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Mr.Children Stadium Tour 2015 未完3(10~13)

MC2
ここで照明が落ち、しばらくしてから再びメンバー登場。お色直ししております。

さくらい:白いVネックTシャツにグレーのベスト
なかけ:赤Tシャツ  プリントされた文字の上に赤いテープをばってん形に貼ってたり貼ってなかったり
じぇん:黒Tシャツ(いつだかの席でじぇんちゃんが着替えるのが見えたことがあったんだけど、これに着替える時、ドラムセット裏でスタッフ二人がかりで脱がせて汗拭かれて着せられてってしててかなり面白かった(笑)(笑)そんだけの汗の量だったんだろなぁ)
たはら:着替えたかと思ったかばかめ
ってな感じでございました。さにやん着替える前というか着替えたかを覚えてないごめん……まじごめん…………。

と、白らいさんからベストらいさんになったさくらいさんが口を開くわけです。
「ここで大事な、素晴らしいメンバーをさせてください!!久しぶりに、僕らのツアーに戻ってきてくれました!!(Zeppとりふれくも同じツアーってカウントなんだろな……)キーボード!!!!………(ここで拍手の準備をしてたお客さん、ずっこける)………キーボードと言っても、ライブのほとんどの時間、弾きながら僕の歌のハーモニーをつけてくれています。ゆずでいえば岩ちゃんくらいは歌ってると思います!!!!(笑)(ここが他にはコブクロのこぶちくんだったりスキマだったりポルノだったり(笑))
キーボード&ボーカル!!!!さにー!!!!!!!!」(客わ〜〜〜〜〜〜〜!!!!)
ここで大きく映るさにやん、縦とはいえやっぱりしましま!!さすがみんなの期待を裏切らないさにやん!!!!!!!!(笑)

そしてここからメンバー紹介と相成るのですが、
福岡ではさくらい→メンバー
長居以降さくらい→じぇん、じぇん→なかけたはら、
という形でのメンバー紹介となったのですがせっかく頑張って書いたのでこちらはよければ一つ前の【メンバー紹介れぽ】を見てもらえたらな!と!思います!!!!(使えるものは使っていく主義)

まぁでも簡単に流れを書きますとさにやんの紹介をしたさくらいさんがにこにこにやにやドラム台に肘をついてこう言うのです。
さく「我がバンドの、愛すべき、愛されるべき……そして、ちょっっとだけ(懐かしのちょっっっとだけいらっと♡を思い出しちゃいますね♡)恥ずべきドラマー(笑)、すずきひでや!!!!」と!!!!

紹介されてカメラに抜かれたじぇんちゃんは大抵ふざけます。そして大体めちゃくちゃなことを言って会場をなんともいえない雰囲気にさせてから

じぇ「それではワタクシの方からメンバー紹介をさせて頂きます、それではまずはワタクシのひだ〜りてをご覧ください!!おんべいす!!!!(結局このおんってどういう意味なのかね、on the deskのon?御社の御?笑)
ベースという名の?なっがァ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜いサオの先から迸るのはなーにけーちゃん!!(なかけ笑)おんべーす!なかがーけーすけ!」

なか「こんばんはー。最後までよろしくお願いしまっ、す」(雑〜な感じ笑)

じぇ「お次は右手、おんぎたー!!寡黙な男、寡黙な男でしょ??だがしかし!!!!(ドドン!!)誰よりも音楽に対するあつ〜い情熱を秘めた男、おんぎたー!!たはらけんいち!!!!」

手を振って、場合によっては(いや、結構頻繁にだなぁ笑)じぇんに悪態をついてから
たは「こんばんはー。夏の思い出のひとつになれたらと思います、最後までよろしくお願いします」
ここでのじぇん&たはによる掛け合いはどこもほんとに楽しかったなぁ(笑)

じぇ「そしてお待たせいたしました、真打登場!!!!(ドドン!!)誰よりも…音楽を愛する天才!!!!ヘンタイ!!!!(笑)ボーカル&ギター、さくらいかずとーし!!!!!!!!

で、さくらいさんが出てきて、マイクを取って、(2、3回マイク取り忘れてたけどね!)

さく「……変態です(笑)、嘘です(笑)」
と、無事話の主導権はさくらいさんへ戻るわけです(笑)

落ち着いたところでさくらいさん、語り始めます。
さく「僕らが初めてドーム(スタジアム)でライブをした時は、まるで客席が広い暗い海みたいに思えて……太平洋に投げ出されたように孤独に感じたし、マイクを通して歌ってても届いていないんじゃないか?なんて不安でたまりませんでした。」
この不安の話は主に序盤戦での話だったかと思います。終盤に向かうにつれて「会場が大きく感じられた」という話自体は残りましたが不安について言及した部分はなくなっていきました。このMCを福岡と東京で聞いた時どれだけ突き刺さったことか……(´;ω;`)(広い暗い海、そして初めてのドームという言葉からリグプロツアーが否応なしに引っ張り出されて)(リグプロファイナル追加公演の2ヶ所は福岡ドーム、東京ドームだった)

と、話を戻しまして!
さく「でも今は全然大きく感じません。……といっても語弊のないように言いますが勿論僕らがビッグになったからという意味じゃないですよ?(笑)(どこか終盤の公演で「ビッグになったからじゃありませんよ?……いや、ちょっとはそう思いますけど(笑)」みたいな感じでビッグになったって自己申告した公演があったね)
こうして何度もライブを重ねて何度も皆さんと会う中でちょっとずつ皆さんと近くなっていったからだと思ってます。」
そんな「近くなりましたよ」トークから物理的に近くに来てくれちゃうわけです。このへんもその日ごとにいろいろ違いがあるから各会場の記事の方でよろしくどうぞです(´;ω;`)(´;ω;`)


はてさて、さくらいさんに呼ばれてメンバーがセンターステージにやってきます。近所のにいちゃんのような気さくさでもってアピールするなかけ、貴族のごとく庶民にお手を振られるおたはらさま、三歩下がって夫の影を踏まない出来た嫁さにやん(誰のだよ)、そしてそれらを尻目に1人客席を両腕使って無駄に(そう無駄に(笑))煽ったり全速力で花道駆けたりとやりたい放題なわんぱく45歳児じぇんちゃん(笑)(笑)
さくらいさんもなんだかんだはちゃめちゃなじぇんにつっこみ入れたり(「子供かお前は(笑)」、「今日はお前の日だよ(笑)」)乗ったりする(向き合って合掌→お辞儀)のが楽しそうなのでもういいです、そのままでいて(さくらいさんのじぇんへの「しょうがないなぁじぇんは(笑)」って態度が大好きなんだけど毎度思うんだ、  そ  れ  そ  っ  く  り  そ  の  ま  ま  あ  な  た  に  返  し  た  い  ♡♡♡♡♡♡)(じぇんちゃんがいることで看過されてるしょうもなさが数多あることを私たちは知っているぞ……)

メンバーが揃ったところで恒例「見えるー?小豆か枝豆か空豆くらいにはなったでしょー?(笑)」(ここで某鳩さんが爆死した模様)(ヨカッタネ)、さらには「僕らMr.Childrenも長くやってますからね、さっきのCHILDREN''''''''S WORLDを当時から聴いてくれてる人なんかは僕らと同じできっと足腰がね……(笑)僕らは演奏の都合上立ってた方がやりやすいので立ってますが、みなさんはどうぞ上手に休んでくださいね!」なんてMCも。前述の「皆さんまだ知らないと思いますが今日はこのあと長いですからね!」がここにくる日もありましたね。
ちょっと説明的な文章が続いちゃいましたが、
「ここまで男臭い曲を立て続けにやってきたので、今からは何曲か女性的な柔らかい曲をお届けしたいと思います」なんて紹介から、お次は。



10.忘れ得ぬ人
他の照明は完全に落ち暗い中、紫色の照明のみがセンターステージを照らす。スタンドからだと全然ステージの様子が見えないこともしばしば。
ここからさにやんがしばらく導入としてピアノソロを弾いて→既存のイントロに繋げ曲が始まる、という形だったのですが、なんだろなぁ(笑)これはすっごい主観なんだけど、こばやしたけしがPIANO MANイントロ前で弾き倒すのはワンマンでリサイタルな印象を受けるのにさにやんのこのピアノソロには全くそんな印象を受けないってのがなんだか面白いなぁ、なんて思ってました(笑)どちらも同じように原曲に既存のパートでなくオリジナルのパートを弾いているし、おそらくさにやんはツアーが進むごとにちょっとずつ弾くのを長くしてすらいたのに(笑)
特に答えもないんだけどそんなことを思ったりもして。

この曲は本当にさくらいさんが柔らかく、繊細に、女性的に歌っていた印象。
……私は音楽ド素人なので間に受けずに聞いて欲しいんですが、自分にとってこの曲の譜割ってめっちゃ難しいんですよ!!(笑)他の人にとってはどうだかはしらねー!!!!(笑)
特に曲始まってしょっぱなのAメロなんかもうめちゃくちゃ難しく感じるんです。伴奏・曲調の穏やかさに対してすごく言葉が詰め込まれていて、しかもここではまだバンドが入ってきていないためほぼアカペラ状態の中会場中が声に集中している。声の機微のすべてがまっすぐ届いてしまうそんな状況下のさくらいさんは、あのAメロを歌うのにものすごく神経を使っているような気がしました。あの言葉数でありながら切羽詰って聴こえないようにすること、その上きちんと美しく響かせること。実際、調子が悪い時や入りが詰まってしまった時は若干譜割がぎこちなくなってしまっているように感じたりもしました。あくまで主観ですけれど……。
だから自分にとってのこの曲はあんまりリラックスして聴ける曲ではなかったんですけど、会場いっぱいに漲った集中力の海に浸るのは疲れるどころかとても心地よいものでした。まぁそれも実際2番からバンド演奏が入ってくる&モニターへのメンバー投影が始まって自動的に解けるからこそ言えることなのですが(笑)



MC3
曲が終わるとまたしてもサテライト。こんな話を始めるさくらいさん。

「今回皆さんの近くでラブソングを歌うということで辞書で愛の意味を調べてきたんです、中学生みたいな気持ちで(笑)
調べてきたんですが、どうもあんまりピンとこなかったんです。愛の意味があまりに広範囲で。(と言いながら手を広げる)
例えば愛は英語でラブって言いますが、じゃあ恋愛を英語で何と言うのかっていうと、それもラブで。でも愛の方には家族愛が含まれたりもしますし、○○愛(その会場のある県や地方名)や○○愛(その会場の地元球団やらサッカーチームやら)も、愛なわけです(笑)
じゃあ今度は愛の反対はなんだろうって思ったんですけど、好きの反対が嫌いっていうのはわかるんですけど、愛の反対は憎しみだという説もあれば、愛情の反対は無関心ですという説もあって……。
で、この話は一旦置いときます(笑)忘れないでくださいね?(笑)(と言って終盤公演では忘れっぽいさくらいかずとし(45)の話がいくつかあったのですがこれがまた爆笑だった(笑)のであとでサテライトで!)
僕の好きな、愛について触れられたある話がありまして。それは仏陀、仏教のブッダ……手塚治虫さんの漫画にもなってる、の話なんですけど、(ここで次の曲ALIVE……?ってなった安直だけど純粋さが胸を打っちゃうそこの君は握手しよう)(私もだ)
ある子供がいる母親が、その子供が死んでしまって、悲しみのあまり埋葬することも出来ずに、ほとんど腐乱しかかった状態でその子を抱きかかえたまま街を歩いてるんです。(と言って腕で子供を抱きかかえあやすような動作をする)
そして仏陀のところに会いに行って、この子を生き返らせてくださいって言うんです。仏陀は母親に、いいでしょう、では町に行ってケシの花の種を集めてくるようにと言って、その後こう言うんです。
「ただし、今までに一度もその家族や親戚から死者を出したことのない家から貰ってきなさい」と。
それで母親は一目散に町に行ってケシの花の種を探すんですが、探しても探してもそんな家はなくて。走り回って走り回って、疲れ果てた中で母親は、悟るんです。「そうか、人は誰でも死んでしまう、大切な人を亡くさない人なんていないんだ」、と。
そして母親は仏陀のところに戻ってケシの花の種が見つからなかったことを言うんですけど、……ここからが僕の好きな愛について触れられた話で、仏陀は母親にこう言うんです。
「生きている子供は、生きたまま愛すればいいじゃないですか。死んでしまった子供は、死んだままで愛すればいいじゃないですか。」と。
これを聞いた時、僕は頭を殴られたような衝撃を受けて、同時にすごく大きなあったかい優しさに包まれたような気がしました。
……で、ここで置いといた話を戻します(笑)(これ、言わなくてもいいんだよ(笑))(それでも言うあたりがかわいいよ……)
僕は哲学者でも宗教家でもないんですけど、「もしかして愛ってあれのことなんじゃないか?」って思ってることがひとつあって……それは、愛って、想像力のことなんじゃないかってことなんです。
でも、それを言葉でうまく説明することはできないので、音楽を通してそれを伝えられたら、と思います。たくさんの想像力をもって、聴いてください。」



11.and I love you
「愛とは想像力」、それを体現する歌がこの歌なんだなぁ……。驚いたような、でもすとんと納得がいって驚きはないような。
今ツアーの中でもかなり大きな変遷を経てきた曲の一つだと思います。

福岡~新潟:原曲キー
東京~札幌:キー下げ
名古屋初日:原曲キー
名古屋2日目:アコギイントロ追加
日産~京セラ:アコギイントロ消滅、代わりにたはらさんのe-bowから始まるイントロアレンジ追加、ファイナルまで固定

といった変遷を辿ってきたわけですが、いやー!ね!キー下げとかあとから人から聞いてへーそーなんだー!ってなった感じなので今ここに自分が書いていいのかだいぶ悩めますけど自分があとから見返す時のためにも書いちゃったよ!!!!なんかごめんよ!!!!さらにいえばe-bowとか今初めて使ったよ!!!!この文書くまで「あの弦にあててフワーーーーーーーーーーーーンみたいな音がするやつ」って認識だったよ!!!!名前あったんだね!!!!へー!!!!(無知)
そんなe-bowとやらを使った最後のイントロアレンジはたはらさんのフワーーーーーーーーーーーーンにじぇんのシャン、シャシャシャン……(シンバル)が入ってきてさにやんもなんかしててさくらいさんがいつものイントロアコギで弾きだす、ってな感じだったと思うんですがなかけが何してたか忘れてごめん……(このアレンジを「apのつもねばのイントロアレンジみたい」って言った人は天才だと思う)
名古屋の唯一のアコギアレンジ、全然覚えてないのが悔しいです……………………。

ツアー序盤の新潟までではどの公演でもアンコール最後の曲までの声のもちがギリギリだった(それどころか本編ラスト2曲で1度喉のスタミナが切れたように声がきちんと出なくなることもしばしばだった)印象があったので、キー下げのアレンジは「27曲をきちんと届くように歌い切る」ことに焦点を当てての決断だったように感じました。原曲そのままを優先して最後の曲まで100%の力を出せないリスクと闘うか、キーを下げてでも最後の曲まで十全な力で歌い切ることを選ぶか。想像でしかありませんが並々ならぬ葛藤があったんじゃないかな、と思います。そこで「届けること」を選ぶのがMr.Childrenだ、そして最終的にこのジレンマを克服して原キーに戻った上で全曲を歌い切ることを達成できたのも、本当にMr.Childrenらしいなぁと思いました。すごく主観的な感想になっちゃったけれど(笑)
一度は妥協したとしても「よりよい形」を最後まで諦めない、転んでもただでは起き上がらない(キー下げを転んだと悪く言っているんじゃないですよ、伝わってほしい)。これがMr.Childrenなんだなぁ。こういうところがたまらなく好きだし、やっぱりずっと憧れな所以なんだよ。

そんなわけで自分にとってのこの曲は今ツアーのセットリストの中でも特に声の調子が顕著に現れる曲の一つでもありました。むしろこの曲の歌い方でその日の調子を判断してたとも(笑)
一番それが出るのがCメロだったように思います。はなから調子が悪いという時は「どうしようもなく急に」から下げて歌ってて『やっぱり調子悪かったんだなぁ』なんて思ったり、はじめ「どうしようもなく急に」から上で歌い出してハラハラしていたらやっぱりどうにもきつくて「あっ今日無理に出すと危ない日だ」とでも判断したかのように「君に想いが強く向くほど」から下げて歌ったり、「どうしようもなく急に」から上で『おっ今日はいくのか……!!』『いけるのか……!!?!』なんて思ってたらもうものの見事に全て上でかんぺきに歌いきってもうここだけで拍手したくなったり!!!!!!!!
毎公演ドラマがありました、このパートは(笑)

(あとこれはすっごくどーでもいい話なんですがよく「でも君に僕が突き通してた」からじぇんが映ることが多くて、それはいいんだけどその時画面の端でずっとノリノリで弾いてるなかけの尻が揺れてて集中出来ないからやめろ                   ってなってたんだけどそんなの気にするこっちが悪いのはわかってるしいい尻に罪はないのだった)(完)(ごちそうさまでした)


蛇足だけれど、愛とは想像力というお話。自分はずっと愛は思いやりだと思ってきたので、とても自然に受け止められるお話でした。
その人が何に困ってるのかな、こうしたら嬉しいかな、悲しいかな。そうやって想像することが思いやりで、愛。ちょっと似てるような似てないような。


さらに話は変わりますが、
「飛べるよ君にも 羽を広げてごらんよ」「もう一人きりじゃ飛べない 君が僕を軽くしてるから」
「跳べ!イメージの羽ばたつかせて」「自分を縛ってる命綱そいつを離してみるんだ そして自由を掴み取るんだ 取るんだ」「そうだここが出発点そうだここが滑走路 羽を開き呪縛を解き」(跳べ)
「イメージの翼でこの空を大空を飛んでいく」(ハル)

ツアー中「愛とは想像力なんじゃないか」、「想像力をもってこの曲を聴いて欲しい」という言葉とともにand I love youを聴く度に「あれっ同じ例え他の曲にもあったよな」なんて思って歌詞を眺めたりしてたんですが、こうしてみるとさくらいさんにとっては想像力は翼とイコールで結べるものなのかな、なんて思いました。翼(想像力)があることで飛べる。飛ぶことは自由であり飛んでいく先はここではないどこか。
一枚の羽根は愛、想像力、自由、可能性(possibility)、希望(hope)、いくつものものを喚起するアイテムのように感じたしどうとでも取れるものとしてあるんじゃないかな。
こうして考えることもまたただの想像でしかないけれど、こうして想像力を巡らせさせること自体があちら側が図ってきたことかもしれませんね。



12.タガタメ
さにやんのキーボードが空気を途切れさせぬよう支えつつ、この曲へ。
これもまたほぼ冒頭はほぼアカペラ状態であるところにバンド演奏が加わっていくという構成の曲です。確か「この星を見てるのは」からモニターに文字が現れるようになり、歌いきったところでブレイク。
「この星を見てるのは」の日はモニターとセット全体を用いて星空が表現され、「この空を見てるのは」の日は野外がメインなのでカメラがぐるんと青空を映し出します。

福岡:星
長居~新潟:空
東京~京セラ:星

終盤の日産・宮城はスタジアムだったんですが天気&季節によりこの曲の頃はもう暗かったこともあり「星」の方の演出でした。特に宮城!「この星を見てるのは」で本物の星空が頭上に出ていた唯一の公演だったんじゃないかな。それだけで感激してならなかったし「Mr.Childrenの星と本物の星が出会った!!」なんて思って嬉しかったなぁ……!!
あと京セラ初日(注釈)よっしゃ見てやるぞーへへへと生娘の裸を見るような気持ち()でステージ裏を見てたんですけどサブモニターの裏?あたりの骨組みでも星が光ってて(つまりモニターの陰だから表から見えない)激しく何故と思ったのともに、その骨組みがどうも横だけじゃなく前後に広がりを持っていて星の奥行きを物理的に作り出しているっぽかったんですよね。確かに注釈やサイドスタンドから見た時はこの構造のおかげで正面からでなくとも星空の広がりと立体感を感じられたんですが、もしそこまで計算してのことだとしたらおっそろしい(ほどに細部まで気を抜かない)人たちだなと思いました……。そしてこのわかりにくい説明で理解してくれた人にはカメさんマークのよくできましたをあげます♡♡♡

この曲はずっと映像が流れてるんですがあんまり好きじゃないので割愛して(笑)
曲が進みシリアスさが増すにつれ、メンバーの表情も険しく、演奏する様も激しくなっていきます。いつの間にかモニターにはたんぽぽの綿毛が飛び交う中演奏をするメンバーが。ちょっと前後は忘れてしまったけれどこの後かな、間奏部分でステージよりも高い位置に設置された照明(Zeppやりふれくでも「未完」の時に使われていたような、四角い区画にライトが2列になって取りつけられてるやつ……説明力には目を瞑って……くれ…………)が会場中を真っ赤に染め上げます。この照明が照らした時が一番会場が明るくなることもあり一番強いんじゃないかなと思いました。安直!
タガタメは「赤」のイメージではあるけれどここまで目が痛いほどの「赤」を提示されるとは思ってもいなかった。
この曲は、張り上げる声とメンバーの必死の姿が全てだと思います。



13.蜘蛛の糸
リフレクツアーと同じあのSEの中ステージに戻るメンバーたち。ここからが  ス  ー  パ  ー  頭  お  か  し  く  な  り  そ  う  タ  イ  ム  (※個人の意見です)です、なんのことかってーとプリズムモニターちゃんですついに降りてくるんですやつが。゚(゚´ω`゚)゚。わけわかんなすぎるよびええ
このプリズムちゃんたち、出方がまた素晴らしく頭がおかしくて(※褒めてる)ですね!!メインモニター上部から黒インクが落とされ画面上部から黒く染まっていくのとタイミングを合わせて黒色に染まった状態で背景と同化する形で降りてくるんですよ。インクが晴れるとさながらプリズムちゃんたちが突如現れたような印象に。もう無理
しかも某武将さんも触れていましたがこのプリズムちゃん背景と同じ映像を映してるときた!!プリズムが客席側に頂点を向ける形で設置されていることもありこれ正面から見ても映像でこぼこするし勿論今言ったことからも別の新たな映像を映しているわけでもない!!!!しかもこのせいで「君という無二の糸」が「君というの糸」になっちゃってる!!!!!!!!(笑)(笑)(笑)(これは由々しき問題)(プリズムを垂れるこの二本目の糸はたはら側の面に映し出されます)一体なんなんだこの三角柱たち!!!!
というのが長らくの感想でございましたはら。ちなみに私の悪い癖なんですがこういう視覚的に頭おかしい(※褒めてる)演出されるともう見るのに夢中になっちゃって全然歌聴けなくなっちゃうんですよね!!いや聴いてるには聴いてるんですけどね!!お陰様で歌に関する記憶はほぼございません!!蛇足でございますがわたくし同じ原理でりふれくのきゃんめいきもバックでぱっかんぱっかん開閉するモニターに気をとられてほぼ曲の記憶がございません!!!!!!!!(泣)(泣)(泣)

で、で、ずっとそんな感じだったんですが、日産初日に初めてステージ対角のド真正面の席から見て&京セラ初日に注釈から見て最後の最後で見方が変わったんです。
まず日産初日正面。三角柱に映し出されている映像は後ろのメインモニターと同じものであるから、多少でこぼこするとはいえ映像で何が起こっているのかはわかるな、という感想を抱きました。それとともに、「このでこぼこの視界は平面にあのUSBのプリズムを置いたら出来るものと同じかもしれない」という想像も抱いたり。実際試してないのでわからないんですが(笑)
そして京セラ初日。ここで見たものが自分にとっては革命的な光景でした。注釈ステージほぼ真横という席のため当然メインモニターは見えないだろうな、とそのつもりで迎えたこの曲で完全に予想を裏切られました。どういうことかというと、サブモニター側からメインモニター側に向かって奥まっていく形で設置されているサイドモニター群とプリズムモニターによって、メインモニターで何が起こっているのかがきちんとわかるんです。確かにモニターが平面だと近距離かつ斜めの席から見た時映像が見えない一方、前後にずらして設置された&面が斜めについている三角柱型のプリズムモニターであれば正面だけでなく広範囲の席からメインモニターの映像を見ることが出来るんですよね。サイドモニター群も然り。
本当にそういう効果を狙っての設置方法だったのかはわかりませんが、もしそうなのだとしたら多くの人に同じように楽しんでもらえること、いやそれどころかはなからギリギリの席まで入れてそんな人たちまで取りこぼさず楽しませることを意図していたとも取れるわけで。
……言い方は悪いけれどこういうことって気を配りだしたらきりがないと思うんです。普通パフォーミングアーツの多くは「それが十全に伝わらないことを前提として提示される」といいます。本当に全員に同じ様に魅せることは殆ど不可能で、ある程度のところでラインを引いて妥協しなければならない。空間や距離が限られた場所で一度に多くの人の前でパフォーマンスする上では当然のことだと思います。
でも、今回のこのプリズムモニターや前述の星空の立体的な演出は、その妥協をなるべくなるべくしないようにと知恵を絞ったもののように感じられたんです。本当のことはわかりっこないけれどもしそうだとしたらこの人たち本当にとんでもない。とんでもないプロ根性だ。

またもう一つ蛇足で蛇足な予想もお話しますと、確か私りふれくツアーの頃にアンケートで「メインモニターがうねっている&奥まっているためサイドスタンドからだとメインモニターの映像が見にくかったのでこの公演から同じ映像をサブモニターでも多く流してくれるようになって嬉しかった」的なことを書いた気がするんですよね……覚えてないんだけどね……。で、これは私のアンケートが通った!!とかいうことを言いたくてしている話じゃないんですよ!(笑)
りふれくのモニターがサイドに寄るほど見づらくなるものだったのを受けて、サイドからでも同じ映像を見ることができるようにプリズムモニターを設けて、プリズムモニターの格納スペース確保によってモニターが奥まった分サイドモニター群を奥から手前にかけてずらして並べていく形をとることにしたんじゃないかな、という予想を示したくて出したお話でございましたとさ。
まぁいずれにせよどちらも想像です。愛だかは知りません(笑)

この蜘蛛の糸の映像、りふれくと違い冒頭に飛んでいく白い鳥と崩壊する横たわった骸骨が加わっていましたね。この骸骨が示すのは何だったんだろう、死のイメージ?
今もまだわかりません。
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