。
 
元々CDのSUNRISEのなかけのベースが大好きで毎公演耳で探してたんだけど、これまでの公演ではあまりよく聴きとれなかった。(自分の席の位置もあったかも)
それと、ほぼ照明を落として逆光やバックモニターで夜明けを表現するという曲だから、スタンド席のときにはなかなかメンバーの表情や姿をはっきり見れなかった。
 
それがこの日は、最初からベースの音もどの楽器の音も、彼らのその表情も姿も、全部がはっきりくっきり飛び込んでくる!!
特に覚えてるのは「Sunrise brightens up…」からの彼らの姿。
絶え間なく鳴らし続けるなかけのマシンガンみたいなベース、何度も何度も力強く腕を振り下ろして鳴らしてたたはらさんの力強いギター、じぇんの言うまでもなく心ごと身体ごと震わせ鼓舞するようなドラムの連打。
本当に全部がかっこよくて、心強くて、熱くて、圧倒的で……こんなに強く強く奏でていたんだ、伝えようとしてくれていたんだ、と改めて実感して、思わず泣きそうになるのを必死で耐えた。涙で滲ませたくない、全部焼きつけたい。
バックの朝焼けの色の印象も相まって、こんな彼らからイメージしたのは太陽。橙。今ここでまさに燃え上がってる、って思ってた。
 
 
そんな熱く力強い演奏と相対するポジションを担っていたのが、この曲のさくらいさんだった気がする。
水色のTシャツ(この日はいつも着ている水色のジャケットを着てなかった)の見た目もそうだし、マイクスタンドに手をかけ目をつぶって歌うその様子、歌われる歌詞から連想するのはむしろ「軽やかさ」「蒼さ」だった。
 
特にそれを感じたのは2番。
思い切り両手を伸ばして」両手を前に伸ばし
あの優しい空気に触りたい」掴んで持ってきてふわっと離す
僕を金縛りにする」そのまま胸の前で両手グー
すべての迷いを引き千切って」扉を開けるように客席に掌を向けて開け放つ。
ジェスチャーは毎公演微妙に違っていて、でも毎回ここのパフォーマンスに無性に惹かれてならなかった。
なんて言えばいいんだろう……すごく感覚的になってしまうけれど、抱えた迷いの蒼さ、重さ、それをすくい上げふわりと包み込んで解き放つ瞬間、心が軽くなる瞬間……を目の当たりにしているような気がしてた。
同じパートの「思い切り息を吸い込んでこの想いを空に放ちたい」「自分の世界に閉じこもった冴えない気分から抜け出して」の歌詞もそうだけど、すごく「重力と呼吸」を感じるというか……うまく言えないな、でもとにかく本当に大好きで。毎回焼きつけるように見ていました。
 
他にもいつもだと「少年の日々を回想うとき」の歌詞でカメラが床のさくらいさんの影を抜く演出があったんだけど、この日はなかった。いつもよりさらに未来を向いたSUNRISEって気がした。
 
 
煩悶する若者を“青臭い”なんて表現をすることもあれば、苦悩する時間を“夜明け前”と表現することもあるし、何より彼らには深く青に潜り葛藤と向き合ったアルバムもある。
「青」という色は、爽やかさの象徴になることもある一方、真逆ともいえるイメージをも担う色だとも思う。イノセントブルー、あの歌の仮タイトルはそのまま彼のイメージカラーにすら思える。
 
そして今言ったそのまま、ここまでのセットリストでは実際に「夜」側の楽曲が続いていたと思うんです。

CANDY、旅立ちの唄、ロードムービー。
ひとり夜更けに孤独が爆発する」、
いつか一人ぼっちの夜は明けていくよ」、
月明かりが誘う場所へ」。

DanceとaddictionとMonsterは曲や照明の印象、歌詞の世界観に「夜」を感じることができるけれど、歌詞にははっきり出てこないからこじつけみたいになってしまうかな。
でも続くSUNRISEは間違いなく「夜明け前」の歌。
 
 
眩く橙に燃え上がる楽器隊3人に夜明けを予感させられながらも、まだ夜側にいる彼が導いてくれたのが、次の曲でした。
 
 
 
 
 
■Tomorrow never knows
何度も何度も聴いてきたこの曲。だけど、この日のTomorrow never knowsはきっと忘れられない。
今日この日のTomorrow never knowsで特別なことが起こったわけじゃない。自分の中の個人的な気持ちと結びついただけだから、説明もできない。
それでも、自分にとってはパズルのピースがはまったような、ずっと求めていた答えをもらえたような、そんな特別なTomorrow neverknowsだった。
 
前曲から「夜明け前」の空気を引き継いで始まったこの曲。
幼過ぎて消えた帰らぬ夢の面影をすれ違う少年に重ねたりして」の歌詞や、マイクスタンドで歌う姿にも前曲を彷彿とさせられていた1番を経て、2番ではハンドマイクになった彼が、曲の意味をくまなく配るように歩きながら歌う。
 
 
今より前に進むためには、争いを避けて通れない
このあたりでこちら側……たは側へ。
 
なぜだかこのとき、突然得心した。そっか、この「争い」って、競争や人とのいさかいに限ったことじゃないんだ、って。
葛藤や苦悩や失敗や後悔、自分の心を立ち止まらせるものとの闘い、「自分との闘い」だって「争い」なんだって。
……そうだ、よく考えたら「勝利も敗北もないまま孤独なレースは続いてく」って歌っていた。
「対峙しなければならないもの」が「重力」、とも言ってた。
 
気づくのが今更すぎた。
「自分が今より前に進むために対峙しなければならないもの」だ。
この歌もまたAgainst All GRAVITYなんだ、過去の後悔と対峙してそれでも前に進む歌なんだ。
そんなとりとめないことを思ってた。
 
 
そんな風にして世界は、今日も回り続けてる
たは側のはしっこまで来て、注釈スタンドに呼びかけるように。
ライブではキー上げで歌うこともある「きょーも」、今日はCD通りの音程。
 
 
たは側から回れ右して真ん中に戻る途中でサビに入った。
たしかラスサビじゃなくてここ(2番サビ)だったと思うんだけど、ちょうど自分の目の前で繰り広げられた光景が忘れられない。
果てしない闇の向こうに、」まで歌った彼は、合図するように客席に向かってにこっと笑って、「ウォッオー!」を観客に任せてくれた。
この「ウォッオー!」のときにね、エイエイオーみたいにウォッ!オー!って2回腕を突き上げる動きをしてくれて、突き上げる勢いで身体ごと浮いちゃってた。目はぎゅっと瞑って、口や頬に笑みが溢れてた。
まるで少年みたいに無邪気で、「楽しい!!嬉しい!!」が全身から伝わってくるよう。今でも思い出して胸がぎゅっとなるくらい、嬉しくて愛しくてたまらなかった。
あぁもう大好きだなぁ。
そう噛み締めてる間にも歌は進んで、どんどん胸に歌の言葉が意味が積もっていく。
 
 
そうして迎えた大サビ前。
下から上へムービングする白い照明を、久しぶりに下から見上げた。
 
照明のムービングと一緒に手を上げるお客さんが何人も視界に入って、自然に涙目になりながら笑ってしまった。
あーもうわかる、みんな好きなんだよね、身体に染みつくくらい一緒に過ごしてきた曲だよね、みんな何度もこの瞬間を迎えてきたよね、
胸の内で勝手に共感するような思いになりながら、はたと気づいた。
そっか、夜明けって誰もに等しく与えられるんだ
 
 
強い光でホワイトアウトした視界が戻ってくると、そこには夜明けの海や空の映像と、歌う彼の笑顔があった。
 
瞬間、堰を切ったように何かが込み上げてきた。
 
ノーガードになった心に、そのまま次々に言葉と音楽が飛び込んでくる。
ぐんぐん先に進んでいく映像や闇を晴らす照明はまるで歌の力を可視化したようだった。会場のすみずみまで、心のすみずみまで力強く広がっていく。 
 
 
涙がとまらなかった。もう光しかわからなかった。
途中から胸の中でずっとありがとう、ありがとう、大好き、って唱えていた。
 
ほんとに夜が明けた、本当に夜明けを連れてきてくれた。
今までだって何度も聴いてきたはずなのに、今日やっとTomorrow never knowsってこんな歌だったんだ、って知れたような気がした。
 
きっと大丈夫になれると思えた、自分にとって本当に特別なTomorrow never knowsだった。
ずっと待っていた夜明けだった。
こんな気持ちを、こんな歌を、本当にありがとう。
 
 
 
最後、さくらいさんは少し上を向いて目を瞑って、何かを浴びるように両腕を広げていた。
それが本当に綺麗で、今も胸に焼き付いている。
 
 
 
 
 
■Prelude
前の曲からのこの入り、何度聞いてもたまらないね。
 
「いつも、この、ステージに立っているときに思うこと、
音楽という乗り物に乗せて、みんなを、退屈から、寂しさから、悲しみから、なるべく遠く、遠く!!  遠くへ!!!!
みんなを乗せて連れてっていきたいと思います!!!!」
 
この日、最後の「遠くへ!!!!」の言葉が本当に強くて!!
心にまっすぐ飛び込んできて、これだけでもう胸がいっぱいになりそうだった。
でも歌はこれからっていう、キャパオーバーの喜び(´;ω;`)
それを噛み締めながら、あのイントロを聴いてました。
 
 
いつもなら花道に出てきてあちらこちらに飛び回るように歌うこの曲だから、この日の彼は代わりにステージを左右に歩き回りながら歌う。
いつもより多くのハンドジェスチャーを交えつつ、歌詞そのまんまに人懐っこくも不敵な笑みで歌うのがよく見えた。だからか、「この人って歌そのもの、メッセージそのものみたいだ」と思ったりもした。
いつぞやの周年ツアーで照れ隠しに「この歌の代わりに僕が歌います」なんて言ってたけれど、本当にそんな感じ。
こんっな心強いことがある??こんっっなに届く届け方ある??
大好きがとまらない……(;ω;)
 
 
これだけでも十二分なのにまたこんな言葉ももらってしまう。
 
「その笑顔が、その声が!!見たくて聴きたくて僕ら、やってます!!
僕ら!!生きてます!!!!(声がワントーン高くなった)
 
乗っかってーーーーー!!!!乗っかってーーーーーー!!!!」
 
(あのワントーン高くなるとこ、今思い出して泣きそう)
 
  (;ω;)
 
 
このSUNRISE→Tomorrow never knows→Preludeっていう夜明けから明日に向かう3曲が、このツアー中いちばん大好きでした。
これまでのセットリストでもいちばん好きな3曲セットかもしれない。
こんなのもらったら顔上げずになんかいらんないよ。自分から明日に向かわずにいらんないよ。
こんなにも強く優しい曲たちを届けてくれて、本当にありがとう。
きっと忘れません。
 
 
 
 
 
■innocent world
前曲で晴らした心をさらに鼓舞するように、彼が声を上げる!
「まだ元気か沖縄ーーーーーー!!!!いくぞーーーーー!!!!
わん、つー、わんつーすりーふぉ!!」
 

瞬間、会場に銀テープが放たれる!!……のだけど、このとき見た景色が本当に美しくて、忘れられないものでした。
 
 
この日ちょうど「テープが発射されて広がった先の空」の下にいた私が目にしたのは、上空いっぱいに広がった青いテープが、空気を孕んでひらひらと舞いながら、ゆっくりと尾を引いて降り注ぐ光景だった。
 
まるで銀テの雨。
 
あんまりに美しくて、しばらく曲も忘れて見とれていた。
なんてものを見ているんだろう。
発射される時は一瞬だけれど、広がった後落ちるのには時間がかかるから、視界がスローモーションになった気がした。
そんな「雨」の中の1本が、空気抵抗を受けながらも、重力に従ってゆっくりと自分の頭上に降ってくる。自然に手を伸ばして受けとめた。
 
天の羽衣を手にするときもこんな感じなのかもしれない、って振り返って思う。
さっきまであの美しい景色の一部だったものが自分の手元にあるのが信じられなくて、でもそんな1本が自分の手元に降ってきてくれたのが嬉しくてたまらなくて……っていう、そんな気持ち。ただただ胸がいっぱいになって、手の中を眺めていた。
 
沖縄で降った青いテープを受けてやっと気づいたけれど、この曲で降る銀テープはいつだって「物憂げな6月の雨」だったのかもしれない。
だってそんな「雨」に打たれて始まるこの歌は、いつだって「愛に満ちた季節」を連れてきてくれる!
 
今まで当たり前のように・定番のように受けていた銀テープだったけれど、初めてこの楽曲としての「必然」を体感した気がしました。いや、本当にこういう意図でいつもやってたのかは分からないけれどさ。自分の記憶の限りじゃ1度たりとも「物憂げ」だったことなんてないし……(笑)
 
でも、Mr.Childrenだからなぁ。やっぱりそうなんじゃないかなぁ。
 
 
そんなわけで、6月の沖縄の「雨」から始まった今日のこの曲でも、いつものように「愛に満ちた季節」を体感する。
小さい会場だからというのもあるのかな、いつも以上にお客さんとお客さん、ステージとお客さんが相互作用して会場のテンションが高まっていくのを感じた気がしました。
自分の視界に映るパン・パパン・ぴょーん!(ジャンプ)しているお客さんにつられて、思わず私や他のお客さんもパン・パパン・ぴょーん!してしまったり、サビで横振りする客席を見たさくらいさんが笑顔で横振り真似してくれて、それ見たこっちももちろんテンション倍上がって全力横振りマンになったり……連鎖し合いながら会場のテンションやハッピー度が跳ね上がっていく感じ、たまらなく幸せでした。
あとは毎度のことながら、間奏でさくらいさんが「ナカガワケースケ!」「タハラケンイチ!」って呼ぶのが大っ好き。名前もう知ってんのにどうしてこんなに毎回嬉しくなっちゃうんだろう!(笑)
何度でも噛み締められて嬉しいんだよねきっと、「あぁこれこれ、これがinnocent world!!」って!
 
この曲か次の曲の終わりでさくらいさんは会場に両手グッジョブしてくれた。
きっとこちらの楽しさも十二分に伝わってのグッジョブだったと信じてる。
 
 
 
 
 
■海にて、心は裸になりたがる
いつもみたいにイントロに乗せてさくらいさんが「みんなの心を裸にしたいと思います!!!!」的なことを言ってたんだけど、視界が水色でいっぱいになってときめきが止まらなくてちゃんと聞けなかった……(笑) (どんな理由)
モニター全面水色、いとおかし。
いつもなら口上が終わると水色のジャケットを脱いで(裸になって♡)ぶん回してる彼。でも今日はSUNRISEの時点から着てない!!脱いで回せないじゃんどうすんの!?!?!って心配してたら、控えめにエアーで腕回してた。(Thanksgivingのfanfareのぐーるぐーるみたいな感じ)かわいい!!
 
そんなイントロから歌に入ると、例によって例のごとく、ドラムパート開始までの間、じぇんちゃんがお客さんにめいっぱい拍手を煽る。今までもいろんな曲で見てきたはずのこの光景、なぜだか今日はピンと天啓を受けたような気がした。
あのさ、もしかしてさくらいさん、こういうときに実はじぇんちゃんが煽ってたりするって気づいてないこともあるんじゃないか……?
ぜんぜん確証ある話じゃないので話半ばで聞いてほしいんですけど、この日珍しく近くの席で見てて、歌い出しのさくらいさんの表情が「あれ、なんでかめっちゃ盛り上がってる!(?顔→にこにこ笑顔)」って感じに見えたんです。
そりゃ後ろでじぇんちゃんが煽ってるのを意識してるときもあると思うんだけど、なんとなくね、こんなふうに(今回ももちろん確証全くないけれど)知らずに目の前の盛り上がりに嬉しくなってるときもあるんじゃないかなって気がしてしまいました。
いやもしそうじゃなくてもさ、後ろのじぇんちゃんの煽りによってお客さんが盛り上がって、それを見た手前のさくらいさんが嬉しそうになってたのは事実なわけです。これどんなハッピーピタゴラスイッチよ!!これがほんとの「回り回り回り回って」!!「今僕の目の前の人の笑い顔を作ってゆく」!!!!
この人たちときたらすぐ歌詞を体現するぅ……そんなMr.Childrenに愛、じぇんちゃんにさくらいさんに愛ヽ(;▽;)ノ
 
で、この曲の愛といえばもう一つ、なかけとさくらいさんのじゃれ合い!!
いつもどおり「やな奴だと考えていてーもー」でさくらいさんがなかけを指す……だけに留まらず、なんと今日はなかけもさくらいさんを指し返して、お互いに指し合ってる図になる!
さらになかけにオーオーを言わせた後のさくらいさんは、真ん中に歩いて戻りつつも、「かわいげもないあなーたーにーもー(笑)」と歌いながらなかけをチラ見する。
普段全く仲良しアピールしない2人なのに1段飛ばしてディスり合いってもうそれめちゃ仲良くないとできないやつじゃん……むしろディスり『じゃん…………………………………………
いや~~~~~~~ほんとずるい、まんまとはしゃいだわこんなん!思うつぼ!
 
そして最後は会場とステージ(さくらいさん)で愛をキャッチボールする「オイ!オイ!」のコールで〆。この「オイ!オイ!」でのさくらいさんの動きが面白くて笑った記憶があるんだけどどう面白かったかは忘れてしまいましたごめんなさくらい!!
あと動きといえば、斜め前方のおねーさんがサビのときに両手交互に空に突き上げる動きしててかんわいかった……超オリジナルやん……。
 
そんなわけでひたすら嬉しい楽しい大好き!!の気持ちを繰り返しながら、本編が幕を閉じたのでした。
 
 
 
 
 
←さいご!④へつづく

Against All GRAVITYツアー沖縄初日感想文②

 
■MC
お着替えもあるのでちょっと長めの暗転。
 
たぶんこの暗転のときだったと思うんだけど、誰かが\めんそーれー!/って言ったのをきっかけに会場から
めんそーれー!
 
            めんそーれー!
 
\\(女の子数人で)めんそーれー!!//
 
って声が上がってたのがめっっちゃかわいかった……沖縄だぁ…………(´;ω;`)
 
明転してさくらいさんが出てくる。
一言目はなんて言ってたかな……覚えてないんだけど、とにかくゆるゆる〜とMCに入った記憶が……(笑)
さくらいさん、このMC中ずーーーと話しながらアコギを肘置きにしてたんだけど、それがテーブルに肘ついて話してる感じで。
姿勢といい喋り方のフランクさリラックス感といい、ファミレスのテーブルで向かい側に座ってる人に話しかけてるみたいな……ほんとに心の距離感を近く感じる話し方だった(;ω;)
 
 
(たは側にゆるゆる〜と歩いてきながら)
 
さく「Against All GRAVITY……、今回のドームツアーのタイトルですけど、『総ての重力に対抗する』、『対峙していこう』という意味です。
で、この『重力』というのは重力のことではありません。(会場??の空気笑)
たしかに自由に飛び回りたい人にとっての『重力』は、重力でございます。
アンダスタン??(客:笑)
 
○○ですか??(意味わかりますか?みたいなこと言ってた)
お母さん、大丈夫ですか!??そこのお母さん!!!!(突然ビシッとたは側客席のお母さん指さす笑)(客:爆笑)
 
(今度はナカガワ側に歩いてく)
 
でも逆に『そろそろ地に足つけて活動したい』、そう思う人にとっては、浮力こそが「重力」なんです。
……お父さん!!大丈夫ですか?!?!!??(ビシッとなか側スタンドのお父さんを指さす)(客:笑)

……(笑)(自分でも笑っちゃう)」
 
 
謎テンションお母さんお父さんいじり(笑)
 
それにしても、今回「活動したい」って言葉を聞いてここのMCの印象が変わった。
今まで参加した公演では「地に足をつけたい」みたいな言い方だったんだけど、「地に足をつけて"活動"したい」っていうとバンド活動のスタンスの話ってニュアンスが出てくるよね。
気づいてみると今更だけど、そっか、そういう話だったのかこれ……。
福岡初日ではここのMCで「英会話を習ってます」の話をしていたこともあって、Against All GRAVITYのことを「地に足をつける」の反対=海外に行く、ってことなのかと考えたりもしてました。今考えるとさくらいさん思いっきり「重力だけのことではありません!」って言ってるのにな……(笑)でも福岡初日があまりに印象的で。
そうじゃなくて「地に足をつけた活動」の反対としてのAgainst All GRAVITYなんでしょ?だとしたらもうそれめちゃくちゃロックバンドじゃん……ロックンロールじゃん……。転がり続けるし、留まることを知らないし、何に縛られるでもない………。
 
 
さく「! (思いついた感じで) あのねぇ、このバンドもデビューしてもう27年になりますが……(お客さん拍手)
ありがとうね。27年もやってるとお客さんの年齢層も幅広く……ね?(客:笑)
先輩。いるでしょ?  先輩。
……(笑)(敢えて伏せた言い方に会場笑)
 
ステージ側から見てるとね、もう親、子ども、孫と3世代に渡ってるように見えるのね。
こっちから見たらだけど!みんなからはどうか知らないけど!
これって本当にすごいことだなぁと、ありがたいなぁと思うのね……。(しみじみした感じ)(客:拍手)」
 
 
と、ここまではほっこりする話だったんですが、いつだって思いつきが斜め10000m上なのがさくらいかずとし。
 
 
さく「(突然思いついたように)…………あ、最近見たんだけどね、 ヒトが社会に貢献している時間を20年とすると(ひと世代を20年とすると?はっきりどっちか分からなかった)、縄文時代から今まで数えてまだ300世代なんですって!!」
 
客「????????」
 
?????????????
 
 
謎の縄文時代に笑いとざわめきが広がる会場、しかしさくらいかずとしは止まらない。
 
 
さく「すごくない!?まだ300世代なんだ、意外と少ないって思って!!!!(力説!!!!しかし会場はまだ?マーク)
だからあれよ、おれらみたいなバンドが100組いたら、(3世代ずつでしょ、みたいな感じで指でいちにーさん数える、)縄文時代まで行ける……」
 
客「???????????????」
 
?????????????????????
 
終演した今考えてもなんなんだこのMCは??(LOVE)
でも元日本史選択としてはさくらいさんの「縄文時代」ってワード聴けたのとても嬉しい……絶対歌じゃ聴けない…………(♪縄文時代から~って歌詞出てきたらかなりびびる)
さくらいさんの中では縄文時代からバンドという文化は続いてるのか、そうか……。脳内でキュウソネコカミの「推しのいる生活」のMVがよぎったよ……。
 
 
さく「はい、本筋に戻ります(笑)
 
ライブでいうとね、『重力』というのは時間なんだと思います。『できることならこの時間がずーーっと続いてほしい!』、『終わらないでほしい!』って、思うと思うんだけど。
ライブは終わってしまうけれど、それでも心の中に永遠に残り続ける時間が瞬間がきっとあると思っていて。
そんな一瞬をひとつでもいい!ひとつでも多く、今日は持てたらいいなと、思ってます。(客: 拍手)」
 
 
これも、今までとがらっと印象が変わったMCだった。
今まで参加した公演ではここで「歳をとるのは嫌よね〜」って言葉から「老い」の話、時間に逆らえない話に入っていたから、もっと長いスパンの話、いつか来てしまうその日の話だと思ってた。
それが、イマココ、このライブの話になった。
すごく嬉しかった。
目の前に彼らがいるこの「今」の延長線上にある未来をイメージできた。はっきりと。
自分で最初からそうイメージできたならよかったんだよね、本当は。でもできなかったから。
だから、この変化は本当に心に染み込んだ。嬉しかったな、あぁ。
 
 
さく「平成から、令和(平和のイントネーション)に変わりました。
変わらない方がいいものと、変わっていった方がいいものとありますが、みなさんにとってMr.Childrenは、そのどちらなんでしょう……そんなことを、自問自答しながら、この曲をお届けします。」
 
 
 
 
 
■名もなき詩
これまでどおりさくらいさん1人から始まる「名もなき詩」……なんだけど、自分が見た今までのドームの「名もなき詩」とまっっったく違った。
 
全体の速度自体はゆっくりめだけど、テンポを完全に崩して、アコギはアクセントをつける程度にだけ弾く。客席はほとんど見ない。
とにかくさくらいさんの呼吸で……もはや歌うというより言葉を置いていく。それぞれの単語を強くアクセントをつけて発する。
ポエトリーリーディングみたいな?演劇的だと思った。
声の調子が悪い時は表情やパフォーマンスで勝負するって言ってたから、名古屋から生まれたアプローチなのかな?とも思った。どうなんだろう。
 
だから自分が参加した中で初めて、会場から手拍子が起きなかった。手拍子を起こす隙を与えなかったと言ってもいいかも。
これができるんだったら、逆にこれまでは敢えて発生させてたのかなという気もしないでもない。
 
 
ほぼアカペラながら時々アコギを混じえて、
「ちょっ……とぐ『ら』いの、汚れ『物』、ならば(ジャカジャンッ)
残さ『ずっ』(ジャンッ)にぜんぶ、『食べっ』(ジャーン)てやる」、みたいな。全然違ったらごめん……
 
某Kちゃんから東京2日目には「この喉を切ってくれてやる」で思いっきり喉を切るジェスチャーをしてたって聞いてたからやるかな?と思ったけれど、この日はやらなかった。ジェスチャーがないなんて関係なく、ほとんどアカペラで発されたその言葉のインパクトはとても強かったけれど。
一番印象的だったのは、たは側まで歩いてきて「こんっなふっちょうっわな(腕ブンっと振る)、暮らし〜の中で、」。
「不調和な暮らし」を振り払うような動き。
 
このあたりでもう引っ込んでたメンバーが出てきてた。花道がないから、メンバーは出てきてすぐそれぞれの持ち場に。
 
 
「生涯を君にィ〜〜〜〜……
……ささぁーーーーーぐ…………(目をつぶって、わざとかすれさせた声。胸にグー)」
 
 
しばらく浸るように目をつぶったまま。
ひと呼吸置いてたはらギターの♪テレレテレレが鳴り始めて、さくらいさんはステージサイドから「Mr.Children」の真ん中に帰っていく。曲もまた、「Mr.Childrenの名もなき詩」に還っていく。
 
 
この瞬間、今私が見たのは、「名もなき詩の原石」そのものだったんじゃないか、って思ってしまった。
 
 
いつもの人懐っこさはない。「みんなの曲」としての名もなき詩じゃない。
こちらに干渉させようなんて気はないんだろう、圧倒するような、突きつけるようなそれだった。
 
「この喉を切ってくれてやる」、「苛立つような街並み」。こんなに強い言葉が並んでいたことをこれまでだって知っていたはずだったのに。
そうか、ここ「不調和な暮らし」って言っていたのか。
こんなに強い言葉たちを受けるほど、この歌の「君」への想いは強く在るんだ。
言葉一つ一つ、想い一つ一つが、鮮烈に飛び込んでくる。
 
 
まだ磨きあげられる前の、採れたそのままの鉱石を思った。
歪でごつごつとした岩肌の内に、ぎらぎらと輝く結晶がぎっしりと詰まっている。カッティングなんかされていない、だから触れれば手に鋭く刺さる。
寄せつけない、でも魅了されてしまう。
そういう「名もなき詩」だった。
 
 
1人だけの名もなき詩からみんなの名もなき詩へ還っていくしばらくの間、呆然としてしまった。
 
そうだった、なんで忘れていたんだろう。
「名もなき詩」は切実な独白の歌だった。
 
自分が出逢った時にはもう笑顔で披露される、みんなと愛を分かち合う「名もなき詩」だったけれど、生まれた当時披露されていた「名もなき詩」はそうではなかった。
だから昔の映像を見る度、今の「名もなき詩」と映像の中の独りごちるような「名もなき詩」の違いに驚いていたのに。
 
 
尖りざらついた「1人だけの名もなき詩」は、加わっていく4人それぞれの音で切り出され磨かれて、「みんなの名もなき詩」になっていく。たはらさんの♪テレレテレレ……のギターなんて、こつこつと丹念にカッティングする職人の手際そのものみたい。
 
同時に、昔の映像で見たあのひりついた「名もなき詩」が、長年のライブを経ていつしか「みんなの名もなき詩」になっていった過程が、今目の前で再現されているようですらあった。
何てものを見ているんだろう。
 
磨かれ照らされたそれぞれの面には、曲を真ん中にして取り囲む彼ら4人の、そして客席の笑顔が映り込んできらきらと光る。さっきまで険しい顔だった彼も、「みんな」につられたように、呼応するように、本当にいつの間にか笑顔だった。
ステージと客席の交歓を「REFLECTION」だなんてよく言ったものだなぁ、
「REFLECTION」なんて言葉をくれる彼らに、よくなってくれたものだなぁ、
改めて、本当に改めて思わずにいられない。
 
1番サビからの名もなき詩は、まさにこの反射してきらめく宝石のイメージだった。
それまでのドーム公演同様に4人で向き合いながら演奏する姿や音が紛れもなく「Mr.Children」だったのはもちろん、さっきまでほとんど客席を見ることがなかったさくらいさんが、客席を向いて笑顔で歌ってくれる。
 
特に覚えているのは、2番の「きっと消せはしない~だろ~ぉ」を歌ったあと、くるっと後ろ(客席)向いて「カモン!」
\(お客さん)Oh Oh〜!!/
で、にこっとしながら4人の輪に戻っていくシーンだったり、
ラスサビ前に客席を向いて「自分の胸に突き刺さる」で語尾を下げていく今までに聴いたことのないアレンジで歌ったり。
 
そんなふうにさくらいさんが振り返るたび、客席を「Mr.Childrenの仲間に入れてくれた」って感じがした。
いつもは4人の中央にカメラ置いて回りながら映す演出があったけれど、沖縄ではそれがなかったことも大きいかもしれない。
いつも以上に「みんながMr.Children」「みんなでつくる名もなき詩」って感じた。
 
1曲の間で、こんなにも印象が変わることがあるなんて。
 
 
「変わらない方がいいものと、変わっていった方がいいものとありますが、みなさんにとってMr.Childrenは、そのどちらなんでしょう」と彼は言っていた。
この日の「名もなき詩」から教えてもらったのは、「『変わっていく』ことは捨て去ることじゃない」ということだった気がしている。
だって今日私はたしかに見たと思ってしまったんだもの、変わったように見えて実はその曲の核にあり続けたものを。
 
そう、これまでだってMr.Childrenは何度も「変わって」きた。
これからもこれまでどおり……これまでと“変わらず”に「変わり続ける」んだと思う。
この“変わらない”4人で、あくまでこれまでの積み重ねを引き連れて。
 
そう教えてくれたこの日のこの曲は、本当にかけがえないものだった。
この胸に焼き付いた原石の輝きも宝石の輝きも、きっと忘れないよ。
 
 
 
 
 
■MC
名もなき詩が終わるとさくらいさんがメンバー紹介する……んだけど、いつもはすぐそれぞれのメンバーの名前を言うところ、今回の第一声が

Mr.Childrenでした!

で、もうこれだけで泣いてしまった……。
Mr.Childrenだったよね、Mr.Childrenだったよ……(´;ω;`)
 
「ドラムス、すずきひでや!
ベース、なかがわけーすけ!
ギターたはらけんいち!
ボーカルさくらいかずとしでした!」
 
(´;ω;`)(´;ω;`)
 
 
 
さく「ここで大事なミュージシャン(メンバー、ではなかった……なんだっけ)を紹介したいと思います。
まずはキーボードアンドボーカル、世武裕子、セビー!!!!」
 
去年の「重力と呼吸」のアルバムレコーディングから参加してくれてる、ピアノ・キーボード・オーケストラアレンジを手がけてくれてる、声も綺麗なんです、コーラスもやってくれてます!、っていういつもの紹介。
紹介されたあとのセビー&じぇんちゃんが顔見合わせてだぶるぴーす♡♡だぶるぴーす♡♡し合ってたのがかわいくて喋りの記憶飛んだ(笑)
 
 
さく「お次はこの人、この人がいなければ、Mr.Childrenの音楽は成り立たないと思ってます。
もうずっと、僕らと一緒に音楽を奏でてくれています。もう20年近くになります。キーボードアンドボーカル、サーー二ーーーーーー!!!!」(客:わーーーー!!!!)
 
 
さく「次は……。って次の曲ね(笑)もう紹介する人いませーん(笑)(かっっっわい)
次にお届けする曲は、2005年に出したI♡Uというアルバムの曲になります。その前の年、僕はBank Bandというバンドでライブをしてレコーディングをしてアルバムを出しました。
Bank Bandのメンバーは素晴らしいミュージシャンです、天才ミュージシャンばかりです。でもね、なんか違うって思ったの。
……言っときますが  悪  口  じ  ゃ  あ  り  ま  せ  ん  !!!!!!!!(客:笑)
セェンスィティブですから(笑)(なんか英語っぽい発音笑)
 
例えるなら……おれの部屋が、あまりに綺麗すぎる!みたいな。リモコンとかキチーーーっと並べて置いてあって、ほこりもひとつもない……なんか落ち着かない……みたいな……
それよりもリモコンとかグチャーっと置いてた方が居心地がいい……(客:????って空気)
この例えわかんない??もういいよ、もういいよ(キレ)(客:wwww)
 
サッカーで例えます!!!!(客:でーたサッカーwwwww的な笑い)
大人のサッカーだとね、パス大事です、スペース作るの大事です、ロングボール、大事です。センタリング、上げましょう。
ってなるんだけどね。小学生ってそうじゃないじゃん。小学生のサッカーって、1個のボールに15人ぐらいがグチャグチャーーって(笑)(実演する、ボール取ろうとしてグチャグチャーーみたいな足さばき)(客:笑)
 
大人も子どもも一緒だよ。(この一言、すごく胸に飛び込んできた)

みんな点取りたいのは一緒だよ、でも技術が気持ちを……
……いや逆か(笑)

…………(考え中で動きフリーズ(笑))(客:笑)

気持ちが、技術を追い越して……、でも情熱は伝わってくるみたいな。だから小学生のサッカーが大好きなんです。」
 
 
大人で子どもじゃん……Mr.Childrenじゃん…………(´;ω;`)
 
 
さく「だからサッカーが好きだし、音楽が好きです。(これ違うとこかも?)
 
人と話す時も同じで。
気持ちが溢れて、言いたいことが溢れてうまく喋れなくて、でも伝えよう伝えようとしてくれる人、
そういう人が、好きなんです。
 
だからI♡Uのジャケットでは(グーの手を胸の前にまっすぐ伸ばして)、気持ちが溢れて形にできないのを表現して、トマトがぐしゃっとなってるんです。
そんなI♡Uから、お届けします。」
 
 
 
 
 
■CANDY
曲がいい(根本的な感想)
歌が上手い(根本的な感想2)
いつもは裏声になることも多いラストの方の「声を聞きたくなーーーーーーって」を地声で綺麗に歌っていたこともあって、改めて今日の声の調子のよさも再認識したりして。
 
いつもの花道先端ではなくメインステージでの披露だけど、いつもと同様に床モニターで色とりどりの線が渦巻き、その上で彼らが演奏する。図としてはHANABIに近い感じ。
花道のときに花道脇から出ていたムービングライト、メインステージでも出てたのかな……席がステージ寄りだったから逆に視界に入らず気づかなかったのかもしれない……。
 
いつもメンバーの演奏する姿を順々に映していくサブモニター。これまで自分が参加した公演では何故か毎回なかけが映されるときにバックの照明光が入り込んでオレンジ?真っ赤?に染まる「ナカガワ炎上(※勝手に呼称)」が発生していたんですが、照明との位置関係や使い方が違ったであろう今回は「ナカガワホワイトアウト」になっていました。(バックの白い照明光が入り込んだ?)
結局このツアーを通してここは「ナカガワを抜く」で固定の演出だったってことなのかなぁ。
今日は不意打ちのホワイトアウトでだいぶ笑っちゃったけど、炎上もホワイトアウトも好きな演出でした(笑)
 
 
この日のCANDYでいちばん印象に残っているのが、Cメロから大サビへの入り。
Cメロを歌ったあと数歩下がっていたさくらいさんが、「ダッ、ダッ、ダーン」の演奏とともに床モニターの渦が拡散する瞬間に前に出てくる!!!!それがばっちりモニターに抜かれる!!!!
歌詞のとおりの「気持ちが溢れる」瞬間が視覚聴覚全部から入ってきて、瞬間心臓ギュンと掴まれました。最高!!ばっっっちり!!これ大好き!!!!
ライブというものの醍醐味そのものヽ(;▽;)ノ
 
 
 
これまでの公演同様、「CANDY」はアウトロから引き継ぐような形でさにやんのピアノ演奏に入り、そのピアノが次曲のイントロに繋がる。沖縄ではこのさにやんのピアノの演奏が変わってた!!
感覚的ながら説明すると、低音が増えて、繊細さより支える安定感?包容力?が増したような印象。
元々次の曲はどの公演でも高音部がきつそうな曲であったことに加えて、これもまた前公演のコンディションがきっかけになって生まれたアレンジなんじゃないかなと思った。
Thanksgivingのfanfareのイントロでもこういうのあったよね、ツアーを回る中でどうにも高音部で歌がきつそうだったのを受けてか、ドーム編の終盤にキーボがサポートするようなアレンジへ変化していた記憶が……。
さにやんのこういう支えまっせ!なプレイが大好き……安心と信頼のさにやん(;ω;)
 
 
 
 
 
■旅立ちの唄
叙情的なピアノと歌声が1対1で響く形から始まり、2番からバンド演奏に入っていくこの曲。
 
繋ぎのピアノアレンジの変化同様、1番のサビに入る前~サビのピアノが変わっていました。
「(~どんな場所にいても)Ah」からサビに入るときのタメが長くなり、全体的なキーも低く。
ここも、1番の高音を支えようとしての変化だった印象。
 
こうして考えると、こういう変化が起こるのってさくらいさんとピアノ(キーボ)が1対1のときが多い気がする。
普通に考えたらバンド演奏の方がボリュームも大きくて声が埋もれそうなものなのに、バンド演奏とともに歌うさくらいさんの声にそう思ったことって1度もないかもしれない。むしろ「増して」聴こえる、バンドが送るエネルギーをも自分のものにしてしまうように。
そんなとりとめないことを思ったりもしました。
 
 
手の届かない場所で背中を押してるから」。

この日、やっとこの言葉を本当に素直に受け入れられたのがすごく嬉しかった。
 
個人的な話になるけれど、このツアーの始まった頃に参加した公演では、MCに散りばめられた言葉からネガティブなことを連想してしまった。
端的に言うと、「手の届かない場所になんて行かないで」って思ってしまった。
福岡初日に聞いた「英会話を習っています」「ロンドンにレコーディングしに行きます」の言葉、「時間には逆らえない」「あとどれくらい歌ってられるんだろう」「今死んでも後悔はない」の言葉が、このツアーのテーマ、セトリ、歌詞と完全にネガティブな繋がり方をしてしまった。
彼らが比喩なんかじゃなく本当に距離的時間的な「遠く」に行ってしまうことを突きつけられた気がしてしまった。「今死んでも後悔がない」、そう言いきる人なんだから、見送ったとして次に会える保証なんてないと愕然とした。
それと同時に、笑顔で送り出す気になれない自分への自己嫌悪も止まらなかった。
これじゃ自分こそ「重力」じゃないか。足でまとい。
 
でも、そんな気持ちを溶かしてくれたのもまたMr.Childrenだった。
 
彼らは決して「遠く」だけ見据えているのではない、「近く」……「今」「ここ」のことを本当に大事に思っているんだと、MCや曲を通じて何度も伝えてくれた。
はじめに参加したときは「遠く」の方が強く印象に残ったけれど、参加する度、明らかに「近く」(今ここ)の方を強調するMCやパフォーマンスに変わっていった。
そして今日、「名もなき詩」前のMCで決定的にバランスが変わっていたのを感じた。
ほんとは全部最初から言ってくれてたことだったのにな。自分の心が最初から受け取れていればいいことだった。
時間がかかってしまったけれど、やっと心からそう受け取れるようになれて、本当によかった。
 
今日この日聴いた最後の「背中を押してるから」。
こちらを置いてくつもりなんかなく、手の届かない場所でも絶対に背中を押してくれるつもりなんだって心の底から思えた。何よりこちらも背中を押したいと思った。足をひっぱるんじゃなくて。
あなたたちや私がどこにいても、これからも押させてください。どうか。
 
 
そして最後にひとつだけ余談を……。
翌日のツアーファイナル公演が終わった夜、沖縄料理の居酒屋さんで今ツアーの思い出を語り合ったりしてて。その中で
「どうして今回『返事はいらないから』がなかったんだろう」って話になった。
あれこれと話し合ってる中で、友人がぽつりと
今のMr.Childrenは『返事はいらなくない』から……?」って言った。
 
 
え??
 
 
それってつまり、
 
 
 
(´;ω;`)(´;ω;`)(´;ω;`)ブワッッ
 
 
ねぇ!!私たちは気づかないうちになんて大きい愛をもらってたんでしょうか!!!!毎度ながら気づくの遅いよ!!!!
しかも後から確認したら、今までのライブ披露時も1度も「返事はいらないから」って歌ってないみたいなんだよ!!
なにそれ!!もう!!!!言わないことによって「言う」ってなに!!!!もう!!!!もう!!!!

 
大好きです!!!!!!!!(完)
 

いちばん伝えたい返事はもう決まってる、さっき書いたそのまんまだよ!!!!
受け取るのが遅くなってごめんね、届いてほしいなぁ、届いてくれるといいなぁ!!君のわかんないところで僕も今奏でてたよ!!(曲違)
 
生まれて初めてのライブで奏でられるのを聴いてから12年。
また聴ける日が来るのを待っててもいいかな?
そのときには最初っから受けとめて、ありったけの返事を抱えて聴きたいな。
そんな日が来るの、密かに待っていたいと思います。
 
 
 
 
 
■MC
 
さく「ありがとうね、沖縄。(僕の方こそありがとう!!!!)
 
よく、『今までに作った曲で1番好きな曲はなんですか』って聞かれることがあります。
で、作った曲はどれも子どもみたいなもんですから、優劣なんて順位なんてつけられない、って言うんですけど……。
次の曲は、実は僕が1番だあいすきな曲です!!(笑)(客:笑)
 
みなさん、ミレニアム問題、って覚えてますか?
1999年から2000年になる時に、水道が止まるかもしれない、ガスが止まるかもしれない、電気が止まるかもしれない……。そう言われてて。
僕もですね、石油ストーブを購入しました!!
……みんな忘れちゃった?(笑)
 
で、そうして1999年の大晦日に寝て、2000年の元旦に、頭の中に歌詞が溢れて起きたんです。急いでノートに書きとりました。
(もうちょっとなんか言ってた気がする)
 
何が嬉しかったってね、新しい世紀に歓迎された気がしたの。「21世紀になってもお前はまだ音楽を続けていいんだ」って、祝福された気がしたの。
そんな特別な思い出も含めて……お届けしたいと思います。」
 
 
 
 
 
■ロードムービー
今までは彼らが花道先端で演奏して、彼らを先頭にして花道モニターを光の筋が流れていく演出だったけれど、前述のとおりこの会場には花道はない。
さらにアリーナ席(低い)だからメインステージの床がどんな映像になっているかも見えない。
だからその分、いつもよりじっくりバックモニターの映像を見てみました。
 
バックモニターにはずっと「僕」と「君」の視界(バイクで走ってて流れていく景色)が映し出されていて、それは
高速→トンネル→街→光→高速
と移り変わっていく。
高速と高速の間に挟み込まれる映像が変遷することで、ほんとに「先」に進んでいっていることが表現されているんだなぁ。
流れていく景色の中には歌詞のとおり「街灯」も登場してて、ほんとにバイクで走っているかのように近づいてきてはフレームアウトする。この街灯の登場からフレームアウトまで、もしかして……と思いながら数えたら見事に2秒!!!!歌詞そのまんまだーー!!
 
ここまで景色映像の話をしてきたけれど、そんなバックモニターの景色の映像の上には、メンバーひとりひとりが重ねて映されては消える。
さっき「僕」と「君」の視界になっているって言ったけれど、こんなふうに彼ら自身の映像と同時に見ていると、この「ロードムービー」における「僕」と「君」は彼らのように思えてくる。
 
彼らが映され始めるときの「今も僕らに付きまとう幾つかの問題」の歌詞には、名もなき詩前のMCで言っていた「重力」を思わされたり、「泣きながら君が見てた夢は~」の歌詞には、この曲の前のMCでの21世紀を迎える前の不安を思わされた。
極めつけに「ただ君の温もりを優しい体温をこの背中に抱きしめながら」とか今の状況そのままじゃないですか?今まさにさくらいさんの背中側で笑顔で歌いながら叩いてるドラマーいるもんね!!!!(えっそこですか?????)
これはほぼこじつけみたいな連想だけど(笑)
 
でも、そんなふうに彼らが重ねられた「僕」と「君」の歌が、「等間隔で置かれた闇を越える快楽にまた1つスピードを上げて/もう1つ次の未来へ」って歌詞で締めくくられるのが、すごく嬉しかった。
この日は見えなかったけれど、たしかに花道モニターの光も、彼らの背中側に向かって流れていくんだよね。彼らが前に進み続けているのを表現する演出。
 
今ツアーの「ロードムービー」は、彼ら自身が明るい未来へ向かおうとしているのを形にして見せてくれる、そんな1曲だった気がしました。
 
 
 
 
 
←③へつづく