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RADWIMPSの胎盤11/28(RADWIMPS×Mr.Children)感想文3ラスト

******

RADWIMPSのライブ恒例の「もしも」の合唱アンコールを経て、明転したステージ上にようじろうが。

「特別なことをしたいと思います!!(会場わー!!!!)
内緒だかんな!あ、でも家帰って家族に自慢するくらいならいいけど(笑)」

と言ったところでようじろうがさくらい&たはらを呼び、ステージに現れた2人。さくらいさんはステージ中央のマイクスタンド、たはらさんはそれを通り過ぎ舞台上手側の椅子へと向かい、ステージ上はようじろうを真ん中に左にさくらいさん、右にたはらさんがいる状態に。
左にさくらいさん 、右にたはらさんがいる状態に。

左にさくらいさん

右にたはらさん


左さくらい


右たはら




たはらさんがよく見える
(※私たちなかけー側)




  こ  の  異  常  さ  が  お  わ  か  り  だ  ろ  う  か 



ライブでの演奏しながらの移動(イノワーとかエソラとか)を除いてたはらさんがさくらいさんより右で、というかすっかり"なかけー側"という言い方が定着してしまうくらいなかけーの定位置となっていた上手側で演奏するのって、一体、何年ぶりなんでしょうか……………………いや、もしかすると知らないだけで最初に機材を逆に(現たはら側なかけー側に)置かれてしまったというそのテレビ出演以降にも逆になったことはあったのかもしれない、けど、もうとにかく"たはらがなかけー側にいる" "たはらがさくらいより右側にいる"という状態にどびっくり阿鼻叫喚だったよ……………………胎盤…………スゴイネ…………スゴイネ…………………………。(呆然)


そして登場して沸きにわく会場からの\さくらいさーーーん!!!!/を拾っての

「そんなに呼んだら聴こえちゃうだろ!!!!(笑)」(会場笑)
「もう夢みたい……」

を受けたさくらいさん。突然いたずらっぽく微笑んでギターを抱え直し、マイクに唇を寄せたかと思うと。
本当に優しい声と優しい笑みで。


”はきっと今  いつかの、夢の上に立っているー んだね、

君はきっと今 誰かの、夢の上に立っている…
…………(ギターちゃらーんと弾き終って)(にこっ)」


「(あまりに良すぎて
……ッ~~~~~~~~~っ帰ろう!!!!!!!!!!!(叫)
」(会場笑)



( * ´ω` * )
 
( ・ω・    )

(´・ω・`)

(´;ω;`)



たった数フレーズのカバー、それなのに永遠にすら感じられました。
さくらいさんが冗談めかして歌った「夢番地」の本来の歌詞は「""はきっと今いつかの夢の上に立っているんだね」、なんです。

だからこの「君」って、きっと君、野田洋次郎のことで。そしてその「君」と呼びかけるのは、今この時だけ彼の歌を歌ったその人、桜井和寿で。

今この瞬間、今日のこのステージのことを歌ったんだ、きっと。
「夢みたい」と語る彼の夢の上に立って歌を歌う今この瞬間のことを。


ずるいよ、本当にずるい。
ずるい、
(´;ω;`)


この曲を、こんな形で、今日この時のものとして聴くことができるなんて思ってもいなかった。
この後のステージでもう一度思い返してより一層思い入れが深まる1曲でもあるのですが、それはまた後ほど。

たった2行、だけどすごくすごく心に残るカバーだったのでした。
お陰様でその直後のようじろうのMCの記憶がありません(感動の代償)(笑)



とりあえず
「今からやる曲は~~自分が選んだんだけどなんちゃらなんちゃら(覚えてない)」
とか
「俺はもうリハで2回聴いたんだけどなんちゃらかんちゃら」
とか次の曲について言及して(ほんとに覚えてなくてごめん笑)、さくらいさんにバトンタッチ。


さく「たぁ~のしいよぉ~↑(笑)
もうね、ビール飲みながら聴くRAD、さいっこぉ(笑)(口めっちゃゆるくなってるかわいい(笑)(笑)

あのね、さっき僕らのクロスロードって曲をカバーしてくれたんだけど、古い曲だったからみんな微妙に知らないって感じだったでしょ?笑(会場:そんなことないwwwwwwwwwwwwww)
今からやる曲はもっと古いんだけど……。(しかもさらに古いんかい!!!!笑)」


「ミスチルって今デビュー何年なの……?
勝手に30年くらいやってる気がしてるんだけど……」\23年ー!!

「23年!!あーじゃあほんとに最初の方の曲なのかな……。俺が7歳の頃の……92年?違ってたらごめん」


そんなMCを受けて え、何、何やんの、え、と周りと一緒にざわざわしていた、ら、その曲が。




En.1 車の中で隠れてキスしよう 


    絶        叫     (※そういう曲ではない)


まさかまさかのまさかすぎるよ!!!!!!!!もう会場のあちこちから喜びの悲鳴があがっていたような気がします、わかるよ、わかる、嬉しい……信じられないよね……私も信じられない………………(´;ω;`)

1番さくらい
2番よーじろう

という感じでそれぞれメインをとり歌っていたんですが、もうさ、今のあのさくらいさんの透明感のある声(「車の中で〜」のCDの声はもうちょっとこもった声な気がする)での1番が最高じゃないわけないし、プールを舞台とした2番を歌ったのがようじろうだったことに偶然のような必然のような奇跡的な僕らの出会いを祝してこの歌をお届けしますうんめぇ!!!!じゃなくて運命を感じずにいられませんでした…………いやもうこれはわざとだ必然だ……絶対運命…………(´;ω;`)

(ようじろうがその年初主演した映画「トイレのピエタ」に出てくる大事な場所のひとつがプールなんです、そしてそれは主題歌としてリリースされた楽曲「ピクニック」にも出てくる。)
別々のバンドにまるで同じシーンを歌ったかのような楽曲があるだとかその2つのバンドのボーカルが一緒にその曲を歌うだとか、こういうリンクほんとニクい……ずるい……大好き…………(´;ω;`)


そしてそんな最高ずくめのこの曲の中でも格別の至福をもたらしてくれたのが2番終わって→大サビでのハモリでした。ようじろうが主旋律を歌うのに対して  ま  さ  か  の  さ  く  ら  い  か  ず  と  し  上  ハ  モ  リ!!!!!!!!!!

言っちゃうぞ君は夢の救世sあの数節が自分がこれまでに聴いたどんなハモリよりも美しかった、本当に。

桜井和寿の声も野田洋次郎の声も、低く太く猛々しい、というよりは高く甘いと形容できる声質なんじゃないかな。つまり相性抜群、ベストマッチ。 しかもさくらいさんが 上  ハ  モ  リ (二回目)なんですよそれなんて最高な感じ優しい感じ甘さ増し増しなのよ!!!!!!!!(泣)(泣)

ほんっとうに綺麗、大真面目に言うけどあれは天使の歌声だった、私がネロなら完全にルーベンスの絵の前で召されてる(生きよう)(脱線)

その二人の声が寄り添うように奏でるハーモニーはもう本当に柔らかくて、繊細で、優しくて、美しくて、そしてどこか切なげで。もう耳が幸せとでも言いたいくらいに本当に極上の時間でした。とりあえずさくらいかずとしよくぞ、よくぞ上からハモってくだすったせんきゅーどーもありがとおおおおおおおお!!!!!!!!!!(´;ω;`)


またMr.ChildrenとRADWIMPSは、ポップ・ロックバンドでありながらも数多くの美しい名バラードを持っているという点でも通じ合うバンドなんじゃないかと思うんです。この曲はそんな二つのバンドのバラードにおける強みと魅力と、二つのバンドのボーカリストの顔たるその"声"とを存分に味わえる最高の選曲だったとすら思えるんです。

声とギター二本とピアノというシンプルな構成ながら、本当に贅沢で豊潤なアンサンブルでした。もうようじろう本当に本当に素晴らしい選曲をありがとう、わかってる……わかりすぎてるよほんと…………(´;ω;`)





はてさてそんな最高のコラボレーションが終わったところでたはらさんはお帰りになられ。ステージ上にはようじろうとさくらいさんの二人となったところで再びようじろうが


「さっきもちょっと話に出てきたんですけど、今からきっかけになった曲をやりたいと思います。RADのメンバーも呼んで。いらっしゃい!!」

で、RADのメンバーと二人のサポメンさんが出てきて、

「もうアンコールだから料金外だと思って好きなように楽しんで!俺も好きなようにやるし好きなように楽しむから!!歌える人は一緒に歌って!!」

そんな言葉を皮切りに奏でられたのは、待ちに待ったあの曲。





En2.有心論

恐らくこの日最も大きな歓声をもって迎えられたのがこの曲だったんじゃないかな。きっとこの胎盤が決まった時から誰もが待ちわびていたであろう、本当に象徴的な、記念すべきコラボレーション!!!!

もうイントロから信じられない思いでいっぱいでした、まさかこんな日がくるなんて。
"さくらいさんの歌う有心論"はapに行くことの叶わなかった自分にとってはもともと夢のまた夢、そしてやっと聴けることになったかと思えばまさかのBank Bandのではなく"RADWIMPSの有心論"。

Mr.Childrenが好きで、桜井和寿というボーカリストが好きで、RADWIMPSが好きで、そしてずっとBank BandのカバーもいいけれどやっぱりRADWIMPSの有心論が一番好きだ、さくらいさんが"RADWIMPSの有心論"で歌うのを聴いてみたい、なんて叶いっこないことを夢想してきた自分にとってはこの上ないご褒美。

だからはじめ現実味なんてこれっぽっちもなかった、けど、出だしっから音程も好き放題にまるで自分の歌のように生き生き笑顔で歌うさくらいさんや、そんなさくらいさんに刺激されたのかいつものこの歌での飄々とした歌い方が嘘のようにエモーショナルに歌い上げるようじろうや、サビでの二人のハモリや、いつものようにCD音源はなんのそのと初っ端からガンガン鳴らしまくり!な演奏、そして「歌って!」の言葉通り思い切り飛んで歌う会場がもう痛いくらいに「今ここにいる」「これは夢じゃない」ということを教えてくれました。そのどれもがライブじゃないと、今ここにいないと目の当たりにしていないものだものね。


主に1番がさくらいさん、早口パートのある2番がようじろう、3番やサビは一緒に、という形で歌われたこの曲の中で最も鮮明に覚えているのは、「息を止めると心があったよ」からのさくらいさんのパート。

息を止めると心があったよ、そこを開くと  き  み  がいたんだよ!

左心房に君がいるなら問題、はない!!

ない!! !!  な   い   よ   ね !!!!!!!!


その歌詞を歌うのがずっとずっと聴きたかったんです。この歌詞を歌うあなたがずっと見たかった、この歌詞を歌うあなたの声をずっと聴きたかった。
そうあなたが言い切るのを、ずっと聴きたいと思ってた。

「問題、はない、ない、ないよね」の声のその力強さと説得力は本当に予想通りに想像以上で、本当に真っ直ぐ届いた。
これを聴けたのがもう一番でした。


ブレイクからなだれ込み最高潮の会場のテンションと演奏の中二人が全身全霊で歌い上げるラスサビも本当に確信のようなものと強いエネルギーに満ちたもので。
RADWIMPSとMr.Childrenの、野田洋次郎と桜井和寿の架け橋となった記念すべき曲。そんな曲を共に歌う場に居合わせられて幸せでした、本当に。



そしてそんな珠玉のコラボレーションが終わり感極まったさくらいさんの高音での「RADWIMPS~~~!!!!」が「○&;a※@?■~~~!!!!」にしか聴こえなくて暫く「何言ってんだ???」って考えてしまったとかいうオチはシラナーイワカンナーイ(笑)






歓声と拍手に見送られながらさくらいさんが去ったステージ上には、今度こそRADWIMPSとサポートメンバーのみ。
そのステージ上で野田洋次郎が語り始める


「もう一曲やってもいいですかっ!

……夢は叶うとか努力したら報われるとかそんなこと俺は口が裂けても言えないんだ。そう言う人のことも絶対信じない。だって世の中はそういう風にできてないから。

でもそれがなんだって思う。

現に10年間やってきてうちらが今ここに立っているということは、事実として今あなたの目の前にあります。あとはそれをあなたがどう思うかです。
うちらみたいなのもいるんだってことや今日の共演が、あなたたちにとっての何らかのメッセージになったらとても嬉しいです。

一緒に生きていきましょう。」


「今の気持ちを歌います、良かったら歌える人は一緒に歌ってください」






En.3 夢番地
一緒に歌うことも、跳ぶことも出来なかった。
あんまりに特別な歌だった、この日のこの夢番地は。
申し訳ないくらい主観的にしか語れません、すみません……。


「今の気持ちを歌います」というその言葉通り、そしてアンコールのはじめでさくらいさんが歌ったその通りに、きっとこの日の夢番地は、10周年を迎えることができて、そして憧れのバンドと共にステージに立つことが出来たこの日のことをそのまま歌ったものなのだと思いました。今歌っているこの場所が紛れもない「夢番地」なのだ、と。

終演後にこれまでの胎盤ツアーのセトリを見直したら、夢番地をやったのはツアー初日と最終日の公演が行われたZepp Tokyoのみで。それもなんだかとても嬉しかった。


そうやってRADWIMPSのことを考えながらRADWIMPS自身のものとして聴き始めたこの曲。でも、聴いているうちにそんな意識もぼろぼろ剥がれていってしまった。

いろんな人の顔や言葉、いろんな思い出や景色が浮かんでは消えていった。


一緒に行こう、と言ってくれた人がいたこと
いってらっしゃい、と言葉をかけてくれた人がいたこと
よかったと言って想いを託して見送ってくれた人がいたこと

同じこの駅で、同じ観覧車を見ていた日があったこと
ずっと憧れていたこと
ずっと夢見てたこと

今やっとここで彼らに会えたこと

今一緒にここでこの歌を聴けている人がいること


今日のこの場所は、自分にとっても紛れもない「夢番地」なんだということ。
そこに今いるということ。



「僕はきっと今いつかの夢の上に立っているんだね」



一度そう聴こえてしまったら、もうこの歌の全てがそう聴こえてしまって。もう涙を止めることなんて出来なかった。

もし今日この日の胎盤公演の中で一曲だけ挙げろと言われたら、あれだけ恋焦がれたMr.Childrenの曲でもなく、あれだけ全身全霊で楽しんだRADWIMPSの曲でもなく、あれほど胸踊らされた奇跡のカバーナンバーでもなく、迷わずこの曲を選びたいと思う。

RADWIMPSにとっての、そして自分にとってもの「夢番地」で聴けた夢番地。
この日の景色も、この曲も、この日ここで聴けたことも、絶対に、忘れません。









*********



退場のことは覚えてないから割愛するね(笑)
これにてライブは終了です。せっかくなのでまったく参考にならない胎盤めも絵も貼っときます。




以下は蛇足、誰も得しない感想文まとめになります。

あくまで私がそう思っただけ、という個人的な見解が大いに含まれています、と前置きをば。








とにかくもう、初めて見た「ZeppのRADWIMPS」 「ZeppのMr.Children」 は本当に最高だった。想像していたとおり、いやそれを遥かに越えて。


これまで私はRADWIMPSを横アリやたまアリといったアリーナクラスの会場でしか観たことがなかったのですが、ずっと同じクラスの会場でのMr.Childrenのライブを見てきた自分にとってのRADWIMPSのライブはいつだって驚くべきものでした。

だって横アリが「アリーナ」じゃなくなってしまうんだもの。「まるでライブハウスみたい!」と何度思ったことか!
そう思わされるくらいの観客のテンションと熱と運動量、ステージ側と会場側の一体感。自分がずっとRADWIMPSのライブで満たされてきたのはその部分だったし、RADのライブの一番の魅力として感じてきたのもそれだった。
自分が長らく「Mr.ChildrenになくてRADWIMPSにあるもの」として思ってきたものが、たぶんこれだったんだと思います。
RADWIMPSはどんなに大きなハコでもライブハウスに変えてしまう!すごい!


……とはいえライブハウスのRADWIMPSなんて見たことないからそんな感想が的外れなものなのか少しでもかすっているものなのかもわからないわけです(笑)
だからずっと本当にライブハウスでやるRADWIMPSを見てみたかった!だから今回ZeppでのRADWIMPSが見たかった!


そしてそんな憧れの「ライブハウスのRADWIMPS」を見た今、やっぱりその想像は間違いじゃなかった、なんて思ってます。ライブハウスはRADWIMPSのホームグラウンドなんだ、そして彼らはどんなに大きいハコでもライブハウスに変えてしまえるんだ。そう思います。

これから先、もし彼らがドームでやったとしても同じ熱とテンションに会場を沸かせるんじゃないかな。「躍進」の果てに何があるかはわからないしそれを「躍進」と呼ぼうという訳じゃないけれど、これからもいろんな会場でいろんなRADWIMPSを見たい、聴きたい、と改めて思いました。



そしてMr.Children。
長らくアリーナクラス~ドーム、スタジアムをホームグラウンドとしてライブを行ってきた彼らのライブはいつも大掛かりなセットとモニターを駆使した映像演出に支えられてきました。
もちろんそれは「足りないから補う」のではなく「より増幅させるため」の装置。なにせハコが大きい、そしてそんなハコでも隅々まで届けたいと思うからこそ。

そんな彼らのライブはいつでも鳴らされる楽曲そのものの魅力やメッセージを丁寧に鮮烈に魅せてくれました。それを受けて一曲一曲を噛み締め味わうのも、大好き。それがMr.Childrenの最大の武器でMr.Childrenのライブ最大の魅力だと思う。
「RADWIMPSになくてMr.Childrenにあるもの」を挙げるとすればこれになるんじゃないか、と思います。もちろんRADWIMPSに完全に無いと言いたいんじゃないよ、「最大の武器」として比べるならこれになるんじゃないかな、くらいのお話。


でもそれと同じくらいにただ音楽に身を委ねて跳んで振って声を上げるのも大大大好き!!なんです。
エソラやイノワー、マシュマロで馬鹿みたいにはしゃぐのも旅人やれむちゃんやフェイクで理性ぶっ飛ばすのも、大好きなライブの楽しみ方のひとつ。ショーや「コンサート(演奏会)」として観るのでなく今そこで鳴らしてるものとして全身で受けとめて、全身で返したい!!!!

前述の「Mr.ChildrenになくてRADWIMPSにあるもの」に照らして言うならば、今まで自分のそのような欲望をいちばんに満たしてくれていたのはRADWIMPSでした。勿論これも、「最大の武器」として比べるなら、のお話。


でも、この日のMr.Childrenは違った。
この日のMr.Childrenが最も満たしてくれたのはまさにその欲望でした。

必要最低限の視覚演出(照明)と演奏、声、そして己の肉体のみでもってZepp Tokyoに挑んだMr.Childrenが見せてくれたのは、等身大で剥き出しの彼ら自身と音楽、その音と肉体だけで圧倒し魅了しようという気迫に満ちた熱く雄々しいステージング。それに煽られ熱狂し、負けじと声と身体を使ってステージに何かを打ち返そうとする客席。
そこに生まれたのはただただ純粋に音を、空気を、衝動を楽しもうという空間。


ライブ中、
「あぁ、そうだよなぁ、音楽って『音を楽しむ』って書くんだもんなぁ」
「今まさにそれをしてるんだ」
なんてクサイことを思ってしまったくらい、本当に本当に楽しくてなりませんでした。
こんなMr.Childrenを、こんなMr.Childrenのライブをずーっと見てみたかった!!!!こんな空気の中でMr.Childrenのライブを味わってみたかった!!!!!!
それがまさに叶ったんだと思います。




このライブが終わってからこの感想文を書くにあたって、「なんで自分はこんなにもZeppとZeppのMr.Childrenに憧れたんだろう?」と繰り返し考えてきました。

そしてたぶんだけど、その決定打となったのはあのLIVE FILMだったのだと思う。

あのLIVE FILMで観た彼らがいつもの3割、5割、いや10割増し(それ単なる200%や)と言っても過言じゃないくらいに格好よく、ライブも観客もいつも以上に熱く且つアットホームに見えて。あのぎゅっと人が詰まった会場に同じくたくさんの情熱と興奮が所狭しと詰め込まれているのを
感じたんだろう。だからこんなにもZeppというハコの魔法のようなものに憧れたんだと思う。


そんな憧れを連れてやっと目の当たりにすることのできたZeppはどんな場所だったか?と問われれば、こう答えたいと思います。

「音を楽しむ」という音楽の根源的な味わい方を十二分にできる場所、

ロックバンドとしてのMr.Childrenを最大限に肯定してくれる場所、

音楽とそれを鳴らす者、それを楽しみたいものにとっての、天国のような場所。
ロックンロールの天国。


そしてそんなZeppで目撃した彼らはただただ"ロックバンド"で、"ロックスター"で、最高に格好よくてたまらなかった!


ちょっと、いやだいぶ大げさな物言いかもしれない。でも実際そうなのかどうかなんて関係ない。
大切なのは「そう思っちゃうくらい最高のライブだった」ってことなのだから。




そんな最高のライブ、でもここが頂点でも終わりでもないのです、きっと。

2マンツアー、そしてこの胎盤公演での対バンの経験はきっと彼らにとっての大きな刺激となったのではないかと思います。きっといちファンの自分が云々いう以上に大きな発見と刺激を持ち帰ってるんじゃないかな。

そんな2マン&胎盤を「インプット」と捉えるならば、絶対に次のMr.Childrenはここで得たものを「アウトプット」してくるに違いないと思う。足音ダイアリーで約束してくれた通りに。
「未完」という言葉を地で行く彼ら、2マンも胎盤も発表当時は驚いたけれどその言葉と照らし合わせれば必然的な発想だったのかもしれないと今は思います。今ある手札全てを切った100万人規模の観客を前にした壮大な「アウトプット」が終わったからこそ、新たな自分たちの可能性を模索しよう、「インプット」しよう、と。

そう思うと今からもう「次のMr.Children」が楽しみでならない、今回のライブが本当に最高だったからこそより一層!
飲み込んで、消化して、筋肉に変えるまでそうすぐとはいかないと思うから、気長に待つので必ずや次の音で未完ツアー後に吸収したものを見せつけてほしい、教えてほしい、と思うばかりです。今から待ち遠しい!!






さて、こうして長々と書いてきましたが、最後に最も個人的な話をば。

自分はMr.Childrenが大好きです。そしてRADWIMPSも大好きです。

この胎盤が決定した時に私はついったで 「もし自分が行けなかったとしても心から祝福できる対バンライブだ」なんて言ったんですけど、正直、参戦した今となってはもし本当に参戦できなかった場合どう思っていたかわからないです。
でも行った今改めて「本当に祝福できる対バンだった」と心から思うし、何より参戦できて本当によかった、本当に嬉しかった、楽しかった、と思ってます。


別にMr.ChildrenもRADWIMPSも私のものなんかじゃないんだよ、そんなこと百も承知なんです。
でもね、やっぱりファンだからね、RADWIMPSのファンであろうお客さんがMr.Childrenの音楽にノって楽しんでいる様を見て嬉しかったし、一緒に見てたMr.Childrenファンのみんなが楽しそうに思い切りRADWIMPSの音楽にノるのや「この曲すごく好きなんです、聴けて嬉しい」だとか言うのを見ててもやっぱり嬉しくてならなかった、し、

そして何より、ステージ上の両バンドがお互いに目いっぱいの愛とリスペクトを表して最高のステージを魅せてくれたのが。
RADWIMPSとの胎盤への意気込みや思い出を楽しそうに語るさくらいさんと幼少期からずっと親しんできた「ミスチル」との共演の喜びを全面に纏って思い入れと憧れを語るようじろうの姿が、その幸せに満ちたステージが時間が空気が、嬉しくて愛しくてなりませんでした。
自分の好きな人が自分の好きな人を「好き!」って言うのってさ、自分の好きなものと自分の好きなものが惹かれあうのってさ、そんな場所に居合わせられるのってさ、こんなにも嬉しいことなんだね。想像もしたことなかったよ。


このふたつのバンドを大好きで、そしてこの幸福な邂逅に立ち会えて、本当によかったと思います。
本当に本当に幸せだよ。


本当に、もういろんな憧れや幸せや夢が叶ってしまった、とんでもない場所でした。
今でも思ってしまう、夢みたいだったって。


夢みたいに幸せでした。






随分長くなってしまいましたが、これにて私の「RADWIMPSの胎盤@Zepp Tokyo」は終了です。
長いわ主観的だわポエミーだわなんだわでごめんなさい、最後まで読んでくださった方には本当にお礼を言いたいです……ごめんね…………(笑)


そして最後になりますが、関わってくれた、連れていってくれた、一緒に見てくれた、見送ってくれた、全ての人に最大の感謝を伝えたいです。



最高の夜を本当にどうもありがとう。
あなたたちがいてくれなければきっとこんなにも幸せな夜にはなりませんでした。
本当に本当にありがとう。




ではでは、
またいつかのどこかの会場で。
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