Mr.Children Stadium Tour 2015 未完(後記) さて、こうも長々と書いてくるとなんだか何を言って締めればいいのかもわからなくなってしまうのですが、とにもかくにもまずはここまで読んでくださったあなた、本当にありがとうございます。私は本当に面白い文章、誰かに読ませる文章というものを書くのが苦手なもので、そういう文章を書ける方ってほんと憧れます………………かっこいいよね……。本当に長々といらないこともたくさん書いてしまいました。本当はもっとスマートにシンプルに書くこともできたんじゃないかなとも思っています。初めはセットリスト順の感想だけにまとめようともしたんですけど、やっぱりなんだかさみしくて、あと自分のおしゃべり体質もあって(笑)だってさーほんとに1公演1公演全然違ったでしょ?(笑)当たり前だけど最大公約数的な公演もなければ感想が一定の曲もないし……(笑)、でも切り捨てることもできなくて結局こんなことになってしまいました。本当に、いろんな公演があったよね。それは会場の数分、公演数分、会場にいたその人たちの人数分あると思う。この文章を読んでくれている人たちそれぞれの中にある公演もきっといろんな形をしているんじゃないかな。あなたにとっての「未完ツアー」は、どうでしたか?私の中にある「未完ツアー」といえば、正直苦い思いをしたものも少なからずありましたし、それを越えてあまりあるほど幸せな思いをしたものもありました。でもそうして1公演1公演重ねてきて、そして辿りついた最終公演のあの日。最後にこちらに向かって手を振ってくれる彼らの姿に「こんなにこのツアーが大好きになるなんて思わなかった」「こんなにもこのツアーが終わってほしくないと思うようになるなんて思ってなかった」、「終わらないで」「大好き」「ありがとう」。そう思えたことが本当に本当に幸せで。それが全てだと思いました。最終日にある人からもらった「最終公演を終えて、未完ツアーを終えて、後悔はないですか?」という質問に迷わず「ありません」と答えられたことが何よりも嬉しかったです。そう答えられるツアーになって本当によかった。それだけの音楽の魔法を魅せてくれた今ツアーが、Mr.Childrenが、本当に愛しいです。それともう一つ今ツアーを通して思ったことといえば、本当に「ツアー」じゃないと今日の日のそのライブはないんだな、っていう当たり前のことでした。その会場のその初日のライブがあったからその2日目のライブはあるんだし、福岡があったから長居があって、福岡と長居があったから広島があって。 その会場のそのお客さんとのそのライブを経て彼らが受け取ったもの掴んだもの感じたものが次のライブにバトンパスされるように顕現し。そしてまた次のライブ会場でその場にいるお客さんや空気、テンション、コンディションと化学反応を起こして2つとない空間が生み出される。 例えばあの「伝説のライブ」とも言われた日産スタジアム2日目。もしその日、全く同じ天気で同じ会場で同じお客さんで同じ曲目で単発ライブを行っていたとしても全く違うものになっていたと思うんです。そしてそれは日産だけじゃない。今ツアーのどのライブもきっとそうなったと思います。そうして思った時に、彼らがなんでFC「ツアー」を行ったのかがやっと実感を持ってわかった気がして、憧れのZeppツアーにほんの少しだけ近づけた気がして。 それがなんだかとても嬉しかったです。そして最後にもう一つ。とっても個人的なお話を。この夏、どこに行っても一緒に彼らを追い掛けているあなたたちがいてくれて、あなたたちの笑顔があって、涙があって。彼らから貰った気持ちを一緒に噛み締められることも、ライブ前のどきどきわくわくを共有できることも、ライブ前後に一緒にその土地の美味しいものを味わえることもくだらないことではしゃいだり笑ったり一喜一憂できることも、何もかもが幸せでした。このツアーがくれた一番愛しいものが、この最高に幸せな時間だったんだと思ってます。本当にかけがえのない日々を、どうもありがとう。こうしてツアーが終わり、またMr.Childrenは走り出して。その行先はまだわかりません。それでもこの夏目の当たりにした進歩し続ける・邁進し続ける彼らの姿が今も目に焼きついているから、不安なんかない。これからも彼らの一歩一歩を聴き届けていきたいというその一心です。あ、違ったか。聴いてるよ、聴こえてるよ、これからも!みんなの足音!!それでは、これからの彼らと私たちの、みんなの旅路の幸運を願って。 PR