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重力と呼吸ツアーさいたま11.18感想文③

15.擬態
あのいつものイントロとさくらいさんの「まだまだいけるかさいたまーーーー!!!!」の声から始まったのはこの曲!!(まだまだいけるか的なのは次の曲のときも言ってたっけな、どっちでなんて言ってたか記憶が曖昧……)

擬態だ!って認識して真っ先に思ったのは「夢のトビウオ2曲コンプきた!!!!!!!!!!!!!!!!」でした(笑)(※歌詞に「トビウオ」が含まれるMonsterと擬態の2曲を同じセトリで聴けたの意)
まさかこんな日がくるとは思いもしなかった(笑)


この曲で覚えてることっていったら始まってすぐたはらさんがこっち(なかけ側ステサイ)来てくれて、お手振り!!!!お辞儀!!!!大好き!!!!!!!!(IQ3)
とか、さくらいさんがいつもの「ムキになって洗った手に〜」のジェスチャーやってたなー、とか2017年によくやってた「こびりついてる真っ赤な血」を首に塗りつけるジェスチャーはやらなかったなー、とかいったジェスチャーの記憶。


演奏ろくに覚えてないのはステージの上の体力オバケなボーカルリストさんのせいです……人のせいにすんなって感じだけどいやほんと(笑)
何度も何度も笑顔で「とべとべ!!」って言われて、それで素直に飛んでたらそのままラスサビで「アスファルトー!とびはねるー!~の、び、て!!」の合唱振られるなんて思わないでしょ!?!!
え、こっちずっと飛んでるんですけど!?!!しかも結構歌わせるね!?!?!!まじきついんですけど?!!?!!なんであなたは笑顔で歌いながら飛んでんの!?!!こっちはさくらいさんじゃないんですけど?!!?!!?!!wwwwwwww

あまりにハードな状況に笑いが止まらないわそれで余計に苦しくなるわで見事に記憶も飛びました、ありがとうございました。
この曲年々ハードになってる気がするんだけどそろそろこの曲のための筋トレが必要な気がする……

今回アウトロのオーオオオーのコールアンドレスポンスやってないような……どうでした?私は畳み掛けられた次の曲でズタボロの記憶がさらに木っ端微塵になったのでなにも覚えてません



そう




ここで来たんです




あの曲が








16.Worlds end
今のこの彼らだもの、なんとなく来るんじゃないかって思ってたよ。
最後に演奏されてからいつの間にか経った5年の月日。その5年の間に何度「今度こそ」と思ったかな。

その曲が鳴らされたというのに、もう鳴らされた瞬間に圧倒されてしまって全然覚えてない(笑)
前みたいにドラムから曲が始まったかとか、演奏がどうとか、もうなんも。
悔しさもありつつ、でもしょうがないよなぁ。
だって5年ぶりだよ?5年間で何度も何度もアップデートを重ねてきた、今のこのMr.Childrenが放つWorlds endだよ?
感激や喜びを感じる余裕すらなかった。ただその音の声の力強さを、赤と白の2色で鮮烈に染め上げられた視界を受けとめるので精一杯で。


でもこういうときってなんでか変なところから意識が戻るんだよねぇ(笑)
必死に聴いてる途中で「あれ、じぇんちゃんがコーラスしてない!」とか「なんかが視界の中でぴかぴかしてる、あ、さくらいさんのベルト銀色なんだ、」とか思ったのをきっかけに呆然とした状態が解けてきて。
突然2番サビ終わりの「何に縛られるでもなく僕らはどこへでも行ける」の言葉が胸に飛び込んできて、その言葉があまりに今のMr.Childrenすぎて今度は涙が溢れ始めてしまった。


ああそっか、この歌、Mr.Childrenに歌ってんだ。


泣きながらも幾分はっきりした意識で聴いていたら、今度は「君の足元を照らすよ」の言葉が飛び込んできて。
ハッとしてステージを見たら、ほんとに歌詞そのままにたは&なかの所定位置(と、たぶんじぇんちゃんにも)にピンスポ当たってた……んだけどたは&なかご本人たちがステージ前方に出すぎで光当たってるとこに誰もいないwwwwwwww
えええええwwwwwwww君の足元照らしたはずが照らせてないwwwwwwww
気持ちが先行っちゃって照明追いつけなかったってことだ!?!!?!!かわいい!!!!愛しい!!!!(泣)(笑)(情緒が不安定)

あとはもう思いきり飛んで、腕を振って、煽られるままにコールして!
久しぶりのWorlds endをやっと噛み締めたのでした。







【MC】
たしか「さいたまーーーーーー!!」みたいに呼びかけてくれたあと、MCへ。


さく「去年はMr.Childrenにとってデビュー25周年の年で……。」

会場拍手、さくらいさんありがとうねって言ったかな?
そのありがとうねを受けていつものように後ろでお辞儀する安定のじぇんトルマンじぇんちゃんだいしゅき〜〜〜(´;ω;`)(右手スティックを胸に添えて〜〜〜)

さく「Mr.Childrenを聴いてくれているみなさんに、会場に足を運んでくれるみなさんに、とにかく感謝を伝えたい、そう思って過ごしていました。
そんな25周年が終わって、『さてどうしよう?』と思った時に思ったのが、
〜〜(なんか言ってたと思うんだけどここらへん記憶が曖昧(´;ω;`))

Mr.Childrenにはまだ辿り着いていない場所があって、憧れがあって、夢があって、理想があって。
少しずつでいいから、一歩一歩でいいから、ちょっとずつでいいから、近づいていきたい、そう思っています。」


この「少しずつでいいから、……」の声が、「せめて」みたいな、祈りみたいな、願いみたいな声で……(;ω;)


さく「で、今日、こうして会場を見渡してわかるように……(この言い回しが完全にThanksgivingの沖縄曲中MCと同じ;;;;)

この会場のほっとんどの人が、ティーンエイジじゃあございません!わかっております!!(笑)
でも、ティーンエイジャーじゃなくたって夢を見ていいと思うんです。」


順番を忘れてしまったけれど、たぶん最後のこのあたりで
「みんながなんでうまく出来ないんだろう、もっとこんな自分になれたら、こんなことができるようになれたら、そう思ってるのわかってるよ」、みたいな言葉が。
なんて言葉をくれるんだろう、この人は。


さく「もしわかる人がいたら、一緒に歌って、叫んでください。」







17.皮膚呼吸
最後の「一緒に歌って、叫んで」の言葉でYour Songがくるかと思ってしまったのでなんだか意外だった。たしかにMCの内容からすると皮膚呼吸!なんだけど、この曲に「一緒に歌う、叫ぶ」イメージがまったくなかったから。
むしろアルバムの中で一番私小説的な歌詞を持つ歌だと思ってたよ。

もうひとつ自分がこの曲を私小説的と感じていた理由があって。
CDで聴いていたとき、アコギをかき鳴らしながら歌うさくらいさんの姿を思い浮かべていたんです。
ThanksgivingのSimpleが大きかったかもしれない。あの曲で、本心を零すように歌うときは弾き語りをするってイメージをこれまで以上に強く持つようになったような気がする。
だから私小説的、だからライブのさくらいさんもきっとアコギ、……って思ってた、ら、ピアノだけのイントロが始まってしょっぱなで、さくらいさんの手首のブレスレットがカチャカチャいう音がマイクを通して大きく聴こえてくる。
あれ?どういうこと?って思ってよく見たら、さくらいさんまさかのアコギなしスタンドマイクのみ!!
アコギはさにやんが弾いてて、しかもさくらいさんは曲の途中でハンドマイクになるつもねば方式!!

これらの立て続けのびっくりのおかげで、逆に丁寧に取りこぼさずに聴こうとできたような気がしてます。
自分は今までこの曲を思い込みで聴いていたかもしれない、ちゃんと聴きたい、核心に触れたい、って。


届ける側の彼らも、すごく丁寧に大事にこの曲を表現していたような気がするなぁ。
始まってすぐ、さくらいさんは「顳顬の奥から」で自らのこめかみを指さした。
続く「冗談だろう」で、たはらさんのギターがはじまるのに合わせてピンスポが灯る。

ああそういうことなのか、と気づかされる。
「僕」が、「僕ら」になっていく。

「生意気だった僕なら」、でなかけに灯り鳴らし始める。
じぇんちゃんが俺の番だと言わんばかりに両腕を広げたのち、ダンダンダンダン、でサビに入る。
全員で、「僕ら」で鳴らすサビへ。


それからはもうとにかくずっと「僕ら」、「4人」を思わされるばかりで。
全員で思いきり奏でる1番サビが終わって、間奏でまたささやかな演奏に戻る。この1番から2番への架け橋となるギターがたまらなく「たはらけんいち」!!「Mr.Children」!!!!
2番の「意味もなく走ってた」、では慈愛の瞳で口ずさむじぇんちゃんがモニターに大写しになって、その裏ではなかけが1番よりもメロディアスな2番のあのベースラインを弾いてて、一緒に歌ってるみたい。あぁもう愛おしさしかない!


そしてこの曲で何より忘れられないのが、大サビ前からの一連のシーンでした。
I''m still dreamin 無我夢中で」で、ハンドマイクになったさくらいさんが花道の入口まで出てくる。
それまでより照明が落とされた薄暗がりの中、彼の右手側から照明が射す。その逆光の横顔が、光を浴びるその姿があまりに美しくて息を呑んでしまった。
その身に纏った夢をそのまま可視化したようで。


明日の僕を作ってく、そう信じたい


大サビに向かう彼の力強い声を、夢を、さらに後押しするように、じぇんちゃんがダンダンダンダン!!と力いっぱい鳴らす。
その「ダンダンダンダン!!」の4音に合わせて、白い照明が2つずつじぇんちゃんの頭上(ステージ奥側)からさくらいさん側(ステージ手前側)に順番に灯っていき、最後の「ダン!!」でステージ全体の白い照明が灯り、客席が明るく照らし出される!!


もうさ、ずるいよこんなの。

メンバー(じぇん)から送られるエネルギーが、メンバーそれぞれに届いて背中を押して、歌の背中を押して、ついに客席に届いた。

「僕」の歌が、「僕ら」の歌になって、「みんな」の歌になった。

あーもうほんとにMCの言葉のとおりになっちゃった、丁寧に演奏を演出を重ねて、ほんとにここまで届けてくれた。しかもこっちのファーストインプレッションを否定するんじゃなくて広げてくような方法で、辿り着いたメッセージは今のMr.Childrenそのまんまで。
もう、なんて言えばいいの、どう表現すればいいの、この気持ち。
言葉になんてできやしない。ほんとにもう……;;


ただもう胸がいっぱいで、涙がとまらなくて、曲が終わってすぐ彼らに思いきり拍手を贈った。
同じように降り注がれる拍手の雨を浴びながら、彼らは笑顔で手を振り去っていったのでした。










会場が暗くなりアンコールの時間に。暗闇の中、紫の照明だけが会場を照らして回る。
スマホライト……はあったと思うけど覚えてない。




しばらく待って、SEとともに花道の上にまたスクリーンが現れる。花と同じ8面かaddictionと同じ11面か……記憶は定かではないけれど、複数枚を大きな1枚の画面として使っていました。

映し出されたのは、夜の海の上に満月が輝く映像。
「Thanksgivingの車の中で〜の映像もこんなだったなぁ」、と思い出しつつ、もうこの映像で次の曲がわかってしまって気が気じゃなかった。


映像の中で視界(海面)が上がっていくにつれて、それまでも鳴っていたはずのシンセの音に圧力を感じさせられていく。
その音で作り上げられた空気を切り裂くように、あのピアノのイントロが始まった。








EN1.here comes my love
六角形トラスの奥側から放たれる白い照明が一定の速さで回り続け、会場を照らし回る。ああそうか、灯台だ。なんて演出をするんだもう……

この日のこの曲についてはまともに書けない。書きたくない(笑)
大切とか大事とか好きとか感動したとか、どんな一言でもまとめたくない。デフォルメしたくない。

人生が違ってて、もしそれまで自分がMr.Childrenを好きじゃなくても、絶対にこの曲からMr.Childrenを好きになっていた。
もし記憶を失っても、私は絶対にこの曲からまたMr.Childrenを好きになっていた。

馬鹿みたいな考えでしょう、でも出逢った日から本当にそう思ってる。

ただただ泣きながら、全部を取りこぼさず受けとめようとして聴いていた。
その美しさを、繊細さを、力強さを、恐ろしさを、残酷さを、優しさを。
あのギターソロを、あの照らし続けてくれた灯台の光を。


こんなにも大事に、丁寧に、奏でてくれて、本当に本当にありがとう。
この曲を、今日、この場所で、このタイミングで演奏する曲に選んでくれて、本当にありがとう。

2018.11.18のhere comes my love。きっと上書きされることはない。絶対忘れない。








EN2.風と星とメビウスの輪

このアンコール立て続け2曲のチョイスなんなんですかね、涙腺ちぎるつもりなんですかね(レポでキレんな)
今までにもライブで聴いたことがあるのになぁ……。完全に今回のツアーで特別になってしまった曲でした。

前曲から出ていた?再びでてきた?花道スクリーン全面(これは見間違いかもだけど、今度は1枚1枚の切れ目が無いように見えた…)には、白く輝くメビウスの輪が映し出される。

演奏面でいうと、ピアノの違いが大きいと思いました。当時のたけしのピアノでは「ピアノ曲」「バラード」という印象が強かったのが、今回は「バンド曲」にするピアノだと思った。上手く音楽的な言葉で説明できなくて申しわけない……あと単純に音量の問題も大きいかもしれない……(笑)
でもそれ以外ほとんど演奏には意識向けられませんでした、視覚に釘付けになってしまったから。

始まってすぐに心を掴まれたのが、モニターに大写しになった「時流(とき)の早さ命の重さ」を歌うさくらいさんのジェスチャー。
左手を胸の中心にぐ、と押しつけてから、心臓に向かってスライドする。
たったそれだけの動きなのに、すごく雄弁な気がして。ああ……(;ω;)


間奏の演出にはThanksgivingのポケットカスタネット間奏を思い出したりもして。
一度ほぼ照明が落ちて真っ暗になったあと、白いレーザーが少しずつ増えて、ドラムの音?ギターの音?と共に白に赤レーザーが混じっていく。
増えていくレーザーと呼応し切迫感を強めていく演奏を、息を詰めて受けていたら、



シャウト!



その瞬間に、会場中に数えきれないほどのレーザー光線が放たれる。
自分の席が4階ステージサイドであることもあって、レーザーが上から下から、奥から手前から放たれているのが総て見えて……ライブが始まってから意識していなかったこの会場の広さと高さを実感させられた。
それと同時にこの空間と時間のすべてをMr.Childrenが作り上げていることに意識が向く。

“ここはMr.Childrenの作り上げる宇宙なんだ”って、本気で思った。


シャウトを皮切りにした間奏終盤からバンド演奏がどんどん強まっていって、それに比例するように紫の照明とand I love youで使われたミラーボールも加わっていたんじゃないかな。

視覚聴覚で受け取る全部があまりに壮大で、正直もうキャパシティオーバーだった。
強すぎる光を浴びて目が眩んだように、圧倒的な「彼ら」を前に茫然自失としていた。
自分ってなんてちっぽけなんだ、なんてとんでもない人たちを好きになってしまったんだ、こんな人たちに見合わない
そんなしょうもないことがぐるぐると頭を回って、よくわからない涙が流れ続けていた。



そんな意識の中で目に飛び込んできた光景が、総てを変えてしまった。


「時流の早さ 命の重さ 確かめるように」
「人の弱さ 心の脆さ かばいあうように」「また一歩ずつ」


紫の照明と白のレーザーが放たれつつもあくまで暗い会場。
その会場の中心を通る一本道……花道を、彼はハンドマイクで歌いながら歩き始める。
どこを見ればいいのか、どうすればいいのかわからずさまよっていた意識が、自然と彼のもとに収束した。

暗く広い会場、でも彼は笑顔で見上げるようにして歩き、歌う。

目で追いかけていて、やっと気づいた。
あなただけが、一筋の白い光で照らし出されてる。



「暗闇に迷うなら」
「心に光ってる星を頼りに進もうか」



ああこれだ、そうだった、そのとおりだ、間違いない。
あなたが私の星だ、一番星だ、一等星だ。
灯台の灯りで、人の形した光。

見つけてしまった。


瞬間、嗚咽がこみ上げて、心がぐしゃぐしゃになった。
ノーガードにされた心に、すかさず次々歌詞が飛び込んでくる。
全部の言葉が声が心を揺さぶり続けて涙が止まらない。感情がコントロールできない。


初めて本当の本当に「風と星とメビウスの輪」の核心に触れてしまったような、自分の人生の最後に知るはずだったものを先に知ってしまったような気がした。
触れた核心は、あまりに眩しくて、力強くて、だけどあったかくて、優しかった。
名前のついた想いは、心に焼きついて離れない。

なんて演出、なんて歌詞、なんて曲、なんて人、なんてことだよ、もう。



アンコール1曲目と合わせて、この日のこの2曲は一生のお守りにしたい。

それくらい、かけがえのない時間でした。







【MC】
明るくなる会場。アンコール1回目のMCに入るんだなとわかりつつ、前曲の余韻が引かずしゃくりあげ続けたまま聞いてました……(笑)


明るい声で話し始める彼!
さく「何よりまずアンコールありがとう!!!!(客:拍手&歓声)」

こちらこそだよ(;ω;)


前2曲で完全に理性失ってたので、ここにきてやっと冷静にアンコール衣装を見れました。

さく:
襟ぐりをVネックに加工した?ツアー白T、
その上に青い襟なしのジャケット?だったかな。
ぱっと見がカーディガンみたいで新鮮。
あとね〜〜なんと言ってもね〜〜私今日白T着てきたんだよね〜〜ガッツポーズしちゃったね〜〜〜!!!!(笑)

じぇんちゃんはツアー黒T。丸首のままだったと思う。
なかけは黒のポロシャツ。最近たまにそういう格好するよね(雑)(いやでも間違ってないでしょ!?笑)
たはたはは黒の丸首Tシャツにグレーのジャケットだったような……定かじゃないけどとりあえずいつもの感じ、みんなが想像したそれで大体合ってます(雑)そして着替えてないな???(安定)


さてMCに戻りまして!

さく「今の季節にぴったりな曲をお届けしたいと思います。
僕は秋の季節が、切なくて大好きなんです。
だから実は僕が作った曲には秋を題材にした代表曲、いっぱいあるんですよ(笑)(ドヤアア)
今日は新しく、ちょうど去年の今頃にできた曲をやりたいと思います。」


秋が好きって初耳だな……夏のイメージが……!
でもたしかに、前にこの会場で合唱したファンクラブ投票1位の曲は秋の曲だよね。

あと自分の曲を「名曲」とか「代表曲」みたいな言い方するのも珍しいなと思った。昔からそういうこと言わないなーと思ってたからなんだか嬉しいなぁ……どういう心境の変化だい(;ω;)


さく「せっかくだから座って……どっこいしょ。(プロンプターに腰掛ける)(みんなにも座ってって言うかと思ったら言わなかった笑)
ベンチに座ってるような感じで……。だんだん寒くなってきましたが、これから冬になってもあったかく過ごせるように、お届けします。」








EN3.秋がくれた切符
わぁーーこの曲!!やってくれるとは!!!!ハルを秋にやるバンドだから逆に秋の曲を秋にやってくれるとは思わなかった(笑)

始まってしょっぱな「カーディガン着た君の」の歌詞で「だからカーディガンっぽいジャケットなんだ!!!!」って勝手に納得してたんだけど、よく考えたらそれじゃ「君」じゃんっていう(笑)(しかも実は今回のツアー、2日目は青ノーカラージャケット、初日は黒の革ジャン?という日替わり方式だったので偶然当たった2日目がこれだっただけという……)

でもゴテゴテしていないナチュラルな衣装、曲にぴったりだと思いました。
あとはだいぶ序盤でたはらさんが盛大にギターミスった気が(笑)
静かな曲だから目立っちゃうね、ピックアップしてごめんね、でも他に演奏面覚えてなくてねぇ……

この曲の間はずっと会場が明るいままでした。照明も暖色っぽいもの1色くらいで、ほとんど変えてないんじゃないかな?ムービングも使ってない気がする。
そんなわけでほんとならメンバーの演奏もお客さんの反応も何もかもが見えるはずなのに、気づいたらずーーーーーっとさくらいさんの足先トントンを見てました。この高さからだと、顔は見えない代わりにプロンプターに座ってトントンリズムとってる足先がめちゃくちゃ目立って……。
1番のうちはスネア(四分音符)に合わせて片足でトン、トン、トン、トン、ってしてたのが、2番の途中からシンバルのチキチキ(八分音符)に合わせて両足で交互にトントントントントントントントンし始めたのがめっっっちゃくちゃかわいかった……なんだこのいたいけな感じ……キュンじゃん……………………
というわけで足先トントンに記憶占拠されて他はほとんど覚えてませんすみません(笑)


ラストの歌い方は特徴的で覚えてる。
「か」ぜの匂いもいつしか~、「さ」むそうに、のそれぞれの頭がほぼ囁き声。
忘れ得ぬ人といい、最近こういうバラード曲でここぞとばかりに囁き声を多用している気がします。
あざといなぁと思いつつまんまと心掴まれてるので思うツボなんだろうなぁ……(笑)





穏やかな1曲が終わり拍手に包まれる中、明るいままの会場に向かって、彼は高らかに言う。


「次はもう最後の曲なんですが、最後にMr.Childrenの愛情と情熱の全てを込めて!!!!
みんなの歌、みんなへの歌(みんなのための歌?)です!!!!
ユアソーーーーーン!!!!」







EN4.Your Song
カウントがあったか聞きそびれた!と思ったやいなや、CDで何度も聴いたあのシャウトが響き渡る。
あぁ、本物のシャウトだ、本物だ……本物のYour Songだ…………(´;ω;`)


この曲はとにかく多幸感に満たされていたって感覚が大きかった……。
冠されたそのタイトルとMCの言葉そのままに、お互いの顔が見えるくらい明るいままの会場で、彼らとお客さん一緒になって歌ったり手拍子したりして。
2番?大サビ?では、モニターに手拍子か「オーオー」する客席が大写しになってたような気がする。
アウトロに入る直前では、一瞬だけ演奏がブレイクするところで、さくらいさんがぼそっと「ありがと。」って言ってくれた(この日はそのあとのじぇんちゃんのカウントの声とちょっとかぶっちゃってたけど)。あーもうそういうことしてくれちゃうの……(´;ω;`)

あともう一個覚えてることといえば!上から見てたらまたしてもピンスポの射す位置にことごとくメンバーいない(笑)ワルゼンの再来わらったかわいい(笑)(笑)
出たくなっちゃうんだなぁ……想いが先に行っちゃうんだなぁ……。それを見てて思ったけど、もしかしてライブ中一度も六角形トラスの照明(灯台分除く)はムービングさせて使わなかった……?固定の照明だったのかな。


ライブで聴く方がCDで聴くよりも響くっていうことは他の曲でも何度でも体験しているけれど、なんというかこの曲は「これがあるべき姿!」「本当の姿はこれ!」って感じがした。
あぁ、最初からこの祝福と笑顔を受けるべく生まれてきた曲だったんだ、こうしてステージと笑顔と愛を交換し合いながら鳴らされるべき曲だったんだ。すとんと心に落ちた。

初めて聴いたけれど断言しちゃえるかもしれない。
私はライブで聴くこの曲が一番好き。

そう言いたくなるくらい、本当にあったかくて愛しくて、宝物みたいな時間でした。






【最後の挨拶】
……のためにメンバーが前に出てくるとき、じぇんちゃんがスタッフさんとタッチしててほっこり……。

ラインナップの並び順は
さにたはさくなかじぇせび
だったはず。

反射的にじぇんちゃんが端じゃないのめちゃくちゃめずらしくない!?!!?!って思ったけどよく考えたらリフレク未完は内側だった(笑)
虹~Thanksgivingのなか小春じぇんサンドの印象が近年強すぎて……。今回のサポメン外側メンバー内側、っていうのは敢えてなのかなぁ……

サニセビが先に退場して、メンバーがステージ左右端っこまで行って挨拶する……かと思いきや今回はなし。
あれっ!?って一瞬思ったけどそういえばこれがアリーナのスタンダードだったね、いつのまにかドームスタジアム仕様に慣れちゃってたんだなぁ(笑)

そのままメンバー紹介!たはなかは普通に紹介されて前に出てきてお手振りお辞儀、な感じで、じぇんちゃんは紹介されて前に出てきて、何度もしつこく足開いて閉じて手交差させる振り付け(ごめん言語化の限界だ)をやってた。
……余談になりますが聞いた話によると公演によってはこれさくらいさんも一緒にやったらしいね…………?アトハツアー逃亡者前のじぇん&さくらいペアダンスの再来じゃないですか……(ペアダンスにほんとにこの振付あった)
まじで見たかった…………………………………Oh………………………………………(:3_ヽ)_
とかいう煩悩はさておいて、


拍手の中、彼の最後の言葉。

さく「また会おうねーーー!!!!
あ!(帰りかけてたのがマイクに戻って)少し早いけどよいお年を!!!!!!!!」

ちょっと早くない!?!!?!wwww(※11月18日)
でもあんまり聞いたこと無い挨拶で嬉しい……(´;ω;`)(ちょろい)

そしていよいよ本当に彼らがステージから去っていく。
一番記憶に残ってるのはじぇんちゃん。
最後に退場口の階段(お客さんからはもう姿見えないけどモニターには映し出される)に降りていく時、階段脇のスタッフさんに向かってまた足開いて閉じての振付やって、笑わせながら&笑いながら退場していったのね。も〜〜〜こういうとこが大好き…………(´;ω;`)
これ、ほんとお客さんからは肉眼で見えないしカメラもギリギリなの。じぇんちゃんの行動ってほんと第三者に自分をよく見せようとするもんじゃないんだよ、ほんとに目の前の人を楽しませるためにやる行動なんだよ……ほんとそこが好き…………あーーーー(´;ω;`)
そんな光景をモニター越しにおすそ分けしてもらって、会場が笑顔に満たされる中、ライブは幕を閉じたのでした。







【曲横断の感想&どこだか忘れたところ】

・さにやんについて。今回低音ハモ多かったね!!!!
あとまさかギターって紹介されてからギター弾くの1曲だけとは思わなかったwwwwwwww

・どっか、中盤のわりとシリアスな曲でさくらいさんの前髪が汗でおでこに急角度でくっついてかわいいことになってた

・なんかの曲でじぇんちゃんのシンバルがめちゃくちゃ足されてた、間奏だったかな、大人しめなとこ……ハル?しるし?(→大分公演でしるしだったと確認)

・なんかの曲でなかけが半終わりなき旅みたいな弾き方した、弾いてそのまま腕あげるやつ(→たぶんWorlds end)






【あとがき】

MCの「みなさんが知ってる以上のMr.Childrenを、これまで以上のMr.Childrenを見せるから!!!!」の言葉どおり、本当にこれまでのMr.Childrenや楽曲のイメージをクラッシュアンドビルドするような試みだらけだったなと思いました。
オープニング映像なしで光と音のみからのスタート、抽象的な映像・照明の表現、ドラムから入る(しかもロックンロールに見せかけた)NOT FOUND、今まで披露することのなかった誕生秘話から始まり4人を映し出すロールスクリーンをバックに奏でられた花、Printingから始まらない(イントロと一体化した)Dance、花道で繰り広げられたなかたはじぇんそれぞれのソロタイム……

それらはMr.Childrenの持つ「アンバランスのバランス」の作用でもあると思う。

Mr.Childrenって振り子みたいなバンドだなって常々思ってた。
ホールツアーで距離感近く音楽として上質なものを届けようとした後はドーム・スタジアムでダイナミックな演出とライブ感を感じるライブ……彼の言うところの「プロレス」をやろうとしたり、Mr.Childrenは前後の活動で真逆の要素を試そうとすることが多々ある。
今回でいうと、前回ツアー(Thanksgiving)で過去MVを流したり過去ライブの演出再現したりとめいっぱいみんなの「知ってる!!」を煽るライブをやったから、これまでのミスチルのセオリーや過去演出を敢えて裏切る方向に行ったんじゃないかなと思う。

また、思いきり個人的な制作秘話のMCから始まった花もあれば、解釈を観る者に委ねる抽象的な演出に振り切った曲もあった。
「自分たちの発言でリスナーの想像を狭めたくない」と言っていた00年代終盤~10年代前半を思い出して「この花のMC、昔だったらありえないMCだろうなぁ……」と思ったり、「もうリスナーの想像力を信用していない」と言っていた重力と呼吸リリース時の雑誌のインタビューを思い出して「こんな抽象的な演出しといてそう思ってるなんてことある!?やっぱりうそじゃん!??!(笑)」って思わされたり。
(※重力と呼吸のアルバム聴いた時からこの発言の真意を疑っていたため。少なくとも彼は自覚的にそう思っていたとしても作品はそうなっていない(無意識の中では思ってないんじゃないか)って考えてた)(いらん長い補足)
極端を掛け合わせてバランスをとる。「アンバランスのバランス」。


そしてもうひとつ、このライブの演出を決めた何より大きい気持ちは「この4人を見てほしい!!」「この4人の音を聴いてほしい!!」という想いだったんじゃないかな。
単純に考えると、リグプロまでのド派手で物語的な映像演出をとっぱらい、演奏やバンドとしての自我にフォーカスしたDISCOVERYの頃にも通じているともとれるかもしれない。
でもね、まったく違う。

後年振り返って彼自身語っていたけれど、DISCOVERY、Qの頃の彼らは、大衆の心に音楽を届けることよりも彼ら自身の音楽的充足を得ることに重心を置いていた。

今はそうじゃない。Your Songは、当時の彼らからは絶対に生まれない曲だと思う。

重力と呼吸が発売された時、もう嬉しくてたまらなかった。
Mr.Childrenがこんなに自由に楽しそうにバンドを謳歌してる。
それなのに大衆やリスナーやファンを切り捨ててなんかいないんだってことは、「君じゃなきゃ」と歌ってくれる歌詞や、過去の楽曲の歌詞や過去の彼らを思わせる言葉を散りばめた歌の隅々から伝わってくる。
だからといって「大衆に曲そのものを届けたいからMr.Childrenの4人のことを見ないでほしい、Mr.Childrenの曲として聴かないでほしい」って言っていた2012年頃の彼らとも違う。

「僕らの歌」を歌う彼らと「みんなの歌」を歌う彼らが、こんなにも陰りなくひとつになる日が来るなんて誰が想像できた?
「バンドを見てほしい」と「みんなに届けたい」を同じ笑顔で言ってくれる日が来るなんて知ってた?
「僕にしか出せない特別な音がある」と謳う歌と、「そう君じゃなきゃ、君じゃなきゃ」と謳う歌が同じアルバムに入る日が来るなんて信じられる?

ほんとに来てしまった。
「僕じゃなきゃ」と「君じゃなきゃ」がこんなにも幸せに共存するアルバムが生まれる日が。



重力と呼吸というアルバムが本当に大好き。
今のこのMr.Childrenが本当に本当に大好き。愛しくてたまらない。
その想いがさらに深まるライブでした。



ライブの演出そのままに、美しくて、鮮烈で、胸の中できらきらと輝き続ける記憶たちを、本当にどうもありがとう。
最高の夜だったよ。




最後にちらっとレポ絵的なものもつけまして、今回の感想文はここまでで!
じゃねばい!



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