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【Hall Tour 2017 ヒカリノアトリエ】@オリンパスホール八王子 3.4 感想文②

【MC】

しばらく経って明転すると、スタッフさんがリグプロツアー弾き語りコーナー的な椅子(1つ)やアコギをセッティングしているのが見えます。そこまではまだ想像の範疇なんだけど、その椅子の横になにやらどでかい 蓄 音 機 が。だいたい椅子に座った成人男性の座高くらい。結構な大きさです。
ライブでこんなの出てきたことないからまたしてもお客さんの頭には「」マークが。なんか今日みんな振り回されっぱなしだね!!!!(笑)



そこにようやくさくらいさんが再登場します。服装が変わっているのを見てやっと「クラスメイトの最後早めに捌けたのは衣装チェンジのためだったのか……」という仮説が立ちますがいやそれにしても曲終わる前って早すぎない?????

本日2回目のさくらいさんの衣装は、2015年6月のロキノンみたいなジーンズ素材のシャツと、中に赤VネックTシャツ。ありきたりな言葉ですが、これはかっこいい……!




さて、颯爽と出てきた彼は当たり前のようにすとんと椅子に座ります。

さく「1人だけフツーに座ってるっていう……(笑)あ、みなさんもどうぞ座ってください!(客座る )
ちょっとのんびりさせてください(この「のんびり」、ヒカリノアトリエ収録のOverの「まったり」とテンポ同じ感じ)」


さっきまでとは打って変わって本当にラフな、雑談みたいなテンション。こころなしかさくらいさんの口調や声の温度もくだけている感じがしてちょっと嬉しかった。これから何があるんだろ、弾き語りにしてはなにやら用意してあるものが多いし……?わくわく!


そんなフランクな調子で始まったトークはこんな内容!



さく「この歳になるとねぇ、いろいろ話したくなっちゃうんですよぉ(笑)(ここで両手ポッケに入れる)
というのもね!(ポッケから手出す)(なんで入れた笑)もうだんだん忘れちゃうから(笑)
だから覚えてるうちに話そうと思って。

よくいろんな人とご飯食べに行くと、まー相手も聞くこと困るんでしょうねぇ!!笑(ケラケラ)(客笑)
まず聞かれるのが「どうやって曲作ってるんですか」!!
で、僕はそれに対してだいたい、『夢占いみたいな感じです』、って答えてます。
どういうことかっていうと、要は夢って『こういう夢を見たい!』って思ってもなかなか見れないじゃないですか。でも実はその夢が自分の無意識の中にあるものだったりする、だから、夢占い。


あっ……(←ここでミスチルくんみたいな顔する、めっちゃ面白かったwwwww)


歯が抜ける夢は、人が死ぬんですって。
あとねぇ、人を殺す夢は……、相当なストレスですよ。
あと追いかけられる夢とか、これも、ストレスですね。」


(´;ω;`)
(そういう夢……見たんだろうなぁ…………と思ってちょっと切なかった)



さく「で、それとおんなじことをやってる気がするんです。
というか僕、譜面読めない書けないんですよ!(客:えー!?!!?)
だからじゃないけど、無意識の中で曲が浮かんできたのを形にして、そのメロディの言いたいことを歌詞にする……(みたいなことを言ってたんだけど言葉全然思い出せなかった……)

でね、……」



ここで言葉を切ったさくらいさん、ふつーに話の途中ながらのんびりと横に立てかけていたギターをとってストラップ肩にかけます。こののんびりさ加減、ほんとにリラックスしてるんだろうなぁって感じ(笑)
ここまでリラックスしてるさくらいさんウカスカでしか見たことなかったからほんとに新鮮。



さく「例えば、さっきやった水上バス。

(アコギで弾きながら)
♪夕日がまぁどぎわーの……あれっ?違う??(笑)(会場笑)

(ちょっと早口めで)
♪僕らに注ぎ、……合ってる?(笑)

(一旦呼吸置いて)

♪君は更にきれーな影ーを見にーつけーる……
君への思いがあばーれだーす、
くるーおしーほどーー、
抱きしめたいと思ーーーったーーー…」


お客さん拍手。と、ここでさくらいさん真面目な顔で一言


さく甘い。(ズバッ)」


どういう「甘い」か一瞬わからず反応に困る会場(笑)




さく「ここまで、甘いのね。

でね、この曲のアルバムをリリースした時にいろんな人に言われていちばん多かったのが『2番を聴いてがっかりする』、だったんですよ。(客:ええええええええ!?!!?)
『1番みたいに甘いままで終わってほしかった!』って。
でもねぇ?だってメロディがどんどん不穏になってくんですよ。



(アコギ構えて弾きながら、テンポ変則で)
♪かわーのなーがれーのよーに、(ピタッ)
(ジャアアアーン)あいは、とーきにぃ♪ほら!(ドヤ顔)」
客「うわあああああwwwwwwwwwww(ほんとだ不穏だあああああwwwwww)」


さく「♪あれーくるっておたーがいぃの、あしーをすくいはじめる……もぉヤバい(笑)(客爆笑)

(ジャララン)♪ぼくがわるいんじゃない、
♪でも、君の(ジャラーン)せーいじゃなぁい、

♪さよならをえらー(ジャラーン)んだきみは、おそらくーたーだしーーーー……(ジャーン……)


……ね?だからこれはしょーがないんですよ、メロディがこうなんだから!このメロディだったからこの歌詞書かなくちゃいけなかったんです!(笑)
僕 だ っ て ハ ッ ピ ー エ ン ド に し た か っ た !!!!(超力説)(会場爆笑)


だからもしメロディがこれじゃなかったら……ね?例えばここからですよ……」


ここからさくらいさん、実際に今即興で考えながら弾いてるのか、何度も途中で止まり考えつつ、たどたどしく、

さく「……♪たらら〜たら〜……。(ジャラランジャラン)
♪たらら〜たら……(ジャララン……)


♪……(明るい感じのコード進行を探りながら弾く)


♪あ〜〜あああ〜〜〜〜〜↑↑↑↑(なんか無理やり上げて間奏のオチをつけてちょっと面白い感じに笑)(でもお客さん拍手)

これなら、ね?ハッピーエンド。」



ここでさくらいさん、またアコギ横におく。
椅子にも座り直す。(かわいい)



さく「で、今のが『曲先行型』で、もう一つあるのが……曲が出来て、歌詞をつける前にバンドで演奏をして、そのアレンジに影響を受けて歌詞を書くっていう。『アレンジ先行型』です!
このタイプはね、僕が大好きな桑田佳祐さんの曲でね、慕情って曲があるんですよ。慕情、ご存知ですか?(いやたぶんここにいるようなファンの人たちはほぼみんな知ってると思……)(Bank Band……)

………………。(お口きゅっとしてぱちくり)
知らない?こういう曲で……」



再び歌い始めるさくらいさん。でも弾き語りじゃなくてアカペラだったような。
Bank BandのCD(桑田さんのモノマネ入ってる)よりもいつものさくらいさんっぽい歌い方でラフに、語尾は切る感じで、


さく「♪夢のー中ーぁで交ーわしーた キースは、
悲ーしみーを抱ーいてーいる〜
♪霧のベールに、むせぶかーーげは、
胸に残る、慕情ー、


……って曲で。(すっごくよかった…………(´;ω;`))

で、このあとの歌詞にですね、『水に投げた小石の跡が』『止めどなく輪を広げ』『涙色の河にそそぐ』『愛しき女性よGood-Bye』、ってあって。」


ここは歌わずに、普通に思い出しながら歌詞を言ってたました。
何にも見ないで言えてたのすごい……自分の歌の歌詞は間違えるのn(ディスカウントから始まったり希望が霞んだりする某曲のことなんて言ってないよ????)


さく「ここ、ほんとに小石を水に落とした音がするんですよ。普通は歌詞がそうだからそういうアレンジをしたんだって思うでしょ?でも、これはアレンジが先なんですよ!(力説)
ほんとにそうかわかんないって思いますよね、でね、これは僕裏を取ってきました!!!!(`・ω´・.*) ドヤァ((おおーっ!!これはもしやあの人か!?!!って空気で客盛り上がる)


この曲のアレンジをしたプロデューサーが 小 林 武 史 でして(客たけしに思わず笑)、でこの間電話をしましてぇ……、………………。



(電話のポーズをしながら)
あのー、慕情の小石の歌詞って、あのアレンジが先にあって後からつけたものなんじゃないかと思うんですけどー…………

あぁーそうねぇ……君の読みでただ↑しいんじゃない?』…………」



ま さ か の モ ノ マ ネ タ イ ム wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

いやあのね、ほんとにたけしのとこ低くでだるそうな感じの喋り方しててめっっっちゃわかる!!!!!!wwwwってなったしお客さん共々みんな爆笑したwwwww
ほんとメンバーのたけしのモノマネ大っっ好きwwwwwwwwwww(※約2名しか披露してないとか言わない)


そしてノリノリな彼のトークは続きます(笑)



さく「『僕、論文を発表したいんですぅ!!』『今度のホールツアーでお客さんにアレンジが先の歌詞について発表したくてぇ!!』って言って小林さんから教えて貰いました!!!!(会場笑)
なので、裏は取れてます!!!!ただ、表には(笑)桑田さんには取れてません、取れません(笑)


じゃあ1回おきまーす(ギター置く)」



ここでギターをラックに戻すさくらいさん。で、なんだなんだ??って普通に思うでしょ???
次の一言で耳を疑ったよね




さく「今からCD聴きたいと思います♡♡♡」









は????








いや待て私の聞き間違……ん??ここは??ホールだよね??ライブ会場だよね??ライブ会場で??みんなで???CD????ん????


????????????




こちらの混乱はよそにあくまでマイペースなさくらいさんはのほほんと続けます。
ここでやっと隣にあるどでかい蓄音機型のモノについて、



さく「これ、蓄音機みたいでいいでしょ。

ポチッとしました。
(↑これ最初「ポチりました」って書いてたんだけどゆいち先生が教えてくれました大感謝Thanksgiving25!!!!!!!!)


高かったんですよぉ〜…… …………じゅーさん(笑)(会場爆笑)
……生々しくてごめんね(笑)」




ちなみにこのじゅーさんさん、こんなお顔です


 
(ボンヤァ)(疲れ目仕様)






(さて、前述のお話しながらスッと慣れた手つきで下の引き出しを開けてCD出すさくらいさん)
(そこ引き出しなんか)
(ていうかなんだこの状況)
(サザンのCDを開けて取り出して)
(蓄音機にCD入れて)


(ボタンぽちぽち)ごきょくめ、(ぽち)再生」




そして「慕情」が流れます。
最初正直音だけだと「こ、小石どれ?!?!!笑」って感じだったんだけど、さくらいさんが「ここ!」って言いながら手で小石投げるジェスチャー何度もしてくれたからどうにかわかることができた……(笑)
ちょんちょんちょんっ、ってタイミングに合わせて投げる手つきがかわいすぎたので会った人には実演でお伝えしたい所存です(固い意志)
2回流したんだっけ?2回目だったか、最後の方は流しながら水飲んだりもしててほんとリラックスしてるんだなーーーーー…………って


何この状況
(※たださくらいさんが水飲むの見ながらサザンのCD聴く会)



だがしかしこれはほんの序章でしかないのが恐ろしい。
「慕情」を流し終えたさくらいさん、CD取り出してケースに戻して(一生の中でさくらいさんがCD取り出して戻すとこ見れる日来るなんて思わなかったよぼかぁ)(ほんとなんなんだよ)、
またスッと引き出しを開けます。で、何かCDを取り出します。


あれっ?私そのCD持ってる気がするな〜〜?


しかもそれたぶん一番長く持ってる気がするんだよな〜〜〜???めちゃくちゃ目に馴染み深いんだけどな〜〜〜〜〜????いやいやでもまさかな〜〜〜〜〜〜?????




さく「あとですね……自分たちの曲なんですけど……HOMEですね。」



ですよね(卒倒)




一体前世でどんな徳を積んだら自分が一番好きなCDを手に取って(※しかも恐らく私物)開けて取り出してコンポに入れるとこ見れるの????????一番好きなアルバムを作ったご本人さまと一緒に聴けるの????????いや前世どころじゃないよね前前前世だよね前前前世の私本当にありがとうていうかほんと現実????????????



そんなこちらのパニックは露知らぬさくらいさんはのんきにCDパカッとして「枚数多いなぁ(笑)」とか言ってるしよぉ!!!!!!!!そりゃDVDついてんだから枚数多いよ自分たちがつけたんだからなそれ!!!!!!!!!!!!!!!!(初回限定版)
もうなんなんだよ!!!!!!!!わけわかんないけど一周回ってめっちゃ楽しいよ!!!!!!!!!!!!!!!!(ヤケ)



さく「HOMEのじゅーいっきょくめ!

(CD取り出してCDコンポに入れながら)
11曲目、って言ってわかった人は相当のファンですよ、


(しーーん……)


…………いないってことはここにはファンはいないんですねー(しれっ)(会場爆笑)」




ちょっと悔しかったのは内緒だぞ!!!!!!!!!!!!!!!!(笑)


さく「(ぽち)じゅーいっきょくめ、(ぽち)さいせー」



♪〜〜〜〜

で、流れてきたのはもちろんSUNRISE!
あのお馴染みのイントロが流れてきて、そのあと歌い始め……………………る前に停止ボタンを押すさくらい氏。


さく「ブチッと止める。(←自分で言う)(会場爆笑)
これですよ。この陽射しのゆらめいてる感じ。
このイントロだから(この曲は)SUNRISEになったんですよ。
もう1回聴きましょうか?

(ボタンぽちぽち)

再生、(ぽちっ)


♪ドゥンドゥッ(ポケットカスタネットイントロ)


あっまちがった!!!!!!!!(ブチ切り)」


お客さん「wwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww(大爆笑)」


こ れ だ か ら さ く ら い か ず と し は(安定のドジっ子っぷりにふわふわのシートに座って悶絶)




気を取り直してコンポをぽちぽちするさくらいさん。
やっともう1回成功(笑)

♪〜〜
(ちゃんとSUNRISE流れる)



さく「ほら、陽射しのゆらゆらした感じの……。
(お客さんに呼びかける感じで)目瞑ってみましょうか?

(また歌入る前に止める)
バッサリ切ります。(会場笑)」


今までアレンジ先行型の話は聞いたことがなかったので、聞きながらほんと「なるほどすげぇ……!!」って思いました、思ったんだよ、だけどね、ごめんね、なにより一番すげぇと思ったのはよく考えるとすぐそばに弾いた本人(たは)がいるのにわざわざCDで流すのマジでロックすぎるなってことでした
ごめんねめちゃくちゃ面白かった(笑)


さて、そんなこんなでついに最後の型です。




さく「で、曲先行型、アレンジ先行型ときて、最後が歌詞先行型ですね。これはあんまり無いです。
このタイプのときは、歌詞が日常を切り取ったものだとなるべくシンプルなアレンジにすることが多くて……
例えば僕の好きな歌で、中島みゆきさんの、日常を描いた歌があって。」



先程同様再びギターを取ったさくらいさん、今度はさらに首からハープもかけます。
じっと待っていて、歌い始めたのは。










【中島みゆきカバー曲】ファイト


「あたし中卒やからね、仕事を
もらわれへんのやと、書いた……」

ギターを弾き語りながら、CDの沖縄のように歌というよりは台詞のように紡ぎ始める。
息を飲みました。この歌を聴けるなんて。
お恥ずかしながら、昨年11月のSONGSの放送で初めて知って心を奪われた曲。
こんなにも突然思いがけず、しかもさくらいさんが歌う形で聴けるなんて。


原曲同様に、最初はあまり声を張らない歌い方。「中卒の少女」、「殴られた少年」をうたっている時は、傍観者のようなあまり感情を込めない声色でした。



それが、歌詞内での視点の転換と共に変わる。


「私 本当は、目撃したんです」

「目撃したんです」、のところでギターをジャッと切りながら急に強く歌われ、びくりとしてしまった。
歌の主体が「私」になったのをまざまざと感じると共に、ここから歌い上げる声に感情が込もり始めるんです。



「ただ恐くて、逃げました
私の敵は、私です」

「ころがり落ちた子供とつきとばした女のうす笑い」に逃げた自分を責めるように。
そしてこれから変わってやる、と奮い立たせるように、

「ファイト!」

「闘う君の唄を、闘わない奴等が笑うだろう」

「ファイト!」

「冷たい水の中を、ふるえながらのぼってゆけ」



すごくすごく力強い声。心強い言葉。ギターをかき鳴らす手の勢いと音量もつられるようにして大きなものに。それまでの歌い方が抑え目だったこともあり一層強く声と音と言葉が胸に飛び込んできます。
言葉で全く表せないのが悔しいばかりだけれど、本当にいいカバーでした。

1番サビを歌い終わったさくらいさんは最後の「のぼってゆけ〜〜〜〜」を伸ばしながらギターをジャカジャカジャカ……と鳴らし終わりを知らせ、会場からは拍手が。
こんなにもエネルギーを持った歌が1番で終わってしまうのがもったいない!フルで聴きたい!と思いながら拍手していた、ら!

そのまま!







9.横断歩道を渡る人たち


ジャカジャカジャカジャカ……


ジャッ


「目ーの前を横切ろうとする、その老人の、背中は、ひどく曲がっていて……」






( ω ) ﻌﻌﻌﻌ⊙ ⊙
(本日2度目)




おいおいおいお〜〜〜〜〜〜いなにこれずるいずるすぎる(´;ω;`)(´;ω;`)
観客からも押し殺した歓声があがったような。いやもうほんっとずるいよねえ……こんな心奪われたままの入り方(´;ω;`)

ギター1本ということでStDのような華々しさではありませんでしたが、歌い方(譜割)はほぼStD。歌詞の内容に合わせてテンポや譜割を変則させるあの感じの。でも基本のテンポはStDより速かったかな。
歌詞先行型のお話にもあったとおりのシンプルな音での「ザ・弾き語り」であったからこそ、聴いていていつも以上に・しかし自然にひとつひとつの言葉がはっきり飛び込んできたような気がしました。



歌詞に合わせて声色も変えててね、それがまたさくらいさん自身も楽しんでいるような・客席との距離感の近さを思わせてなんだか嬉しかったなぁ。


「『じっ』と見ていると」で じっ と見るように声を潜めて、


「ついつい!目が奪われてしまう、
強い、風でも、吹かぬ、ものかと」
「睨みつけてくるだろう」
いたずらっぽい茶化すような声色と笑み。


拗ねるような
「自分のためにしてるだけだと、」
「誰かの気を引きたいわけじゃないと」。



間奏ではようやくハープの出番!StDと違ってテンポ変則かつアレンジ多めな上にたけしのピアノやバックの演奏がないからちょっとメロディーを追いにくい(笑)
不思議な感じ。



そして高らかなハープの間奏が明けて印象的だったのが2番入り。
「イライラした母親はもの分かりの悪い息子の手を、引っ張って」
「もう、何個も持ってるでしょと、おもちゃ屋の前で声をあげている」
StDの同部分よりもかなり強い、もう歌というよりは台詞のような口調。心なしかわざと強調しているように聴こえました。これ、ファイトの「子供と女」との対比の意味が込められているんじゃないかなぁ……



「人目も気にせず泣いて怒って、
その親子は愛し合っていっるんだ……、いるんだぁあああ!!!!!!」

歌に熱が入っていって、ギター1本と声だけとは思えないぐらいぐんぐん惹き込まれていく。


「ぎーーーーいたぁケースをっ抱え歩く少年は仲間と楽しげに話しているぅ!」
「それならいつか仲間にっ入れてくれぇ、入れてくれーーっ!!」
「僕だって!何もっかも!もの分かりよく年老いたくはっねぇんだーーーーーーっっ!!!!」
いたずらっぽい本当に楽しげな歌い方!思わずこっちも笑顔になっちゃう!
今の自分の年齢も示唆しつつ少年たちに話しかけてるようなその様子に、「あ、この歌も『ファイト』同様に傍観者→当事者って視点に切り替わってるんだ!」と気づかされたり。似てるけどどこか違うだけど以下略的なアレ!!!!!!!!


歌い終わったらもう拍手喝采!!!!本当に贅沢な弾き語りメドレーだった!!!!(´;ω;`)
どおおおおもありがとおおおおお!!!!!!!!











さて、曲が終わるとようやく他メンバーたちが再登場します。それぞれが持ち場につき、たくおさんがフルートを持つのを見て「もしかして」と思ったら、やはりあの曲。






10.もっと

上からすすす、とたくさんの裸電球が降りてきて、優しいフルートの音色から始まったのはこの曲。もう本当に本当に嬉しかった…………(´;ω;`)
虹が終わったことでもう聴けないんじゃないかと思ってた。何より、虹の会場のセットを知った日からずーーーーーーーーっと想像して焦がれていました。本当に「裸電球」の中で奏でられるこの曲を。




すっごく個人的な話をひとつしてもいいかな。ぜひぜひ飛ばしてください、書かなきゃ嘘をついている気になってしまうから書く、っていうだけの話なので(笑)
6年前のことを書くので、苦手な方はごめんなさい。





6年前、震災が起こって帰れなくなり学校に泊まった夜に、どうにも眠れなくてずっと聴いていたのがこの曲でした。
「悲しみの場所に灯された裸電球に似た光」という歌詞には9.11のイメージが投影されている、というさくらいさんの言葉も頭にあってこの曲を選んだんだったと思う。

別に救ってもらったり助けてもらったりするためにMr.Childrenを好きになったのでも聴いているのでもない。
何より、実際に震災の被害を受けたわけじゃない自分なんかが辛かったとか大変だったとか言うつもりは微塵もない。そんなこと口が裂けても言えない。
でもその日、生まれて初めて私は「自分にはMr.Childrenがいてくれてよかった、Mr.Childrenと出会えてよかった」と思って、泣きながら夜を明かしてしまったのでした。

そのあとその年のapで「今年の(fund for JAPANとしての)apが決まって真っ先に歌いたいと思ったのがこの曲でした」という言葉と共に披露されたと聞いた時に「あぁやっぱり」、とどこか納得したのを覚えています。
だって、本当にそれに足る包容力を持った曲だと実感したばかりだったから。


そして2016年、虹。この曲は「裸電球」というこの曲をこの上なく象徴するセットの中で演奏されたという。

本当に裸電球の暖色の中で奏でられる「もっと」、どんなに優しく美しかったのだろう。
また、奇しくも虹ツアーは再び大きな震災が起こってしまった中で行われた。「きっと2011年と同じように、大きなあたたかさで会場を包んだに違いない、」と想像されて、想像しては「私には知るよしもない」と思い知らされた。


だから、また同じこのセットでやってくれて本当に本当に嬉しかった。
こんな、小さくてもあったかい光たちの中でやったんだ。きっと虹ツアーで披露されたときのこの曲も、こんな風にあったかかったんだろうなぁ。
やっと出会えたこの曲だからこそ、心から噛み締め、想像を巡らせながら聴いていました。






さて、レポに戻りましょう!

さくらいさんははじめずっとスタンドマイク、だったような。ハンズフリーなこともあり度々ジェスチャーを交えます。

「ヘッドフォンで塞いだはずの」で両手で耳を塞ぎ。
「請求書と一緒に」では両手を広げてたような気がします。


優しいフルートソロが特徴的な間奏が明けた3番は、ひとつひとつの言葉をきちんと届けようとするように言葉を区切りながら、歌うというよりは語りのような形で。
「夜ーごーとの、花火は、『もう』
あがーらーなーくて、いい」、
胸に手をあてながら
「心に、消えーない、光が、咲いてーーるから──」

改めて本当に懐の深い歌詞だなぁと思う。文章として難しくてまだその美しさの全てを理解することは出来ないんだけど、その中の想いは何故かちゃんと伝わってきている気がして。



特に心を掴まれたのが、最後の「もっと、もっと、もっと、」の繰り返し。
それまでも優しく歌っていたことは変わりないのですが、いつの間にかマイクスタンドからマイクを抜きとって歩きながら歌っていたさくらいさん。この最後のサビで「もっと」とひとつ歌うごとに身体ごと顔の向きを変えて、会場全方向に届けるように歌いかけていたんです。それがもう心にぐっ……と…………。慈悲深い笑みと優しい包み込むような声、もう聖母って感じでした。伝わる人には伝わる言葉で表現するとばぶみを感じた(いきなり感動台無し)
声と歌い方でもうめっちゃ大きいハートなのまるわかりで、すっごくよかった……。

……そうそう、改めて思ったんだけど、「大きいハート持てるといいな」って、あなたはもう充分でしょうに(´;ω;`)
こちらこそ、大きいハート持たなきゃなぁ、持ちたいなぁ。
















11.口笛

前曲がおわってからそんなに間は空けずに。オレンジがかった照明の中で始まったのはこの曲でした。

お客さんからはもちろん歓声!!それを聴いて「リフレクの挙手の時もこんな空気だったなぁ」なんて懐かしく思いながら微笑みながらイントロを聴いていたはずが、歌声が始まった瞬間自然にぽろぽろ涙が出てきて、そこから止まらなくなっちゃったんですよねぇ……。
自分でもあれ??なんだこの涙?????って思いながら、サビに近づくにつれてどんどん「あぁこの感じ知ってる!」「この歌声も演奏も会場の空気も知ってる!」っていう感覚が指先から爪先からじわじわ広がっていって。
ついにサビに入った時にぶわっっっ(((´;ω;`))))っと溢れて、やっと自分の涙の理由がわかった。


ここまでの文章で再三「実感がない」と書いてきましたが、本当の本当にこの瞬間までまだ「Mr.Childrenのライブに参加している」という実感がなかったんですよね。夢のようなセトリと出来事と光景満載だったし、何より目の前にいるMr.Childrenが本当に「今まで見てきたのと同じMr.Children」だと思えていなかった。

Mr.Childrenって「未完」そのものの人たちでしょ。ひとところに留まったりなんかしないで、いつだって自問自答と模索を繰り返して常に前に進んでいく。
他のバンドからの学びと刺激を得た2マン、完全同期なしの生音でお客さんと近い距離で触れ合う虹ツアー。2ツアーを経て、とっくに彼らは新しいものを得て変わっているはず。だって1年間もあれば今の彼らはあんなにも変わるんだって2013年と2014年の間の彼らの変化を通して知ってる。ツアーの間にも変わっていくことはリフレク~未完ツアーを通して知った。


別にほんとは知ろうとしなくたっていいんだ、好きって気持ちに変わりはない。そもそも一介のファンでしかないんだから知らないことの方が多いのが当たり前だ。
でもどんどんブランクが重なっていくことが怖かった。変わってく彼らに置いていかれるのが寂しくて苦しかった。こうしてる間にも彼らは進んでるのに、私は「会えない」というショックで立ちすくんでるのも情けなかった。

だから開演前は緊張したし構えた。ライブが始まっても、初めて聴くヒカリノアトリエの音と、焦がれ続けたホールという会場と、予想だにしなかった選曲に、「これは夢なんじゃないか」って感覚を抱いてた。



それを全部吹っ飛ばしちゃったんだよ、「口笛」は。
だってほんとに一緒だったんだよ。彼らの笑顔も、包み込む声も音も、会場とお客さんのあったかい一体感も。もう全部、あのREFLECTIONツアーで何度も一緒に歌った「口笛」と同じだった。

今私がライブで見ているのは全然知らない人たちなんかじゃない。あの、私が大好きでずっと会いたかったMr.Childrenそのものだ。



やっと会えたんだ。



サビに入ってそう自覚して、それでもう目から感情が溢れるのが止まらない。だってどの音を聴いてもどの声を聴いても、懐かしくてでも新しくて嬉しいんだもの!!!!!!!(´;ω;`)似てるけどどこか違うだけど同じ匂い!



さて、ここからは内容的に少し小声でお送りします……。
自覚した途端わたくし、だんだん泣き止めないのが恥ずかしくなってきたんですね。周りチラチラ見たらお客さんはみんな笑顔だし、何より今までと違って席がかなり前の方なわけでして……。
いつもはスタンドとかアリーナ後方とお友達だから気にせず泣いたりなんだりしてるけどこの距離ってもしかしてこっちからもさくらいさんの顔くっきりはっきり見える代わりにさくらいさんからもこっちの顔…見………………いや待て今絶対ひっでぇ顔してるぞ…………さくらいさんの視界にこんな汚い顔入れたくないさくらいさんのおめめには綺麗なものしか映さないでほしい何より笑顔の似合うこの曲でこんな汚い泣き顔目に入れたくない邪魔したくない無理無理無理(´;ω;`)(´;ω;`)

とか思って必死に涙を抑えようと念じつつさくらいさんがこっち側にくる度顔背けてたんですね(こりゃ何の修行だ3月)

でもね、さくらいさん結構頻繁に左右に動くんですね、顔見せたくないとはいえこっちからは見たいからいないタイミングを見計らって顔ステージに向けるんですね
1回タイミング間違ってさくらいさんがこっちにいる時にステージ見ちゃったんですね






目が合って
にこっとされた








。˚‧º·゚((( ;ω; )))‧º·˚.。ドパッッッ



いや、勘違いの可能性の方が高いってわかってる、だいたいこういうの8割方勘違いだってわかってる、でも言わせて、あのね、ほんと「よしよし」とか「しょうがないなぁ」って言ってくれてるみたいな感じの笑顔だったの、別に私に向けられてなくても全然いいの、むしろさくらいさんの目に絶対汚かったはずのあの顔入れるの申し訳なさすぎるし、でもでも偶然でもそういう顔をこのタイミングでこの方向に向けるのほんっっっっとずるい!!!!!!!!ずるい!!!!!!!きっと勘違いだけどそれでも勘違いさせるのがずるい!!!!!!!!この笑顔に追加料払わなくてほんとにいいの!?!!?!!惜しみなさすぎない!?!!?!!!?!!!とっていいよ!???!!?!!!だああああああんも
うほんっっとこれだからざぐら"い"がずどじは(´;ω;`)(´;ω;`)(´;ω;`)(´;ω;`)(´;ω;`)



余計泣きやめなくなったのは言うまでもございません。
タオルびっしゃびしゃ♡





最後は3番をみんなで合唱して〆。リフレクもこんなふうにあったかい合唱で終わったなぁ、やっぱりこの曲は何より笑顔が似合うなぁ。泣きながら思わず笑顔になりつつ思いました。

気づかぬうちにこの曲も自分にとって思い出がいっぱいつまった曲になっていたんだなぁ。彼らとお客さんと歌った思い出が、自分にとってのこの曲をもっともっと大事なものにしてくれていた。
それを気づかせてくれたのが今日の口笛だったんだと思います。

本当に、何重にも幸せな時間でした。
今日この場所でこの曲を聴けてよかった。

演奏してくれて、本当にありがとう。










「口笛」のあったかい時間が終わって、急転直下に空気が変わります。バックでちょっと音が鳴ってた気がするんだけど思い出せない……ただ記憶にあるのは声だけ。


ALL FOR ONE FOR, ALL,
BUT, I AM ONE……

低いさくらいさんの声に会場が息を飲んで、みんな引き寄せられるように手を掲げはじめる。宗教みたいだ。


BUT YOU ARE ONE

左人差し指でまっすぐ天を指したさくらいさんが、鋭い眼光で言い切る。
そして始まったイントロは。









12.掌

あの特徴的なたはらさんのギターから入ったのはもちろんこの曲でした。
さっきの「BUT YOU ARE ONE」の瞬間強い照明が会場を真っ赤に染め上げて、その中でさくらいさんはバッと勢いよく上着を脱ぎます。脱いだ上着どこ行ったんだ(記憶喪失)

さくらいさんのTシャツも真っ赤。上着着てる時はわかんなかったけれどサイズはぴっちぴちです。強い照明を浴びて立派な胸と浮いているアレの影が黒くくっきり見えて思わず目が釘付けになったとか言わない、ドラムに合わせてジャンプするたびまじで揺れてたとか言わない、言わないので聞かなかったことにしてください


左の手のひらを掲げながらイントロで右に一回転、そのあと左右に何度もクイックイッとターンを繰り返します。リフレク未完のWALTZ感ある動き。目線を落とし頭を振りながらの動きだったので、没頭しているような、衝動に身を任せているような印象でした。

そしてさくらいさんがまるまる一曲ハンドマイクなこの曲、曲中も煽る煽る動く!!!!


「抱いたはずが(手で抱き寄せて)
突き飛ばして、(後ずさりしながら押しのける手)

包むはずが(「抱いたはず」とどう変えてたか覚えてない……けど抱きしめてた)
切り刻んで、(裏ピースの形にして上にちょきちょき)

撫でるつもりが(手のひらでするりと撫でる)
引っ掻いて(猫みたいな手で思いきりひっかく)

また愛求める」


これ、好きです(笑)



「ステッカーにして貼られた本物の印」では手をまっすぐ前に突き出して手のひらでぺたりと貼る動き。本当にジェスチャーが多い。



さて、2番が終わるとお馴染みのライブアレンジに入ります。「ALL FOR ONE FOR~」をメンバーが低くコーラスし、2周くらい終わったところでさにやんが「それぞれが夢見てること」……と歌い始めます。

自分の感想としては
(これまでのライブの掌+胎盤で見た掌)÷2
って感じ。これまで映像化した掌は「ALL FOR~」をメンバーやコーラスが歌ってたけど1回目の「それぞれが〜」はさくらいさんが歌ってたし、胎盤では1回目の「それぞれが〜」からさにやんが歌ってたものの「ALL FOR〜」はさくらいさんが歌ってたからね。さにやんさくらいさんのツインボーカルという感じでした。


「ひとりずつ、ひとりずつ、それぞれ、ひとつずつのONE」

言葉に合わせて1にした指を差し出す会場。
宗教ってひとつの価値観を信仰する人達の集まりだから、「多様性があっていいじゃないか、それぞれ違っていいじゃないか」と歌うこの歌の内容は真逆な気がするのだけど。でもやっぱりこの歌で巻き起こる光景は宗教みたいだと思ってしまう。
そもそもよく考えれば、普段からライブは宗教みたいなものなのかもしれない。
興奮しステージに釘付けになりながらも、頭のどこかでそんなことを思わされました。








いつものライブアレンジよろしくさくらいさんの「それーで素晴ーらーしーーーーー……」とさにやんのピアノで〆!!拍手が起こる会場で間髪入れずに始まった次の曲は!!!!













13.マシンガンをぶっ放せ

うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!(興奮)
会場大興奮!!!!!!!!私も大興奮して飛んでた記憶しかないごめんなさい!!!!!!!!

うわーーーんちょーーーー嬉しい虹前半はやって後半なくなったからもう聴けないものかと!!!!!!!!さらに今さくらいさんが赤T着てるってのがポプザ2001の赤シャツマシンガンを思わせてめっっちゃくちゃ嬉しい(´;ω;`)(´;ω;`)アコギ持ってスタンドマイクでってあたりもポプザ感(´;ω;`)(´;ω;`)ポプザ大好きィ


そうそう、今虹って言いましたが虹(日比谷)のマシンガンとこの日のマシンガン、ところどころアレンジが違いました!
虹では前曲「傘の下の君に告ぐ」との繋ぎとして曲に入る前にバスドラをドンッドンッドンッ……と鳴らしてたと思う……んだけど今回はなかったような。だからといってどんな入りだったかは覚えていない……じぇんがカウントしてた記憶はあるんだがそこからどうなったんだっけ……誰か記憶を巻き戻して…………(無念)
歌い方も変えてました。日比谷では「一体どういうつもり」「事に意味は無い」などなど低い部分はリフレク旅人の「僕らは猥褻」「何処へ運んでく」よろしく1オクターブ上げて歌ってましたが、八王子では原キー。低すぎて出ないから上げてたわけじゃなかったんだね……ごめんね……(笑)

あと全体的なアレンジはポプザ2001よりもリグプロ寄りだった気がします。(リグプロではさくらいさんアコギ持ってないけど!)サビ前で「パッパッ!!」ってブラスが入ってたのが印象的でそう思ったのかな。ブラス入りマシンガン最高ですもうありがとうありがとう(合掌)



照明はABメロ赤、サビ前黄色でビカビカしてた気が……気……気なんだけどね……多分!\そーだよー!!/(曲違)
とにかくビカビカ盛り上げる照明にさらに興奮煽られたってことだけは間違いない!

ほんとに記憶がなくて申し訳ない……。「1番も2番もAメロ→Bメロと曲が進んでく中でどんどんサビへの期待感とわくわくが募っていって、サビで興奮大爆発!!」とかいう全く参考にならない感覚なら残ってるんだけどねぇ……。あとテンションあがりすぎた会場がさくらいさん本人も言ってないのにCDの「オッオッオッ……」勝手に再現してて面白かった、とか……(笑)(愛)
記憶が消えるくらいかっこよかったしアツかったということでここはひとつ!!












14.fantasy






( ω )ﻌﻌﻌﻌ⊙ ⊙

(3回目)






ええええええええええーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーっっっっ!?!!?!!?!!!?!!!?!!!?!!!!!?!!?!!
前曲終わってイントロ入った瞬間1回心肺停止したかと……いやもうこれ誰が想像できますか!!!!ホールでfantasyって!!!!!!!!
今になって冷静に考えてみれば2マンアジカン(Zepp)でもやってるわけだしちっちゃいところでやること自体はなくはないってことになるのかもしれないけれど……いやでもここホールよ……アリーナ~ドーム~スタジアムの印象が強すぎて驚かざるを得なかった……。


真っ赤な照明の中、あの懐かしいイントロからスタート。赤の照明には未完ツアー、さくらいさんがアコギを持ってるのにはリフレクツアーを思わされました。二つのfantasyが融合したような印象。

あとそうだ、ここで久々にスクリーンに映像を映していました。(それまでにも使ってたらごめん!)
リフレク・未完を思わせる、白をバックに黒いシルエットの人々が行き交うアニメーション映像。いちばん最初に説明した通り映像はプロジェクターから投影されているので、光を受けて画面には電球型モニュメントの影が!それがすごく綺麗で、「曲名のとおりにファンタジーの世界みたい」なんて思ったり。

未完ツアーの序盤では高音部(道連れに、とかIDカードに、とか)を歌うのがきつそうだったこの曲ですが、この日は余裕で声出てました。よかった〜〜〜〜嬉しい(´;ω;`)



いちばん印象的だったのはCメロの弾かなギター!さくらいさん、「昨夜(ゆうべ)見た夢の中……」のところでなんとアコギを背中に回す
思わず脳内に響く\弾かんのかい!!(Qツアーさにやん)/

初めて見る生・背中回し弾かなギターで歓喜してたのもつかの間、それだけじゃ終わらないんだなぁ〜〜〜〜!!
みなさん覚えておいででしょうか、未完ツアーのさくらいさんの「撃ち殺して逃げた」。そう、手をピストルの形にしてバキュンでしたね。では今回の「撃ち殺して逃げた」は??



1.未完と同じく指でバキュン
2.リフレクと同じく何もしない
3.いっそおもちゃのピストルでバキュン










A.ギターネックを掴んで銃に見立てて構える






ありがとうございました(こういうの大好き)








改めて振り返るけど、この掌~マシンガン~fantasyの流れ、ほんとよかったです…………。会場を熱くさせる曲たち、っていうだけじゃなく、どこかシビアさも持っている、っていう点も共通している3曲だったんじゃないかな。











15.蒼

先ほどまでの熱気と赤い眩しい照明が嘘のように、暗い照明と静かな空気の中始まったのはこの曲でした。虹でいうところの血の管ポジションの曲になるのかな。ここでさくらいさんは紺色っぽい長めの上着を羽織ります。青色だからもちろん「蒼」に合ってる!


ステージの上にはさくらいさん、さにやん、そしてたはらさんの3人。

CDと同じくさにやんのピアノから静かに始まり、序盤はほぼさくらいさんのアカペラのような様相で、中盤からたはらさんのエレキも入ってくる、という構成。んでこの3つの要素だけで構成された「蒼」、ほんっっとうによかった…………!!!!
要素が少ない上、丸のまんまの演奏をそのまま響き渡らせるホールという環境だったから、ひとつひとつの音のウェイトが通常以上に大きいように感じさせられたこの一曲。まるで「さくらいさんの声」と「たはらさんのギター」、のツインボーカルのように聴こえました。

序盤のさくらいさんの声は決して張り上げられることはなく、あくまで静かかつ沈んでいる。歌っている歌詞も相まって、感情を押し殺そうとする諦念に満ちて聴こえた。
それに対してサビから入ってくるたはらさんのエレキは思いきり大きく・ひずんでいて。聴きながら、これはさっきまで(ABメロまで)抑えていた感情が抑えられなくなるくらいに膨れ上がって表出してしまったのを表現してるんじゃないかな、なんて思いました。ABメロ、サビの歌詞の内容もそんな感じだものね……。
そんなわけで声とギターは表裏一体、静と動の対比を成すツインボーカルのように感じたのでした。


ド主観だけど、この曲のたはらさん、「ミスしないように」ってすごく緊張しているように見えました。
あくまで厳かなボーカルとピアノに、対極的な音色のエレキを乗せているこの曲。変な言い方をしちゃうと、もしミスをすればギターだけで全部をぶち壊しにできてしまうんじゃないかと思います。構成する楽器が少ない上、ほかの音をかき消しかねないほど音も強いから。

たはらさんもそれをわかってたんじゃないかな。さくらいさんの歌を何より大事にする人だもの、絶対に台無しなんかできない、とも思ったはず。
だからこそ見ているこちらにもその責任感と気負いが伝わってきたんじゃないかな。
結果的には全くミスなんて起こらず、本当に素晴らしい歌声とのコントラストを奏でてくださったんだけどね!!


そしてラスト。さくらいさんの口笛の音色で曲は締められます。それまでエレキが代弁してきたささくれた感情の浄化を表現してたんじゃないかな、この口笛は。そう思わされるくらい、本当に美しく清らかな音色。
この口笛といい、それまでの声といい、演奏といい、本当にどれもあんまりに素晴らしくて……圧倒されて……曲が終わったあとも会場は完全な沈黙。数拍置いて、気づいたように拍手の嵐になりました。


声も出せなくなるほどに圧巻だった。














16.こころ

先程まで捌けていたメンバーたちが戻ってきて、穏やかに始まったのがこの曲でした。本日2度目の新曲。虹と同じですね。


このあとのMCによってこの曲自体の記憶がほぼ吹っ飛んだのであんまり書けることはありません、申し訳ない……。

一番強く抱いた感想は、「すごくMr.Childrenっぽい曲だなぁ」、でした。
(音漏れを除いたら)初めて聴くのに、確実に新しい曲なのに、なんだか懐かしい。サビ前・サビで入ってくるボーカルの高音の感じとか、あたたかい演奏なんだけどどこかメロディに寂しさがあるような感じ(エソラとか顕著だと思う)がそう思わせたのかな。


また、虹ツアー同様、今回のホールツアーも開演前に渡されたカードに歌詞全文が載せられていました。が、私は開かなかったのでちゃんと歌詞を追うのはこれが初めて。
虹ツアーの時にこの曲のあとのMCで話したことを知っていたため、「本当にそのまんまの歌詞なんだ」って驚きと納得が半々でした。加えて昔さくらいさんが人と相対する時にどういうことを考えてる、って言ってたかを思い出して「さくらいさんらしい考え方だなぁ」、「さくらいさんらしい歌詞だなぁ」などとも感じたり。


まだ知らない方にはぜひ自分自身でこの歌詞に出会ってほしいなぁ、と思うので歌詞は割愛します。

優しいうたです。この流れはずるいなぁ……。






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