でもそんなしょっぱなの演出とは裏腹に、ライブ中の演出はあくまでシンプルという印象。 エジプトのパピルス風のアニメーションをバックに流した「I was King」と、フィーチャリング相手のアヴリル・ラヴィーンをあたかも隣で歌っているかのように映像合成した「Listen」を除くと、映像はほぼ幾何学模様or本人だったと思います。ちょっと意外でした。もっと豪華!超絶設備!って感じのライブをしそうなイメージを勝手に抱いてた……。
その代わりに、シンプルだけれど最大限魅せる演出をするのがお上手!と感じました。照明の使い方と、モニターに映されるリアルタイムの映像のカメラワークが、抜群にすてき!!!! 特にね〜!天井から照明数十本が真っ直ぐ垂直に光を差して光の柱がステージを囲うのとか、 花道駆けていくTakaの後ろ姿をカメラさんが一緒に走って追って、花道先端で追い越して前にぐるって回り込む臨場感とか、 時計のチクタクの音に合わせて照明チカチカ、Takaの手が秒針のように徐々に上がって、てっぺんに来た瞬間チクタク音と照明点滅が終わって曲がはじまるとか、 花道先端で腕広げるTakaを真後ろから抜いたりとか、 ドラムの前に集まった4人をド真正面から被らずにモニターに抜いたりとか!!!! 後者2つはこのあとMr.ChildrenもThanksgiving25のCENTER OF UNIVERSEラストとinnocent world間奏でやってたんだけど、ワンオクを意識して採り入れた可能性あるんじゃなかろうか……。
当時自分のインスタにあげようとしてやめた文章を載せて終わりにしたいと思います。 自分がこの公演でいちばんONE OK ROCKに惹き込まれたシーンについて・Mr.ChildrenとONE OK ROCKの相似形について書いたんだけど、あまりに何様な内容すぎてあげなかったものです。 けど、この公演の約1年後、2018年4月の国内ドームツアー名古屋公演に参加して、未来を知った今なら載せてもいいかもしれないと思ったので……。 名古屋公演後のツイートと合わせて以下どん!
【2017/4/22-23横浜公演感想】 横アリ4/22-23 ONE OK ROCK×Mr.Children ありがたいことに2days参加させて頂けました!社会人初の土日参戦!今めちゃくちゃ眠いけどこういう月曜こそこれからしっかりしていかねばだね!!!!
Mr.Childrenのパートはポップとロックという両輪を極め続けてきた彼ららしさがギュギュギュッと5曲に詰まった、「Mr.Childrenの現在」が結晶化したような本当に熱い素晴らしいステージだった。同じ曲であっても、そのシチュエーション(今回ならばドアウェイ、久しぶりのアリーナクラス、後輩バンドのオープニングアクト)によって全く別物に化けさせてしまうもんだからやっぱりMr.Childrenのライブは面白い。大好き!!!! 決してワンマンでは見ることのできなかったであろうこんなライブを見る機会をくれたMr.ChildrenにもONE OK ROCKにも本当に感謝です。
そしてONE OK ROCK!歌唱力、演奏力、演出ともうどこをとっても文句のつけ所がない。加えて人々の心を掴んでいるのはきっとTakaの音楽とライブとファンに向けての熱い言葉と想いだろう。 22日に発された「今日出し切るつもりでいる、明日なんて気にしない」という言葉にはリフレクさいたま初日を、23日に発された「まだまだ完璧じゃない。“未(不 だったかな?)”完璧のままこれからも成長していきたい」の言葉にはMr.Childrenの「“未完成”の『未完』」を、両日発された「一緒に成長していこう」の言葉にはFCツアー未完前の言葉を思い出した。今思い出せないけれど他にもそれを感じたところは随所にあった。 極めつけは、今ONE OK ROCKが置かれている状況だろう。両日のステージ上でTakaは「バンドが大きくなることで僕らを違った見方で見る人も出てきました。僕らはアイドルグループでもなければボーイズグループでもありません。ロックバンドです。」と語った。 反射的に重ねて見てしまった、現象期の、あのMr.Childrenに。さくらいさんに。さくらいさんは当時のライブで表立って言葉にすることはなかったけれど。
「自分が音楽をやるってことは、ONE OK ROCKを続けるってことと一緒だから。ONE OK ROCKが終わる時が自分にとって音楽をやめる時だと思う。だから、時間の許す限り、またライブに来て、このバンドの行く末を見届けて下さい。一緒に作って下さい。俺達とお前達でONE OK ROCK。最後の曲、『we are』」