Traveling Ska JAMboree 2022-2023 @ 11/17 Zepp Nagoya 感想文① 11/17、Mr.Childrenの30周年ツアーから約5ヶ月。 大変ありがたいことに、スカパラさん主催の対バン公演に参加させていただきました。 東京スカパラダイスオーケストラとMr.Children、それぞれの歩んできた道が交差したその夜のことを、少しでもお伝えできれば幸いです。 ちなみに!!今回ポジショニングで若干失敗してステージ上が見えない部分も多かったので、神のようなフォロワーさんから教えていただいた視覚情報を盛り込ませていただいてます。なんならMCの添削まで! ほんっっっとうに感謝しかないです、ありがとうございました〜〜ヽ(;▽;)ノ ではでははじまり! 【Traveling Ska JAMboree 2022-2023 @ 11/17 Zepp Nagoya 東京スカパラダイスオーケストラ × Mr.Children】 当方、ライブハウス経験はほぼ夏の豊洲PIT(ウカスカ)のみ。 Zeppでスタンディング、しかも冬に差し掛かった季節ということで、今日まで毎日どこにポジションとるか、何をどう着るかなどなど延々と悩んでいたんだけど、結局決めきれずに当日まで来てしまった……。 そもそもZeppだもの。Mr.Childrenにおいて、かつてファンクラブツアーや対バンツアーの舞台となったキャパ/会場。行けなかったライブ、行きたかったライブ、やっと行けたライブ、その思い出と思い入れがいちばんといいほど詰まっているのが、ミスチルファンの自分にとっての「Zepp」でした。 だからこそ不慣れで、緊張して、悩みまくってしまったんだろうなぁ。 いつか「Zepp」に慣れる日が来たりするのかなぁ、想像つかない。 入場して、後段と悩みつつたはら側前方へ。 開演前の音楽を聴く限り音響は大丈夫そう。視界は今は大丈夫だけど賭けだな……。 ステージには「Traveling SKA JAMboree」の垂れ幕がかかっている。 最初ずっと洋楽のSEが流れるのみだったけど、途中からベースだけちょっとの間サウンドチェック。5分もなかったかな。 確認してたのはホワイトくんだったっぽい。 他も今見れるものあるかな、と暗闇に目を凝らす。 じぇんちゃんのドラムはいつものLUDWIGのもの。オリーブオイスター柄、そしてバスドラのヘッドのエントランスマンが見えて嬉しくなる〜まだ30周年だ〜ヽ(;▽;)ノ 途中でくりはらさんがたはらさんのスライドバーを置きに来た?確認しに来た? スライドバーが肉眼ではっきり見えるの初めてかもしれない。 他にもスタッフさん出たり入ってたりしてたけど、みなさん半エン仕様スタッフTだったはず。これまた嬉しくなっちゃう。 開演前アナウンスが終わり暗くなった!と思ったらリボンの追加イントロ(大好き)が流れはじめる。 え!?!!?!!!1曲目!?!!?!!いきなりか気持ちの準備が!?!!???!?!!!と思ったらスカパラさんのみ登場!! いきなり1曲目はないか、そりゃそうだ(笑) スカパラさんスーツじゃないんだ〜……ってよく見たらめちゃくちゃ見覚えあるTシャツ。みなさん半エンのTシャツ着てる!! 今まで何度か対バンやコラボイベントを見てきたけれど、主催バンドがゲスト側のTシャツ着てくれてるの初めて見た、やだー嬉しい!!!! さすがに誰がどのTシャツか覚えてないけれど、エントランスマンTとか矢印T、色もバラバラでした。 それにしても人が多い、ステージに男性がたくさんいる……(変な感想) ここからスカパラさんによる前説……なんですが、 「ミスチルと対バンだよ!?すごいよね!!」 「近い近い!!」 (後ろ振り向いてドラム見て)「本物だーー!!」 「たはらさんのギターだ!!」 「さくらいさんのギターもある!!(きゃっきゃ)」 我々ですか??(笑) スカパラさんもめちゃくちゃ楽しみにしてるのが伝わってきて嬉しかったです! そしてついにトップバッターの彼らのライブへ。 ■オープニングSE 天頂バスのイントロをアレンジしたみたいな、アコギメインのかっこいいSEが流れてくる。 オープニングSEでアコギってめちゃくちゃ珍しい気がする……そして1曲目もしかして天頂バス!?Traveling SKA JAMboreeだから!?!!!粋すぎない!?!!?!って思ったら全然違ってた(笑) 照明でステージが真っ赤になり、真っ青になり、白くなり、カウントなしで始まったのはあのギターの音。 ■終わりなき旅 スタジアムと同様に1曲目として選ばれたのはこの曲。 たはらさんはスタジアムのこの曲でも使っていた赤いセミアコギター、さくらいさんはブルーフラワー、なかけはホワイトくん(だと思われる、色しか見えなかった) そう、始まった瞬間目の前に人がどどっと増えて視界が頭頭頭になってしまったのです。あとメンバー出てきて5秒で気づいたけど失敗した、たはら側のこの位置ってじぇんちゃんの顔にシンバルモロかぶりで表情永遠に見えない!!(笑) うわーーーほんとにZepp不慣れだなぁ!!でもこの不慣れなZeppにやっとまた来れてるのが本当に嬉しい(;;) 事前にもしかして今回スーツ揃い踏みとかありえる……!?ってちょっと期待していたんだけど、まず視界に入ってきたのは鮮やかなサクライブルーのシャツ!!いきなりスーツ揃い踏み消えた!!ですよねーーーーーーー!!(笑) 衣装は さく:白Vネック+黒Vネック+青いシャツ じぇ:黒Tシャツ なか:黒Tシャツ+ノーカラージャケット そして たは:黒のハイネック+黒のジャケット た は ら さ ん の ハ イ ネ ッ ク !!!!!!!! 誰が考えたの!?!!(A.スタイリストさん) 最高!!!!!! そして前髪!!!!ダイアリーで見て知ってたけどオン眉!!思った以上にオン眉!!でこが肉眼でわかる!!すごい!! という煩悩(?)は置いておきまして、曲の話に戻ります。 冒頭で言ったとおりスタジアムと同じ1曲目……なんだけど、この曲は7年前の2015年11月28日、自分が最後に見た「ライブハウスのMr.Children」の曲でもあって。 まるであの日の続きみたいに錯覚してしまう。 だからなのかな、スタジアムと同じアレンジのはずなのに直感的に「いつもの終わりなき旅に戻った」って思った。 スタジアムの終わりなき旅は「どんなものにも終わりはあるんだと……」の言葉が挟まれていたことで「終わり」の匂いが強く感じられたのに対して、今回は「終わり」よりもいつもみたいに「またここから」の方を強く強く感じた。 その「またここから」は、誰もが待っていたこの対バンの夜がはじまることでもあり、30周年ツアーを終えたMr.Childrenの歩みが「またここから」はじまるということでもあるんじゃないかな。 そう思ったら、もう1曲目からいきなり痺れてしまった。 アレンジとしては、「自分を必要としてる人がいる」で「『あなた』を必要としてる人がいるーーう!!↑↑」の歌い方をしたり、サンギビ頃からやっている「憂鬱な恋に~」で演奏を抑えるアレンジをしていたはず。 「あぁほんとに今のMr.Childrenが終わりなき旅をやっているんだ」って実感した。 サビが来るたびさくらいさんが満開の笑顔を見せてくれていたのがすごく印象に残ってる。終わりなき旅ってメッセージを背負って披露されることが多いからかこんなに笑顔だらけなのって珍しい気がして。それだけ今日の日が楽しみだった・楽しくてならないんだって感じられてこっちも嬉しくなる(;;) で、そんなさくらいさんなんだけど、たしか1番?のサビの「おわーりなーきたーび」をなんの前触れもなく突然客席に振ってきてびっくりした……(笑) え!?歌っていいの!?!! たしかに開演前のアナウンスでもスカパラさんの前説でも声出しNG言ってなかったけど!?チケット申し込み画面とかZeppの公式サイトどうだっけ!?(ライブ後確認したらどちらもマスク着用必須は書いてあったけれど発声NGは書いてなかった) その後の曲でも何度も振られて毎回びっくりして「いいのか……!?」って思っている間に振られたパートは終わってたんですが、セトリ後半のある曲の振り方に、「あぁこれ本当に歌ってほしいんだ」と思いました。(それでもZeppのルールが気になって私は歌わなかったけど……笑) 発声禁止のライブだったのに……と言っている方がいたけれど、「禁止」というアナウンスはなかったはず、ということとステージ側からのアプローチがあったはず、という一個人の記憶を残しておきたいと思います。(もし自分に見落としがあって実は壁に禁止事項貼られていたとかだったら教えていただけるとありがたい……!) 間奏明けての「息を切らしてさ、駆け抜けた道を……」では照明が逆光になって、白い光の中で静かに歌声とブルーフラワーの音色が響く。 映像もない、ド派手な演出もない。 だけど会場全体が息を詰めて見つめる緊張感のようなものをひしひしと感じる。 「ただ、未来へと、(ジャ、ジャーン……) 未来へと、夢を乗ーせてー……っ(ジャーーーーーン……)」 ジャーーーーーン……の余韻の拡がり方がいつも好きなんだけど(あれなんて言うの?フィードバック音で合ってる?)、今回の拡がり方にすごく「ライブハウス」を感じて胸を掴まれてしまう。……「ライブハウス」ってなに!?主観でしかない!!(笑) そんなことを思ったのもつかの間、大サビになだれ込むあのドラムがいつも以上に力強くビリビリと響いて、もう感極まってわけがわからなくなる。 大サビの順光の白い照明の中、「終わーりなーきたーび!!」でジャーーン!!とストロークをキメたさくらいさんはそのままギターを掲げて、会場からは拍手が湧き上がる。 重力と呼吸以前ならここからアウトロセッションに入るところだけれど、半エンスタジアムを踏襲してここからMCが始まる。 抑えめの演奏に乗せてさくらいさんは語る。 「東京!スカ!パラダイス!オーケストラーーー!!お招きいただき本当にありがとうございます!」 拍手!!(そしてスカ/パラダイスで切るんだ……笑) 「今日、みなさんも楽しみにして来たと思いますが、今日ここにいる誰よりも、このバンドが!この日を楽しみにして来ました!! 僕らのライブを初めて見る人もいると思いますが、最後までよろしくお願いします! 僕らが!Mr.Childrenです!」 こんなにも気合いと自負の篭もった1曲目を聴いたらもう納得しかないよ、その言葉!! またしても湧き上がる拍手、そこからの「終わーりなーきたーび、終わーりなーき、たーーーび」で〆!! 拍手の中、後ろに下がったさくらいさんは一瞬でギターを脱いで、次の瞬間にはドラムの爆音が一気に会場に広がった。 ■Worlds end 音量?勢い?で一瞬で「盛り上がる曲来た!!!!!!!」とはわかったんだけどなんでか始まった瞬間「擬態だ!?!!!?!!?!!?!」って思ったら全然違った(笑)(勝手にライブハウスでの擬態の妄想をしすぎてた) ライブハウスでWorlds endアツいーーーーーーーー!!!! 自分がこの曲を聴く時はいつもアリーナ以上、メインはドーム・スタジアムクラスで、「ライブハウスでのWorlds end」って全然想像つかなかったから!!2006年のピロウズとの対バンツアーのセトリを知って以来ずっと憧れだった!! むしろ重力と呼吸で久しぶりにアリーナクラスで聴いた時に「今のWorlds endのスケール感だとアリーナが狭そうにすら見える……!!」って思ってしまったこともあって、一層未知の領域に入っていたんだけど。ぜんっっぜん違和感なくてびっくりしました。 映像なし、花道なしの素のWorlds endは、Mr.Childrenの演奏やさくらいかずとしの肉体性を顕にしていた気がします。さくらいさんの表情も挑むような感じだったような。 生身のMr.Childrenムッキムキ。(?) 楽器はたはらさんが青テレ、なかけはホワイトくん。 毎回言ってる気がするけど赤照明の曲で青テレってなんかきゅんとしてしまう〜〜 ライブハウスならではのお客さんの様子を感じながら聴くのもほんとに楽しい。曲が始まって初っ端でそこかしこから上がる手、手、手! からの「まるで流れ星にするように僕らは見上げてた」でさくらいさんが天井を見上げるのにつられて、お客さんも一緒に見上げてたあの感じ。なんともたまらない……!! サビの「雲の合間一筋の光が差し込んでくる映像と」ではステージ上に6本くらい白い照明の柱が立ってたんですが、そのうちの1本が角度的にさくらいさんを照らしつつこっちを向いてて情緒やられてしまった……。ほんとに一筋の光;;;;;;あんたが光;;;;;;;; 2番は毎度おなじみジェスチャー大会なので、人波の隙間から動き回るさくらいさんの腕を見るためめちゃくちゃがんばりました。 「腐らせて捨てる」は今回投げずに横に置いとく感じ。「期限付きなんだろう」の腕時計チェックもなし。 「多分そうだよ」って多分なのになんでこんなに心強いんだろっていつも思うんだけど、この歌詞が来た時に自分がステージに手を差し出すこと、そこかしこで同じようにステージに差し出される手があることが、その時々の「そうだよ」を裏付けてる気がする。 「信じてる」って表明することで強さが増すというか。何言ってんだ!笑 間奏ではさくらいさん、なぜか下がってしっっかりじぇんちゃんと目線合わせながら水を飲む。この曲の間奏で水飲むの珍しい気がしてけっこうびっくりしたんだけどなに!?!!(笑) ライブハウスで最初から飛ばしたからかな?たしかにもう暑い!!!! アウトロのシャウトは半エンの変遷を経たハイトーンメインのシャウトでした。 今更だけど声の調子、めちゃくちゃいい!! ■MC1 さくらいさんアコギ持……ウカスカ広島で突然出てきた黒アコギじゃないですか!?!!! ミスチルデビューだ!!!! 「改めましてMr.Childrenです! 今2曲やりましたけど、もういい感じです!(笑)(会場笑) さぁいこう!(最高)(会場拍手) 今年上半期!僕ら……(間)(30周年だったねほっこりの空気) よく働きました……(笑) (パチパチパチ) 30周年のツアーで……。 で、下半期は表立った活動をしてなかったので、今日は溜まったものを全部出して、気持ちよく年を越したいと思います!(笑) さぁいこう!!」 余談だけど、さくらいさんの「最高」と「さぁ行こう」の発音がおんなじ感じになるやつ、大好きです。最高とさぁ行こうはきっと根っこで繋がってるんだよね……(そうですか) さぁ次の曲がはじまる!黒アコギで初めてやるミスチル曲なんだろ……!?と思っていて始まったのは。 ■HANABI wwwwwwこれたはらさんのギター見えてたら何の曲かMC中にわかってたねwwwwww(見えなかった) というわけでたはらさんはお馴染みのアイスブルーギター、さくらいさん黒アコギ、なかけオレンジくんでのHANABI! これはみんなが知ってる曲だったらいいなぁ!知ってるはず!ってチョイスな気がする。きっとスカパラファンの方も知っていると思いたい……! 自分が曲に合わせて気持ちよくゆらゆらしまくった結果レポ的な記憶がほぼないんだけど、そこかしこに笑顔があった印象があります。 さくらいさんがサビのもう一回で嬉しそうにしているのはもちろん、たはらさんも微笑みながら口ずさんだり。 いちばん印象的だったのはなかけで、2番のAメロあたりでふと目線を向けたらめちゃくちゃ笑顔でさくらいさんを見てました。 そこでそんな笑顔!?ていうかHANABIでこんな笑顔見たの初めてな気がする!!スタジアムでもそうだったのかな?DVDカモン!(どさくさ) あとさにやんのコーラスの声がすごくよく聴こえました。他の曲でもそうだったけれど、耳がいつもと違う音をキャッチできるのもライブハウスの醍醐味な気がします。いや普段の耳悪い説もあるけど(笑) ■MC2 ひと息ついたかと思うと、うきうきを隠しきれない表情と声色でさくらいさんが話し出す。もうその感じでバレてる!バレてるよ!(笑) 「今からすごいことが起きるよ? 今日は対バンなので、対バンじゃないとできないすごいことやります!お届けします!見せます!! お呼びします、東京!スカ!パラダイス!オーケストラーーー!!!!(客席拍手) 谷中さん!GAMOさん!北原さん!NARGOさん!」 スカパラさん登場! ところで「今からすごいことが起きるよ?」、「今から晴れるよ?(天気の子)」っぽくてテンション爆上がりした(?) こんなセトリど真ん中でももうコラボしてくれるの!?って思ったけどよく考えたらUNITEもそうだったね!! 一体なんの曲をやるのか……ついにロリロリをやって伝説になってしまうのか!?!!(ない) ステージのメンバーも歓迎ムードで迎え入れる中、特にじぇんちゃんがうぉーーーっと盛り上がって、さくらいさんが「見てくださいこの気合い!!(笑)」とアピール。 続けて次の曲の紹介へ。 「この日のこの曲のために、ホーンアレンジしてくれました!!すげぇぞーー!! 踊ってーーー!!」 踊って!?!!?!!WALTZが来て伝説になっちゃうか!?!!?!! ■ランニング ハイ うわーーーーーーーーーーーーーなるほどね!!!!なるほどね!!!!こりゃホーン隊が映える大正解チョイス!!!!でもこれ「踊ってーーー!!」で来る曲!?!?!(笑) 個人的な謎曲認識列伝として今まで 「涼しい風みたいな曲やります!」→しるし 「かっこいい曲やります!」→HANABI を挙げてきたんだけど、 「踊ってーーー!!!!」→ランニングハイ が加わりました(笑) 踊りかわからないけどめちゃくちゃ跳んで楽しかったよ〜〜!! さて、Thanksgivingぶりのランニングハイですが! たはらさんはボディがオレンジっぽくて縦縞が入ったレスポール。(たぶん過去のランハイでも使っていたやつ?) なかけはホワイトくん。 今回のランニングハイ、もうとにかくかっこいい。まずバンドの素の演奏からしてかっこいい。(初めて聴いた人ですか??) サンギビのランハイを「ポップ」と呼ぶなら今回は完全に「ゴリゴリ」の印象。ライブハウス効果かとにかくリズム隊の低音が効きまくりなのと、サンギビでポップさを担っていたアコーディオンが無いのが大きいのかも。 そこに極めつけのホーン隊!!これまたサンギビのブラス隊は原曲踏襲で軽快さをプラスしていたのに対して、今回のホーン隊は完全オリジナルなフレーズをバリバリ低音でキメてくるのです。ダンディ!!かっこいい!!特に間奏のスーーパーースカパラタイム最高だった!!!!ライブ中にもう「このバージョンの音源くれ!!」って内心叫んだ(笑) そんな演奏に乗って歌うさくらいさんはというと、コラボなのに歌への入り込み方、パフォーマンスが完全にワンマンの時のそれでした。 ステージを所狭しと動き回りながら、挑むような表情を見せ声を荒らげたかと思えば、歌詞に合わせて脱力もする。理性的というよりは圧倒的に何か「降ろしている」感じで、コラボのステージでこんなパフォーマンスを見れるとは思っていなくて度肝を抜かれました。あとコラボ曲で「バカタレ!」とか「黙ってろ」とか歌う人初めて見るよ(笑) 今更だけどどっちが提案した選曲なんだろう、どこかで話してくれたら嬉しいねぇ。 ここからはひたすら動きや歌い方etcのメモです! 「向こう側にいる内面とドッヂボール」は強い目線で見据えながら手で「向こう側」を示す感じ。 1番サビの「胸に纏う玉虫色の衣装」と2番の同じ箇所は照明が緑=玉虫色になってテンション爆上がりしました。 これ今までもやってたっけ?粋すぎる!! 人波をかいくぐって死ぬ気で見た「前倣え右へ倣え」の動きは、右手でマイク持っているが故におなじみの前倣え&左倣え。これが見たかった……満足……Love……。 そこからまたじわじわ盛り上がりが蓄積されていって、「まだ間に合うかなクーリングオォ〜〜フ!!!!」で爆発したまま2番のサビになだれ込み。頭のどこかで「クーリングオフ」とか「お屋敷」って単語でこんなに盛り上がってることが笑えてきてさらにテンション上がっちゃう。こんな単語で盛り上がる歌ないよ!!(笑) 「まぁそれもそうだなぁ」はセリフ的な歌い方。目の前で過去ライブみたいにしゃがみこんじゃう……!?とどきまぎしたけどしゃがみこまず、そのままなかけ側へ。 間奏が明けて、なりを潜めた演奏をバックに「時代とか、社会とか」の歌詞が強い語気で届けられる。強まる語気に応えるように演奏もじわじわと音数を増し、来るか……!?来るか……!?!!と待ちわびていたところに「愉快に暮らせないよ」のギター&ベースのユニゾンでのドゥーンドゥンドゥン♪がばっちりきまって軽く 発 狂 この!!階段みたいに上がってくライブオリジナルのドゥーンドゥンドゥン♪が大大大好きなの!!!!サンギビぶり!!あーーーー嬉しいヽ(;▽;)ノ そこからのラスサビとかもう爆発しないはずがなーい!! さくらいさんもあからさまにテンション高そうに見えて、「まだ走れんだ」でいつもみたいに走ったらどうしよう……!?(心配と見せかけて若干期待)って思ってたらさすがに走りませんでした(笑) が、有識者によるとその場で駆け足してたそう。やっぱ走りたくなるよね〜!! アウトロもホーン隊の低音ゴージャスなアレンジが冴えて、テンション最高潮のままにフィニッシュ。 曲終わりのさくらいさんも「すごいでしょーーー!!」のシャウト。 うん!!!!ほんとに最高!!!!ほんとにすごかったーーーーー!!!!!! ■MC3 改めてホーンの4人の名前を紹介したのち、スカパラさんは退場。 さくらいさんの言葉や様子の端々から前曲の楽しさと名残惜しさが伝わってきてほっこりしてしまう……。 「やばい興奮した〜(かわいい) 寂しい……(じぇんちゃん後ろで「終わっちゃったねぇ」) 終わっちゃった…………(かわいい) 残念ですがいつものMr.Childrenに戻ります……。」 まじで残念そう(笑)自分のステージですよ!!(笑) 「あと少し、ここからまた情熱と魂を込めてお届けしていきます! 次はこの曲。」 「次はこの曲。」がさっきまでの興奮どこいった??ってくらいに突然そっけなくて会場からは思わず笑いが(笑) でもそんな笑いもあのイントロが始まった瞬間ぶっ飛ばされました。 ■名もなき詩 おなじみのギターフレーズから始まったのはこの曲! AAGのセンターステージで「4人」を強調しながら披露されたこともあれば、FCツアーでは「(今までのMr.Childrenの)最後の曲です」との言葉とともに披露されたこともある曲。 「いつものMr.Children」、素のMr.Childrenに戻る1発目としてこれ以上にぴったりの曲ってある!?!!?! 布陣はたはらさん青テレ、さくらいさんHANABIのNew黒アコギ、なかけオレンジくん。そこになんと今回さにやんがアコーーーーーーディオン参戦です!!まじか〜〜〜〜〜!!!! 実は開演前にフォロワーさんの「ステージにアコーディオンがある」のツイートを見てアコーディオン曲があることは分かってたんだけど、別のある曲をやるんじゃないかと思っておびえてました、違ってよかった!!(?)(※好きな曲です)(好きな曲と思えない反応でごめん) スタジアム号泣会見でまともに見れなかったんだけど、今年のスタジアムのときはアコーディオン使ってないよね……??名もなき詩でさにアコーディオン、もしかしてそれこそ前回のFCツアーぶり……?ほんでここはFCツアーのハコでもあるわけで……感慨深くならずにいられない……。2番ABメロは自然とずーっとさにやんを見てました。 そこから一瞬で意識をボーカルに引き戻されたのが2番サビ前。 「会う度に聴かせーーーてくれーーー!!」を歌ったさくらいさんは、1拍置いて右手を耳にかざして「聴かせて」のポーズでにこっとした。 あーーーーーーーーもーーーーーーーーーーーーヽ(;▽;)ノヽ(;▽;)ノヽ(;▽;)ノ ずるい!!!!ずるい!!!!ずるい!!!!!!!! そこからの「愛はきっと~気がつけばそこにあるもの」だから、なおさら刺さってしまう。 自然に湧き上がったお客さんの歌声にも、相乗効果で一層「気がつけば“ここ”にあるもの」感を味わう。 私は歌わなかったけれど、あの「聴かせて」は本当に「聴かせて」だったんじゃないかな。 歌い方はほぼ従来準拠で、スタジアムでやっていた「突き刺さる」を下げる歌い方ではなかったはず。 ていうか言うの何度目?って感じだけどほんっっっとうに声の調子いい!! 最後はAAGみたいにちゃーん♪で締めた気がする……この表現で伝わる?(笑) アットホームな雰囲気を残したまま終わった曲と裏腹に、次の曲はお久しぶりの鋭い1曲。 ■himawari 暗闇でたはらさんが黒シンラインを肩にかけるのが見えて、Any……?それとも……?と思ったら!! たはらさん黒シンライン、なかけ白Foderaで1年ぶりのhimawari!! コラボ曲のランニングハイを除いては全て今年のツアーで披露した曲だったから、全曲今年のセトリからのチョイスになるかと思ったのに。まさかの。 思えばhimawariは昨年B'zさんにお呼ばれしたUNITEでも披露されていたよね。改めて、彼らからこの曲へのなにがしかの認識や信頼があることを思わされる。 ワンマン同様の赤白フラッシュの照明の中、さくらいさんのイントロのダンスが始まる。 とはいえ今回のイントロダンスはそこまで激しくなくて、最初何度かじぇんちゃんの方を向きながら身を翻したのち、ほぼ客席を向いていたはず。 客席を見ている感じも2018年のるんるんバージョンや激情バージョンでもなくて、どこか冷静に客席に狙いを澄ませているような感じ。対バンの意識かな。 イントロ、そして歌が始まってからも思ったけれど、演奏の音が重い。そして今まで以上によく聴こえる。そんな環境でのhimawariだからもう気持ちよすぎて楽しすぎて……ほぼずっとヘドバンしてた気がします……。 サビのなかけの下がっていくベースラインとか正直初めて聴こえたんだけど、なにあれ……かっこよすぎてサビが来る度毎回耳でなぞってました……。こんなかっこいい音なんで今まで聴き逃してたの??(笑) 角砂糖舐めの表情は今回は笑顔でもそこまで険しい顔でもなくて、中庸な感じ。(全部根拠なしだからしょうがないんだけどこの曲気を抜くと全部感想が「~~な感じ」になるね!!ごめんね!!) 自分の位置からは手元見えなかったんだけど、有識者によると今回は舐めてなかったそうな! 「邪にただ生きてる」はプロンプターに足かけて顔上げて睨みつけるやつじゃなくて、マイク両手で持って下向きながら絞り出す感じ。怒り<苦悩感。 間奏ダンスは全然見えなかったんだけど、今回珍しくじぇん前ダンスじゃなくてなかけ側→たはら側に移動しながらだったそうな。移動のステップもスキップっぽい感じだったらしい……なにそれめちゃくちゃ見たかった!!!! あと高速マイク抜きもあったって!!!!ねぇ見てないとこ多すぎるよ!!!!でもヘドバンの後悔はしてない!!!!(笑) 最後はさくらいさん、じぇんちゃんと目線合わせて終わり。 ちなみに今日これまでも何曲かこういう終わり方をしている曲があったんですが、けっこうな曲でやってるので逆にどの曲でやっててどの曲でやってないかわからない(笑) ■MC4 「次の曲で最後になります。 今日物足りなかったという人は来年……再来年……(お客さん「!!!!(期待)」) (慌てて)来年かな?まだ決定してないけど!(笑)(じぇんちゃんチーン)僕たちのライブにも遊びに来てください!!!!(お客さん拍手!) ……じゃあメンバー紹介しよっかな。」 急!!!!(笑) じぇんちゃんのフォローの優しさもしみます…… ちなみにこの時たはらさんも眉きりっとしてムンって口した物足りなフェイスでうんうん頷いててかわいかった( ◜௰◝ ) 「キーボード&ボーカル、サニー!」 「ドラムス、すずきひでや!ジェーン! 3日前に53歳の誕生日になりました。(??)」 謎の誕生日情報、そして不思議な言い方(笑) じぇんちゃん立ちあがって両サイドにご挨拶、最後に投げキッス! 「ベースなかがわけーすけ!」 「ギターたはらけんいち!」 「ボーカルさくらいかずとしでした! 最後いちばん新しい曲やります『生きろ』。」 流れるような曲紹介に驚いている間に、最後の曲が始まる。 ■生きろ たはらさんはnashの黒エレキ、なかけはオレンジくん。 MCの間にギターチェンジで分かってはいたはずなのに、始まった瞬間の空気の変わり方で息を呑んでしまった。 ピアノの音と「生きろ」のシャウトの音源の後に、ステージが逆光になり、さくらいさんただ1人が照らし出される。 ピアノの余韻がこだまする中、その人が歌い始める。 暗がりの中のメンバーのシルエットは微動だにしない。私の位置からは手前で光を浴びながら歌うさくらいさんと、奥で顎をあげたシルエットで佇むなかけの姿がずっと見えていて、その光景に胸を掴まれた。 メンバーのさくらいさんの歌への信頼が可視化されているよう。 そしてここまで披露された曲の中で今が1番静かなはずなのに、静寂すら圧に感じる。 立ち振る舞い、光、歌い出し、全てが、この歌が今日1番届けたい歌なのだと物語っているようだった。 「眩い軌道を描き」でギターが入ってくるのだけど、音を聴いた瞬間に「うわぁ……!」って声が出そうになった。あの宙に星を浮かべるような、揺蕩うようなギターの音が本当にクリアに聴こえる。CDよりも、今までのどんなライブよりも、ちゃんと「ギター」で出した音として聴こえる。 その上、1ストローク1ストロークそれぞれが別の色合いに聴こえて、頭に「音色(おんしょく)博覧会」って言葉が浮かびました。綺麗すぎて全部ショーケースに飾りたい……眺めたい……。 今日1日ずっとライブハウスの音が〜って言い続けてきたけれど、私にとっては間違いなくこの音が1番ライブハウスという場で輝いていました。 そこからのサビでは、今度はドラムとベースの音が胸に飛び込んでくる。 グシャッとした演奏にこちらの胸もグシャッとなる。 ドームスタジアムであれだけのビッグスケールで披露されたのが嘘みたいに、ライブハウスの「生きろ」は、バンドの曲として存在していた気がする。 巨大な4面のモニターで一人一人を映さなくても、この狭い空間を満たす音が声が、一人一人の存在感を強く浮き上がらせる。この曲がライブハウスで何の違和感もなく奏でられていることに時々はっと驚くような気持ちになりながら聴いていました。 これまた途中ではっとしたけれど、ツアー中には何度かはらはらすることもあった高音部分について、今日はまったく気になることがなかった。はらはらしたことを忘れるくらいに絶好調な声! 2番が終わると間奏。ラストに向かって着実に歩を進めていく。 間奏が終わった瞬間、ダンダン!のタイミングでじぇんとなかけが同時に腕を振り上げたのがあんまりにかっこよくて呆然とした。 ツアーでもあったのかもしれないけれど、自分としては初めて見る光景。驚くとともに、鳥肌が立った。 (追記:映画で確認したところ、長居ファイナルではじぇんだけ腕上げ。もしかするとなかけの「生きろ」腕上げはこの日が初だったのかも。 ツアーで終わりじゃなくてツアーが始まり、まだまだこれからがあるって感じがしてぐっときてしまう;;) 終わりが近づくにつれて、どうやって締めるんだろう?とドキドキしてくる。ワンマンと同じことを対バンでもやる?まさか!いやでも見たい……!!生きろのあの締め、人生で1回でも多く見たい……!!それもここで!! 迎えた最後。さくらいさんが右手を掲げた瞬間、照明が真っ赤に染まる。 !?!!?赤!?!!なにこれ!?!!?ツアーじゃ暗転だったよね……!?さらに進化するなんて!!!! (※追記:映画で確認したらツアーでも赤照明やってた!!(笑) ただ、ツアーではステージセットの裏で赤照明光らせてたから現地であんまり「赤」って実感がなかったんだなぁと自分で納得……(笑)) 曲が始まった時と同じように微動だにしないメンバー。そこにさにやんのピアノが優しく響いて、じわじわと照明が白に変わっていく。 加わったドラム、拍手の音に乗せるように最後の「生きろーーーーーーーーーーー!!!!」のシャウトが響いて、最高潮に達したタイミングでまた右手を振り上げてばつんと暗転する。 うわーーーーーもう。もう。 「どうもありがとう、Mr.Childrenでしたーーーーー!!!! 東京スカパラダイスオーケストラ、楽しんでーーー!!!!」 さっきまでの圧が嘘みたいに、人懐こく呼びかけて彼らは去っていった。 呆然としながら、湧き上がるような喜びを感じていた。 30周年も終わるこのタイミングで、また更新された。 いちばんかっこいいMr.Childrenだった。最新曲の、最新の、いちばんかっこいいMr.Childrenを見てもらえた。見せてくれた。 あーーーーーーーーーー!!!!言葉にならない!!!! まぎれもなくMr.Childrenだった!! 私たちの好きなバンド、最高にかっこよかった!!!! PR