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【Hall Tour 2017 ヒカリノアトリエ】@オリンパスホール八王子 3.4 感想文③

【MC】

さく「まだ未発表の曲を聴いていただきました。『こころ』という曲です。(客:拍手)

……本当だったら歌う前に“今から歌う曲はこういう思いでこういう風につくりました、聴いてください、『こころ』”(←声色変えてプロっぽく(?)流暢に言う(笑))
…みたいな感じで曲に入ると思うんですけど、そしたらみんな構えちゃうでしょ?
(お客さんの)“聴 か な き ゃ!!” っていうのが伝わってきてプレッシャーで歌えなくなっちゃう!(笑)
だからさも前からやってる曲のような顔でやりました!」



私(ブラピがかっこいいのがなんだって??キリンの首が長いのがなんだって????)(アレーFCツアーって曲前に解説してなかったっけーアレー)


安 定 の さ く ら い か ず と し




でも、このあとのMCを聴いてそんな茶化した考えはすっかり消えてしまうのです。




さく「この曲は、去年の……頭ぐらいにすごく身近な人が立て続けに亡くなって……。
(胸にグーにした手を当てながら)よく『亡くなっても心の中で生き続ける』って言うじゃないですか、前までどうかなって思ってたんだけど、今回本当にそうだと思って。本当に心の中にいてくれてるから、さびしくないと思って……

……じゃあ、心ってどこにあるんだろう?ってそれからずっと考えてたんですが、やっと自分なりに答えが出たんです。


それっていうのは、心っていうのは、『これを言ったらこの人はどう思うんだろう』、『この人はどんな顔をするだろう』、って、思うこと。そのことが、心なんじゃないかと思ったんです。


……だから同じように、いつも僕らが曲をつくりながら、『これを聴いたら聴いてくれる人たちはどう思うかな』、って想像している時、たぶんみなさんが僕らの心を作っていて…………。

そしてそうやってつくった曲が、みなさんにとっても、そうだったら(心を作っていたら)いいな、そんな祈りも込めながら、つくってます。」



ここでさくらいさんは照れたようにはにかんで言葉を切って、お客さんはもちろん拍手。
本当にあったかかった、このMC、この気持ち……。
なんて嬉しくてあったかい言葉をもらっちゃったんだろう。もうとっくに心を作ってもらっていたのに。



さく「次の曲もそうなってくれたらなと思います。

……あ!(思い出したように)そうか!次の曲、リリースして初めてなのか!(お客さん察してざわっ)

口笛の部分があるんだけど……(お客さん、『え、どこ??』みたいな感じで反応薄い)
一緒に口笛してほしくて入れたんだけどな〜??( ・`ω・.´)(チラッチラッ)(←すんごいいたずらっ子っぽくてかわいかったよ46歳児ッッッ!!!!!!!!)

よかったら一緒に口笛してください!!」











こんなMCから始まる曲といったらもちろん一択!













17.ヒカリノアトリエ

この曲の始まり方が、今でも忘れられない。
今でもあの衝撃とときめきと光が心に焼きついて離れないんです。


照明が若干落とされ薄暗い逆光の中、CDにあるあのピアノのイントロが始まって……。どきどきしながらステージを見つめていたら、「べっぴんさん」で使われてるあのイントロに入った瞬間、ステージ後ろのミラーボール2つ(と思ってたら4つらしい?)に一気に光が照射されて。ミラーボールの反射する光が、彼らを包む光の籠を作り上げたんです。

「これがほんとの『ヒカリノアトリエ』なんだ」、って思いました。これが「ヒカリノアトリエ」なんだ、やっと、やっと会えた。
本当に美しくて、ずっと恋焦がれてきた温かいイントロの音色も相まって、涙が止まらない。






「たとえば100万回のうち、たった一度ある奇跡
下を向いてばかりいたら見逃してしまうだろう」

「空に架かる虹を今日も信じ歩き続けよう
優しすぎる嘘で涙を拭いたら、
虹はもうそこにある」




前に聴いた時は、「そんなこといったってかからないじゃん、100万回も待つなんて耐えられないよ、もうこんな思いしたくないよ、」と思ってしまったことを思い出しました。
そんな絶望し疲れきった気持ちで外から歌を聴いていました。しかもお見送りしてすぐ帰るつもりだったから薄着で、歯も鳴るほどの寒さに震えが止まらないような状態。


傷つくくらいなら帰ればよかったのに。身も心もぼろぼろなのは自業自得。ばかみたいな10月7日。








でも、その音を声を聴いていたらいつの間にか涙が溢れて止まらなくなっていた。

泣きながら思った。


「こんな風に歌われたら、こんな風に奏でられたら、諦めたくなくなっちゃうよ」


「そんな声で歌われたら、信じたくなっちゃうよ
100万回だめだったとしても、いつか虹がかかるかもしれないって」


「信じたい、諦めたくない、諦められない」






「やっぱり私はMr.Childrenに会いたい」







もしここでこの曲を聴いてなかったら、私はヒカリノアトリエツアーには申し込めなかったんじゃないだろうか。今でもそう思ってます。


「だけど明日を変えていくんなら今、
今だけがここにある」


なんて正論、なんて残酷な言葉。
一時はそう思ったこともあった。


今を変えなきゃ明日は変わらない。
例え100万回絶望することになろうとも、顔をあげなきゃ虹は見れない。
信じたって叶わないかもしれないけど、諦めたら決して会えることなんてない。

わかっていたはずのことなのに、気持ちが疲れてしまっていた。
あの頃はもう絶望するのが嫌で、ちょっとでも「Mr.Childrenに会いたい」って気持ちや希望を抱きたくもなくて、自分でMr.Childrenを再生することすらできなかった。(代わりにRADWIMPSの再生回数がめちゃくちゃ増えた)(お世話になりました)(脱線)

音漏れなんて聴いたうちに入らない、「参戦」なんかじゃない。私も心底そう思う。
それでも、もう自分で這い上がることもできないくらいにどうしようもなく絶望していたあの時の自分にとっては、そこで「聴いた(聴けなかった、聴きたいと思った)」ことはとてつもなく大きな光だった。




その、希望のヒカリを、こんな光の中で聴けるなんて。

言葉にできないくらい、もう胸がいっぱいでした。
一生忘れたくないです。あの光景は。








さてさて毎度のことながらお目汚し失礼しました、レポ的なお話に戻ります!(といっても記憶はほぼない)
この曲はもちろん8人体制!演奏は本当にCDのイメージそのままです。さくらいさんはアコギでスタンドマイクだったかな。たはらさんも会報にあったとおりギターをバッt……ではなくギタレレに持ち替えて演奏しています。ギターをバットじゃ逆になっちゃいますがな!(そもそもバットじゃ弾けない)


印象的だったのは1~2番をつなぐじぇんちゃんのマーチっぽいドラム!!!!
武道館音漏れで聴いた時から音だけでも楽しそうだなぁ、と思ってたこの箇所。実際に見たらじぇんちゃんだけでなくさくらいさんもわざわざじぇんを振り返ってにこにこしてて、聴覚的にも視覚的にもハッピー感いっぱい!でした。

間奏は予告通り口笛!さくらいさん目元にっこにこさせながら吹いてました。そして私は吹けないので見守り隊( ⌒▽⌒ )
人生において口笛の切実な必要性を感じたことってほぼないはずなんけれど、ミスチル聴いてるとどうにも「できるようにならなきゃ!!」ってなりますなぁ……そしてできないままに早○年…………。

( ´・ω・`)



そうそう、聴きながら思ったんですが、「曲がリリースされて、その後にライブで演奏される」形で聴くのってすごく久しぶりな気がします。「忙しい僕ら」や「お伽話」、「こころ」は言わずもがなですし、虹では「ヒカリノアトリエ」がリリース前に演奏されていましたが参戦してはいないので……。
だから、会場全体が新曲を一緒に歌って歓迎するようなこの空気、すっごく懐かしかった!
リフレクで初めて聴く曲にドキドキわくわくするのも本当にたまらなかった、でも「どんな風に奏でられるだろう!」って想像を膨らませながら聴いていた新曲にやっとライブで出会うのも、この会場のウェルカムな雰囲気も、同じくらい大好き!
久々にその感覚を味わえて、嬉しかったなぁ。





アットホームな空気の中で幕を閉じた「ヒカリノアトリエ」。
続けて間髪入れずに流れてきたイントロの音に一瞬で会場の空気が変わったのを、今でもはっきり覚えてる。













18.Any

まるで嘘みたいな話だけど、イントロが流れた瞬間、会場全体がはっと息を呑んだような気がしました。
いつもみたいに歓声や拍手があがることもなく、まるで皆が「ずっと待ってた、まさか聴けるなんて、」と思っているかのように、固唾を飲んで見守っていて。

こんなこと今まで一度も経験したことがなかったけれど、違和感はありませんでした。その空気の中で、私も心底そう思っていたから。

すごくすごくわかるよ、みんな待ってたよね、ずっと聴きたかったよね。私もずっと聴きたかった。


私がこの曲を初めて聴いたのは10年前、生まれて初めて行ったライブででした。
「すべてがフェイク」という言葉を受けとめそのままひっくり返してしまった、「そのすべて真実」。
私をライブというものの虜にした、まさにその曲でした。
前回演奏したのは15周年の年。それから10年経った今年こそどうか聴きたい、と願ってやまなかったのは自分だけど、まさか本当に叶うなんて……

信じられなくて、一秒も見逃したくなくて、ほかの大勢のお客さんと一緒になってただその音と光景を一心に受けとめていました。



そんなお客さんの様子を察したからじゃないかな、この曲でのさくらいさんは、このライブで披露されたどんな曲よりも「近く」にきてくれました。

これまでのどの曲よりもステージギリギリを歩き回り身を乗り出して物理的な「近く」にきてくれたことはもちろん。そして何より、精神的に「近く」にきてくれたという印象が強かった。
だってね、この曲のさくらいさん、まるでお客さん一人ひとりの目を覗き込んでるような歌い方だったんですよ。うまく言えないのがくやしい!
近くのお客さんには本当にかがみ込んで目線を合わせて微笑みかけてくれて、遠くのお客さんには伸び上がって笑顔で目線を投げかけて。ほんとにひとつひとつの歌詞をひとりひとりに直接届けようとしているようだった。
そして実際そのためか、これまでのどの曲よりも言葉が飛び込んできた1曲でした。


「今僕のいる場所が探してたのと違っても
間違いじゃない
きっと答えは一つじゃない」


まっすぐなその音楽と声とメッセージに、みんな応えるように1の指を差し出していました。
これもまた主観だけど、あの瞬間、誰もの心にこの言葉がまっすぐ届いていたんじゃないかって思います。本当に「きっとそうなんだ」って思わせてくれる、勇気をくれる声。


「構えられるとプレッシャーで唄えなくなっちゃう」なんて嘘だよ、照れ隠しだよ。
だってこんなにあからさまにみんなが固唾を飲んで待ってても、ちゃんと応えて届けてくれるんだもの!
改めて思う。本当にいとおしく、誠実な人たちだ。




「そして僕は知ってしまった、
小手先でやりくりしたって
何一つ変えられはしない」

強い眼光と声。まるで真実を告発するよう。




基本的にアレンジや歌い方は原曲そのままでした。同期なしということで原曲で大活躍なストリングはなかったはずなんだけれど、全然気になりませんでした。アコーディオンが代役を果たしていたのかな?なにしろ歌声に心を奪われていて記憶が……。
しつこいようだけど、この曲もまたブラスが耳に嬉しかったです!今回ブラスの話ばっかしてるけどほんっとミスチルのブラス大好きなの…………。
そんなほぼ原曲どおりのこの曲ですが、このあとの部分は歌い方をちょっとセリフっぽくして強調していた気がします。



「愛してると君が言う、口先だけだとしても
たまらなく嬉しくなるから
それもまた僕にとって真実」



初めて聴いたあの日からずっと大好きな歌詞。
「たまらなく」のところで目が本当にたまらなく嬉しそうな笑みの形になったのを、今でも鮮明に覚えてる。まるで目の前の人たちに「あなたたちのことだよ」って語りかけるような、優しい目線。

10年前だって笑顔だったはずなんだけど……でも、なんとなくね、今の彼だからこそ見せてくれる顔な気がして一層愛おしく嬉しくなりました。初めて聴いてからのこの10年の間に流れた時間と、その間に変わったファンと彼らの距離を想って。


ラスサビ前の「交差点、信号機……」も、歌というよりはセリフのような歌い方。
終演後ゆいちが教えてくれたけれど、この時のさくらいさんは歌いながら本当に「交差点」「信号機」「壁の落書き」などを探し出すようにひとつひとつ身体の向きを変えながら歌ってたそうです(´;ω;`)



たぶん誰もが「これは間違いなんじゃないか?」「本当はもっといい道があったんじゃないか?」って疑念や後悔を抱くことがあるんだと思う。

誰だってそう、僕だってそう、きっと彼らだってそう。

いくつもの選択肢と可能性に囲まれ、その中から常に一つを選ぶことを繰り返して前に進んできた彼が、「今」、迷いない笑顔で歌ってくれる。だからこそこんなにも嬉しく、心強く、真実味を帯びて届くんだと思いました。だってその姿と歌声で本当にすとんと「間違いじゃない、いつも答えはひとつじゃない」って信じられたもの。
彼ら自身がこの曲の説得力になっていると共に、この曲がそんな彼らの勇気と信念の強さを浮き彫りにしてくれた、そんな気がします。
こんなこと、そうそうないよ。

だから個人的な意見だけど、この曲はどうかどうか25周年ツアーでもやってほしい。もっともっと多くの人にこの曲と、この感覚を味わってほしい。このMr.Childrenを見てほしい……!!
叶ったらいいなぁ。












19.跳べ

Anyの衝撃覚めやらぬところにイントロが始まったんだけど、たはらさんのギターが入るまで何の曲かわかりませんでした(笑)
イントロの長さCDの2倍くらいにしてたかな……?で、さくらいさんはアコギだったような。詳細は7月26日発売の37thシングル「himawari」をチェケラ☆(ありがたい)
あと、この曲か前の曲のタイミングでさくらいさん再び上着を脱いで赤Tになっていました。スイッチオン!!ですね!!


それはさておき、わたくし何の曲かわかったあとも信じられなくて!呆然として1番ABメロの間全く動けなかったんだけど、なんと棒立ちになってる分大興奮したお客さんたちのジャンプで床が揺れてるのが足から伝わってきたんですよね!!!!(マジ)
ホールって床揺れるんだね!!!!ていうかお客さんどんっっっだけ嬉しいんだよわかるよ私もだよ!!!!!!!!
そんな風にだんだん足元からじわじわ楽しさと喜びが広がってきて、気づいたら私もサビからみんなと同じように飛び跳ねていたのでした。
会場の気持ちが物理的に伝わってきて本当に嬉しかったなぁ!!!!



そうそう、ちょいとパートが戻りますがBメロがめっっちゃくちゃ楽しい!!!!

「こないだっ!へんてこーな夢を見たー!」のバックの
ダダン!/\ダダン!/\ダーーン!!
ってドラムに合わせて黄色い?照明がバン!バン!って切り替わって最後バーーーーーン!!ってムービング!!!!!!!!おーーっとこの説明全く伝わらないぞ!!!!!!!!スガフェスに行った人はあの照明ワークを思い出してくれー!!(ちなみにワンオクでは色づかいが違った!詳しくは後日ワンオクレポあげるのでご参照ください!!)

この照明、後日NHKホールに参戦した某サボテンちゃん(上の方のお席だったそうな)に聞いたら左から!・右から!・正面ムービングバーーーーン!みたいな感じだったそうな!
あと同じくサボテン先生いわく、Aメロ?のあいだ2015年にWALTZで使われてたお花の照明がステージ上でぐるぐるしていたらしいです。1階席だと目線の関係で全然見えなかったからありがてぇですだ……そして伝わらない気がするからまた今度余力できたら図解するね……


I♡Uツアーでやってた「引っこ抜」くジェスチャーはやらなかった!でもこっちは勝手にやった!!「滑走路!!」はやってた気がする!!!!もうテンション上がりすぎて全然覚えてないですごめんね許してあいむそーりー!!!!!!!!あとかずらいさくとしさん途中までアコギ持ってたのにいつの間にか消えてたどこ行ったん!!!!!!!!(注意力散漫)
逆に間奏ではさっきまで普通に弾いてたたはらさんがe-bowに持ちかえプアーーーーーーーーーーン(CDに入ってるあの音)、すみませんもう語彙を保てないこの曲……すべてが感覚………………。


そしてそしてそしてみんなお待ちかねの
ワンツーのスリー!\ゴーーーーーーーッ!!!!/
(角に膝ガンッッッ)(いってぇでもたっのしーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!↑↑↑↑)
とにかく楽しい!!楽しい!!ライブの跳べってこんなに楽しいんだ!!!!知らなかった、知っちゃった!!!!


そんなひたすらにハイテンションにお客さんの熱気にあてられたのか、さくらいさんアウトロで完全に演奏放棄(笑)
手で「来い来い!!(掌天井向けるパターン)」&片足あげてぴょんぴょんジャンプしながらステージ上のメンバー(主にたはら)と客席ずーーーーっと煽ってました。その片足上げながらぴょんぴょんしてる姿かなり愛おしオモシロかったのでもう実演でお伝えしたいくらい……ほんっとビジュアル気にならないくらい楽しかったんだろうな〜〜!!!!私たちもそうだよ〜〜ステージから見たら一体どんなゴリラに見えてたか心配だよぉでも楽しかったんだよ〜〜〜!!!!






そんな大大大盛況大コーフンの中で「跳べ」が終わってその次なんの曲かと思ったら!!!!まさかの!!!!














20.擬態

誰が????ホールで????擬態やるなんて????想像できました???????いやできるはずないよねホントに度肝ぬかれた!!!!!!!!!!!!

イントロが鳴った瞬間に同時にステージ際まで出てくるたは&なか!!!!8小節目から入ってくるドラムの煽り!!!!やっと気づいたように熱狂して手を叩いて飛び跳ねて喜ぶ会場!!!!!!!!
編成はブラス隊と小春ちゃんが捌けてーの5人体制で、同期はないものの歌い方も含めてほぼ未完と同じ!!!!
なんて愛しくて懐かしい(´;ω;`)(´;ω;`)


もうね〜みんな楽しそうだった……。私の位置からだとナカガワの人あんまり見えなかったけれどおたはらさんはよく見えました、にっこにこで前列のお客さんに微笑みかけながら弾いててめっちゃ楽しそうだった……。
みんなが楽しそうだから一層楽しくなっちゃうし大好きなんだよこの曲!!



今回特に印象的だったのが「ムキになって洗った手にこびりついてる真っ赤な血」からの一連のジェスチャー。
マイクを持ったままで両手を擦り合わせて「洗った」あと、手をTシャツのお腹あたりに擦り付けるさくらいさん。未完でもこの擦り付けるジェスチャーほとんどしなかったから、かなり久々に見た気がします。

そのあとは「いつか殺めた自分に魘され目覚める」でその左手を自分の首にこすりつける。
これ、私最初ただ「Tシャツで血を拭ったあと首を押さえる」ってだけのジェスチャーだと思ってたんですが、終演後ゆいち先生が「Tシャツの赤が血のメタファーで、それをすくい取って首に擦りつけることで『殺める』まで表現してるんじゃないかな?」って言っててなるほどすげーー!!って思いました!!!!すげーーーー!!!!!!!!(感激)(語彙)


それと3番サビ!!!!振られて会場が歌ったんですが跳びながら歌うのめっちゃ辛くて楽しかった!!!!wwwwwww
あれ??しばらくライブ行かないうちに衰えてる??ていうかただ3番振られただけのこっちはぜーはーしてるのになんでステージ上の某サグラダファミリアさんは満面の笑顔で跳びながら声ぶらさず歌えるの?なんなの?素敵なの?

終演後某武将さんから「今日全体的にテンポ早くなかった?」って言われた時はピンとこなかったんだけど、あとから思うとこの曲でやたらに疲れたのはいつもよりテンポ早かったからだったのではないか……と思ったり。
ちなみに翌日から数日ほどとんでもない筋肉痛になったんですが、たぶんこの「跳べ」&「擬態」コンボが原因です。おかしいなー私ホールツアーに行ったんだけどなーアレーー????



アウトロのオーオオオー!\オーオオオー!/のコール&レスポンスも健在!!!!本当に懐かしい一体感と熱狂でした(´;ω;`)













21.終わりなき旅

そして満を持してのこの曲。照明が落とされたステージ上に逆光が射し、その中からあのイントロが始まる。

未完のような、さくらいソロ弾き語り&お客さんとの合唱→あとからメンバーが入ってくる、というバージョンではありませんでした。
RADWIMPSの胎盤で聴いたのと同じ、原曲(原曲通りのみんなで入るイントロ、合唱はなくさくらいさんが全部歌う) + 大サビ前&アウトロだけライブアレンジ、のバージョンでした。メンバーとさにやんの5人だけの、終わりなき旅。



この曲はなんといっても照明が印象的でした。

1番全員逆光

1番サビからさくらいさん順光

2番そのままさくらいさんのみ順光

ラスサビで明るくなり全員順光

アウトロでだんだん照明が落とされていき、全員逆光になる(光の中に消えていく印象 )

暗い中退場、という感じ。


未完ツアーもどのツアーも、この曲はまばゆい白い光の中で顔が見える状態で演奏している彼らの印象が大きかったので、すごく新鮮。特に1番ABメロでさくらいさんの顔が見えなかったのって今まで1回もなかった気がする。(近年は弾き語りアレンジになっていることも多かったし)
だからこそ、シルエットとして光の中から現れ光の中に消えていく彼らが本当に印象的だった。


アウトロなんかね、もう本当に……すごいじゃ表現しきれないし、よかったじゃ足りないし、もうどうにも表せないんだけど、今も心に焼きついてる。
必死でかき鳴らすあの激しい音と、向き合って奏でる光の中のシルエット、っていう2つの要素だけで、空間全部が支配されていたあの感じ。

顔も見えない、色とりどりで派手な照明演出もない、合唱もコールアンドレスポンスもない。極限まで情報が削ぎ落とされ、彼らと一緒に作るのではなく彼らに提示される形で奏でられたあの「終わりなき旅」で、私たちはひとつの生命としての「Mr.Childrenというバンド」を見せつけられたのだと思います。

「終わりなき旅」はいつだって本当にMr.Childrenの現在がまざまざと現れる曲。
それを今まで以上に鮮烈に思い知らせてくれる、今日の「終わりなき旅」でした。



そして彼らは最後まで演奏だけですべてを伝えきり、会場に言葉をかけることなく暗闇の中に消えたのでした。


















【アンコール】

明転すると8人が出てきます!それぞれツアーT着てる!


さく→水色のスタープリズムT
じぇん→ピンクのかいじゅうT!
なか・さに→白のレインボーT
いっちー→黒の虹カラヒカリへT
こはる→ゆるどれんT


冒頭のグッズのくだり、覚えておいででしょうか?
スタープリズム着てたわたくし、思わずガッツポーズ( ⌒▽⌒ )و ̑̑

それともうひとつ聞いてほしいんですが、本編で着てた赤Tはピッチピチだったのに対してこのTシャツは少し大きめのサイズだったみたいで。腕も胸元も布が余ってたんですよね。それによっていつもより細く見える。
しかも本編の汗で髪がストレートに戻ってる。




そこで私は本気で思ってしまった。



「え、これ空さくらいさんじゃん」


「いやもっとだ、こんな近くで見て改めて思ったけどめっちゃ若く見える、これ高校生って言っても通用するんじゃ……??」


「あ、わかったこれ高校生さくらいさんが文化祭で演奏してんの見てる感じだ
この距離感もTシャツ(クラスT的な)も文化祭だ
やべぇ私いま高校生さくらいさん見てる(感激)」




終演後人に話したら「頭がおかしい」と言われました(でも私は正気だ本気だ)

いや、ほんとにそれくらい若く華奢に見えたの……1回見てみろって!ずぇったいわかるから!(リフレクMC風)
おかしいのは私じゃなくて46歳(当時)で高校生にタイムスリップできるさくらいさんです。いやはや貴重な体験だった……






それはさておき衣装のコーナーに戻ります(笑)
え、衣装書いた欄にメンバーがひとり足りないって?




たは→ワイシャツのまま




安 定


(ちなみにたくおさんもノットツアーT)



さてさて、8人が揃ったところでメンバー紹介です!
サポメン4人、なか、たはと紹介して
さく「ボーカルさくらいかずとしです!はい!(そのまま曲入ろうとする)」
じぇ「!?!!?!!?!!?!(俺は!?俺は!?!!)」
「じぇん!!!!じぇん!!!!!!!!(笑)」
さく「(気づく)……ドラムス!じぇーん!!(雑)」

これもまたこのあとの展開の伏線になります(笑)








En.1 one two three

はじまり方は覚えてないけれどお客さんからは歓声!!!!!!!!
そりゃそうだよね2マンでしかやらなくてほとんどの人初めてだし待ってたし……!!!!
これもまたブラスが気持ちいい曲!この編成でやってくれてよかったなぁーーー(´;ω;`)

初めてライブで聴いたけれど、この曲こんっなに乗りやすいんだね……!「もろく鈍く持て余すほろ苦い悲しみ」のリズムとか「(ダブらせて)みたりして」→サビへなだれ込み、とか、もう楽しい楽しい!!!!
会場一同、身体を揺らしつつクラップしつつ音に身を任せ、サビの終わりには「わんっ!つーっ!すり〜ぃい〜〜〜〜っ!!!!!!!!」


印象的だったのは2番!
「老人はたじろぐ」の歌詞でさくらいさんがおじいちゃんのように腰に手をあて歩いている途中の格好で固まり、ぴたっと歌も演奏もブレイク。
一拍置いて、のんびりとした「いろんな人いるなぁ」の声から演奏とさくらいさんの動きも戻る。
こんなブレイク予想してなかったし、一瞬なにが起こったか把握できず「!?!!?!!」ってなって楽しかったです(笑)ほんとに時間止まったかと思った(あほの感想)


そして歌詞がすべて終わりあとは「あのパート」だけになったその時。私は見ました……じぇんの後ろにスッと出てきたスタッフさんが、スッとじぇんの肩に赤いマフラーをかけるのを…………

スタッフさん真顔、じぇん真顔。


めっっちゃシュール
(思わず爆笑しましたごめん)



もちろんセリフはじぇんイノキが言う!!!!

「この道をゆけばーーーーあ!!
どぉ〜〜〜〜〜〜なるものか〜〜〜〜あ!!!!」

低めのやたらいい声なんだけど、わざとなのか
間延びした感じ、CDとずれてる(笑)
いつものMCと同じで聞き取りにくい安定のじぇんちゃんです(笑)


「いぃいいくぞおおーーーーー!!!!」


(お客さんも一緒になって)
「「すりーーーーーぃ!!!!」」

「「つーーーーーーー!!!!」」

「「わーーーーーーーーん!!!!」」



\\\ダーーーーーーーーーーーッッッッ!!!!///


これがやりたかったの〜〜〜〜〜!!!!た〜〜〜〜のし〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!ヽ(;▽;)ノ



アウトロでそのままさくらいさん、
「ドラムスー!すずきひでやーーーー!!!!」


なるほどね!!そういうことね!!!!笑(伏線回収)













One twe threeが終わるとサポメン3人は捌けて、Mr.Children+さにやんの5人に。

これまでの明るい空気と照明が一転し、照明は薄暗く落とされ、聴いたことのない・しかし神秘的なシンセの音色が空間を支配します。


そうして始まったのは全く予想もしなかった曲。













En.2 花の匂い


「届けたい、届けたい──」


歌い始めるまで完全にしるしだと思っていたから、本当に驚いた。
去年のフェスシリーズ(GBGBやロックロック、音博)に行った人には伝わると思うんだけど、前述のシンセの音色が、そのフェスシリーズでやってたしるしの追加イントロに似てたもんで……。
ほんとびっくりです。終コンツアーぶりの演奏だよね、終コンは落選して行けなかったので私にとってははじめましてです。



「“永遠のさよなら”をしても、あなたの呼吸が私には聴こえてる」


聴きながら、「あぁ、やはりそうなのか」と思いました。

いつでも微笑みを、横断歩道を渡る人たち、One twe three、こころ…
ライブを通してずっと、どこか死と老いの匂いが強いセットリストだと感じていました。気のせいかな、どうしてこんな風に匂わせるのだろう、と若干の不安を覚えもしたのも事実です。そしてそれが気のせいじゃなかったと確信したのがこの曲でした。

この曲に至ってやっと、前年からずっと彼らが口にしていた「一生音楽をやっていたい」「終わりが見えたから最後までやりたいと思った」という言葉を思い出しました。だからこその選曲だし、だからこそそれらを匂わせた上で、嘆きや悲しみではなく決意と活力を持っていることを示し、アートに昇華する意味合いを込めて演奏したんじゃないかと思ったんです。

だからね、この曲を聴いてて、全然不安なんて覚えなかった。むしろこころが熱くなった。「あぁ、まだまだこれからもやっていくぞ、って意味でのこれまでの選曲だったんだ、」と確信できたから。それくらいに切なさよりもバイタリティに溢れた「花の匂い」だったんです、今回。



はじめは穏やかに始まった声と演奏も、曲が展開するにつれてどんどん熱と激しさを増していく。
よくスパファンの頃のリリース曲ってバラード(ロックじゃない)というレッテルを貼られていることが多かった気がするけれど、生で聴いてその印象は一蹴されました。この日の「花の匂い」は、紛れもないロックバラードだった。

CDと演奏が・音のバランスが全く違う。CDではボーカルに対して音量・演奏共に抑え目のギター・ベース・ドラムの三者が、もう全く抑えず思いっきり鳴らしまくり。
CDだとほとんど弾いておらずピアノ主体になっている1番2番も新たに弾いていたように感じたし、ともすればボーカルをかき消してもかまわないといわんばかり。
しかし今回のボーカルは終コンのように笑顔で優しく歌い上げるようなものではなく、強い表情と声で決意や意志を主張するようなもの。
だから全然かき消されることがない。ボーカルも加えた四者が、全く対等に全開で鳴らし合い絡み合い作り上げているのが今回の「花の匂い」なのだと思いました。

……うう〜〜ん違うんだこんな表面的な説明がしたいんじゃないの!!!!本当に激しくて音量と音圧と演奏する姿に圧倒されるあの感じ!!!!心を全部持ってかれちゃうあの感じ!!!!
本当に聴いて欲しい、どこかで公開してほしいあの音!!!!(´;ω;`)



具体的に印象に残った箇所をあげていくならば、まずはやはり「どんな悲劇に埋もれた場所にでも」の低音・高音の絡み合い。
もともとCDで聴いてる時も大好きだったんだけど、生で聴いたらもうぞくぞくした……。

そして何よりも心を掴まれたのがラスサビ~アウトロのバンドセッション!!!!ライブの終わりなき旅のような激しさと熱にあてられました。めっっっちゃくちゃかっこよかった。

特に目が釘付けになったのはじぇんでした。
CDなんて比じゃない。仰け反って大口を開けながら、CDや今までのライブ音源ではなかった全く新しい激しいフレーズを叩いていました。
去年ホールツアーを始めてからさくらいさんもじぇんも「出力時の音量を調節せずとも歌をかき消さないよう、8割の力で叩けるようになった」って言っていたけれど、どう見てもどう聴いても8割の力とは思えない……。でも、全然うるさいだとか歌や楽器をかき消しているだとかいった印象はないんです、本当に。歌も、ドラムも、めちゃくちゃよく聴こえるし同じように突き刺さってきた。それがすごい。
あの感情の昂りをそのまま落とし込んだようなドラム、本当にもう1度見たい。いろんな人に見て欲しい。どこかに残してくれないだろうか。
そう思ってやみません。












【MC】

さく「(脱力したような、気が抜けたようなふにゃりとした微笑みで)
今年最初のライブが八王子でほぉんとによかった、ほっとしてます。こんなあったかいお客さんで……。

いい1年になりそうです。本当にありがとうね。(お客さん拍手)
(そんなの、こちらこそだよ(´;ω;`))



いつもこんな、今日みたいに楽しい日が続けばいいけど……実際はそんなことばっかりじゃなくて。
『なんで俺ばっかりこんな思いしなきゃいけないんだ』『なんで私ばっかりこんな目にあわなきゃいけないんだ』って思うようなこともあって。

でも、絶対見てくれてる誰かがいます。

あなたのその、背中を、見てくれてる人が。
その、足音を、聞いてくれてる人が、います。

そんな気持ちを込めて。」














En.3 足音 ~Be Strong


最後の曲は、やはりこの曲。花の匂いと同じく5人だけの演奏です。
毎回レポを書くたび思うけど、この曲は本当に書くことがない。書きたくない(笑)


2014年に生まれて以来、ずっと演奏され続けている曲。これもまた、Mr.Childrenの現在地を示し続けている曲だと思います。

自分の人生の転換期にあたる時期に、ずっと演奏していてくれていた曲。その曲を、こうして区切りがついた今この時に聴くことができて本当によかったです。

演奏してくれて、本当に本当にありがとう。














最後はどう終わったかな、あんまり覚えてないんだなぁ……。こんなこと今までありませんでした、ほんとに不思議。
気づいた時には、最初と同じように誰もいなくなったステージ上を眺めていました。


明かりの消えた電球のモニュメント。さっきまで大好きな人たちがいたはずの、がらんとしたステージ。そこに静かに佇む機材、ドラムセット、マイクスタンド。


あんまりに最初と同じで、「夢だったんじゃないか」と思いました。
出口への階段を上りながら何度も振り返ったけれど、さっきまでいたお客さんや演者の姿を思い浮かべられない。落ち着いた暗めの客電のみがついているこの会場が、あんなに明るく眩しくあつかったあの場所と同じ場所だなんて。
それくらいセットリストも距離感もあたたかさも幸福感も、何もかも現実離れしていた。



体感時間はあっという間。

本当に一瞬の、しかし鮮烈な、日常の中のファンタジーでした。









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・あとがき

久しぶりのライブの感想文でしっちゃかめっちゃかになってしまいすみません!
そんなわけで、私のヒカリノアトリエツアー八王子公演は終了です。

ライブ後何度か言ってたんだけど(ネタバレになるからツイートはしてないかな)、ほんっとこのセトリ、iPodシャッフルじゃないですか?(笑)出てすぐ人と合流して話したのがまずそれでした。
でもその中にも2つ、通底するテーマがある気がしてて。それについてお話したいなぁと思います。


1点目。虹ツアー同様、HOMEの楽曲が多く演奏されたことについて。
これはホールという会場、前回今回のホールツアーのコンセプトによるものじゃないかなと思いました。

HOMEというアルバムは最初収録楽曲のイメージから手作り感を示す「ホームメイド」というアルバム名になるはずだった、HOMEというアルバムが出来たからB面曲集を出せた、というエピソードがあるとおり、HOMEに収録された楽曲は大仰さやスケールの大きさよりもホームメイド感・B面感の強い楽曲が多い。
その「手作り感」は、同期なしの全編生演奏でお届けしようという今回のライブスタイルとも通じている気がします。
というかそもそもHOME-in the field-でブラス隊帯同してたくらいだしね!HOMEの収録曲ってブラスが活きた曲多いしね!(そういうとこが好き)
「Mr.Children、ヒカリノアトリエで虹の絵を描く」の編成・演奏スタイルにぴったりだったんじゃないかな。


それにそもそもHOMEの根底には、世界に目を向けて楽曲を作ってみたらどうだ、と言われたさくらいさんの「そうではなくて自分の足元を見つめたい、自分にとって一番日常で身近なものを歌いたい」という思いが流れているわけで。
お客さんに大会場に足を運んでもらうのではなく、彼ら側からお客さんの地元に足を運び近い距離で音楽をお届けするホールツアー。
お客さんにとっての「ホーム(=地元)」を回り、心も体も近い距離感と雰囲気……それこそ「アットホーム」な空気の中で行われるホールツアーと、親和性がないはずがない!(笑)
実際に参加してみて勝手にほんとにすとんと納得してしまいました。



……とまぁいろいろ言いましたけど結局何が言いたいかって H O M E の 曲 い っ ぱ い や っ て く れ て あ り が と う (´;ω;`)(´;ω;`)(´;ω;`)っていうこれに尽きるんですよね。ほんっっとに嬉しくて幸せで夢みたいで(´;ω;`)

あとAnyとかAnyとかAnyとかもね……すっごく……すっっごく嬉しかった……。
自分が初めて行ったライブがHOME野外ということもあって勝手に「AnyといえばHOME」という印象も強くて……。だからこういうセットリストで、しかも15周年の年ぶり(ということは10年ぶり!?と考えてはびびる)に聴けてほんっとうに嬉しかった。
本当に、やってくれてありがとう。




そしてもう1点!は花の匂いの段に書いたとおりです。
しょっぱなのいつえみの「もし僕がこの世から~やっていけそうだよ」の笑顔に引っかかったのから始まり、すごく「死」や「老い」に触れた楽曲が多かった。

「老い」の方についてはライブ中はぼんやりとしか感じてなかったんだけど、終演後ゆいち先生が「さくらいさんおじいちゃん??老人??みたいな歌詞でおじいちゃんのポーズして止まっとったよね!?!!」と言ってておじいちゃんみたいな歌詞??結構あるよねどこだったっけそれ??とあーだこーだ言い合ってて思わされたことでした。
you make me~ではおじいちゃんまではいってないよね??目の前を横切ろうとする老人が出てくる&物分かりよく年老いたくない横断歩道は座ってアコギ弾き語りだったし??悪いやつらをやっつけた跳べはおばあちゃんだったし??……あっそうか「間近で鳴らすクラクションに老人はたじろぐ」のone two threeか!!!!
……なんか老人率高いね今回…………

とまぁこんな感じで思ったのでした(笑)



花の匂いの段で言ったように、やはりそれは「終わりが見えてきたから死ぬまでやりたいと思った」という発言が具現化したものなのだと思います。
「老い」について触れた曲はどれも「老いてもバイタリティを失いたくない、まだまだやってやる」という歌詞を持っているように思えるし、「死」について触れた曲がただ悲観的に演奏されたのではないことはいつえみ・花の匂いの段で触れたとおりです。前者はむしろ笑顔だったし、後者はどこまでも力強く・生命力に満ちていた。

この2つの「死」に触れた楽曲を悲観的にではなく演奏することができたのは、「こころ」の前のMCで話していた気持ちがあったからこそでもあるんじゃないかな。


「もし僕がこの世から巣立って逝っても
君の中で僕は生き続けるだろう」、

「”永遠のさよなら”をしても
あなたの呼吸が私には聞こえてる」。


「よく『亡くなっても心の中で生き続ける』って言うじゃないですか、前までどうかなって思ってたんだけど、今回本当にそうだと思って。
本当に心の中にいてくれてるから、さびしくないと思って」


誰かを想えば、誰かが想ってくれれば、「死」への恐れなどない。
誰かと通じるこころがあれば誰もが生きていられる。
その確信があの届け方に繋がったのではないかと思います。




また、そのこころとはちょっと意味合いがずれちゃうかもしれないけれど、「心」の描き方、「心のままにあることを諦めるか否か」という感情の揺れ動きもライブ中で変遷を経ていたような気がします。


諦められない心を諦め殺そうとする「お伽話」から始まり、

ままならぬ世への諦めと諦めで抑えきれぬ怒りをぶつける「マシンガンをぶっ放せ」、

諦めようと言い聞かせつつ心は手を伸ばし続けてしまうと歌う「蒼」、

100万回のうちたった1度あるかないかわからない奇跡のために諦めないことを選ぶ「ヒカリノアトリエ」、

今僕のいる場所が探してたのと違っても間違いじゃない、きっと答えは一つじゃない、また12色の心で好きな背景を描きたしていく、と歌い、ままならぬ世へ恨みつらみを抱くのではなくすべてを受け入れ前を向く心の強さに至った「Any」、

そこから先の「終わりなき旅」や「one two three」、「足音」は言うまでもなく。



「諦め」から「諦められない、諦めたくない」、「諦めない」に至る物語が描かれていたような気がします。
彼らがこの近い距離感で直接届ける、っていう性質のツアーで描いた物語のひとつがこんな物語だっていうのが、なんだか嬉しいような、気が引き締まるような。
こっちも直接受けとめさせて貰った分、そんな諦めない彼らの挑戦をこれからも心して見なきゃ、とハッとさせられたような……。うまく言えないんですが、すごく、刺さりました。

大切にしたいなと思いました。

ホールツアーだから音を楽しむって色合いが強いものなのかな、と思っていたけれど、それだけで終わるMr.Childrenじゃないんだなぁやっぱり。
挑戦しつづける、「未完」のMr.Childrenのままなんだなぁ…。


…そう、もうライブのあちこちで思いました。
Mr.ChildrenはMr.Childrenのままだったんだなぁって。
変わったところも変わらないところも全部Mr.Childrenなんだなぁって。


すんごいあったりまえのことだから何言ってんだこいつって感じなんですけどね、もう2016年に全部わかんなくなっちゃってたんですよね、
だからここでやっとそのあたりまえに触れて、受け入れられて、本当によかった。


びっくりするくらい、はぐれた時間の隙間を一瞬で埋めてくれたライブでした。
やっぱりMr.Childrenが大好きだ、やっぱりこの時間がなにより愛おしい、
何度も何度もそう心の底から思わされました。

本当に幸せでした。本当に、こんな夢みたいに幸せな夜をありがとう。



25周年最初の夜、
本当にまぎれもない、最高の夜でした。



だからきっと最高の1年になるはずだって、私も信じてるよ。
どうかどうか、健康に気をつけて!笑顔いっぱいの、最高のアニバーサリーイヤーになりますように。
心から祈ってます。

ていうかそうなってほしい!そうしたい!から!せめてライブの間は思いっきり飛んで泣いて笑って一緒にそんな1年をつくるお手伝いをしたいなぁ。させてくださいな。

改めて、25周年本当にありがとう、おめでとう!
これからもどうかよろしくね。




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