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FATHER&MOTHER Special Prelive 2024.6.23-24 TOKYO GARDEN THEATER @ 6.24 ②

■11.We have no time

!!!!「Party is over」が飛んだ!!!!!!!
たしかにホールっぽい曲(?)ではあるけど、このアルバムゾーンの流れを変えてくるとは思わなかった。
いや、プレだから削っただけ?
アリーナはどうなるんだろう……!!

という衝撃もありつつ、いやーーーーー「We have no time」!!
この曲をアリーナキャパで聴けるの嬉し〜〜〜〜!!!!
ホールで聴いたとき、あまりの盛り上げ力(?)に絶対これは大会場でも盛り上がるぞ〜〜映えるぞ〜〜!!って思ってたんだよ!!
ほんとアリーナキャパ似合ってる〜〜!!かっこい〜〜!!

この曲もまた1番Aメロでじぇんちゃんにクラップを煽られるところから始まる。
これは楽しむことに意識振っちゃって記憶が……あ、「ねぇねぇ」はホールと違ってオク上じゃなかった!
これは日によって気まぐれなやつなのかどうなのか!

リズム隊の演奏参加が途中からだからか、さく&たはは最初からスポットライトに照らされているのに対して、なか&じぇんはそれぞれ演奏で入ってくるところから照らされ始めてたと思う。
さらに間奏ではリズム隊が交互に映され続ける。モニターあるとこうなるんだ!!
サックスが音源(たくおさん不在)だからっていうのもあるだろうから、いらっしゃったらカメラ割り変わりそうだなぁ。


miss youは分数が短い曲が多いけれど、この曲は特に短く感じる。
嵐みたいな勢いとパワフルさと速さ!
そういえば昔まるで嵐のように……まるでハリケーンのようなすごいサクソフォーン……なんて口上もあったけどあれもサックス入ってたねぇ。
リグプロのあの紹介好き。
脱線。

あっという間に駆け抜けて、うわ〜〜もう終わっちゃうの!?
もっとブチ上がれるのに!!まだまだやれんのに!!もう1番増やそ!?

あー終わっちゃった!!でも楽しかったーーー!!





■12.ケモノミチ

そして、ホール同様であればアルバムゾーン最終曲であろうこの曲へ。

ホールではさくらいさんスタンドマイク?アコギ?どっちだったっけ?と曖昧な記憶だったけど、今回はちゃんと確認。スタンドマイク!
ホールと今日までの間に公開されたMVに印象を上書きされてて、身振り手振りのイメージがあったけど、ジェスチャーはほぼなし。
そりゃそうか、アコギと間違えたくらいだもんなぁ。
スタンドマイクを自分側に倒しながら、前傾で挑むように歌う。


ホールでステージ上空に吊るされていた枯れ枝のモチーフはなし、モニターへの枯れ枝の映像や本人たちのリアルタイムの映像の投影もなし。
彼らだけで表現するケモノミチ。

5階から肉眼で見ても、たはらさんがアコギを弾く腕のガシガシした動きがわかる。
とはいえやっぱり5階。1番や2番Bメロでじぇんちゃんがマヌケのポーズしてたかまでは見れなかった。
アリーナではモニターに本人たちを映すのかな、でもこのままを貫いてもめちゃくちゃかっこいいな……。
(半エンの1番モニター利用なしのTomorrow never knowsにかなり痺れた人)

演奏はMVで使われているホール音源のアレンジと同じだったと思う。
1番サビから始まる特徴的な「ダダダン」の音は同期で、2番サビ途中でじぇんちゃんの演奏が始まった。
2番入る前(Aメロ)からしばらくは右手でエアーで叩いてたと思う。


この曲はただただかっこいい。
ひりつく想いを歌全部バンド全部で叫んでいるみたいな歌。
感想や観察、考察そっちのけで、浴びることだけをしていたくなる。
こっちもちゃんとひりひりしたい。

だからこんなに感想薄いんだけど、でも本当にかっこいいのよ。

そんで、そんな叫んでいるだけの姿がかっこいいのが嬉しい。
ただのMr.Childrenが、最新のMr.Childrenが、こんなにかっこいいのが嬉しい。


ホールの音源使ったMVが公開されたとき、ラストの「叫ぶよ」のあと拍手→たはらさんアコギジャジャン!〆→会場から再度拍手、っていう流れが大宮公演で体験した流れと同じで「ほんとにライブ音源なんだ……!!」って感激したんだけど、今回もまた味わえてほんとに嬉しい……。
この〆が、もう自分にとっての「ライブのケモノミチ」の象徴になっちゃってるかもしれない。

ジャジャン!とともにまっくらになった会場で、これでもかと拍手しながら余韻を噛み締めた。





■MC3

8曲ぶっ続けだったこともあって、しばらくぶりのMC。
導入忘れちゃったんだけどけっこう突然始まって突然終わった気がする……


さく「見ました?映画(笑)

映画見ました?(2回目)
すっごくいい映画。
見た人は、ぜひ映画のことを思い出しながら聴いてください。」





■13.記憶の旅人

こんな前振りから始まるのはもちろんこの曲!

初披露なのもあって、誰が何を持っていたのか記憶が……初披露こそ見るべきなのに……!!
たはアコギ?さくらいさんはスタンドマイクだったかアコギだったか……何か持ってたか……記憶が……なにも……

そうだ、モニターに本人映像が映ってたけれどセピア加工されてたんだよね。
それでわかりにくくて……(言い訳)


ホールではケモノミチからの立て続けで放たれるが披露されたけれど、MCを挟んでーの新曲披露にチェンジ。
ホールではアルバムゾーンと既存曲ゾーンがシームレスにひと続きの文脈になっているのを感じたけれど、今回は一度リセットしてエクストラステージに入ったような印象。

でも、同じようにMC挟んでから披露されたサンギビのhimawari(当時新曲)はそこまでエクストラ感なかったんだよなぁ……この感覚の違いはなんだろう?って考えてて、それまでのがっつり世界観作りこんだアルバムゾーンとMCのラフさ、フランクさのコントラストが大きいかもと思った。

というか、いきなり「missyouツアーからFCライブっぽくなった!」って思ったんだよね。

だって、MCの(たぶん)第一声が「見ました?映画」よ?
なんの映画とも言わないっていう。
ここにいるみんなが知ってるの前提の言い方じゃんこれ。

映画館で何度も何度も見てきたFCツアーのMCを思い出した。
あぁこれほんとにFCライブなんだ、目の前にいるのがFC会員だって認識してるんだ、って考えて、もう……

;;


そう言っててアリーナでも「見ました?映画」だったらどうしよう!(笑)
そもそもアリーナだとMCなしで続けての形になるのか、言い方が変わるのか?
どうだろう、気になる!


曲中ほぼずっと白照明が点き続けてたのが、「風を切り走る列車の窓から」かその後の間奏から、たは→なか側に水平に回転?する照明に切り替わる。
(つまり白ムービング→消灯→白ムービング→消灯、を繰り返すような形)
これ、車窓から過ぎていく雪景色みたい。
映像使わずにこんなふうに表現できちゃうんだ、すごい!!

そんな間奏が終わって大サビに入ったらまた点灯し続ける照明に戻るんだけど、
今度は暖色がかった白。

君を失ったモノクロの心がぬくもりを取り戻した・あたたかな思い出として思い出せるようになった、って感じがしてすごくよかったヽ(;▽;)ノ





■MC4

さっきまでの連発がうそのようにまたしてもMC!
この新曲挟んで前後でMCする感じもFCライブっぽい〜〜(FCライブの基準がFCツアーの人)


さく「見ました?映画(3回目)

僕も見に行きました、劇場に。泣きに(笑)
自分の曲を聴いて泣けるのか確認するために(笑)(会場笑)
泣けました(笑)(会場笑笑)

まだ見てない人は、なにかしらの方法で見てください(笑)
(なんか含みのある言い方でおもろい)(ネトフリとかですか?笑)

青春18×2、計算できますか?
(\36ー!/)

36ね、じゃあ×3は?
(ちらほら\54ー!/の声)

え?(笑)(聞き取れなかったっぽい、さらに\54ー!/の声)
そう54なんですよ!(喜)

僕らの年齢54!偶然!(会場拍手!!!!)(おおーーーーすごい!!)
青春3回分ってこと!!(笑顔!!)
(ここでモニターにたは映ってにこにこしてた気がする)


いやこれ2日前くらいに気づいて(笑)
ふと『これ×3だとどうなるんだ?』って思って、暗算できないので(笑)(ぽちぽちするジェスチャー)
電卓で出しました(笑)

54じゃーん!!偶然!!(会場わーー!)
すごいじゃん!(ガッツポーズ)(会場わーーー!!)


今日はFather&Mother(ファザーアンドマザー)スペシャルライブということで、ファザマザのみなさん、全国から駆けつけてくれてありがとうございます!(会場拍手)」


開演前アナウンスが「ファーザーアンドマーザー」って言ってたから勝手にここで発音に安心(笑)
あとここで5階のどこかから「中国からきましたー!」って言ってる方がいて客席がざわめきました。
これ急に開催決まって急に当落発表されたやつなのに!!すごい!!


さく「北海道から沖縄まで……(会場おお……!みたいな感じ)
月曜日なのに……有給も使って(笑)

で、今回1人か2人までの申し込みでしょ、(と言いながらさくらいさん腕組む)
1人の人は基本1人で、友だちとの人は友だちとで……だからまぁ開場中が静かなこと(笑)
モニターで見てましたから、みなさんの後ろ姿(笑)(!?!!)」


再びざわめき(笑)
え!?!!見れんの!?!!!見てたの?!!?!
でもわかる、めちゃくちゃ静かだったよねぇ!!!!!!


さく「でもここまできたら友だちみたいなもんでしょ!(笑)(会場笑)

次の曲、ファザマザのみんなの声を聴かせてほしいと思ってます。
最近は、誰かを叩いたりする声も溢れる世の中だけど……
そうじゃなくて、
お互いを讃えるような、おっきくて、優しくて、強い声を、聴かせてください!」


この「おっきくて優しくて強い声」って言う声がすごく晴れやかで「信じてる!」って感じの声で、それだけでぐっときてしまったヽ(;▽;)ノ





■14.The song of praise

再びホールの流れに戻るように披露されたのはこの曲。

もう最初っからファザマザのみんなの声と手拍子がおっきくてあったかくて泣いてしまった。
メンバーも嬉しそうヽ(;▽;)ノ

ホールではアンコール2曲目だったから本編に繰り上がったような形なんだけど、ホール本編終盤がコールアンドレスポンス曲ゾーンだったこともあって、単なる繰り上がりっていうよりはそのゾーンの曲とチェンジしたような趣きもある。


さくらいさんはホールと同じシングルカッタウェイの茶アコギ。
たはらさんは黒いエレキ。よく見えなかったけどNash黒かなぁ。
なかけはオレンジくん。


この曲、前回も今回も大がかりな演出はないんだけど、なんか全部にくらってしまう。
朗らかなようでいて実はそれだけじゃない歌詞とか、演奏の優しさとか、夕焼けみたいな穏やかな照明とか、みんなで一緒になって声を出してる感じとか。

全部が心に積もって、途中から涙で本当に全部がぼやけたままになって、逆に笑っちゃったよ。


間奏ではさくらいさんが\オーオ、オーオ/を完全にこっちに任せてくれて、ご本人様はCDどおりじゃないフレーズを自由に歌ってた。
気持ちよさそうで嬉しい!

じぇんちゃんもカモーン!とか煽ってくれて、さらに舞い上がる。声出しすぎる。
その結果見事に翌日喉ガサガサになりました。
いいんだ!これで!!笑


たぶんこの曲の歌い終わりだったと思うけど、さくらいさんが歌っているバックでじぇんちゃんが両手を広げてた。
ただでさえ包容力の権化みたいなこの曲(???)(ド主観)でまたさらに包容力を……ヽ(;▽;)ノ

これ正面から見た画の記憶が残ってるからこの曲モニター使ってたってことなのかな……(変な思い出し方)


これまたこの曲か自信ないんだけど、最後はたは&さくが向かい合ってアイコンタクトで終わった、はず!





■MC5

さく「最近久しぶりに聴いて、すごく大好きになった曲をやります(笑顔!)」


!?!!?!!!?!

え、なんだ!?!!どの曲?!!
えーーーーーと……(考えてみた)(でもぱっと出てこない)
どの曲!?!!?!!(この間1秒)


さく「End of the day!」




えっ


え"!?!!?!!!!!!?!





じぇ「ワントゥースリーフォー!」






■15.End of the day



♪テレレテーンテンテンテーン


どええええええええええええええ!?!!!?!!!!?!!

えんど!!!!おぶざ!!!!でい!??!?!???!!!


え!?!!まじで!?!!?!えんどおぶざでい!?!!?!!!
ほんとに!?!うそ!?!!!!?!


♪テーンテンテンテーン  テレレレー


「♪目指したものが、」



ええええええええええええんどおぶざいでいだ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!


ほんとのほんとにEnd of the day!!!!
11年ぶりの!!ブラオレぶりの!!End of the day!!

ちなみに自分はびっくりしすぎて乗り遅れちゃったんだけど、実は曲始まりのじぇんちゃんのカウント時、会場からめちゃくちゃ揃ったパンパンパンパン(手拍子)が発生してました。
ねぇ11年ぶりとかうそじゃ〜〜んみんな大好きじゃ〜〜ん!!
愛しいヽ(;▽;)ノ


11年ぶりとは言ったけれど、実は個人的には去年のapでやるかもと思った曲でもありました。

去年のap、初日に祈り、2日目にpiecesやったでしょ。
だから2日目の夜に、3日目End of the dayくるかも、あの曲も社会と暮らしと音楽とだし!とか思ったりもしてたのでした。
3日目は急遽セトリ変えたって話だったし、もしかして元は入ってたんじゃ……?どうかなぁ。

なんにせよ、こうして祈りトリプルA面シングルの3曲が久しぶりに披露されたこと、本当に嬉しい……。
しつこく書いちゃうけど、ティーンエイジャーのときのリアタイ曲は思い入れがひとしおで……もう同級生みたいなもんで……
それなのにベストアルバム発売のタイミングでもまったく披露されなかったのがかなりの衝撃だったから……

だから披露されただけでこれでもかって感慨深いのに。
「大好きになった」なんて言葉とともに聴けるなんて。

最近っていつ?もしかして去年のapのタイミング?(最近とは)
前はどう思ってた?


わかんないけどもうなんでもいい!

わかる、いいよねEnd of the day!!
私も12年くらい前からいいなぁって思ってた!!!!!!!

(笑)



と、導入がだいぶ長くなりましたが、レポをば。
ブラオレ披露時はアコギ弾き語りからだったのに対して、今回は原曲通りのスタート。
うお〜〜〜さにやんがブラオレの曲を弾いてる……!!(すぐ脱線)


さくらいさんは前曲から続いての茶アコギか青リンゴアコギ、
たはらさんは青テレ、
なかけはたぶんオレンジくん?という感じ。

具体的に表現できず申し訳ないけど、この曲、ひとりひとりの楽器の音がすごくよく聴こえると思った。めっちゃバンド!

ハープは同期。
2番サビ前のハープがあんまり聞き覚えないフレーズ吹いてる気がして新録?って思ったんだけど誰も言ってなくて自信ない……!
原曲より音量が大きくて違うふうに感じたのかな……答え合わせやいかに……。

照明は黄色メイン。
ちょっと意外だったんだけど、後からブラオレ見返したらブラオレも黄色でした。
なぜか黄色どころか水色っぽいイメージ持ってたんだけどなんでだろ、当時の衣装?(笑)


\えーんどーぶざでーぇ!/とか\オーノー!オーイェース!/とかは客席の腕(声)の見せどころなわけだけど、もーーーみんなの声でっっかい!!
サビもこれでもかと手拍子!!
それを受けるさくらいさんももーーーーめっっちゃくちゃ嬉しそう!!!!
あーーーーこっちも嬉しいよ!!
後ろからで見えないけど絶対みんなもいい顔してるでしょ、だってみんな背中が楽しそうだもん!!


そんなキャッチボールを何度も繰り返しながら曲は進み、どんどん会場のボルテージが上がっていく。

もうなんかすごかった。

「どこまでもいける!なんも心配ない!」

この歌のキラッキラな音、歌詞、弾むさくらいさんの声、みんなの声、この空間全部がそう言ってるみたいで。

楽しすぎて、ほんとにこのままどこまでも行けるんじゃ!?って気持ちになって、あまりの楽しさで泣けてきて。

すごい時間だった。
みんなが無敵キラキラ状態になっちゃうようなそんな時間。


なに言ってるのよさくらいさん、あなたこんなに素敵な歌を書いてたのよ
知らなかった?
私たち知ってたよ!!

曲が始まった直後はそれくらい言えそうな気持ちだったけど、私も全然知らなかったかもしれない。
End of the day、記憶の中よりももっともっとすごかった。





興奮さめやらぬまま見守っていると、さくらいさんがひとりでアコギをジャカジャカ鳴らし始める。
何の曲かはわからない。

歌が始まって気づいたのか、元のイントロが始まって気づいたのか、記憶は定かじゃないけれど。
何の曲かわかった瞬間息をのんだ。





■16.未完

「miss you」を引っ提げたセトリでこの曲を聴けるなんて思いもよらなかった。
2016年の夏イベント(GBGB)以来、8年ぶりの未完。

さくらいさんは前述のとおりアコギ。
前曲と同じ茶アコギだったか青リンゴアコギだったかはちょっと記憶が曖昧。
今までずっとブルフラで披露してきたこの曲、アコギは初めてじゃないかな。
さらに曖昧だけどたはらさんはレスポール?なかけはオレンジくん?

初っ端の「骨になっちまう」のあと、ドラムのシャンシャンシャンシャン!が入ってきて嬉しくなる。
未完ツアーから加わったこのアレンジ!!懐かしい!!これが大好きだった!!


自分にとっては、今日披露された曲の中で間違いなくいちばん多くの回数、ライブで聴いてきた曲。
思い出がありすぎる曲。

そしてそんな未完がEnd of the dayと並んでいるっていうのが、とてつもなく感慨深い。

なんとなく、ブラオレツアーのあった2013年とFCツアーのあった2014年って、たった1年しか空いていないのに断絶しているような感覚があって。

ブラオレツアーが終わって、サマソニがあって、ウカスカの活動が始まり、「放たれる」の配信はあったけれどほぼ1年ミスチルとしての活動は音沙汰がなくて……。
ようやく1年後動き始めたと思ったら突然の新曲発表FCツアー開始、しかもサポートがたけぴじゃなくてさにやん。

どういうことだ??  もしかして????

11月にリリースされた足音のクレジットにはたけぴの名前がなくて、2月に公開されたFCツアーのLIVE FILMのエンドロールは「Produced by Mr.Children」になっていて、そこでセルフプロデュースの開始をはっきり認識した。

つい2012年には「Mr.Childrenの音楽を聴いたときに僕らの顔が思い浮かぶんじゃなくて自分の音楽として聴いてほしい」と言っていた人が、
「聴いてほしい、聴こえてほしい、これが僕らの新しい足音」「何かにトライして失敗して、発展途中のバンドでありたいなと、それこそMr.Childrenの名前の通り」「“未完成”の未完です」
なんて言葉とともにバンドを前面に出した活動を始めた。

たった1年の空白を境にすべてが変わった。

結果的にデビューから続いたこばやしたけしプロデュースの終着点となったブラオレの曲たちは、セルフプロデュース開始以降はほとんど奏でられることがなかった。
End of the dayの項で言ったように、ブラオレツアーが最後の曲ばかり。

それが、こうして並んで奏でられる日が来るなんて。

(;;)


しかもただ並んでるだけじゃなくてさ、並ぶことで曲の類似性というか、どちらの曲も「もっともっとどこまでも行けるはず」って意志を持った曲であることが可視化されるというか。

近いはずなのにいちばん遠いと思っていた時期の曲たちが、こんな風に呼応し合う形で披露される日が来るなんて思わなかったよ。
もうなんだこれ、もーーーーーー(;;)(;;)

 
そんな感慨深さと曲そのものに煽られる興奮のままに1番2番を駆け抜けて、間奏へ。
間奏は元の長さを2回?繰り返して、おや?と思っていたら演奏がトーンダウンして、さくらいさんが語り始める。
つまりサンギビ沖縄や半エン終わりなき旅方式の曲中MC。
まさか未完でこれが発動するとは。



「ファザマザ、楽しんでますか(会場拍手)

2年前、僕らは半世紀へのエントランスという、デビュー30周年のライブをやりました。
半世紀、つまり50周年に向けて、僕らはもう動き出しています。
本当に50周年まで辿り着けるのかわからないけど……途中で力尽きてしまうかもしれないけど、
でも今は前だけを向いて、楽しみながら進んでます。(笑顔)

こうしていつもライブで音を鳴らしていると、自分の背中に大きな羽が生えて、どこまでも飛んで行けるような気がしてきます。

みなさんにとっても、今日のこの時間がそうであってくれたらいい。
明日も続いてたらもっといい。
1週間後まで続いてたらもっともっといい。
1年後まで続いてたらもっともっともっといい。

それが僕らの生きがいで、原動力です。

いつか、音楽の魔法が解けて。
みなさんが背中の、心の羽を忘れそうになったら、
ここに、この場所に、遊びに来てください。待ってます。」



語り終わったさくらいさんは、そのままオク下げで歌い始める。
演奏はさくらいさんのアコギだけで、語気も語尾も下げて。

「いっそ飛べない鳥の羽なんかもがれちまえばいい」
「そうほざいてみたって試練は手を緩めちゃくれない」


そこから一気に1オクターブ上がった原キーに戻って、バンド演奏とともにシャウトする。


「だからもうユニフォームを脱いで脱いで、」
「自由 自由 自由!!!!」

「自由自由自由」、3回繰り返した。
最後の3回目の自由自由自由の叫び、音が上がっていったか伸びがすごかったか……どうなってたか覚えてないんだけど、気迫に圧倒されたのを覚えてる。


もう途中から泣きすぎておかしくなりそうだった。
ラスサビの歌詞全部がこれまでのこと、今この場で起こっていること、これからに向かう彼らそのまんますぎて。
いろんなことを思い出して、いろんなことを思って。


あの頃が嘘みたいな、たどり着けないんじゃないかって不安になる隙もないくらいの歌声でなぞられる歌詞が「時に下りまた昇る」で。
「また昇る」が嬉しくて、「繰り返しながら」も「いつか辿り着く」も全部嬉しくて。
「胸の中の約束の場所」が、MCの言葉と繋がって。


「さぁ行こう常識という壁を越え」
「描くイメージは果てなく伸びる放物線」

「未来へ続く扉  相変わらず僕はノックし続ける」


ほんとに全部そのまんま。
「相変わらず僕ら」、10年経ってさらに本物になっちゃった。


あの頃自分が映画館で、ライブ会場で聴いていた未完は、まさに今から新しい挑戦を始めるMr.Childrenそのものの歌だった。

これからMr.Childrenはどうなっていくんだろう、この挑戦の先で何を見せてくれるんだろう?
なにがどうなったら“成功”かなんてわからないけれど、でもこの挑戦が彼らにとっての“成功”に終わってほしい、どうか進む先が明るくあってほしい、いやそうなるはずだ、なんて考えてた。
そうだった、思い出した。


あれからおよそ10年。

今私たち、あの頃想像してた「未来」にいるんだ。

あの頃ノックしてた扉の先に、こんな未来があるなんて想像できた?

あの頃だって全身全霊で挑んでいた彼らが未来でもっと頼もしく力強くなっているなんて、
10年経った今、さらに新たな目標を掲げて進んでいるなんて、予想できた?


変わっていくMr.Childrenは相変わらずかっこよくて、そんな彼らがこっちだって相変わらず好きで。
そんな「相変わらず」を繰り返しながら半世紀まで歩んでいけたら、もうどんなに幸せだろう。

そんなことを考えながら聴いてたら、ぐちゃぐちゃに泣きながら笑ってた。


何度も聴いてきたはずの未完だけど、この日はとびきり忘れられない。
FCライブという10年前にこれでもかと思いを馳せずにいられない日に聴けた、過去と現在が交錯して未来を指し示してくれるような、絶対に忘れたくない未完だった。



と、そんなわけでほぼ歌声と感情に意識を持っていかれてた未完だけど、ラスサビあたりで原曲にないブラスが鳴ってたのは覚えてる。
明らかに新録だと思うんだけど、リハ音源とかなのかな……それならやっぱりアリーナ本編にはたくおさんアリーナ帯同しそう……。
いや、普通に考えてWe have~とかアートとかあるから帯同しないわけがないか……。



曲が終わると暗転。
勝手に脳内ではリフレクツアーの未完(今回と同じくライブ終盤で披露)でおなじみだった「どうもありがとうMr.Childrenでした」の言葉が流れたけれど、今回は曲終わりの言葉はなし。
そのまま明転することなく暗い中、彼らは去っていった。





■アンコールMC

さく&さにだけ出てきたホールとは違い、今回は全員登場。
鳴り止まない拍手に会場を見回すメンバー。嬉しそう!!

この日はじぇんちゃんとさにやん以外お着替えなかったと思うんだけど、初日のアンコールではさくらいさんがツアTになってたそうな。
なんでたった2日間のライブで変えてくるん!?!!?!wwwwww



さく「メンバー紹介させてください!
キーボード、ボーカル、コーラス、SUNNY!」

さにやんTシャツになってる!
グッズの木の柄のTシャツ(miss you Tシャツ グレーブラックってやつ)っぽく見える!


さく「ドラムス、すずきひでや!ジェン!」


じぇんちゃんも胸元にツーポイントくらい入ったTシャツにチェンジ。
3文くらい喋るんだけど見事にオフマイクでなにもわからん(笑)


さく「ベース、なかがわけーすけ!」

さく「ギターたはらけんいち!」

と続いたかと思うとさっとたはらさんがマイクに近づいて

たは「そしてボーカル、さくらいかずとし」

こっちが歓声差し込む隙がない!!笑


たぶんここだったと思うんだけど、さくらいさん、照れたように肩上げ下げ、後ろのじぇんも真似して肩上げ下げ
なにこれかわいい!!!!!!!!!!

ちょっと間があってから、


さく「次の曲で、最後の曲です。
(\えーー!/)
ありがとう(笑)

今日のことを見逃さないように、見落とさないように持って帰ってもらえるよう(もらうために?)、この曲をお届けします」





■En.1 Sign

この言葉から始まるのはこの曲一択!
なんだけど、始まった瞬間は「Signだ〜〜!!」という感想より先に「in the pocketはやらないんだ!?」という衝撃が勝ってしまった……(笑)

in the pocket、やらないんだ!?!!?
でも実際のとこ、今のところのこのセトリにin the pocket入ってるの想像できないんだよなぁ……
ツアー本編でもやらないと言われても違和感はない、けど、最新曲だし……!!
どうなるんだ……!?


Signに意識を戻しまして!
アレンジや歌い方はスタンダード、派手な照明演出もなくずっとステージは明るい感じ。

これもまた何度も聴いてきた曲のはずなんだけど、なにげにこんなに終盤で聴くのって初めてかもしれない。
アンコールの最後ということでいうとI♡Uぶりになる?
自分の参加歴からしてSign=中盤ってイメージがついていたから、なんだか不思議な気分。

ケモノミチと記憶の旅人の間に断層を感じたように、この「1曲だけのアンコール」としてのSignも、それまでのセトリからぽかりと浮いているような感覚がある。
でも、曲前のMCや、「残された時間」「大切にしなきゃ」の歌詞を語りかけるように愛おしげに歌う姿を見ていると、今本当にそう思いながら歌ってくれてるのが伝わってきて……自然と今日のここまでの曲たち、見た景色、感情が走馬灯のように頭を流れて……
だからこれもまた、この日の私には「miss youツアーのセトリの1曲」というより「FCライブの〆の1曲」のように聴こえたのでした。

このSign、ツアー本編でもやるのかなぁ。
プレライブだけ、FCライブだけと言われてもなんとなく納得しちゃう。
ここにどんな曲が加わって、どんな文脈になって、どんな聴こえ方になるんだろう。


……と、ここまではライブ中に思っていたこと。
ここからはライブから随分経って追加公演が目前に迫った頃に思ったこと。

追加公演に参加できることになって、ようやくプレライブのことを落ち着いて思い返せるようになって、プレイリストを聴き返したある日突然に思ったんです。


いや、Signが生まれた経緯もだいぶmissyouじゃね??


Signは、シフクノオトのアルバムレコーディングが終わって打ち上げをした翌日に生まれた曲。

二日酔いが醒めないまま対談の仕事に向かう車でメロディが流れ始めたかと思ったら対談中も止まらず対談どころじゃなかった……というツッコミどころ満載なエピソードが好きなんだけど(そしてその対談がどの対談なのかもめちゃくちゃ気になるんだけど)(大丈夫だったのかそれは)、それはさておき。

そんなエピソードを語るさくらいさんから出た「シフクノオトを総括するような歌」「シフクノオトを作りながら感じていたことを閉じ込めた曲」という言葉が印象的で、大好きで。

言わずもがな、シフクノオトはさくらいさんの病気(やじぇんの抵抗)もあって活動が途切れたあと、紆余曲折を経て生まれたアルバム。
アルバムのインタビューでも、何度も4人で音を奏でられる喜びを噛み締めたことが語られていた。(ここまでのエピソードは当時のラジオ(ミュージックスクエア)、JAPAN、CDでーた、WHAT'S IN?あたりをチェケラ)


「届いてくれるといいな 君の分かんないところで僕も今奏でてるよ」
「ありふれた時間が愛しく思えたら それは“愛の仕業”と小さく笑った」


そうだった。
この歌も再会、再開の喜びの中から生まれてきた歌だった。
しかも彼ら自身の!

そんな歌を「miss you」の文脈で贈ってくれるなんて、バンドへのmissyouを噛み締め愛おしんだ歌をこちら(客席)に向けてくれるなんて、
もう、とんでもなくないか?
私たちとんでもないものもらってたんじゃないか?
って、ライブ後3ヶ月くらい経ってから思いました……(笑)(遅)


とはいえ、生まれた経緯=その歌の絶対的な本質と言いたいわけではまったくなくて。
このエピソードから生まれた曲だからSignはもともとバンドのための曲!この解釈だけ!って思ってほしくはない!人の解釈を狭めたくはない!
ので、そこはご理解いただきたく!

むしろ私としてはずっとSignの印象は逆だったかもしれない。
周年ライブで聴くことが多かったこともあるかな、なんか「あの大ヒット曲『Sign』!」みたいな、「みんなが好きな歌!みんなが知ってる歌!」みたいな印象を持ち続けてきた気がする。
そしてもちろん、彼らもポップザウルス的にその期待や思い入れに応えるという一面もあってセトリに入れていたこともあるんじゃないかなとは思う。

だけどSignってそれだけじゃなかったよな、この曲だって一個の「Mr.Childrenの歌」だったよな、
っていうことを今回思い出させられた気がする。



何度も聴いてきた歌のはず、だけどまだまだ見え方が変わったり増えたりする。
なんならライブが終わったあとにも!

これがあるからライブが大好き。
ライブで新しいMr.Childrenに、曲の新しい一面に出会うのが大好き。
何ひとつ見落とさない、なんてとてつもなく難しいけれど、ひとつでも多く受けとったり見出したりできたらいいなぁって改めて思う。



曲のラストはじぇん&さくらいさんのアイコンタクトで〆!
見落とさなかった!!笑





■最後の挨拶

曲が終わってさくらいさん、口パクでどうもありがとう!
続いての「キーボード、SUNNY!」で立ち上がったさにやんがそのまま次のじぇんを指したら、なぜかじぇんがその手を取って2人で手繋いで前に出てくる(笑)
なかよし(笑)

「ドラムス、すずきひでや!じぇん!」(じぇん手離してお手振り)

じぇん、さくらいさんの後ろを小走りで通って前へ。
さくらいさんが手でちょっかい出したように見えたけど気のせい?(笑)

「ベース、なかがわけーすけ!
ギターたはらけんいち!
ボーカルさくらいかずとしでした!」


たはさにさくじぇなかの順で並んでお辞儀、ちょっとレアな並び!

さにやんが退場してメンバー4人で上手~下手お手振り。
退場曲は記憶の旅人。
なんかこの曲が退場曲なの、おもしろくない?? 退場曲ぽくなさすぎる(笑)

ちょうど上手→下手側に戻るところで歌い始めのとこだったのでじぇんがふざけてマイクスタンドで歌うふり!
さくらいさん振り返ってこら!(笑)だかいいぞいいぞー!みたいな感じで笑っててほっこり!


そんなさくらいさんからの最後の言葉。

「ありがとうファザマザ!
月曜日なのに全国から駆けつけてくれて!
これからもよろしくね!

ばいばい!気をつけて帰ってください!
またどこかで会いましょう!ばいばい!」


つい今まで笑顔で拍手できていたのに、突然涙が込み上げて止まらなくなってしまった。


「ありがとうファザマザ!」だって。
「ファザマザ」だって。

「これからもよろしくね」だって。


今日ここまででも何度か聞いたはずなのにな。
突然LIVE FILMがフラッシュバックして、うわ、「ありがとうファザマザ!」じゃんって思って。

あぁ私、今日初めて「ファザマザ」って言ってもらえたんだ、やっとFCライブに参加できたんだ、って実感が湧いてきて。
初めてのFCライブがこれか、ほんと最高だった、終わっちゃうんだ、って思って。

感情がぐちゃぐちゃになって、ライブが終わったあとも全然泣きやめなかった。
泣きながら帰りたくない〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!;;;;って言ってた(笑)

そんでこの日の自分にはそんな気持ちに付き合って分かちあってくれる人がいてくれたのもさらに幸せだった。
これもMr.Childrenがくれた大切なものヽ(;▽;)ノ


結局10年持ち続けてしまった憧れは全く薄れなくて、それがやっと叶って、しかも形だけ叶ったとかじゃなくて、今の彼らの今のライブにこれでもかって魅せられて。
そんなんさいこーじゃん!!
本当に最高の夜だった!!

今日この場所で「ファザマザ」のひとりになれたこと、このライブに参加させてもらえたこと、本当に幸せでした!!
本当にありがとう!!!!





■あとがき的な

そんなわけで初めて参加させていただいたプレライブ。
追加公演にも参加させていただけた今の自分にとっても、特別で大切なライブです。

初めてのFCライブとして感慨深かったことはもう↑で散々言ってるので割愛して(笑)
それ以外で思ったところを。

プレライブ、これまで参加した友人知人の言葉からアリーナツアーと比べてシンプルなものになるだろうとは思ってたけれど、まさかホールツアーよりもシンプルだとは思ってなくてびっくりした。
これはプレが想定よりシンプルだったっていうより、ミスチルのホールツアーがホールツアーにしては演出作り込みまくりってところが影響してる(笑)(ホールなのに可動式ステージ使ってたもんなぁ……)


そんな「シンプル」に展開されたライブはどうだったかというと、ほんっっとうに楽しかった!

彼らの歌い奏でる音・姿と照明のみによって届けられる曲たちは、ほとんど「曲そのもの」といった趣き。
私はUNITEで照明とご本人様の演奏する姿と音だけで披露されたDancing Shoesが未だにめちゃくちゃ好きで、さわやかのハンバーグはオニオンソースより塩と胡椒で食べる方が好きなタイプの人間なんだけど、そんな人間にとっちゃもうご褒美!!ボーナスタイム!!
構成する要素が少ないからこそ、仕草や音、照明などをいつもよりひとつひとつ丁寧に味わわせてもらえた気がする。


セトリはホールツアーと同じくアルバムゾーンを設けつつ、前後の既存曲ゾーンはほぼ全とっかえ。
でも、割と同意異曲(造語)的な組み方な気がする。

アルバムゾーン前の「靴ひも」、「つよがり」はまさに“missyou”(君に会いたい)な曲。
ホールツアーで「常套句」を聴いた時点でも「うわーーーー常套句めっちゃmissyouじゃん!!なんで気づかなかったんだ!!」って思ってたけど、まだあったわ!!
しかも「靴ひも」とかちゃんと“missyou”なのにアリーナっぽいし!!(「つよがり」はどっちもいけるイメージ、虹でもやってたし)
あるメッセージを伝えようとしたときに規模に合わせた曲のチョイスができるの、強い。
これが30年超の積み重ねってやつですよ。(誰?)


「ケモノミチ」でアルバムゾーンが終了してからの「The song of praise」と「End of the day」は、ホールツアーで同ポジションだった「声」「Your Song」を彷彿とさせられる。
どちらもステージと客席で“声”を交換し合う曲たち。
この「声もなく叫ぶよ」(ケモノミチ)→“声”を出す、という流れ、ホールとアリーナのどちらでもすごく大事にされている気がする。


「アンダーシャツ」はホールの「口がすべって」と戦争、紛争というキーワードで繋がるんじゃないかな、と言いつつ、別の役割もありそうな気もしている……。

ホールの感想文で言ったけど、私は「miss you」を引っ提げたツアーは絶対に「I MISS YOU」から始まってほしい!始まるはずだ!と思ってたんですね。
(ホールでは外れたけど!そしてアリーナもこのままかわからんけど!笑)
で、「I MISS YOU」から始まるなら、セトリの方向性としてはネガから始まってポジに向かう形になるかなと思ってた。
近しいセトリだと重力と呼吸みたいな……「SINGLES」→「Monster」→「himawari」と傷心と混沌を重ねるところからセトリが始まるみたいな。

だから、「I MISS YOU」→「アンダーシャツ」はかなりわかる!!って思った。
し、あともう1曲くらい前後どっちかにこの傾向の曲が来そうな気がする……。
それこそ「アンダーシャツ」のイントロ流れてきたときになんでか勘違いした「ラヴ コネクション」とかどうですか?
え?聴きたいだけだろって?是非もございません!!笑


そんなふうにホールとアリーナ(仮)の共通点も多々見出しつつ、ひとつ明確に違ったと思うのが、Mr.Childrenとしてのステートメントの有無。
つまり、アリーナにおける「未完」という曲の存在。

ホールのセットリストはかなりお手紙的というか……バンド単位で何かの主張を強く投げかけるというよりは、お客さんと個対個で分かち合おう、寄り添おうとするものだった気がしてる。
曲やMCの端々から伝えられる「会いたかった!」のメッセージ、
本編が「おはよう」・アンコールが「祈り」で終わる日常に寄り添うようなセトリ、
Mr.Childrenとしての決意表明を背負って世の中に送り出された「優しい歌」という楽曲が、生まれたときの悩みのエピソードとともに弾き語り・パーソナルなものとして披露されたこと、
「ホールツアー」というお客さんの地元にお届けしに行くようなツアーのスタイル、など……。
これらは「miss you」というアルバムの性質そのものでもあると思う。
つまり、ホールは「まずはmiss youというアルバムを伝える」ことに主眼を置いたライブだったんじゃないか。

もちろんプレのセトリでもその性質は引き続き見受けられるし、0か100かとは思ってない。
けれどこの日披露された「未完」は、絶対それだけではなかったと思う。

「さぁ行こう常識という壁を越え」、
「未来へ続く扉 相変わらず僕らノックし続ける」。

確実に、半世紀に向かうMr.Childrenとしての決意表明の歌でもあったと思う。
「miss you」のその先へ。

それを、「End of the day」→「未完」というセルフプロデュースに乗り出した時系列に沿って披露したっていうのもまた意義深く感じてしまう。
時系列と相似形になることで、「決意表明としての『未完』」が強化されるような。


また、【アルバムの流れをセトリ内にがっつり再現しつつ、現在のMr.Childrenの決意表明に繋げていく】っていう展開には、POPSAURUS2001を彷彿とさせられもした。

そういえば、ホールの「優しい歌」前で語られた「どんな曲を作ればいいのかわからなくなった」の悩みって、そのままPOPSAURUS2001の特大パンフで語られていたものだったな、
個人の悩みから生まれた「優しい歌」だけど、その後バンドのPOPSAURUSとしての決意表明を担うようになったんだよな、
パーソナルで日常的、オーガニック気質なホールツアー→バンドイズム前面に決意表明まで至るアリーナツアーへの変遷って、まんま「優しい歌」の辿った道筋みたいだな……


うん…………

………………………………


……だからプレが終わってからの私がいちばん恐れていたのは、
「もしかしてアリーナで決意表明としての・バンドスタイルのあの曲をやるんじゃないか?」
「このまま当たらなかったら、」
「もしこれが人生最後のチャンスだったら、」ということで……


しかもプレが終わったあと事故的にツアー本編と思しきセトリを目撃してしまって……その中にその曲があって……
なんか位置的に明らかに弾き語りじゃないだろって感じで……


……………………


……………………………………………………



そのあたりはまた追加公演でヽ(;▽;)ノ



いろいろと書いたけれど、「それらの曲が足りてないからプレは不完全、不満足」とか言いたいわけじゃまっっったくない!

もちろん客観的に見て、ツアー本編よりも曲数や演出は少ない。
それゆえにチケ代もほぼ半額。

けれど、あの日感じた初めての曲が連発される驚き、再びmiss youの曲たちを聴ける嬉しさ、そして久しぶりに聴けた曲たちへの感激は、間違いなく本物で。

むしろプレだからこそ味わえるそのままの曲たち・そのままのMr.Children、
断片をヒントに「どんなツアーなのか?」を考察し「何が加わるのか?変わるのか?」を想像できる謎解き的楽しさ、
ファザマザとしての客席に示してくれた親愛……

どれもこれも欠けたピースを埋めて余りあるものでした。
逆にチケ代安すぎるわ!!(笑)

ほんとーーーーーに参加させてもらえて幸せだった!!!!
ありがとうございましたヽ(;▽;)ノ


最後におまけでレポ絵的なものですっす










そんなこんなのプレ参加でしたが、ありがたいことに、自分は追加公演でプレでの想像を答え合わせする機会をいただくことができ……。
お次は追加公演感想文をあげられたらなぁと思ってます。

プレでの想像は当たったのか外れたのか?はたまたどう飛び越えられたのか?
プレからどんなところが継承されてどんなところが変わったのか?
記憶の限り残して伝えられたら幸いです。

ではでは!




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FATHER&MOTHER Special Prelive 2024.6.23-24 TOKYO GARDEN THEATER @ 6.24 ①


(さくっと情報だけ欲しい方には申し訳ないくらいにちょーーーーーー長くなってしまったので適宜とばしたりしてくださいね)


アリーナツアーへの落選に落選を重ねたある日、そのイベントは発表された。
2年ぶりとなるファンクラブ限定プレライブ、「FATHER&MOTHER Special Prelive 2024.6.23-24 TOKYO GARDEN THEATER」。

本当にありがたいことに、今回初めて参加させていただくことができました。

喜びもあれば驚きもあり、涙もあり笑いもあり!
プレライブってこんな感じなんだ、FCイベントってこんな感じなんだ!と実感させられつつ、これはプレ限定なのかな?ツアー本編はこうなるのかな?と妄想も膨らむ、そんなライブでした。

私はその後追加公演に参加させていただくことができたのですが(本当に本当にありがたい……)、今回は敢えて!追加公演やツアー本編の内容をまったく知らなかったあのときの感想をそのまま残してみました。
ツアーが終わった後から考えると的外れな妄想や想像力の限界(ミスチルの発想が斜め上すぎとも言う……)も多々あるんですが、笑ってもらえたら嬉しいです(笑)


そしてなにより、あの日参加できたいちファザマザ会員として、あの日のライブを通して彼らがくれたもの、あの日彼らがどれだけ幸せにしてくれたかを、少しでも残すことができれば幸いです。







【FATHER&MOTHER Special Prelive 2024.6.23-24 TOKYO GARDEN THEATER @ 6.24】






てなわけで、人生初のプレライブ&FCイベント参加!!
はぁーーー!!

自分のファザマザ人生(←初めて使った日本語)は2010年から始まってるんですが、Split the Difference(2010年 東京グローブ座)はFC入会が間に合わず……

その後のFCツアー(2014年Zepp)~エンエン(2022年東京ガーデンシアター)も一度も当たらずにきたため、今回は本当にびっくり……。
でもSNSを見た感じだと当選者の大半はその時点でのアリーナツアー落選者だったっぽい?
とにかく本当にありがたいことでございます……ヽ(;▽;)ノ



そんなこんなで参加当日となるプレライブ2日目。

ここで着なかったらいつ着る?とFCツアーのタオルとTシャツを着用。
やっとFCライブに連れて行けて嬉しいよ……。


しっかり本人確認して、エスカレーターを上へ上へ上がって、5階へ。
高さはあるけれど、サイドに近い席だから思った以上にステージが近くてこれまたびっくり。
これなら肉眼でも見えそう。

まだ暗くて見えにくいけれど、ステージの上にはホールで設置されていた木のセットやライティングはなし。
ドラムセットのカラーはホールツアーと一緒みたい。(あの黒と白とグレーのやつ)
ステージの左右にはモニターあり。


場内には、近年のツアー同様にメンバー選曲であろう洋楽が流れてる。
流れてる……んだけど、やたら響き渡ってるというか……お客さん静かすぎない??!
ミスチルのライブでこんなに開演前静かなの初めてかも、かなり新鮮。
今回は同行者までFC会員の必要があるから、単番の人が多い気がする。
私の周りのお客さん、本読んだりスマホゲームしたりしてたくらい……。

ほんとは自分もそんなふうに単番で申し込んだうちのひとりだったんだけど、今回とんでもない奇跡が起こりまして……

なんと偶然、前の席がお友達さん!!!!
これすごくない!?!!?!

前日ふざけて「席どこ〜〜??なにかの間違いで隣だったりしないかな〜〜」って言って席番見せ合ったら、まさかの列番号以外全部一緒。
こんなことあるんだ!?!??!!!?!!?!

そんなわけで、今回久しぶりにMr.Childrenのワンマンライブに(前後だけど)誰かと一緒に参加することができたのでした。
嬉しすぎる偶然だよ〜〜やった〜〜ヽ(;▽;)ノ



開演が近づくと、アナウンスが流れ始める。
「ファーザーアンドマーザー、スペシャルプレライブ、ろくてんにーさん、ろくてんにーよん……」

え、なんか読みが(笑)(笑)

私たちファザーアンドマザーだと思ってたんだけど実は正式名ファーザーアンドマーザーだった??笑



いったん洋楽SEが流れ終わったあと、少し大きめの音量で再度流れ始める。
なんとなくこの曲からこのままライブに入りそうな雰囲気もあって、会場はさらに静まりかえる。

自分はその場で曲名がわからなかったのだけど、どうやらサイモン&ガーファンクルの「Bridge Over Troubled Water(明日に架ける橋)」だったそう。
Tomorrow never knowsの仮タイトルが「明日への架け橋」だったことも思い出しつつ、調べてみるとベトナム戦争を受けての反戦の歌だったそうで……。
ライブ中は曲名すらわからなかったけれど、もしかするとそういった意味も込められていたのかな。


2番が終わったところで音量が大きくなるとともに照明が落ちた。


ステージ後方下部から青い照明が放たれる。
青からうす紫、白へ。
ホールでも同じようにステージ後方下部から光が放たれていたけれど、あのときの光はオレンジだった。
この時点でもう対極的。


逆光になったステージ上に、メンバーのシルエットが現れる。
じぇん、なかけ、たはらさん、さにやん……真ん中に立つであろうその人はまだ現れない。



しばらく待った最後の最後、ギターを持ったその人がステージに現れて、ついにライブが始まった。





■1.I MISS YOU

アコギの音から始まったのは、アルバムの1曲目でもあるこの曲。
勝手にホールツアーのときに1曲目は絶対これ!と予想してたんだけど、まさかの選外だったから。
ようやくここで、しかも1曲目として聴けて本当に嬉しい……。
この曲、本当に聴きたかった。アルバムでいちばん好きな曲。

予想通りの1曲目……ではあるものの、照明がかなり意外だった。
これまた勝手に薄暗い中始まるのをイメージしてたんだけど、ホールの1曲目だったBirthdayと同じく、さくらいさんが背後から強い白の照明で照らされて、逆光に包まれる中スタート。
んでこの白照明がちょーーーど角度的に5Fたは側(自席)を直撃してとんでもなく眩しい!!
まじの直撃だったから1番の間残像でほんとになんも見えなかった、思わぬ刺客(笑)
かなりシンプルなスタートだけに、この照明演出がアリーナで踏襲されるのか気になるところ。


ようやく視界が戻ってきた2番で見てみたところ、さくらいさんが鳴らすのは濃い茶色でシングルカッタウェイのアコギ。(←用語忘れてて「アコギ  下が欠けてる」で検索した)
ホールで使っていたものと同じに見えるから、おそらくサンバーストのアコギじゃないかな。
衣装……黒の半袖なのはわかったけど光の残像でまだよく見えんな……。

たはらさんは青テレだったか別ギターだったか記憶が曖昧。
なぜならギターよりもなによりも先に  き  み  ど  り  い  ろ  のお召し物に目を奪われたから。
え!?!!!!?!たはらさんに!?!!?色がある!!!!!!!!!!!!
黄緑!?!!?!黄緑だ!!!!!!!!!!!
これなんだ、カーディガン?ジャンパー??(ジャンパーって今も言う?)
ちょっとこれ肉眼判断無理だ、モニターはやく点いて!!

なかけは白のベース、おそらくジャズベ。
服は黒っぽいんだけど俯き気味に弾くから何を着てるかはわからない……これもモニター頼みになりそう。

じぇんはこの時点では目視無理でした!笑
強烈な白の照明が終わったあとに暗くて奥まった場所は見えない!(笑)


そんなわけで歌い出し以降は基本暗めの照明、モニター利用はなし。
サビではさくらいさんのみにピンスポが当たる。
歌詞に滲む孤独感を視覚化するよう。

ホールで聴いたアルバム曲には大幅にアレンジが加えられるものも多かった中、この曲は演奏・歌ともにほぼ原曲準拠だった印象。
まるで今目の前でCDに真空パックされたものが再現されているような、不思議な気持ちになる。

CDで聴いていたときから楽しみだったのが、「誰に聴いて欲しくてこんな歌歌ってる?  歌ってる」から入る間奏。
歌に応えるように始まる力強いバンド演奏が大好きで、実際にライブで聴けて感無量でした。
あとここ、CD聴いてるときは間奏に入った瞬間照明が明るくなって全員の顔が見えるようになりそう&さくらいさんが動き回りそうって予想してたんだけど、実際にはぼんやり逆光が放たれて全員シルエットになるっていう演出で意外だった。
ピンスポもなくなってサビよりも暗いし、さくらいさんもそこに留まったままの感じ。
でも、この方が「全員でひとつ」「ひとりじゃない」って表現になってるのかも。
そもそも地上から見たら照明の印象も違いそうだし、ここ、アリーナでも見てみたいなぁ……。

間奏最後のエレキのテレンテレン?かラスサビの歌い出し?からは再び歌い出しと同じ強い白の逆光照明。(そしてまたやられる目)
ピアノと歌だけが力強く響き渡る。

そこから再開したバンド演奏とともにラスサビを駆け抜けて、暗転。





予想していた1曲目が終わって、さて次は何なのか!
とかドキドキする中明転。


やってきたのはまさかの1曲。





■2.アンダーシャツ

えっこれラヴコn……!?!!?(←全然違うのになぜか最初勘違いした)
いや違う!!!!wwww

え!?!!もっとありえなくない!!??!!?!!

アンダーシャツ!!!!

アンダーシャツ!!!!!!!!!!!!


誰か予想できた人いる!?!!!?!?無理でしょこれは!!!!
やばい!!!!一生聴けないと思ってた!!!!!!やばい!!!!!

ねぇギターカッティングしてる!!!!
たはらさんがギターカッティングしてる!!!!!!
ねぇ!!!!めっちゃアンダーシャツ!!!!!!

てか待ってさくらいさんエレキ持ってんな!?!!
え!?!!これあのギターソロ聴けるやつ!!!?!
スパファンドーム前の特番で「これまでのライブでいちばんよかったのはDISCOVERYツアーのアンダーシャツのギターソロ」とか答えて「歌じゃないんかいwwwwwwwwwwww」って総ツッコミだった(←好きすぎて一生言う)あのギターソロ聴ける!?!!?!!まじで?!!?!

てか緑ででかいこのギターってもしかしてリフレク未完ツアースタオバのクルーズ!?!!?!
もしそうだったら2015年ぶりで激アツなんだけど!?!!!!!
緑のギターって他なくない!?!!
Firebirdだったらさすがにこの距離でもわかるよね!?!!
新しいギターだったら知らん!わからん!
てか私ライブ前「ホールではエレキ1本しか持たなかったし今回どうなのかな〜」とか言ってたばっかだったんだけど2曲目でもう見れたじゃん!?!!!?!!
なにこれ!!!!!!



↑まじでイントロの間ずっとこれ



いや  これは  冷静になるの  むり



そんな訳でさくらいさんはパッと見スタオバで使ってたクルーズ、
たはらさんは青テレ、
なかけは白ジャズベ続投、だったはず。
青テレだった気がするんだけどレスポールだったかなぁ……たはらさんどっかで1回レスポール使ってたんだけどこれかあれかそれか自信がない〜〜……。


始まってすぐ曲がわかんなかったから、StD同様に追加ドラムから始まってた……気……がするけど確証なし……!!
でも全体的なアレンジは確実にStDじゃなくてDISCOVERYツアー(原曲)準拠!!
ザ・バンドサウンドって感じ!!


ただでさえパニクってるのになんとこの曲でモニターも稼働開始。
嬉しいけど情報量!!多い!!助けて!!!!

モニター稼働のおかげでようやくメンバーの衣装もまともに確認できる。
1曲目で目を疑ったたはらさんはやはりアウター黄緑!!
これなんて言うの、襟とか袖が別素材でキュッとなってて……スタジャンみたいだけどスタジャンよりシンプルな……ブルゾン??(圧倒的ファッション語彙不足)
インナーは紺色の丸首シャツ、ここにも色があって意外!
靴は全体が黒でソールだけ白だったはず。

さくらいさんは黒い半袖シャツを羽織っててインナーはいつも通り白Vネック。
黒い半袖シャツにはペンキを散らしたように赤や黄色の色が入っていて、かなりカラフルな印象。
たはらさんといい、意外と全然miss youカラーじゃないな!?(笑)
中の白Vネックはおそらく半袖なのか、黒いシャツの袖口から白い袖が覗いてる。
靴は全体が黒いんだけど白い柄が入ってるように見えた。
前髪は分け目なしだけど向かって右に(さくらいさんからすると左に)流してて、ちょっとふわっとした感じ。

リズム隊はしっかりmissyouカラー!
じぇんは白っぽい四角いプリントの入った黒いTシャツ、黒リストバンド。
髭ありで、さくらいさんと同じく向かって右に流した分け目なしの前髪。

なかけはこれまたほぼずっと俯いてて影で確認難しかった……。
たぶん黒?紺?のえり付きの長袖シャツ。
私は見えなかったんだけど、今回珍しくズボンがワイドでゆったりしてたそう。なにそれ見たかった〜〜!!


と、ビジュアル確認をしつつももちろん演奏に首ったけ。
もうAメロ、Bメロ、サビ……と展開する度全部悲鳴上げてた、全部かっこよすぎて。
半音くらいキー下げてる気がするんだけど誰も言ってないから不安になる……久々の披露で下げないか……??
いやでもBメロは絶対低いと思うんだよな……(※下がってるなら全部低いです)


しかもこの曲、照明が演奏とリンクしてるのがまた最高なのよ。
基本は丸いスポットライトが複数ステージに散りばめられてるんだけど、演奏の決め(イーンポートワァ〜ィン♪\ダン!/とかサビのサックスとか)に合わせて一瞬でステージ前面に整列したり散らばったりする。
サビがいちばん切り替わり激しくてかっこよくて興奮したんだけど興奮しすぎて記憶しきれてない〜〜悔しい!!
特にサビ途中でそれまで激しく動いてたピンスポが一瞬ゆっくりスイングするとこがあって、それがまじでえっろくていいのよ!!見てほしい!!緩急がめちゃくちゃセクシー!!
照明がセクシーってどゆこと????


「平和でいいな戦争の無い国」を「平和でいいなお花畑な国」に歌詞変更。
今の時勢を反映するような変更に、一瞬水をかけられたようにはっとする。
意外と盛り上げ枠ってだけで選ばれた曲ではないのかも。

ホールの口がすべっての2番を思い出した。
曲調は全く違うけれど、どちらもるんるん気分で曲に気持ちよく乗ってたら突然鋭い言葉に刺される、ってところが似ているかもしれない。

あるいはFCツアー2曲目、リフレクツアー3曲目の旅人。
あの曲もまた久しぶりに披露されたと思ったら「隣人」が「愛人」になるという歌詞変更があったりして。
ライブはじまった直後にかまされる久しぶりの曲、ってあたりも彷彿とさせられたところかも。


さて、曲は進みまして間奏へ。
もう入った瞬間からこの後に控えているはずのギターソロへの期待でおかしくなりそう。

ギターソロ、やるよね?やるよね???
あんなこと(スパファン特番)言ってたくらいだし??

さくらいさんがひ、

ひ!!


弾いたーーーーーー!!!!!!!


うわあああああああきたああああああああああああ!!!!!!!!!!!!


うんわもうめっっっちゃくちゃかっこいい〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!これ〜〜〜〜〜〜〜これ見たかった〜〜〜〜!!!!!!
さすがに文字で表現むり!!ぎゅいんぎゅいん!!(限界)

弾ききった〜〜〜!!って思ったらDISCOVERYと同じで2小節?伸ばすっぽいな???
DISCOVERYと同じで引き続き指弾きに入るかな?とか思ったら突然ガッとアーム掴んでぐいんぐいん音うわんうわんうわん!!!!
ひいーーーーーーーーーーーー!!!!!!

そこから息つく間もなく指弾きーーーーーーーーーー!!!!!!
ひーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

しかも!DISCOVERYは左手での指弾きだったのに対して今回は左手は弦押さえてて右手でネックあたりで指弾き!!!!!!!!!!!!!(※後から調べて知ったけどタッピングというらしい)
ちょっと!!!!なにこのサプライズに次ぐサプライズ!!!!!!!!やばい!!!!やばい!!!!!!!!


ピック→アーム(New!)→右手タッピング(Ver UP!!!!!!!!
こんな三段活用があんの!?!!?!すごい!!!!
まだこんなにすごくなれちゃうの!!!!!!!!!!!!!!
そしてこの一連の流れを逃さずズームアップで映してくれたカメラさん&スイッチャーさん!!!!最高!!!!本当にありがとうございます!!!!!!


原曲同様、間奏とは打って変わって抑え目の演奏と声音でもって歌が再開する。
だんだんと声に熱が戻り。

「いつかは誰もがやがては誰もが
死にゆく自分を愛せるだろう 」

最後を原曲と違って「愛せるだろォーーーーーーーーーー!!!!!」と思いっきり伸ばすのに合わせて、白い照明が上下からぐわーーーーーーーーっっとダイナミックにスイング!!!!

そのままの勢いでなだれ込んだラスサビは当然テンションMAX、さいこーーー!!!!
この曲いつも曲のかっこよさにばっかり意識向いちゃってたけど、歌詞もいいよなぁ!!( 今更)
短い動詞の羅列だけど真理だなって。
よくアンダーシャツってアイテムからこの歌詞が出てくるよなぁ。
こんなかっこいー曲で叫んでる言葉が「アンダーシャツ」なの、冷静になるとちょっとおもしろい(笑)

とか思いつつ「真っ白なアンダーシャツ」のシャウトを聴いて、あ、今回インナーちゃんと真っ白じゃん!とか思ったり。
(※参考:
Superfolkloreの「白いくーつー!!」ではモニターに黒い靴バーーーン!!)

これでアリーナのインナーカラフルとか黒だったらちょっとおもしろい、もしやるんだったら絶対確認したい……(笑)


とか余計なことを考えつつも大盛り上がりのうちにエンド。

この曲から繋ぐならもう1曲盛り上げ曲?それとも?





考えてるうちに、暗転したステージからあの印象的なドラムのフレーズが聴こえてくる。





■3.Everything (It's you)

タタタタン、のドラムに続くギターのギュンで一気に明転。
その瞬間、今まで座ってたお客さんも一気に立ち上がった。
(そう、ちょうど自分のいるブロック、前曲までほとんどのお客さんが座ってた……意外……!)

イベント(ドドドーンやUNITE)では披露していたものの、ワンマンでは2015年のREFLECTIONツアーぶり。
2014年FCツアーの1曲目でもあったこの曲。
10年前に思いを馳せながら過ごした今日、この曲が聴けるなんて。


さくらいさんは足音MVで使ってたK&Tっぽく見える。
ねぇ、3曲目にしてもうエレキギター2本目!ホールの本数もう抜いた!笑
なかけはここでベースチェンジしてオレンジくん。

たはらさんは残念ながらどのギターだったかの記憶なし……なんだけど、その代わり1番Aメロで弾いてない間、ずっと握った右手を胸の高さ辺りまで上げて、歌に合わせて揺らしてたのを覚えてる。
それがまるで一緒に歌っているみたいで……こんな遠くからで表情が見えなくてもその人が歌に心を寄せてるのがわかることってあるんだ、って、すごくぐっときました。


前回聴けたUNITEはコラボということもあって歌声や演奏の違いに意識が向いていたんだけど、今回はなぜだか歌詞ひとつひとつに意識が向いて、響いて、泣けてきてしまう。
前にワンマンで聴いた時はこんなんじゃなかったはずなのに。
あの頃と違って社会人になったから、あの頃よりもさすがに「大人」になったからなのかな。
今はこんなにも刺さってしまう冒頭の歌詞だって、あの頃はあんまりわかってなかったかもしれない。
2番の歌詞は、自分がもう追い越してしまった27歳のさくらいさんのある言葉を思い出してまた切なくなる。

ギターソロは従来通りたは→さくのリレー。
UNITEでは後に続く松本さんのギターを考慮してかたはらさんのギターのフレーズがスペシャルバージョンだったのに対し、今回は原曲準拠に戻ってた。


歌の背中を押すようなあのドラムから、ラスサビへ。
聴き入っていたら、なんとラスサビ途中でさくらいさんが左手を振り上げて会場に歌を振る!

!!!?!!いっつゆーで合唱!?!!
こんなことが!!!!!

しかも

さく「手にしたいもーのが、あーるーと!(腕ブン!)

会場
「!?  してーーーーーーぇ〜〜ええ〜〜〜!!!!
それを僕と思うのなら〜!!もう君の好きなように」

さく
「してーーーーーーぇ〜〜ええ〜〜〜!!!!」


みたいな感じでそこからそこ!?!!?っていう(笑)
ちょっとびっくりしたけど、なんとなく振る前の様子からも感極まって突発的に振ったのかなって感じがして、むしろぐっときてしまう。

その気持ちの延長線上なのかな、演奏が終わったあとは、ステージ際まで出てきてギターを掲げてアピールしてくれてました。
嬉しそうなのが伝わってきてこっちも嬉しい!!





■MC1

さく「Mr.Childrenです!
はじまったぞーー!(みたいな)

一瞬でも一秒でも早くこの日が来てほしくて、そんな気持ちをこめて久しぶりの曲をやります。
靴ひも。」










■4.靴ひも

MC聞きながら
「一瞬?一秒??それって……!?
いやでもギターが青いリンゴで使ってたやつだし序盤だし青いリンゴだよね??」

って思い込んでたら!!靴ひも!!
ブラオレドーム逃して一生羨ましがってた靴ひも!!

そしてなにより!!

今日席が前後のお友だちさんが!!やるんじゃない!?やるよ!!って予想してたのが!!!!

何を隠そう!!!!

靴ひも!!!!!!!!!


こんなことあるの!!???!!!?!!!!wwww


さすがにこれは我慢できなくて前後で手繋いでブンブン振りながら歓喜しちゃったよ〜〜〜〜(人生初体験)ねぇ最高!!!!(笑)
笑顔と「やばい靴ひも!!靴ひも!!靴ひも!!!!」が止まらない!!!!


そんなわけでさくらいさんはホールの青いリンゴで使ってた青アコギ、
なかけはオレンジくん。

ここで初めて柄っぽい照明が登場。細長い長方形が組み合わさった照明がメンバーの足元をくるくる。
なんとなくこの歌の駆け出すようなイメージそのままって感じ。
ステージ全体を照らしてる照明も爽やかな色味だった気がする。


靴ひもといえばI♡Uの頃のインタビューでじぇんちゃんが好きと言ってたこともあって、ついじぇんちゃんを見たくなっちゃう!
たのしそ〜!あと心なしかモニターにいっぱい映る!
さくらいさんとじぇんちゃんは本人のアップがメインだったのに対し、たはらさんとなかけは演奏する手元のアップも。

初めてライブで聴く曲っていざ始まると実感が飛んでっちゃったりもして、序盤はなんだかずっとふわふわした感覚だった。
幽体離脱して斜め上から靴ひもやってる会場を見下ろしてるみたいな、そんな現実感のなさ。

でもサビで一気に引き戻された。


「あぁ!一!秒!でも早く!」

うわーーここの音のハマり方!!なんて気持ちいい!!
今ほんとに本物の靴ひも聴いてるんだ……。


間奏~間奏明け(「渋滞で停車した」~)では、原曲同様に効果音が同期で流される。
改めて考えるとこのネジを巻くみたいな音ってどんな意味があるんだろう。
ライブでもわざわざ流すくらいだし、当たり前だけどきっとちゃんと意図があって入ってる音なんだろうなぁ。


ラスト、「愛しくて 切なくて」からの歌声が忘れられない。
どんどんボルテージの上がってく演奏を追い風にするみたいに、「今一番好きな色 僕の色」に向かうにつれて声の纏う感情がどんどん濃くなってく。
もともと「君」への愛しさが爆発してるようなこの歌詞でこんな歌われ方されちゃあさぁ!!もう!!
聴いてるだけでたまらない!!

いやーーーー知らなかった、ライブの靴ひもってこんななんだ!!愛しさ増し増し!!
めちゃくちゃいいからもっとやった方がいいよ!!(誰)


それにしてもここまででもう初めて聴く曲3曲あるんだけど!?!!
なにこのセトリ!!!!(笑)





■MC2

「今やった曲は20年前の曲でした。
次にやる曲は、今の僕らの歌です。
聴いてください、Fifty’s map。」

!!
そっか、I♡U(2005年発売)ってもうそんなに前になるのか……!!





■5.Fifty’s map〜おとなの地図

はいさくらいさんエレキギター3本目!!(笑)
いっつゆーと同じくK&Tに見えたけどホールがFロゴの入ったテレキャスシンラインだったそうだからそっちなのかなぁ。

なかけはオレンジくん!
誰も得しない情報ですが、ここまでなぜたはらさんを記憶できてないのになかけは記憶できてるかというと、ベースは交換回数が少なくて比較的ひとつのベースを連続で使ってくれてた(1~2曲目がホワイトくん、3~5曲目がオレンジくん、6曲目から別ベース……)からです(笑)


ホールでは名もなき詩→Fifty's mapの流れだったのが、靴ひも→Fifty's mapの流れにチェンジ。
曲が生まれた推定年でいうと、95年→20年から05年→20年。
名もなき詩の10年後の曲である靴ひもも、Fifty's mapと並ぶと圧倒的に「若者」側の歌なんだな、って感じがする。
Fifty's mapと比べるとやはりフレッシュ。
それと逆に、Fifty's mapの方もよりいぶし銀が際立つ。

自分にとっての靴ひもは、「うちの母がミスチルでいちばん好きな曲」でもある。
母いわく「この歌はバス移動なのがポイント。
今となっては古い考え方だろうけれど、自家用車がステータスとされていた時代を生きてきて、自家用車の出てくる曲を何曲も書いてきた人が、この曲の主人公が乗る乗り物を『バス』としている。
甲斐性やイニシアチブはないかもしれない、だけどどこか健気な主人公の人物像が、『自家用車ではなくバス』という絶妙なアイテムチョイスによって強化されていると思う」。

この解釈がけっこう好きなんだけど、そう考えると靴ひも→Fifty's mapの流れって「バス」→「バイク」で、「あの頃はバス移動だったのが自分で運転できるようになったよ」「歳をとるのも悪いことばっかじゃないじゃん」って感じもしてくる。かも。

※ライブ後考えたこと補足
実際のところFifty's mapの歌詞は「バイクで闇蹴散らし~昂る鼓動を感じれたなら」で本当にバイクに乗ってるかわからないんだけど、
ホールでスクリーンに高速道路を走る一人称視点の映像が流れたことから勝手に自家用車かバイクに乗ってるイメージがついちゃってました。

ライブ後の今考えると、「感じれたなら」を素直に受け取って「僕」は実際には「バイク」には乗っておらず憧れていると捉える方が自然かも。
そうなるとホールの高速道路一人称視点映像は憧れの想像の景色で、靴ひも→Fifty's mapは対比というより類似、みたいな。
そういえばFifty's mapのMVでくるみのMV見てる男性も自家用車じゃなくて「電車」(「バス」同様に公共交通機関)移動だから、憧れるって構造の方がやっぱり合ってそうな気がする……。


脱線!


そんなわけでホールではラスサビでバックスクリーンに映像が流れてたんだけど、今回は全曲通してバックスクリーン利用自体がなし。
ラスサビ映像演出、アリーナでは復活するのかなぁ?気になる……。


「どこにも逃げれない」でドラムとボーカルだけになるところはやっぱり聴き入ってしまう。
声、演奏ともにエフェクトがホールよりもCD寄りに感じた。
ホールのこのパートはけっこう開放的な音響と感じたのに対し、今日はちゃんとCDっぽくデッドな音響になってるというか。


最後の「似てる仲間がここにいるよ」の声色に、この距離からじゃ見えないはずの笑顔が見える気がして嬉しくなる。


どの曲だったか記憶曖昧だけど、たぶんこの曲のアウトロでたはらさんとさくらいさんが向かい合ってギターを弾いてたと思う。





暗転。
無音だったか、少しピアノ演奏があったか……記憶が曖昧だけど、はっきり覚えてるのはしばらく経ってから爆音で


ピアノ「ジャーーンッッ」
ドラム「ダン!!!!!」



!?!!!?!!

何が起こったかと思ったら!!





■6.つよがり

つよがりだ?!!!?!!
の前にもっかい言わせて、

爆音まじでびっくりした、ちょっと飛び上がりそうになった(笑)


6曲目にして4曲目のはじめましての曲!!もう今日そういう感じね!?(笑)
虹ツアー!?!!StD!?!?終コン!!!!
しつこいけど行けなかったからぁ!!!!
店長からのおすすめの逸品です♡♡♡♡(一生このイメージ)


アレンジはヒカリノアトリエシングル収録の虹ツアーバージョンではなく、原曲準拠。
終盤のドラムは終コンみたいに手数増やしてた記憶。
歌い方もあんまりアレンジなかった気がする。

照明もシンプルで、ちっちゃい四角がまるく集まった照明がメンバーそれぞれの足元を照らしてる。
つまりかき揚げみたいな感じ。
勝手にこういうライトのこと全部かき揚げライトって呼んでるんだけど、結局こういう例えがいちばん伝わる気がする(開き直り)


さくらいさんはずっとスタンドマイク。
終コンでは途中からハンドマイクだったからちょっと意外。
ツアーが進んでいくともしかして変わっていったりするかなぁ。

なかけはここで茶色いベースにチェンジ!
過去の実績(終コン)からするとプレベかも。

たはらさんはレスポールだったと思う。それか青テレ。
終コンでも使ってたからレスポールの可能性の方が高そう。


やっぱりスタンドマイクで歌われるバラードは絶品。
手が所在なさげに彷徨っていたかと思えば強く握りしめられたり……歌で歌われる感情が可視化され増幅させられるようでたまらん。大好き。

いっつも原曲聴いてるとき2番の「話す相手も」を「花咲いても」って脳内変換しちゃうんだけど、実際ライブで聴いたらちゃんと「話す相手も」って聞き取れて謎に感動してしまった……。
今流れてるのはCDじゃないんだな、今ここでほんとに歌ってるんだな……。(それはそう)

ちょっと意外でびっくりしたのが、たはらさんのギター。
ボーカルに対してかなり音量が大きい上、ひずませてるような。
ミスチルのバラード曲の音量バランス、ギターサウンドとしてはかなり珍しい気がした。
ツアー本編ではどうなるのか気になるところ!


この曲、歌詞そのものが“missyou”という言葉に通じるのはもちろんだけど、なんとなく曲の制作の経緯も通じるものがある気がする。

「つよがり」はQに収録されているけれど、もともとDISCOVERYのレコーディング中には生まれていた曲。

さくらいさんがこの曲はバンドに合わないんじゃないか、バンドとしてやる曲ではないんじゃないかとDISCOVERYのタイミングでは出さずにいたところ、今ならできるんじゃないか、バンドに遠慮する必要ないんじゃないかと、Qのタイミングでレコーディングの場に提出された。
最初はさくらいさん、たけぴ、じぇんの三者のみで制作されていたそう。(気になる方はBREaTH 00.11などチェケラ)

発売当初の「miss you」は、歌詞の内容やバンド色の薄さからさくらいさんのソロ的な匂いを感じたという声も少なくなかったように思うんだけど、なんとなくそういったあたりにも彷彿とさせられました。





曲が終わり暗転。
暗い中だけど、さくたはなかが退場するのが見えた。
さにやんによるどの曲のものとも違うピアノ演奏が始まる。
ホールと同じ流れが始まるのを予感しながら、次の曲へ。





■7.Are you sleeping well without me?

そんなわけで、ピアノとドラムから始まったのはこの曲。
おそらくホール同様にここからアルバム曲披露ゾーンに突入するんじゃないかな。

歌い出しのタイミングでさくらいさんが戻ってくる。
ホールではここで戻ってきたさくらいさんはお着替え済みだったけど、今回は同じ衣装のまま。
これはプレライブならではって気がする。
ツアーではここで変わらずお着替えしそうな……。

スタンドマイクで歌い始めるさくらいさん。
サビではやっぱり「without me」を「ウィズ  ア〜ァウト、ミー(ウィザゥじゃない、ウィズとアウトを区切ってはっきり発音)」って歌ってた。
自分が聴けた大宮公演(12月)からもう半年経つけれど、半年経ってもなおこの歌い方のままってことは、やっぱり意味が込められた歌い方な気がしてしまう。

ホールではバックスクリーンに木の枝のシルエットが映し出されて、曲が進むにつれて背景色が移り変わっていったけれど、今回はなし。
代わり(?)につよがりで使われていたかき揚げライトが続投されていたものの、基本的には会場全体が薄暗く、モニターに本人たちの映像が映し出されることもない。
つまりすごくシンプル。
シンプルだったはずのホールよりも、さらにシンプル。

ツアー本体と比べたチケ代でわかっていたはずだったけど、改めてプレライブの「プレ」ってこういうことなんだ、演出最小限で素に近いセトリを味わえる場なんだ、って実感する。
すごくおもしろい、こういう感じなんだ……みんなエンエンとかでこんなのを味わってたんだ……。


これだけドシンプルなだけに、今回の「Are you~」ではより一層聴覚に意識が向く。
ホールではどちらかというと視覚……じぇんちゃんが1曲を通してずーーーーーーーっっっと同じフレーズ(同じ動き)を繰り返していることに衝撃を受けたんだけど、今回はピアノ・歌とドラムパートのコントラストとその効果に意識が向いた。
ピアノや歌は音程や抑揚が変遷していくのに対し、ドラムは一定のリズム、フレーズを刻み続ける。
前者が感情の起伏、哀しみの波を体現しているのならば、後者は感情がどれだけうねっても何も変わらない世の中、流れ続ける時間を体現していて、このコントラストによってより悲壮感が強調されるんじゃないか、なんて。






■8.LOST

やはりアルバム曲ゾーンに入った模様。
ホールと同じくたはらさん登場、なかけ不在から始まったのはLOST。
たはらさんはホールとおなじく黄色っぽいアコギ。
さくらいさんはこれまたホールと同じくスタンドマイク、2番途中からハンドマイク。

ホール同様、じぇんちゃんから促されて手拍子。
5階でもちゃんと見えるよー!!

5階から見下ろしたステージには三日月みたいな照明が散らばっててきれい!曲の雰囲気にも合ってる!
ホールはこんな照明じゃなかった気がするなぁ、プレ限定なのかアリーナも続投するのかどっちだろう。
(※その後届いた会報のリハ写真にこの三日月ライトが映ってたのでアリーナも続投っぽい)

歌い方はけっこう崩してる。
「尖った分その痛みが〜」はかなりセリフっぽく、
「仕事終わりに飲むビールと~」は歌詞をそのまま再現するようなあったかい声。

お待ちかねのスーパー犬タイム!!(※ホールでやってた年老いた2匹の犬でイマジナリー犬を愛でるやつのこと)
ホール同様に犬愛でジェスチャーあり!!

なんだけど、モニター使用ありのこの曲、なんとカメラが犬目線!!!!!!!!

こちら(カメラ)に手を差し伸べるさくらいかずとし!!!!

おれたちが犬!!!!!!!!!!wwwwww

これアリーナでも続投するかなぁ!?
数十万人が犬になるの楽しみすぎる〜〜〜〜!!!!


ちなみに間奏終わった時点で「あれ〜?なかけ登場って2番に入るタイミングじゃなかったっけ?」「これから登場かぁ、ちゃんと逃さず見よ!!」って思ってたんだけど、
犬で下手に来てたさくらいさんが真ん中に戻っていった時に視線真ん中に移したらもうなかけがいて演奏しててびっくりしました、まじで気づかんかった……犬トラップ……


ホールではラスサビの「立ち尽くしている」でほんとに立ち尽くして歌っていたのに対して、今回のラスサビは「真っ直ぐな想いだって」あたりで手を広げて上の方を向いて歌っていて、はっとした。
歌詞には変わらず諦念が満ちているのに、なんだか声まで明るく聴こえて……ホールよりも希望を持った「LOST」だった気がしてる。





……で、ホールの曲順踏襲するなら次の曲ってあれですよね????
やっぱりやるんですか!?!!!やりますよねたぶん!!!!

こわい!!!!こわい!!!!!!!!!





■9.アート=神の見えざる手

ギャアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!(失礼)

まぁやるよね!!ですよね!!こわ!!!!まだこわい!!!!


そんなわけでアートですが、この曲でどうしても確認したかったのがなかけの楽器!!
噂のアップライトベーーーーーーース!!!!!
やっと見れた!!

いろんな方の感想を総合するとホールでは東京公演から使ってたっぽいんだけど、自分が行った大宮ではほんとに使ってなかったのか、自分が気づかなかっただけなのか……
でも今回初めてアップライトベース使うなかけ見て、使ってたらさすがに気づいたんじゃ!?って思いました。
だってシルエットが違いすぎる!!(笑)
いつものこう(棒が横に出てる)じゃなくてこう(シルエット縦細長〜)!!

これは気づくって!!気づいてなかったらショック!!笑
でも肝心の音の違いはよくわからん!!歌に気を取られすぎて!!無念!!

ホールの収録は大阪(東京より前の公演)だったみたいだけど、果たして答え合わせ&聴き比べは叶うのか……!!


ホールでは真っ赤に染まったバックスクリーンと影絵のようなアニメーション、逆光で黒いシルエットと化したその人が演劇のように動き回る姿が印象的だったこの曲だけど、プレライブはかなりシンプル。

バックスクリーンなしのため真っ赤な背景、アニメーションの演出はなし。
モニターへの本人映像投影もなし。
解釈一致です!!
だってこの曲表情なくても声と動きと演奏だけで十分こわいから(伝わるから)!!!!!!!!!!!!!!!(笑)

その代わりなのか、照明演出がかなり特徴的。
文字で伝わるかな……すごいぴっしり照らし分けられてて……ステージの前面1/3が照らされて明るくて、残り2/3が暗がりになってるの。
さくらいさんは明るい1/3の中を動き回って、他メンバーは2/3の暗がり部分で演奏してる。
さらにそんなステージの四隅からは垂直に4本の光の柱が立っていて、上から見ると箱?檻?のよう。

こんな照明演出初めて見た。
ひとつひとつはシンプルなんだけど、組み合わせや使い方次第でこんなふうにまだ見たことない景色生み出せちゃうんだ……。

しかしこの1/3と2/3の照らし分け、なんとなくホールのアートの上方ステージ(さくらいさんが動き回ってたとこ、赤バックでシルエットくっきり)と既存ステージ(メンバーが演奏してたとこ、高さがないので赤バック面積が小さくシルエット埋もれる)の使い分けが彷彿とさせられる。

明るいところが表舞台・ショーのステージ、暗いところが舞台裏・裏方的な。

もしかして今回、照明でステージの使い分け?役割分け?を再現してたのかな。
だとしたらこの照明はプレ限定になる気がする……アリーナならホール同様に上方ステージ作れそうだし……
そもそもアリーナだとアニメーション復活するのかな?
それともなんかもっとすごい何かが出てくる??
答え合わせやいかに!!


そんなわけでホールとは違ってさくらいさん、ステージ前方で軽やかに動き回りながら歌うわけです。
まじで軽やか。
ひらりひらりって音がしそう。
軽やか余って最前客にちょっかい出してる。ひいいいいい!!!!
こんな動いてたら絶対プロンプター常時見れないじゃん、歌詞全部覚えてんだ……(それはそう)
こんな歌詞でちょろちょろ動き回る人を前にたはらさんがどんな顔で弾いてんのかめちゃくちゃ見たい、今ばかりは5階がもどかしい……!!


前回はけっこう声色がかわいい方面だったんだけど、今回はどちらかというと悪そう方面(?)。がなりも多め。
歌い方自体はホール同様に全体的にセリフっぽい。自由、こわい。

「僕にはトラウマ〜」は自己憐憫に浸っているような声。
CDと同じくだけど「告白いたします」のやたらはきはきした言い方好き。
「人間の血が〜」は最初から圧がすごい。
「って言いながら〜」って急に脱力する。

ピー音は相変わらず仕事しねぇ〜〜〜〜〜!!!!笑
ほんで「硬くなってました」で突然センターでぴたりと止まって棒立ちになるのやめてください、ホールで椅子から立ち上がってたのといいやっぱり敢えてなん!?!!

「大衆を安い刺激で釣って」、楽しそうな声  こわい!!
しかもお客さん煽る、こわい!!こわい!!!!
みんなそれで喜んだら釣られてるからね!?!!?!!喜んでいいの!?!!?!!(笑)


間奏に突入すると舞台セット的照明はそのままに丸いスポットライトがパパパとステージ上に散らされ始める。
さくらいさんはドラムの前に踊り(?)に行ってたような……

なだれ込んだ2番ではホール同様にドラムとブラス参入!!
たくおさんは不在のためブラスは音源みたい。
アリーナでは参加されるのか、音源のみになるのかどっちだろう。
演奏が激しくなるとともに照明もより激しくなってく。
こわーーーーーーーーい!!!!!!!!!


「めんどくさいから」はホール同様「めんどくせぇから」。
「殴ったり蹴ったり」、より演劇がかって「殴ったりっ蹴ったり」みたいにセリフみたいな歌い方。
ホールでは殴って蹴って蹴ってのジェスチャー付きだったけど、今回は殴らないで蹴って踏みつける。
CDではちょっと息が辛そうな「どこか常識で測れない」までちゃんと息続いてんのえらいけど歌が馴染んでんのがわかってひえ〜〜
中華人民共和国くるくる健在。
歌い方は「ちゅーーーかじんみんきょうわこく」、原曲より高め。
「なんとかしなきゃいけませんね」、ドヤ感。


なんかいちばん歌声の記憶が鮮明かも、悔しい(笑)なんで(笑)


ホールと違って歌い切った最後は脱力しない。
ショーの最後まで仮面をつけたまま踊りきった、みたいな。


曲が終わると直後に湧き上がる拍手と歓声。
たぶんこの日でいちばんの喝采だった。

いやほんとにすごかった、すごくわかる。
だってほんとにこわかった。

シンプルだったホールより演出はさらにシンプル……照明と本人たちだけなのに。
普通ライブでこんなにこわいって思わされることないよ。
こっちが本気で怖くなるくらいに歌を降ろして体現できるって何よ、とんでもないよ。

しかしここで大歓声があがるのファンクラブライブ、ファザマザって感じする〜〜〜(笑)





ホールを踏襲するように雨の音から次の曲へと繋がっていく。
ホールのときになんでか次の曲ゆりかご……!?と思ってびっくりしたものの、なんでそう思ったのかはっきり思い出せずにいたんだけど、今回でわかった。

ホールと同様に今回もアートが終わったあと環境音みたいなゴーーーーーって音が流れて、照明で会場が真っ赤に染まった。
音がヘリの音にも聴こえるのと、不穏な赤の色からそう思ったんだろうな。

そこから徐々に雨が弾ける音が入ってきたかと思うと、ステージ中央から白の照明が放たれて、会場の赤が薄まっていく。

そっか、曲が終わって切り離しちゃってたけど、この赤はアートの赤だったのか。
そしてそれを雨が浄化する……そういう演出だったのかもしれない。

5階から見渡したこの照明の移り変わり、すごくきれいだった。





■10.雨の日のパレード

アルバム、ホール同様にアートのカオスを洗い流すのはこの曲。

いつの間にか用意されていたスタンドマイクを前に、さっきまで過激な詞を歌い舞っていた人がやわらかく歌い始める。
このギャップがありすぎるセトリも、2回目だから前よりは落ち着いて聴ける!(笑)
さくらいさんがオク下、さにやんがオク上で、同期でオク上のさくらいさんコーラスも流してた。

照明演出はホールと同様に水玉模様が散らばったところから始まるんだけど、サビで水玉が集合する演出はなしに。
同じく、バックスクリーンに出されていた傘とビルと雨が合体したイラストの投影もなし。


5階ということもあって表情は見えないので、声から表情を想像しながら聴いてた。
「遠慮は要らねぇぞ」からのジェスチャーは健在で、

左手ちょい広げ(遠慮は要らねぇぞ)
両手グッ(思いきり掛かってこいと息巻いて)
みぞおち両手おさえ
みたいな感じ。ちょっと煽るとこから始まった(笑)

「子供の飛び蹴りが」の「と」がめちゃくちゃ破裂音で、ちょっと吹き出してる感じすらあった。
どんな顔で歌ってるの!!もしかしてほんとに吹き出してるの(笑ってるの)!!
気になる、見たい!見たい!!


ラスサビの転調後からは、ホール同様に虹色の照明が放たれる。
5階から見るとステージが染まっててきれい!

やっぱり最後の「雨の日のパレード」のリフレインの声の温度感が好きだなぁ、と思いながらfin。



Mr.Children tour 2023/24 miss you @ 12/7 大宮ソニックシティ 大ホール 感想文③


~ アンコール ~

ステージが明るくなると、さくらいさんが1人で登場。遅れてさにやんも。
アコギは登場してから持ったっけ?登場時にもうかけてたっけ?

お色直ししていて、クリスマスのダイアリーに載せてくれた若草色のシャツ?カーディガン?姿。
会場だとかなり黄色っぽい黄緑=若草色!って思ったんだけど、ダイアリーの写真見た感じは黄色なのかなぁ……でもこっから先のセトリで「若草色だ!!」って思ったから残しときます!(笑)



■MC

「Mr.Childrenを代表して、Mr.Childrenの曲を代表して、歌います。
長く活動している中で、どんな曲を作ったらいいのか、どんな歌を歌ったらいいのかわからなくなるときがあって……今から歌うのは、そんな時に作った曲です。

これから先も、そう思うようなことがあると思います。
でもその度に、今日みたいに、聴いてくれるみなさんの顔を思い出して、肝に銘じて、また作っていけたらいいなと思っています。」



いくらでも当てはまる曲はあるのに、MC半ばの時点で勝手にわかってしまった。
いやでも、違うかもしれない。まだわからない。


大きく身体を上下させながらアコギでかき鳴らすフレーズは、今までに聴いたことのないもの。
でも、すぐに崩したサビのコードだと気づいて椅子に崩れそうになった。





■En.1 優しい歌

やっぱりこの曲だった、ってわかった瞬間、どうすればいいのかわからなくなった。
いやどうするもなにもないんだけど。


自分にとって、どんな歌よりも特別な、いちばんの歌。

だけど一度も聴けなかった歌。

だってなんでかいつも、披露されるのは行けなかったライブだったから。


自分が好きになってからの16年でこの曲が披露されたのは、2009年の終コンツアーと2016年の虹ツアーだけだった。
そしてよりによって自分が行けなかったのもこのツアーだった。
誕生日に落選してさぁ、セトリ見たらさぁ、この曲やってんの。もう本当に絶望した!(笑)

ポプザ2012とか、絶対聴けるって思ってたよ。
会場でポップザウルスのセットを見て、絶対この歌からライブ始まるって思ったよ。
ライブ始まったらいや本編最後に!いやいやアンコールで!とか思ったよ。
やらなかったよ。

サンギビ、ちょっと期待したよね。やらなかったよね。
まぁでも去年虹でやったばかりだからねって自分に言い聞かせた。
 
2021年にワン・バイ・ワン・プラスのイベントで思いがけずついに聴くことができた。
彼らもMCや雑誌で老いに触れることが増えて、もうそろそろ「一生聴くことができないかもしれない」って半ば諦めておいた方がいいのかな、って思い始めていたタイミングだったから、この歌のことを覚えていてくれたことが本当に嬉しかった。
「誰かの為に小さな火をくべる」がための、この歌のメッセージを本当に大事にしたセトリでの披露。本当に素敵だった。
でも、だからこそ欲が出てしまった。諦めたくなくなってしまった。
「Mr.Childrenのこの歌」を聴きたいって思い直してしまった。

半エンはもうね。去年感想書いたとおりだけどね。
弦楽四重奏でオープニングで流れてさ、ついにやる!?って心臓バクバクになったよね。
1曲目……いやいやまだ慌てる時間じゃないぜ?
本編終わって、アンコール……え?終わった??
なんかまた弦楽四重奏で流れてきたんだけど。
ここまで来たらもういい、ほんとは本人の演奏聴きたいけど!!歌声フルで聴きたいけど!!せめて「オーオー!」のとこだけでも肉声を!!たのむ!!たの……や  ら  ん  の  か  い  !!!!



もう、随分長い間持ち続けてしまった。
こじらせてしまった。

「ただ4人がこの歌を奏でて歌うのが見たい」、それがこんなに叶うのが難しい願いだなんて知らなかった。


だから、ようやく聴けたはずなのに、わからなくなってしまった。

さくらいさんの弾き語り×さにやんのキーボという自分の想像とは違う形で披露されたこの「優しい歌」を、「叶った」とカウントしていいのかが。

ていうかただでさえやってこなかったこの曲でこれをやったあと、改めてバンドでやってくれるってこと、あるんだろうか。
それっていつになるんだろうか。


そこまで考えが巡って、一瞬本当に気が遠くなりかけた。
でもすぐ振り払った。
そんなのはあとでだ。今はちゃんと聴こう。


編成はBank Bandバージョンと同じで、歌とアコギとオルガンみたいなキーボのみ。サビのオーオーなしも同じ。
だけど、Bank Bandの「優しい歌」とはたしかに違っていた。
Bank Bandバージョンと違ってギターは最初から強くかき鳴らされ、歌声のアタックも格段に強い。

聴きながら、やっぱりこれは「Mr.Childrenの優しい歌」なんだって思った。

Bank Bandの「優しい歌」は、apの理念のもと、「誰かの為に小さな火をくべる」ための、誰かのための優しい歌だった。

けれどこのさらけ出すようなギターと歌で歌われているのは、きっとMCの言葉のとおり、Mr.Childrenのための、Mr.Childrenのさくらいさんの「優しい歌」。


この日寝る前気づいたんだけど、よくよく考えると、ほんとはあのMCだけでこの曲だとわかるはずなかったんだよね。
たしかにポプザ2001の大箱パンフに「Qツアーを回りながらこれからMr.Childrenというバンドがどこに向かえばいいのかわかんない、いっそ解散する?って思っていたところで曲ができた」っていうエピソードはあるんだけど、それが「優しい歌」だとはどこにも書いてなかった。

でも、「ピアノを弾いて生まれた曲」、「Qツアーの合間にレコーディングした」、おそらく「じぇんがさくらいさんに『生涯現役でいましょう!』と言った曲」と「さくらいさんがじぇんに『ドラムがいないバンドなんてバンドじゃないからね』『節酒節煙』と言ったきっかけの曲」は同じだろう、ってところから、勝手にずっと「優しい歌」だと思ってた。
(詳しくはポプザ2001の大箱パンフとオレンジパンフ、JAPAN2001.9号等参照)

あれはほんとに「優しい歌」だったんだ。

そう思ったら言いようもない気持ちが湧いてきて、ベッドでちょっと泣きました。
なんでしょうこのエピソード(笑)


ライブ後、どの曲よりもいちばんこの曲のことを考えていたよ。
いくら意識を引き戻したとはいえ、やっと聴けたのに素直に喜ぶことができなかったことをずっと後悔し続けた。
なんならいつもどおり諦め悪く「もしかして途中からメンバー入ってきてバンドアレンジになるんじゃ……!?」って勝手に期待して勝手に傷を深くしてすらいたことを告白いたします、ほんと……ほんとによくないそういうの…………。

そして、どうして今回この形で披露されたのかも考えた。
近年さくらいさんが同じように弾き語りのスタイルで披露した曲として、サンギビの「Simple」と半エンの「Your Song」がある。
どちらもはっきりと明言されることはなかったけど、照れ隠しみたいなMCや照明の演出から、さくらいさんからメンバーへのある種の告白めいたものだと示されていたように思う。
今回もそうなんじゃないかな。

当時の雑誌で、彼は「『優しい歌』はMr.Childrenとしての宣戦布告の曲」、「この曲からMr.Childrenを再出発させたかった」と話していた。
でもきっと、それはバンドとしてのMr.Childrenの話。

バンドとしてのメッセージじゃなく、さくらいさんがさくらいさんの中からその歌が生まれたそのときの気持ちを乗せて謳うならば、この形が必然だったんだと思う。
さくらいさんから3人へのメッセージとしての「優しい歌」を再現するならば。
むしろ、これって「生涯現役でいましょう!」と言わしめた最初の形に近いのかもしれない。


最初っから、自分のことよりも彼らが何を伝えたいのかを考えながら受けとめられたらよかった。
執着って理想的な形で叶ったとき以外、ろくなことがない。
勝手に理想を作って勝手に期待して、勝手に落ち込んで、その奥にあるものを見るところまで意識を向けられなくなる。

もちろん好みは好みで在るとしても、彼らが敢えて誰かをかなしませたり失望させたいがための選択することなんて絶対ないって知ってる。
ある想い、あるメッセージがいちばん届く形を模索した上で放ってるんだって、ちゃんと知ってる。

次こそは絶対こんなことにはしない。
もし次にその日が来た時は、絶対に目の前に現れたありのままを受けとめたい。
この日のこの曲がくれたこの後悔、絶対に忘れない。





■MC

前曲の演奏が終わって、さくらいさんがさにやんを「キーボード、ボーカル!コーラス!サニー!!」と紹介する。
続いてメンバーを呼び込んで、たはじぇなかが再登場。


さく「ここからはメンバー紹介をさせてください!ギター、たはらけんいち! 」

たは「こんばんはー(わーーーー!!!!)
えー、ここからは、さくらいさんから引き継いで僕がメンバー紹介します。その前にちょっとだけ話させてください。(お客さんどよどよ)」

たは「僕らのファンクラブでラジオをやっているんですが……『誰も得しないラジオ(仮)』っていう変な名前なんですが、(じぇが後ろで()の手)

(ここで男性のお客さんから「聴いてるよー!」的な声)

ウッ、……(笑)」

ア、アドリブに弱い……!!(笑)

たは「いつもみなさんからたくさんお便りをいただいていて、本当にありがとうございます。(ニュアンス)
元々コロナ禍になってから始めたラジオで、お便りの中でみなさんがコロナ禍で苦境に直面しているのも見ながら、でも逆にぼくらがいっぱい元気をもらってしまったりして……本当にありがとうございます。(拍手!)」


ここからたはらさんによるメンバー紹介へ。

たは「ドラムス、すずきひでや、じぇん」

ここでさくらいさん、真ん中のマイクスタンドにマイクさしっぱなのに気づいて競歩みたいに腕振りながら取りに行く。
戻って横にある別のマイクスタンドにさす、かわいい(笑)


じぇ「どうもこんばんは〜〜!!
おぅおうお〜〜ぉうおうお〜おおみや〜!×2
ホーミーみたいにしてみましたけど(笑)(????)

大宮ということなんですけど、大宮じゃないですかぁ、1つ質問していいですか?
(この〜ですけど、じゃないですかぁ、別のとこかも)

あの、例えば大林とか中林とか小林とかってあるじゃないですか、大宮って、中宮とか小宮とかってあるんですか??
(最前激しくないないない、ばってんしまくる)

え?セイ!!!!長渕剛!!(????笑)

加糖(加藤)とか砂糖(佐藤)とか無糖(武藤)とかあるじゃないですか、それは砂糖の話!(笑)
(音だけなのでいまいち伝わらずぐだぐだな空気(笑))

で、せっかく大宮ということでやりたいことがありまして、
みなさんの声聴きたいんですよ、聴きたいじゃないですかぁ(笑)

この間青森、その前は山形、秋田とやってきてるんですが、みなさんはアドバンテージあるんですよ、人数多いんで!
しばれる土地の方が〜〜〜(早口でわからんかった)
そりゃ行ってねぇから知るわけねぇか、あっはっは(笑)(会場????)」

ちゃんと聞き取れなかったけどたぶんちょこっと津軽弁(しばれるとか)喋ってくれた……!?
埼玉で津軽弁やってくれると思ってなかったから嬉しいヽ(;▽;)ノ


じぇ「もし青森より小さかったらみなさん大宮じゃなくて中宮、小宮になりますから(笑)
それでは僕の後に続く感じで、オィッス!!(お、オィッス!???)(タイミング掴めず会場ばらばら)」


じぇ「そもそもタイミングも合ってないっていうか……今ので中宮になりましたね、これからさくらいさんのMCでも中宮って言ってもらいますからね(笑)

オィッス!!(オィッス!!)
中の大くらい……中の大宮(笑)

オィッス!!(オィッス!!!!)
大宮になりました!!
(さく「おぉ〜(満足げ)」って感じで拍手)

それじゃ1階だけで……オィッス!!(オィッス!!)
……なんか男の方が多くないですか??
この間青森でやったときは2階の方が男が多くて……スタッフに聞いたらそんなことないって言われたんですけど……。
2階だけでオィッス!!(オィッス!!)
やっぱり今日男の方が多くないですか?(とさくらいさんの方を見る)

(さく&たは「そんなことないと思うよー?」みたいな感じ)

あれ?うーん?そうですか?

(引き続きそうかなー?なさくらいさん、首かしげててかわいい)

どっちでもいいですね!!(笑)
すずきひでやでした、ありがとうございました☆」


たは「しょして、」

じぇ「しょして!!(笑)」

たは「…………(無視)ベース、なかがわけいすけ」

なか「こんばんはー(こんばんはー!)
大宮でライブをやるのは久しぶりで……何年ぶり……?」

(たはオフマイクで「1年前!」※おそらくたまアリでやったSAIフェスのこと)

なか「えっ1年前!?!!」

さく「隣の大きい方ね(笑)」

なか「あぁー(笑)
(ガチの)大宮でやるのは久しぶりで、前にやったのは大宮フリークスで……」

じぇ「(手を上げて)実はね、イノセントワールドツアーでもやってる!!
戸田市文化会館で……」

客席、全力のないないの嵐!!
戸田は!!大宮じゃ!!ない!!!!(笑)
(※大宮はさいたま市大宮区、戸田は戸田市)

いいな〜ローカルトークだな〜、ホールっぽくて嬉しい(笑)

なか「大宮フリークスぶりなんですが、昔やったときはいかついお兄さんやえっちな(セクシーな?)お姉さんがたくさんいて……(治安が以下略的なニュアンス)
今は変わりましたね、綺麗になりましたね」

最前の人たち
「変わってない変わってない!!」「今も!!(笑)」

なか「あっはい、僕の気のせいでした(笑)(即取り下げに会場笑)」

見間違いじゃなければここでたはらさんが気のせいでいいんかーい!みたいにガクーっとしてて笑った(笑)

なか「また変わった頃に来まーす(笑)
今日はありがとうございます!(わーーー!!)」


たは「そして、Mr.Childrenのすべてです、さくらいかずとし」

そのまますすすと出てきて……否定するでも肯定するでもなく話し始めてちょっとおもしろい(笑)

さく「大宮のみなさんこんばんは……晴れて大宮のみなさん(笑)(中宮じゃないの意)

今回ホールツアーということでいろんな土地を回ってるんですが、青森ではアップルパイ、山形ではラフランス……その土地のおいしいものを食べてるんですが、さて大宮なにがあるかなと思って来たら、あれ……ない……??(愕然)(会場爆笑)

でもMCでその土地ならではのお話もするわけですからぁ……(困惑顔)(お客さんああー(笑)な感じ)、
大宮もなにかあるはずだと思って探してみたんだけど、あんまり、なかった……!!(会場笑笑笑)

スタッフさんにも聞いてみたんだけど、『大宮はなにもありません!』って言われて(会場笑)
『でも埼玉のみなさんはなにもないって言われたら喜ぶと思いますよ!』って言われて、そんなことありませんよね?(笑)(会場笑笑)

埼玉、今日嬉しいです、楽しいです、ありがとうございます……(笑)(わー!!)」

まんまと喜んでしまった(笑)
なんもないのに来てくれてありがとうねぇ、ほんとに……。


さく「次にやる曲はSOUNDTRACKSというアルバムの曲で、みなさんに声を出してもらうことを想定して作った曲です。
SOUNDTRACKSを出したときはコロナ禍で、予定していたツアーもできなくなって、声を出してもらうことはできなかったんですが……ようやくみなさんと一緒に声を出して完成させられます(的な)」





■En.2 The song of praise

さくらいさんはアコギ、ベスアーで持ってた赤いギターではなかった……と思う。
実はアンコールから前のお客さんの頭がちょうど自分の真ん前に来るようになってしまって、視界が確保できなくなってしまった……!!
照明はベスアーみたいに夕焼けのようなオレンジっぽい色だったと思う。
演奏や歌はかなり原曲準拠だったはず。

歌い出してすぐ「オーオー」のコールが始まって、これまたお手本なしに会場中から声が上がる。
「うわ、今ほんとに『The song of praise』を聴けてるんだ」っていちばん実感したかも。

たゆたうような演奏に合わせて心地よく身体を揺らしながら、とにかく歌詞を噛み締めながら聴いてた。

「憎みながら愛していく」、あの頃この歌詞がなにより心強かった。

「誰もひとりじゃない きっとどっかで繋がって この世界を動かす小さな歯車」
「誰もひとりじゃない だからどっかでぶつかって この世界で藻掻く小さな
そう小さな歯車」

これを、これをずっとライブで聴きたかった。

しかも、ステージと客席の垣根を越えて何度もひとつになったのを感じた1日の終わりに聴けるなんて。
ライブってすごいな、歌がもっと本当になる。


「ここにある景色を讃えたい」

そういえば今日のライブはひとりひとりを讃えながら祝いたいと謳う歌から始まったんだった。
ほんとにその通りのライブだったな、って改めて思う。





■MC

「次で最後の曲です。(えーーー!!!!)……ありがと(笑)」
このありがと、かわいかったぁ……!!

記憶が飛んでしまったけれど、「最後に祈りを込めて」といった言葉から、最後の曲へ。





■En.3 祈り~涙の軌道

さくらいさんはスタンドマイク。
演奏はapと同じで、たけぴ感の薄まったキーボアレンジになってた……と思うんだけど自信はなし!

ここに来てまたブラオレ曲がくるなんて。
しかもブラオレツアーと同じ祈りで終わりのセトリ。
でも「ブラオレと同じじゃん!」みたいな気持ちはまったく湧かなくて、今日このセトリとしての意味の方に意識が向く。

数々の“miss you”を経て、これからそれぞれで生きていく餞としての “祈り” “さようなら”であること。

“おめでとう”(Birthday)、“おはよう” “おかえり” “おやすみ” “ありがとう”(おはよう)、
いくつもの挨拶や日常にいちばん近い言葉を繰り返した今日の最後に届けられる“さようなら”の歌であること。

今日ここまでの積み重ねがあってのこの歌だと思った。

あと、ライブが終わってから気づいたけど、今日は別れ(オープニングの「別れの曲」)から始まって別れ(「祈り」のさようなら)で終わるセトリだったんだなぁ。
同じ“別れの曲”でも、今日のはじまりと全然違う。


たしか歌の途中から、虹ツアー、ヒカリノアトリエツアーみたいに、ぶら下がった電球たちが現れた。
「おはよう」の演出みたいに夜空の星っぽくて綺麗……でも「おはよう」は電球じゃないように見えたから、星じゃなくて“祈り”的なものなのかな。
とか言いながらどっちも電球だったらごめん!


「忘れないで 君に宿った光」

ブラオレツアーと同じように、ピンスポがさくらいさんに射す。
でも今回はあのときと違って真っ暗じゃなくて、そこが今のこの「祈り」らしさなように思った。


「笹舟のような祈りを浮かべればいい」

私は前のお客さんの頭で見えなかったんだけど、Mちゃんのお話によるとここで笹舟の手(手でお椀的な)をしてたそう。
笹舟ジェスチャー……!!そんなものが……!?見たかった……!!

私はというとここの歌詞で「!!!!待って!?もしかしてさくらいさんの若草色のカーディガン、笹舟の色ってこと!!!?!!?!」とか思ってました。
いや、「緑の街」で緑着てきたり「君のピンクで染めて」でピンク着てきたりするさくらいさんだから全然ありえなくない……!!
このカーディガンの色で「!!このセトリ祈り終わりか!!」って気づいた人いたりすんのかな、いたらまじで尊敬します……。いつかそのレベルまで到達したい……。

という邪念もありつつ、最後の歌が歌われ終わる。

どこかモノクロでひんやりとした感触のように思っていた「miss you」を引っさげたライブが、こんなあたたかくて優しい終わりを迎えるなんて思わなかった。
それをこの歌が、ブラオレの歌が担っていることがまた嬉しかったな。





■最後の挨拶

退場曲は「Fifty's map」!
意外!って思ったけどたしかに退場曲っぽくない曲の方が多いもんなぁ……(笑)

メンバー、さにやん、たくおさんが前に出てきて並ぶ。
さにやん、やっと衣装ちゃんと見えたんだけど部屋で勉強してる受験生みたいな格好じゃない?かわいい……。(白Tシャツの上にグレーのトレーナーに見えた)

ここでまだ紹介してなかったたくおさんの紹介。
「サックス&フルート!!やまもとたくおーーーー!!!!」

サックス&フルート!?えっフルートどこでやってた!?(笑)
全然気づかなかった……!!

ちょっとメンバー紹介との前後自信ないんだけど、いつものとおり全員並んでお辞儀!
会場から拍手拍手!!

さくらいさんが1人ずつメンバーの名前を呼ぼうとしたら?呼んでるとき?なぜかじぇんちゃんが靴ひもを結んでた。
なんか各地のレポ読んだら毎公演結び直してるみたいなんだけどなんで??絶対ほどけてない(笑)
それを見たなかけが笑ってて、さくらいさんが「優しいねぇ(笑)」的なことを言ってたはず。

「ドラムス、すずきひでや!」で呼ばれたじぇんちゃん、客席3方向にキメポーズ、最後メンバーを振り返ってキメポーズ、からのお辞儀。
メンバーもみんなお辞儀して会場笑、みんな優しいねぇ(笑)


「大宮、埼玉ほんとにありがとーー!!
 気をつけて帰ってください!!」

こちらこそ最高の埼玉の夜をほんっっっとにどおおおもありがとーーーーー!!!!
プロモーターさん、明日の楽屋にはなにか埼玉のおいしいもの用意してください!!!!


さにやん&たくおさんは既に退場していて、下手側から捌ける直前で4人で並んでお辞儀。
お辞儀し終わって振り返ったさくらいさんのすぐ目の前に機材?照明?みたいなのがあって、ぶつかりそうになっておっと!ってなりながら回避!(さすが!)
その後横にいたたはらさんに「ここ気をつけてね!」みたいにアピールしてた、優しい!!!!

そうして3人は捌けていったんだけど、やはりただでは去らない人がひとり。
最後のおひとり、じぇんちゃんはぴょんぴょんきゃぴっ!!みたいな動きを3回ほど繰り返して、最終的に友だちみたいなノリでばいば〜〜い!!ってし合って解散したような。

来週にでもまた会えそうな別れ方で、なんかよかったなぁ(笑)





■どこだかわかんなくなったとこ、いろんなとこ
・さくらいさん、曲終わりに口パクで「ありがとう」って言ってお辞儀してくれたり、「さいたまー!」「大宮ー!」っていっぱい言ってくれたり。
どれかの曲でたはらさんが口で「ありがとう」って言ってくれてるのも見えた。

・4人が深々お辞儀して終わった曲あった、中盤くらい

・なんかの曲でじぇんちゃんがすっと手上げただけであっ!クラップね!って分かって客席がクラップ始めたことがあった、コミュニケーションとれてる!!

・なんかの歌でいままで歌ったとこないとこ歌わされた気がする、既存曲!なんだっけ!
→Your Songラスサビって教えてもらった!

・たぶん雨の日のパレードでたはらさんのギターの反射光が上手側の壁に大きく映って、前のお客さんも何人か同じように「あっ反射光だ、誰かな?たはらさんか!」みたいな首の動きしててなんか嬉しかった

・なんかの曲でたはらさんがe-bow使ってたんだけど思い出せぬ、「LOST」かと思ったけどあれはアコギだったしなぁ

・後から気づいたんだけど、「別れの曲」って練習曲作品10第3番ホ長調で、練習曲ってエチュードで、「明け方エチュード弾きたくなって」(Are you sleeping well without me?)のエチュードじゃん。
しかも「別れの曲」流れてる時最初暗かったのがだんだん下からオレンジの照明で明るくなってったじゃん。
あれ、ほんとに“明け方のエチュード”だったんだ!!!!

・東京公演のアートとdeja-vuでなかけがアップライトベース使ってたのが話題になってたけど、大宮では使ってなかった!はず!





■あとがきなどなど

ほんとに、「miss you」というアルバムを引っさげたツアーがこんなふうに始まって終わるだなんて思ってもなかった。
apと同じ曲であってもこんなにも違うセットリストになるなんて、思いもしなかった。
でも、今となってはこれしかないよなぁとしか思えない。

あの手この手……あの曲この曲で、「一緒に歌おう」、「君の声が聞きたい」、「君の笑顔が見たい」、「君に会いたい」、「君が恋しい」、「君じゃなきゃ」って伝えてくれた。

会えない(“miss you”な)日々もたしかにあった。
だけど今日までよく生きてきたね、やっと逢えたね、嬉しいよ、
これからも一緒に生きていこうよ、

おはよう、おやすみ、さようなら、
挨拶の言葉すら日々のお守りになりますようにと祈りを込めて。

そんなライブだったんじゃないかって思う。


そこまで考えて、ふと「どうしてブラオレだったのか」「『miss you』とはなんなのか」、勝手に思い当たったものがあった。


自分の中では、さくらいさんが「どんな曲を作ればいいかわからなくなった」に近しいことを言っていたと思いあたる時期が3つあって。

ひとつは「優しい歌」の前のMCのとおり、Qツアー~ベスト発売の時期。

もうひとつがコロナ禍。

そして最後のひとつが、あの震災の後だった。


ブラオレは震災後初めてのアルバムだった。
特に「祈り」は、「かぞえうた」以降「どんな曲を作ればいいのかわからない」と思っていたというさくらいさんがようやく書けた最初の曲で、ソングライティングを再開できたきっかけになった曲でもあった。
だから今回、過去にも数多くあるはずの“miss you”を謳った歌の中でも、ブラオレに収録された3曲が選ばれたのかもしれないって思った。

そして同じように、「miss you」はコロナ禍を経て初めて制作されたアルバムだった。

いや、そうなんだよ。こんなのよくよく考えなくてもわかることなのに。
完全に意識から抜けてた。びっくりした。
「miss you」聴いてるとき、一度もコロナ禍のことよぎらなかった。

だから「miss you」の中の“miss you”は失恋や死別によってもたらされるものだと思ってたし、どうしてこんなにもどこか鬱々とした曲が多いのだろう?としか思えていなかった。

なんで一度も思い浮かばなかったんだろう……忘れてた?慣れてしまってた?
自分で信じられない……。


改めて今日のライブを思い返してみても、彼らは一度も忘れてなかったんだな、って思う。
ホールというこれでもかって近い距離の場で、マスクをしていた時には見れなかった声と笑顔を楽しみにしていたって言ってくれた。
DTRを再開したのはコロナ禍がきっかけであったことや、コロナ禍でできなかったツアーについて話してくれた。


セトリのうち、立て続けに披露された「miss you」パートの始まりとなった曲は「Are you sleeping me without me?」だった。
この曲、初めて聴いたときから言い回しが気になる歌詞がいくつかあった。

「汚して 拭きとって」のリフレイン。
「新しい日々」。
ウィザゥトじゃなくてウィズを強調して発音される「without」。

最初聴いたとき「コーヒー零しすぎじゃない?」「愛していた君と別れたこれからの日々のことかな、まぁそういう言い方もするか」「めっっちゃ強調するぅ……」みたいなことを思ってたんだけど(……)、ひとつのワードを頭に置くだけで、思い浮かぶ景色がまったく変わる。

あの頃ニュースや職場、日常生活で何度も繰り返し見たじゃん、“汚して”は“拭きとる”その光景。
コロナ禍で出てきた言葉にあったよね、「ニューノーマル」「ウィズコロナ」って。


そして「miss you」パート最後の曲は「ケモノミチ」だった。
初めて聴いた時から、どうして「声もなく歌う」「声もなく叫ぶ」のか、そして「仕返し」とはなんなのか、ずーっと考えてた。
「声もなく」ってことは声が出せない?それともメタファー?
「『仕返し』だけが希望」ってどういうことだろう?

「仕返し」と「希望」という一見縁がなさそうなワードが並んでいることもさることながら、「『仕返し』だけが希望」が当てはまるようなポジティブなシチュエーションをどうしても思い浮かべることができなかった。
でも、こんな歯切れのいいギターで終わる曲が本当にネガティブな結論なんだろうか?ってどこか腑に落ちなかった。

今ならひとつ思い当たるものがある。
30周年記念イヤーを目前にしたDTR特別版(2021.12.24公開)で、さくらいさんが言ってたじゃない。

「(サッカーで例えるなら)コロナにこの1,2年ボールを回させてたと思って。
来年はカウンター行きますよ!」

「仕返し」がポジティブなパターン、あったじゃん。
めちゃくちゃあったじゃん。なんで忘れてたんだ。

ライブができるかできないか自体わからなかった、「声もなく歌う」しかなかったあの時期を超えて、彼らは「半世紀へのエントランス」で「仕返し」を果たした。
でも、そういえばそのとき、まだ私たちはマスクの下で「声もなく」歌い叫ぶしかなかった。

そう考えてから今回のセトリを思い返したら。
「ケモノミチ」の「声もなく叫ぶよ」から数曲挟んでの「幻聴」(普段はコーレスありだが今回はなし、焦らし?)→「声」→「Your Song」って。
「声もなく叫ぶよ」からほんとに声出させるなんて、こんなに直接的に「仕返し」成功させるなんて、そんなセトリあるのか。あった!
しかもただの仕返しじゃない、とびっっっっきり幸せな仕返し!!

「『仕返しだけが希望』が当てはまるようなポジティブなシチュエーションが思い浮かばない」?
今なら思い浮かびます。これです。



New Album『miss you』はMr.Children史上、最も「優しい驚き」に満ちている。
──miss you特設サイトより


「優しい驚き」ってなに?
“miss you”ってどういうこと?ってずっと思ってた。

もしそれがこういうことなら、すっごく腑に落ちる。
たしかにこれは「優しい驚き」以外のなにものでもない。

そうだとしたら、本当に彼ららしいと思う。
コメントを出したりMCで直接触れるのでも、無観客ライブを開くのでもなく、歌として形にする。
彼ららしい、本当に彼ららしい。


それと同時に、アルバムリリースのタイミングで一切のインタビューに応じなかったことについても腑に落ちた。

もし「コロナ禍を受けて制作した(←これはものすごく単純化した書き方だけど)」といった発言を目にしていたら、そうだとしか受けとられなくなってしまっていたかもしれない。
実際のところ私は初聴の時「Are you sleeping well without me?」を人恋しさや喪失を繊細に謳った歌、
「ケモノミチ」を宛先明記の愛と宛先不詳の苦悩が混在するSNS時代のアンビバレントさを謳った歌だと思ったのだけど(もちろんこれは単純化して書いてるけど)、
そんな捉え方はまったくできなかったと思う。

「miss you」のプロモーションを見ながら「『SENSE』のプロモーションみたい」って言ったりしてたんだけど、よくよく考えればブラオレもリリースタイミングでは曲について一切と言っていいほどインタビューを受けなかった。
1ヶ月ほど経って唯一出たのがラキラクvol.40のインタビューで、「過去と未来と交信する男」についての語りで「震災」というワードが出たのだけど、なるほどというより意外に感じる気持ちの方が大きかった。

あの時、ブラオレを最初から「それを経てから制作されたアルバム」として受けとめた人はあまり多くなかったんじゃないかって気がしてる。
ネットに上がっていたのはタイアップ曲だらけだ、たけしが云々といった声ばかりだった記憶がある。
(もちろんそうじゃない方だってたくさんいたと思うけれど、声の大きい意見はこんな感じだったかなって)

既に「過去と未来と交信する男」(ラキラク)や「祈り」(シングルのブックレット)でそのワードが出ていたにもかかわらず、自分がそれを意識し始めたのは、ブラオレツアーの収録が盛岡公演だったところからだった。
そしてアルバムリリースから約2年後、ようやく足音がリリースされたタイミングのMUSICA(2015.1号)で、ブラオレの制作背景にそれがあったことが明言されて、得心したのでした。
そのときもやはり、先に知っていたらまったく違う捉え方になっていただろうと思った。


と、ここまで書いてきたけれど、決して「歌にとある背景があること」や「制作背景をもとにして歌を解釈すること」がいいとか悪いとかいうことを言いたいんじゃないです。
もちろん「miss you」がそれが総てのアルバムじゃないと思ってもいます。

言わずにいてくれたからこそ、回り道や寄り道もしながら自分なりに想像を巡らせてたくさんのものを得ることができた。
言わずにいてくれたからこそ、そのうちのひとつにもしかして……と思い至ったとき、それを「優しい驚き」として得ることができたんじゃないかなって思うんです。


最後にひとつだけ補足的に。
まだ読んでいない人はぜひ読んでほしいのだけど、今回のアルバムのリリースタイミングで発行されたラキラクvol.50には、さくらいさんからの「どうして今回アルバムリリースにまつわるインタビューを受けないのか」についてのコメントが掲載されていた。

ぜひ直接あの言葉に出会ってほしいから(本当に素敵なんです)、最小限の感想に留めるけれど。
あれを読んだとき、涙が出るほど嬉しかった。
しばらく前には「もうリスナーの想像力を信用していない」って言っていた人から、そんな言葉をもらえるなんて思ってもなかったから。


割愛しまくりではありますが、そんなわけでのこれなんです。

どうやら思ったより愛されているらしい私たちのうちのひとりの、「miss you」ツアーを経た今の私なりの返歌です。


ほんとに、ほんとに幸せな時間でした。
これから先もツアーが続いて、彼らがたくさんの会いたかった「君」に会って、笑顔を見て、声を聴いて……そんな幸福に満ちた「仕返し」が繰り返されると思ったら、それだけで嬉しくてたまらないよ。

“miss you”していたらしいんだもの、そんな彼らがひとりでも多くの「君」に会えてほしい。
そしてひとりでも多くの「君」が、彼らに会えてほしい。
それにこそいちばん意味があるツアーだと思った。


この愛に満ちたツアーがどうか無事に最後まで走り抜けられますように!
心から願ってます。




最後におまけです。
記憶違いのある部分も多々あるかと思うのでご承知おきくださいませ!









ではでは、また!

Mr.Children tour 2023/24 miss you @ 12/7 大宮ソニックシティ 大ホール 感想文②


■MC

「ここから何曲か、さらに新しいアルバム『miss you』からお届けしたいと思います。
ゆっくりゆったり聴いて、じっくりどっぷり浸ってもらえたらと思います。」

って言った直後本人が退場したからまじで笑った(笑)
たぶんUNITEの「others」みたいにお着替えして次の曲の歌始まる前に戻ってくるんでしょう!わかってはいるんだけど!(笑)

いくつかレポ見た感じ、会場によってはここでお客さんが座った会場もあったみたい。
そういえば大宮初日(1階)は座らなかったねぇ、他の方のレポ見るまで気づかなかった……。



さくらいさんが去るとともに、薄暗くなったステージでさにやんがピアノを奏で始める。
次の曲のイントロとも違うオリジナルのピアノ演奏から、満を持してアルバム4曲目のその曲へ。





■7.Are you sleeping well without me?

さにやんとじぇんがイントロを演奏し始めて、予想のとおり歌が始まる直前でさくらいさんが再登場。よかったよかった!
やっぱりお着替えしていて、大阪や熊本公演のインスタ写真の格好になってました。

マイクスタンドに向かい合って今歌い出す、というところではっきり息を吸う音が聴こえてびっくりした。
普通に演奏始まってて息継ぎ聴こえたのって初めてかもしれない。
ホールだ……。(ホールだからなのか??)

この曲の編成はさくさにじぇんのみ。
たしかに原曲で鳴ってる楽器考えたらそうなんだけどめずらしい……!!

で、その演奏ね。
最初「おお〜原曲に忠実にやるんだ〜」って普通に聴いてたんだけど、途中で「え……?待って……??これまじで忠実にやるの……????」って気づいて叫びそうになった。

あの、さにやんはAメロBメロサビでそれぞれフレーズ変わるけどさ、いやそれでもすごいんだけどさ、じぇんちゃんまっっっじでずーーーーーーーーーーーーーーーーーっと同じフレーズ繰り返してんの。
そりゃ原曲そうなってるんだから当たり前なんだけど、でも人間だよ??
ほんとにやる!?!!やってんのか今までも!!?!!!(今更の気づき)

改めてすごすぎる、人の手でできんのこれ!?!!できてる!!!!!!
大昔にVersusツアーあたりでリズムマシン使って「ジェンいらず2号」とかって言ってたけど「ジェンいらず2号いらず」じゃん!!!!!!!

「others」でも我慢の美学って言ってたけど、あれですらアウトロは爆発してたわけで……これってもう我慢の美学を超えた我慢の美学……。
全然そんなショッキングな曲じゃないはずなのに口あんぐりでした、いやーーードラマーさんってすげーーーーーーーーーーー(今更)

ちなみに手元は見えなかったんだけど上手側を向いてコンパクトな動きで鳴らしてたので電子ドラム使ってたのかな?って気がしてる。
暗いこともあってちゃんと見えてないのであしからず……。


CDよりもさらに絞ったような声で歌うさくらいさん。
特に印象的なのはサビで、英語的に言えば「ウィザゥミー」になる「without me」を毎回絶対に「ウィズ、ア〜ゥト、…ミー」って区切って歌ってた。ウィズとアウト絶対分ける。ト、絶対言う。
ほんとに漏れなくだったから、意味を強調するために敢えてやってるんじゃないかなって気がする。ウィズがアウトなんだって。
実際終演後のMちゃんとの会話や他の方の感想でもこの歌い方のことが挙がって、やっぱり気のせいじゃなかったよなぁって。


この曲ではずっとステージが薄暗いまま、バックスクリーンの中央に丸い窓?と枯れ木のシルエットが映されていた。
あとから別公演に参加したYさんに教えてもらったところ、この窓がだんだん拡がって最終的にはバックスクリーン全面に枯れ木が映ってたかも?とのこと。
13曲目より前に全面枯れ木になってた曲どれだっけ?って思い出せずにいたんだけど、お話からするとこの曲の後半の記憶だったのかも?

で、最初この窓の背景が真っ赤でけっこうびっくり。
寒色系とか黒系じゃなくて赤なんだ!?とか思ってたら途中から赤→青→紫……と変わっていって、けっきょくこの曲も固定じゃないんかーい!
今日2回目だよこれ!(笑)





■8.LOST

「Are you sleeping well without me?」からの「LOST」ときた。
もしかしてこのまま、完全にアルバム順でいく……??
よくよく考えたら間に「名もなき詩」や「口がすべって」を挟みつつも、ここまで新曲はすべてアルバム順で披露されてる。
既存曲がアルバムの余白を埋めるピースやアルバムを紐解くヒントの役割を担ってるセトリなのかな、もしかして。
と、脱線。

この曲でたはらさんが再登場、なんとアコギです!!
茶色っぽいものだったような!

これから先いくつもの曲で思うんだけど、たはらさんってこんなにアコギガシガシ弾くんだ……!!ってびっくりした。

今までに見たことのある「車の中で隠れてキスをしよう」(半エン)とか「ヒカリノアトリエ」(あれはウクレレ?ギタレレ?だけど)では爪弾くような印象が強かったから、すごく意外……。
とか思いながら「my life」(リグプロ)見返したらけっこうガシガシ弾いてた(笑)
そうそう、この手首で弾くっていうより腕ごと大きく振り下ろす感じ!!リグプロのこれのさらに大振りな感じ!!
今回のたはらさんのアコギプレイで初めて、さくらいさんはガシガシじゃないんだな〜手首でやわらか!って感じなんだな〜、人によってアコギプレイって違うんだな〜、っていう今更すぎることを思ったりしました。

さらにこの曲のたはらさんのアコギはガシガシに加えてなんというか一生懸命な感じがかわいい……。
って言ったらなんか失礼ですかねすみません、でもほんとに全力!!って感じだったのよ……!!
あと音めちゃくちゃでかくてちょっと笑っちゃった、絶対CDのバランスより大きく出力されてた(笑)

なかけは次の曲からかな……とか思ってたら曲途中から再登場&演奏参入。
途中からってパターンあるんだね!?

じぇんちゃんに促され、客席はCDでもあるクラップを担当。
もともと楽器のパート分けがわかりやすい曲なこともあって、かなり「演奏」「曲」に参加している感じがしてちょっと嬉しい。
内省的なアルバムだと思ってたけど、実は「miss you」にも私たちが入れるスペースあったんだ、みたいな。


この曲はライブでかなり印象が変わった。
CDで聴いているときはマイクスタンドにまっすぐ向き合って淡々と歌う光景をイメージしていたんだけど、意外にもマイクスタンドを傾けながら歌うところからスタート。
最初からこんなに情熱的に歌うんだ……!?!!と驚いていたところで、さらに2番ではハンドマイクになって歩き回りながら歌う。
極めつけは2番が終わってCメロ。
下手側に歩いていったかと思ったらすっとかがんで宙に手を差し出す。

!!!!イマジナリー「年老いた2匹の犬」!!!!

こんなにも演劇的な表現で歌われるなんて想像してなかった、いい……すごくいい……!!
気持ちよく予想裏切られた!

そしてこれらのエモーショナルな表現の積み重ねがあるからこそ、最後マイクスタンドを抱き込んで本当に立ち尽くしながら歌われる「立ち尽くしている」が一層刺さってしまう。
あぁ……さっきまであんなに愛おしそうに犬を撫でてたのに……立ち尽くさないで……。

「LOST」って……いや、「LOST」だけじゃなく「I MISS YOU」や「Are you sleeping well without me?」もそうだと思うけど。
「miss you」の一部の曲は、今までだったら最後に一筋でも光明を見つけるような歌詞で終わっていた曲だと思う。
今回はそうじゃないんだ、ってことをいちばん実感させられたのが、希望を見つけずに終わるってこういうことなんだ、って思い知らされたのが、この「立ち尽くしている」だった。
きっと咀嚼しきれていない部分があったり、これから先またこちらの感想やライブでの表現方法が変わっていったりもすると思うけれど、初めて見たこの日時点での感想として残しておきます。



歌い終わった瞬間照明も消えて真っ暗になった、と思う。
しばらくして視界を染めた色は、一面の赤。





■9.アート=神の見えざる手

ライブ後にこの曲について書いた感想の1文目、
「恐怖でしぬかと思った」

こわかった本当に。


暗転していた間にステージセットをあれこれしていたようで、気づくとドラムセットの後方に小高いステージが出来ていた。(ちょうどじぇんちゃんの頭より少し低いくらい)
自分はもともと設置してあったのをバックスクリーンで隠していたのかな?と思っていたけれど、別公演に参加した某友人の話によると昇降式になっていてステージそのものが下から上がってきたそう。
その上に椅子が置かれていて、さっきまで愛おしげに犬を撫でていたはずの人が座っている。
真っ赤に染まったスクリーンを背に座っているから、逆光で黒いシルエットと化している。

「先ずは弁護士を読んでください  そしたら全てをお話します」

スクリーンには彼と同じように椅子に座った4人の人物のシルエットが映されていて、さながらコメンテーターに囲まれてワイドショーでコメントしているかのよう。


ぞわっとした。
この曲、そもそもやるのか?できるのか?くらい思っていたけど、それどころじゃないらしい。

心臓がいやな感じにどきどきしてくる。
なんだこれ、今までにない。


曲が進むにつれてスクリーンに映されるイラストも変わっていく。

「望まれたことに応えたいだけ  刺激が足りないって君が言うから」
「酷いとか汚いとか卑怯とか  その通りそれも想定内です」

左右に行き交う人々のシルエットが現れて、その頭上でハサミを持った巨大な手が獲物を物色するようにそわそわと佇む。


「僕にはトラウマがあるんです  子供の頃の消せない記憶です」

「口がすべって」みたいにスクリーンの左右に向き合うように人の横顔が映し出される。
んだけど、黒いシルエットの中に赤で表現された脳がじわじわと欠けていく。
あまりに悪趣味なトラウマの表現。


「彼女は恋人でした  いや今も  彼女も分かってくれています」

上手側のスクリーンに、向かい合い寄り添う男女のシルエットが映し出される。木もあったかもしれない。
その直後、歌を歌うその人が下手側に歩いていったかと思うと容赦ない動きで空想の「彼女」を殴って蹴って蹴って痛めつける。


もうずっとこわかった。
表情が見えない分意識が声と動きに集中してしまうんだけど、そのどれもが本当にこわい。
いやでも顔が見えなくてよかったのかもしれない、もっと恐怖していたかもしれない。

声色がご機嫌に笑っていたと思ったらブチギレる、ブチギレていたかと思ったら次の瞬間にはまたご機嫌。
CDみたいな無機質さはまったくない。

言っている言葉とのギャップでぐらぐらする。
ものすごくかわいい声で「顔が歪みます」とか「セックスを匂わせて」とか言う。
まさかかわいさに恐怖をおぼえる日が来るなんて思わなかった。
手を広げて上を向いてくるくる回りながら、愛嬌たっぷりな声色で「中華人民共和国と北朝鮮」とか言ってて本当にいやになる。
かと思えば暴力性をあらわに人を殴りつけ蹴りつける。
「めんどくさいから割愛しますが」じゃなくて「めんどくせぇから割愛しますが」って本当に面倒くさそうに言う。

CDのとおりに歌おうという気持ちはまったくないかのように、譜割も音程も思うまま。
「歌」じゃなくて湧いてくる言葉を気持ち任せに吐き出しているかのよう。
詞、見ずに歌ってる?この詞が当たり前のように身体に入っている?
それがなによりこわい。
演技かそうじゃないのかわからなくなって。


そんなフロントマンに呼応するように、ドラムのその人もキレにキレてる。
叩いていない曲頭のうちから頭ブンブン振って踊りまくっていて、それが赤いスクリーンをバックにして否応なしに目に飛び込んでくる。

近くで表情が見えたらまた違ったかもしれないけれど、「この曲で」なのが本当にこわい。
だってとてもじゃないけどこっちはノれない。こわい。
前だったら盛り上げるために敢えてノッてる(演技)?って迷わず思ったけど、半エン長居ファイナルでさく&じぇんブチギレフェイクを見てしまった(と思ってる)からわからない。
今回はどうなのですか?あなたまで?

2番サビ頃から原曲に入ってないドラム、サックスの演奏が始まった。
客観的に聴いたらかっこいい演奏なんだけど、これがまた曲の暴力性を強調するような破壊的なプレイで、もうこれまでの蓄積もあってただただこわい……。音でも暴力ふるってる……。
こわいしか言ってないけれど本当に頭がそれ一色だったからしょうがない……。

と言いつつピーのところはちょっと笑ってしまった、ピー音かぶせて流してるのに単語まったく隠れてなかった(笑)
あとずっと椅子座ってたのによりによって「固くなってました」で立ち上がったのってまさかそんなダブルミーニングないよな???????
この曲ろくな感想ないよ、助けてよ!!!!(笑)(逆ギレ)


それまでは「僕のアートは完成に近づく」で手を広げてキメていたのに、最後の最後の「僕のアートは完成致します」だけ棒立ちになるの、どういう表現なの?
わからないけれど逆にぞわっとした。

そのまま曲が終わって、会場から拍手が湧き上がる。
あまりに疲弊して拍手のひとつもできなかった。棒立ちがやっと。

これライブだよ?ライブなはずだよ?
こんなに生々しい恐怖を突きつけられることがあるなんて。

凄かった。本当に。





暗い中呆然としていると、大音量の環境音みたいなSEが流れてくる。ババババ……みたいなザーーーみたいな。
最初ヘリの音に聴こえてapのゆりかごの再来思って割と本気でおびえた、だってアートからのゆりかごってどんな感情で聴けばいい????
違いました、よかった(笑)

そのうちにSEが雨の音に聴こえてきて、え……?雨?「Rain」??
てことは次「雨のち晴れ」??
ドドドーンの「prologue」→「Everything(It's you)」ぶりのSE→アルバム次曲セットキメる感じ??
社会風刺曲連チャンだしたしかにありえる、でもapであんなにご機嫌だった「雨のち晴れ」がアートみたいな雰囲気で披露されたらまじでトラウマになる……とか思ってどぎまぎしてたら、





■10.雨の日のパレード

違った〜〜〜〜〜!!!!よかった〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!(笑)
そうだよね、そうだよね!!これまで通りアルバム順かつ雨のSE挟んだらこの曲だよね!!完全に考えすぎだった!!(笑)

イントロに入るとともにステージが明るくなって、後方の小高いステージセットがすっかり無くなっていた。
明るめの照明だからいつものマイクスタンド前に戻ってきて歌うさくらいさんの姿もよく見える。
間違いなくさくらいさん。

さっきまで後方のステージの上にいた人は違う人なのかもしれない、だって顔見てないし??とか思おうとするんだけど声がどっちも疑いようもなくさくらいさんなんだよな〜〜〜〜〜〜あああ!!!!
今のこのあまりに穏やかで柔和な声で逆に狂いそう、あの、ほんとに1曲前と同じ方ですか?????
なんでそんな普通な感じで歌えるん????いやでも今更か?????(サンギビドームで沖縄のあとこんなふうに略を毎公演歌っていた人)
まじでこの人の切替の速さ一生ついていける気がしねぇ……二面性選手権優勝だよ……。

そんなわけでさくらいさんはマイクスタンドでノーギター、たはらさんはまたしてもアコギ。
アコギいっぱい弾いてくれるねぇ!

CDだとボーカルが完全に上パートと下パートに分かれているこの曲。
歌い出してすぐ意外だったんだけど、さくらいさんライブでは下パートの方歌うんだ!?
たしかによく考えれば同じような構成の「ヒカリノアトリエ」でもライブは下パートだったっけ。
「ヒカリノアトリエ」は上パートを小春ちゃんが歌っていたけど、今回はCD準拠でさくらいさんの声の音源流してました。

相変わらず表情ははっきり見えないけれど、なんとなく微笑んでるのはわかる。
あとうっとりしているような身体の揺らし方してるのがもはやかわいくてこわい(2回目)
口を開けてるか閉じてるかはよくわかるから、じぇんちゃんが歌ってるのもよくわかる。あの、あなたたち前曲とのギャップまじでなんなん……。

原曲でもちょっとおもしろい「遠慮はいらねぇぞ~ミゾオチに決まって体を屈める」。
「かかってこい」でちゃんと両手広げて、その後みぞおちを押さえてくれる。(押さえてくれる?)(謎日本語)
みぞおち押さえる手と歌い上げる声がやたら綺麗で笑った(笑)

バックスクリーンには最初傘とビルと雨が合体したイラストが映されてて、途中からなくなったような。
このイラスト、ちょっとKANさんの「よければ一緒に」のジャケットを思い出した。ジャケットで傘とコーヒーカップが合体してるんだよね。
「よければ一緒に」のジャケットは森本さんが手がけていて、今回のツアーにも何度か参加されているから、もしかすると「雨の日のパレード」のイラストは森本さん作だったりしないかなぁ。どうでしょう。

照明はベースが水色っぽくて、サビになると会場中に大きな水玉の照明が広がる感じだったと思う。雨粒のメタファーなのかな。
2番の「見上げればRainbow」の転調で水玉がステージに集まってきて、歌詞のとおりステージ上方から虹色の照明が放たれる。
ただ虹を出すんじゃなくて水玉が集まって虹が出る、っていうのがなんか好き。


「雨の日のパレード ずぶ濡れで でも心は踊る」
「雨の日のパレード どんな場面だって 素敵な笑い話」
「僕らが一緒なら」

最後に繰り返される「雨の日のパレード」、同じ言葉のリフレインなんだけど、1回目と2回目で温度感?が違っていて、「うわ、いいなぁ……!」って思った。
毎回本当に噛み締めてる感じ。

前曲であれだけ恐れを抱いたのも、それが次の1曲を聴いているうちにいつのまにか溶かされているのも、どちらもこの人の歌が「本当みたい」だからだと思う。
気づいたらすっかり落ち着いて聴き入っていた。
とんでもない人だと改めて思う……。





■MC

「次の曲は、シンプルにアコースティックギター2本でお届けしたいと思います。」

ああいう曲(アート)をああいうふうにやったあとのMCってなんかどぎまぎする、普通に喋ってる……!!





■11.Party is over

喋ってることに気を取られて内容に意識が向いたのは一拍あと。
アコギ2本だけ?ん?てことは??

他メンバーが退場して、薄暗い中、たはらさんとさくらいさんが向き合ってわわわわわーーーーーーー?!!!?!!!!!!

向かい合った2人はさくらいさんのカウントと指パッチンでタイミングを合わせて演奏スタート……しようとするんだけどなんかカウントの難易度が高すぎる。
ワントゥースリーフォー……ワントゥースリーフォー……(早口&パッチンパッチン)みたいな……それ入れる?????(笑)
終演後あれは正解なのか?って話になったんですがどうなのですか、ミュージシャン的には普通なんですか??

そう、オフマイクのカウントだけじゃなく指パッチンも生音で聴こえました。びっくり。
指パッチンって素で20列台にも届く音量なんだ……(謎感動)

歌い出しからはふたりともマイクに向き直る。
このふたりだけしかいないステージを見るのってブラオレのSurrenderぶりかな。まさか2回目でたはらさんがアコギになるとは。
アコギ2本しかないから失敗したら即わかっちゃうこともあって、見てるこっちもなんだか緊張してしまう……。(ってちょい失礼でごめん)

演奏はCDよりも分厚い印象。
出力の音量が大きかったこともあるかな。
パート分け把握したかったけどよくわかんなかった……!!残念!!

ギターのこと全然わかってないけれど、ずーーーーっとさくらいさんの手の動きを見てました。
当たり前だけど右手、ずっと動いてる。
しかもアルペジオの多い曲だから、ただ振り下ろすんじゃなくてこう……この弦を弾いてその弦を弾いてみたいな……全然動きが一定じゃない。
今更すぎるけど、こんな複雑な手の動きしながら歌えんのすごくない??
手元全然見ないし……歌の譜割と弦弾くタイミング全然違うし……。ちょっとした脳トレ感……。
近い距離だから今まで以上に「人が弾きながら歌っている」のを実感させられたのかな。なんかひたすら感心してしまった。


初披露のツアーなのに意外ともうアレンジが加わってて、2番のサビ終わり?ではさくらいさんが1回アコギをテテン、で締めるアレンジになってた。(伝われ)

「僕の知らない誰かと」のあとラスサビに入る前には、さくらいさんがたっぷり時間をかけてカポをつけてて、ラスサビ入りを遅らせてた。
いつもならちゃんと転調後の入りに間に合うようにカポつけるのに……!!演者が2人だけだとこんなこともできるんだ(あるんだ)……!?新鮮……!!
いやたはらさん待たせてるけどね!!でもなんかいいね!!(笑)

それにしても……うーん……2人だけが並んでるのを見てずっと思ってたけど、やっぱりたはらさんの方が背高くない??
公式身長だとさくらいさん>たはらさんだけど絶対嘘じゃない??と思い続けて早何年、この距離で見てもやっぱりそうとしか思えない……。
姿勢……?姿勢の問題なのか……??(脱線)


ジャーンと演奏〆。
2人だけの演奏を見守っていた客席からは拍手!拍手!





■12.We have no time.

他メンバーも入ってきてこっからまた全員!!
さにやんはもちろん、たくおさんも!!
さくらいさんはアコギからハンドマイク、たはらさんはアコギからエレキに。
なんやかんやでこれがやっぱり安心感ある(笑)


もーーーーーこの曲は印象完全に変わった!!!!
超かっこいーーーーーーーーーーー!!!!!!超ライブ曲!!!!
CDではどこか淡々とした調子を崩さないけれど、ライブは全然違う。情熱的!!
演奏も歌もメンバーのパフォーマンスもどんどん盛り上がってく!!!!

前曲まで2曲連続でマイクスタンドだったこともあってか、さくらいさんは軽やかに動き回り、声も同じように自由に跳ね回る。
「ねぇねぇ」がまさかのオク上!!!!!高いのかわっ……かわい……!!

ドラムは原曲にAメロから入ってる打ち込みっぽい音のパートを叩くのかなと思ってたんだけど、意外にも最初はスルー。
ドラムが入ってきたのはたぶんサビ頭orサビ途中からだった。
そこまで参入なしだったこともあって入った瞬間わっ!と曲全体のボリュームが増す感じがした。この最終兵器的な使い方、好き!!
叩いてなかった打ち込みの「ダダダダダッダ!!」みたいな音に合わせて細かく照明が瞬くのもかっこいい。

それともうおひとり、大活躍だったのがサックス。
Aメロでぽつぽつとアクセント的な音を鳴らすのに始まり、ついに間奏でサックスソロを炸裂させる!
さくらいさんの「サックス、やまもとたくおー!!」のフィーチャーやじぇんちゃんのたくおさん見て見て!(ドラムスティック指さし)のアピールもあり、もともと音としても盛り上がるポイントなのがさらに大盛り上がり。
しかしこのじぇんちゃんのポーズがソーラン節っぽい(笑)
ライブ後レポ検索したらここのポーズをいろんな人が千差万別の表現してるのもまたおもしろい……ぜひ検索していただきたい……!!

と、ここまでいろんなメンバーに触れてきましたが、この曲で誰よりも静かに、そして誰よりもノリまくっていた男がひとり!なかけでございます!

気づいたときにはもう腰でノッてた。
あの……半エンの「Lovdはじめました」とかでやってたリズムに合わせて横にゆらゆらするやつ、脚の長さめちゃくちゃ強調されるエッ……なやつ。あれ。
それだけでもきゃ♡ってなってたのに、ついには顎(首ごと前後する前後させるやつ、首と言うべきか?)でノリまくる。

顎!?顎まで来た!?めっっちゃノリノリじゃん!!!!ひゅー!!
今日披露した「miss you」の曲の中でいちばんノリノリだったかも、見てるこっちも嬉しい!!





■13.ケモノミチ

バックスクリーン上部に枯れ木のシルエットが投影されるとともに、ステージ上部からリアルな枯れ木の模型が降りてきて、バックスクリーンのイラストの手前に設置される。(ように見えた)
枯れ木……と言っても枝のみが浮いているような状態。そして一部の枝が白くペイントされてる?

これまでの曲でも枯れ木のモチーフが出てきたけれど、明らかにこの曲が枯れ木度MAXって感じ。
「そうだよな、そもそも枯れ木ってこの曲のリリックビデオ発だもんな」って納得しかけたけど、よく考えたらリリックビデオも白黒の印象が強いだけで枯れ木じゃない。むしろ葉っぱもりもり。
じゃあ今回リフレインされる枯れ木のモチーフってどこからだろう?
「ALIVE」のMVは本当に枯れ木だけど、もちろんアルバムが違うからなぁ……うーん……。
などと考えているうちに曲が始まる。

さくらいさんはアコギまたはスタンドマイクオンリー、たはらさんは再びのエレキ→アコギ。
またしてもたはらさんのアコギの音量めっっちゃでかい!!(笑)

うす暗い中、曲と歌は進んでいく。
CDとライブでABメロの印象が全然違った。
CDではゆったり流れるストリングスの印象からか、壮大さ、ミステリアスさの方を強く感じていたのだけど、ライブでは前述のとおりアコギの音が大きい。
アコギパートはストリングスよりもジャンジャカ細かく休みなく鳴らされていて、その上たはらさんのあのガシガシした大振りのプレイでしょ?
だからどうしても切迫感、焦燥感の方を強く感じさせられた。

そのまま2番に突入すると、ドラムが「ダダダン」「ダダダン」の印象的なフレーズを鳴らし始める。照明も合わせて明滅してたと思う。
この音、CDで聴きながら銃声みたいだと思っていたんだけど、今この生の「ケモノミチ」を聴いているとあながち間違いでもなかった気がする。
この「ダダダン」によってまたひとつ切迫感が増すのを、歌詞で歌われている痛みが増すのを感じて。
「ダダダン」は腕を高く掲げては「ダダダン」、また掲げては「ダダダン」、という感じの叩き方で、「生きろ」の叩き方を思い出した。
この曲と「生きろ」がちょっと繋がる感じ、わかるなぁ。

ちなみに2番ではやってなかったけど1番の「マヌケが通る」ではじぇんちゃんがマヌケの動き(?)してました。
1番は叩いてなくて手持ち無沙汰だったからかな、ちょっとおもしろいけどいいの!?(笑)

終盤では、垂直にそびえ立つ光の柱が明滅しながらステージの中央に向かって移動していく。
明滅する光の柱の圧、重ねられてきた演奏の圧、それらを突き抜けて届く歌声に圧倒されて、呆然とした。

思い返してみると、この曲はどの歌詞をどう歌っていたとか、どの歌詞がどういう意味だとか、そういうことを考えながら聴くことがまったくできなかった。
歌詞ひとつひとつじゃなくて、照明と演奏と歌声全部で感情をそのまま叫んでいるみたいで、それを浴びるだけで手いっぱいだった。
今までにない経験だったかもしれない。


最後のフレーズを歌い終わって演奏が続く中、一足先に会場から拍手が巻き起こった。
自分はまだ半ば呆然としていて立ち尽くしていたんだけど、直後にたはらさんがギターをジャンッて鳴らして演奏を締めて、そこではっと正気を取り戻せた。(たぶんこの曲だったはず)

うわーこの〆かっこいい……!!
そしてなにより「ケモノミチ」、本当にかっこよかった……すごくすごくよかった……!!

それまで呆然としていた心に湧き上がるようにいろんな感情が広がって、棒立ちだった分まで全部取り返すようにひたすら拍手しました。
他の曲に比べて特別長い感想でもないから伝わらないかもしれない、でも本当に、本当によかったの!!!!





■14.pieces

立て続けに奏でられた「miss you」パートを抜けた次の曲がこの曲になるなんて。
「常套句」に続いて2曲目となるブラオレからの選出曲、ap '23に引き続きの披露となる「pieces」。

そう、今年の夏、ap2日目で聴いたはずだった。
だけど、この日の「pieces」はあの時聴いたものときっと違うものだった。

apの覚え書き(こちら
でも書いたけれど、自分がap '23の「pieces」からいちばん強く感じたメッセージは「ここにいる」だった。
ずっとここにいなかった「pieces」が今奏でられていること、数々の困難が巻き起こった・起こり続けている5年を経て、今つま恋という場所にいるということ……そしてなにより、その言葉が発されたときのその人の強く射抜くような目線とバンドの佇まいに、この上なく「ここにいる」を噛み締めさせられた。

この日の「pieces」もその印象を持ったまま聴いていたんだけど、あの時と違って「ここにいる」がさらりと歌われるのを聴いて、「あれ、今回は違うかも」「強調したいのは別のメッセージなのかも」って思った。

そこから1番サビ、2番と進んでいくにつれて、その思いは確信に近くなっていった。

「僕らはひとつ でもひとつひとつ きっとすべてを分かち合えはしない」
「失くしたピースは見つからないけどそれでもパズルを続けよう」

あぁ、そうだった。この曲も“miss you”を謳った歌だった。
さっき「常套句」でも思ったけれど、ブラオレ収録の2曲にそう思ったというのもなんだか縁を感じてしまう。

あとから考えると、自分が「ここにいる」の方を強く感じたapの「pieces」も、今回と同じように“miss you”的な披露だったかもしれない。
なにせ「pieces」→「ゆりかごのある丘から」→「花の匂い」っていう3曲並びの披露だったんだから。
後の2曲がこの上なく“miss you”だもの。
あの場では「pieces」が先だったのと、「ゆりかごのある丘から」→「花の匂い」がひとつながりで披露されて2曲でワンセットという印象だったから、繋げて考えるに至らなかったんだよね……。

演奏に意識を戻すと、apと同じくさくらいさんがアコギなものの、アコスタではない普通のアコギだった記憶。
ここまでもほぼ書けてないけど、今日はほんとに照明が薄暗い曲が多くてアコギかエレキかくらいまでしかわかんなかったな……。
たはらさんは青テレ、なかけはオレンジくんというapと同じ布陣だったと思う。
apで感じたのと同じように、原曲のザ・たけぴ☆なシンセ音がほぼないアレンジで、バンド感が増してたような。
音量抑えてただけで普通に原曲バージョンだったらごめん!

間奏に入ると、バックスクリーンに風景写真が流れ始める。
写真が投影されるのは全面でもなくスクリーンの1/6くらいのサイズ、被写体は花だったり川だったりとささやかなものではあるのだけど、すごくインパクトがあった。
だってこれまで見てきた舞台演出は枯れ木だった。ほとんど黒ともう1色のツートンカラーだった。

そこからの花や川であり、カラー写真。
活力を取り戻すのか?色彩を取り戻すのか?
はっきりとはわからないけれど、あぁきっとここからライブが開けていくんだ、って予感した。

「さぁ次の余白に続きを描こう」
「いつか描いたやつより本物にしよう」

やっぱり“miss you”……喪失から踏み出すターニングポイントとなるのがこの曲なんだ。
それをこの曲が、ブラオレの曲が担ったことが嬉しくて嬉しくてたまらない。





■15.放たれる

白いムービングライトが会場を浄化するように広がって、続くピアノのイントロに入った瞬間もう声と涙が出た。
なんでかわからないけれど今回すごく聴きたい、聴けるんじゃないかって思っていた曲のひとつでした。
2015年ぶり、アルバムツアー(リフレクツアー)ぶりの「放たれる」。

なんやかんやで今回初めて原曲バージョン聴けたかも。
LIVE FILMもリフレクも歌い出し半アカペラ&大サビ前タメ追加バージョンだったけど、今回は歌い出しにピアノあり&大サビ前タメなしだったような。ちょっと自信ないけど……!

リフレクよりもLIVE FILMで見た記憶&回数の方が多いから反射的に思い出しちゃうのはLIVE FILMの方だったりして、「誰もが生きる奇跡」でじぇんちゃんをじっ……と見たけれどもちろんバックスクリーンには何も映されなくて何も起こらなかった(笑)
LIVE FILMのここでじぇんちゃんが抜かれて「生きる奇跡」みたいになるやつ好きだったんだよねぇ……。

リフレクはハンドマイクだったけど、この日のさくらいさんはスタンドマイクだった、と思う。
動き回らない分、歌詞と歌に意識が向く。

「放たれる」もまた“miss you”な歌。
だけど「pieces」と同様に、君を失った後の世界でまた夢や愛を思い出す歌……“miss you”の先を生きる歌でもあると思う。
セトリの序盤ではなく今ここで歌われるの、きっと必然だよなぁ。
ブラオレ曲に対してもそう思ったけど、アルバムツアーでしか披露されていなかった曲が、後のツアーで意味や役割を背負って披露されるのって、ほんと言い表せないくらい感慨深い……。

喉温存のためか、アレンジなのか、終盤で「それで『強くな』れる」とあともう1箇所を下げて歌ってた。
そうだ、この曲ここがとんでもなく高くてライブの鬼門だったよなぁ……!!
それでもあの頃よりも格段に好調な声。本当によかった。

あたたかくも強い声に、本当にこの歌を通して「払い落としても消えない愛」「いつまでも消えない愛」を示そうとしてくれているんだって勝手に思えてくる。
うまく言えないんだけど、このあたりになって、なんでか「Fifty's map」の前のMCがじわじわと染み渡っていくのを感じてた。

あのMCで、「僕ら」って言ってくれてた。

「pieces」の歌詞にも「これから僕等が夢を描くための余白」「今日まで僕等が共に夢を追った軌跡」ってあった。

その積み重ねがあったからかな、「放たれる」も、なんだか歌の主人公だけじゃなくて、「僕ら」に向けられている気がしたんです。
ちょっとおこがましいような感想だけど、続く3曲のことを思うと、「いや、ほんとに思い過ごしじゃなかったかも」って気がしてる。





■16.幻聴

いつものあの青い照明がムービングする中、あのシンセみたいな音が流れてきても〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜(;;)
リフレク曲2連続、しかも「幻聴」!!!!!!!!!!!!!!!

イントロのバンド演奏とともにクラップを始めて、クラップしながらもう嬉しくて嬉しくて、なんで嬉しいのかわかんないけどほんと嬉しくて。
あ〜〜〜〜〜「幻聴」大好き、ほんとに好き、私こんなに「幻聴」大好きだったんだヽ(;▽;)ノ


apではバンド演奏が入る前のシンセっぽいイントロの長さが2倍になってたけど、今回は従来の長さに戻ってた。
その代わり青ムービングライトの奥で「雨の日のパレード」よろしく虹色の照明が放たれていてかなりびっくり。
今まで一度も見たことない!
これも「pieces」のカラー写真的なことなの?どうなの?

さくらいさんはハンドマイク、たはらさんはFirebird!
この曲のエレキはちゃんと見たから覚えてる!(笑)
apではFirebirdじゃなかったらしいんだけど(ap初日モニター見にくくてわかんなかった)、やっぱり「幻聴」といえばFirebirdだよねぇ……。

「なくない」の手のジェスチャー、「一歩また一歩」の大股歩きはなし。
地平線はちょっとだけやってた気がする。

サビ、お客さん全員縦振り!!!!えーーーーーー最高愛した;;;;;;;;
近年何故か(というか重力と呼吸でさくらいさんが煽ったからだけど)横振りが優勢だったから縦振り復活ちょーーーーーーーーーー嬉しい!!!!
誰も煽ってないのにほんとに最初から縦振りだった!!
みんなリフレクのたまアリ公演いた????埼玉最高!!!!

そんなわけで、ひょんなところからリフレクファイナルで見た「幻聴」のことを思い出した。

この数年、「幻聴」と言われて思い出すのはいつも2015年の9月20日、未完ツアー京セラファイナルの「幻聴」だった。

FCツアーに行けなかった自分にとってはLIVE FILMが救いで、そこで歌われた「暖かなみんなの微笑み」が憧れだった。
続くリフレク・未完ツアーはずっと「誰かの微笑み」で、ようやくライブで聴けた喜びを噛み締めながらも、どこかでやっぱり忘れられずにいた。
だから、迎えた最後の最後、京セラファイナルの「みんなの微笑み」の「幻聴」がどうしても特別になってしまった。

んだけど。

それでもリフレクファイナルの「幻聴」、すっごく幸せだったよな、って見ながら思い出してた。
ちょっと今この場の光景や空気とも似ているかもしれない。
リフレクファイナルに参加したのはステージサイドの低めの注釈席だったから、花道先端ステージに行ったさくらいさんがお客さんの伸ばす手に囲まれているのがよく見えて、お客さんもさくらいさんも嬉しそうなのがよくわかって、すっごく幸せだった。
ホールのこのぎゅっとした感じ、ステージを囲うような扇形の客席、どこか近しいかも。

それから数珠繋ぎみたいに、今までのさいたまスーパーアリーナでのライブの記憶が頭をよぎった。

初めて自分でチケットをとったSENSEも、ブラオレも、リフレクも、重力と呼吸も、全部さいたまスーパーアリーナで参加した。
自分にとってのアリーナツアー、アルバムツアーはいつもさいたまスーパーアリーナだった。
そうだよ、今日聴いた既存曲だってほとんどさいたまスーパーアリーナで聴いた曲じゃん!!

埼玉でのMr.Childrenのライブの思い出、いっぱいあったんだ。
いっぱい会わせてもらってたんだ。


からのLIVE FILMの「ありがとうファザマザ!!」のとこで
「ありがとう、埼玉ーー!!」

からのからの
「人懐っこくて優しくてあたたかな、埼玉!
埼玉のみんなの微笑み!!」


あーーーーーーーーーーーーー;;;;;;;;;;;;;;;;


うっうっうっ;;;;;;;;

 

もうこれ自分のライブ人生のご褒美?フィナーレ?
埼玉公演とともに歩んできた人生の。

これまでだって何度も「埼玉ーーーー!!」って聴いたことあるのになぁ、どの会場でもその土地の名前を呼んでくれてるって知ってるのになぁ。
今、ここで、しかも「幻聴」という曲で「埼玉」って呼びかけてもらえたことが、今の自分にとってはとてつもなく大きな宝物だよ。
クラップしながら笑顔なのに涙が止まんない!!

Mr.Childrenさん、埼玉に来てくれて本当にありがとう。
参加させてくれて本当にありがとう。
私はここで参加できて、また「幻聴」を聴けて、本当に幸せでした!!





■17.声

からのこの黄昏みたいなギターのイントローーーーーーーー;;;;;;;;(謎のイメージ)
泣くってむりだって;;;;;;;;;;;;

今回12/7の参加ってことで、前に12月にツアーに参加したのっていつだっけ?あれ?もしかして2009年のスパファンファイナルぶり……??14年ぶり……!?とか思ってたんだけど。
その日ぶりだよ、「声」。
14年て。14年て!!


たはらさんを見たらギターチェンジしていて、Firebirdではなくなっていた。(ちゃんと何のギターかまで見たはずなんだけど記憶消えた……!!悔しい!)
それまではステージだけが明るかったんだけど、客電まではつかないものの客席も同じくらい明るくなる。

明るくなった客席を前に、ステージ際を歩き回りながら歌うさくらいさん。
きっといっぱいお客さんの顔を見ていたんじゃないかな。 
原曲と違う思い任せみたいな譜割りと、おもいっきり喜びと親愛が滲み出ているような笑っている声色で届けられる歌。
歩き回っているのも相まって、今この場でほんとにそう言われているみたいな、想いを配り歩いてくれてるみたいな気がしてくる。

あぁ、なんてセトリだこれ!!「幻聴」からの「声」!!
一日の幸福摂取上限超えてるでしょ、日常生活に戻れなくなるでしょ;;;;

とかもうこれでもかって幸せになってたところでサビ!!
お手本なしの「こい!!」からの「いぇーーーっえ!!!!」の大合唱!!
14年ぶりなのに最初っから特大。
なにこれ!!みんなミスチルファンじゃん!!!!

それを受けるステージのその人たちの嬉しそうなこと!!
うぉーーーーーんもらった分ここで全力で返すしか!!ってなってるだけなのにそんな喜んでくれるの!!こっちも嬉しいよ!!!!;;;;


ふと、もしかして冒頭のあの言葉は、本当にお世辞でもなんでもないのかもしれないって思ってしまった。

「この近い距離で!
みなさんの笑顔を見れる!みなさんの声を聴けるこの日を!
本当に楽しみにしてきました!!」

ひとつ前の曲で、「人懐っこくて優しくて暖かな埼玉のみんなの微笑み」って歌いかけてくれた。
今この歌で、こんなにも嬉しそうに私たちの声を聴いてくれてる。


「たまらなく君に逢いたかった」


もしかすると。本当にそうなのかもしれない。
“miss you”ってもしかして。

いや、そんなことが?
そんな、そんなふうに言ってもらえるなんてことが??

だとしたら私たち、めちゃくちゃ愛されてる……。
なにこのツアーーーーーーーーーーーーーーーーー(;;)



ラスト、さくらいさんと客席で「いぇーーーーっえ!!!!」 のコールを投げかけ合う。
ただ声を受けて声を返してるだけなのになんであんなに幸せになるんだろう。
脳内麻薬出てたかもしれない。永遠にできる。

繰り返すうちに、……ん?さくらいさんのマイクを持つ手がなんか……胸くらいに……。
次は腰、ついには背中に回る!!(かわいい)

生声で響き渡る「いぇーーーーーーーーーっっっえ!!!!」
大歓声!!拍手拍手!!
ごめんみんな拍手するのちょっと早くない!?!!まだ生声聴いてたい!!!!でもわかる!!!!!!!!(笑)

そのまま直接届けられた「ありがとう!!!!」

こちらこそなんですが〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜ヽ(;▽;)ノヽ(;▽;)ノヽ(;▽;)ノ



とかなってた!!ら!!!!





■18.Your song

もうやめろぉ!!!!やめろぉ!!!!!!!だめでしょこれは!!!!!!!(もう泣いてる)

「幻聴」→「声」→「Your Song」、なに?すごい。
すごすぎる。愛が。愛がすごすぎる。反則でしょこれは。
泣いてる(噛み締め)

そしてわたくし、この曲もさいたまスーパーアリーナで出会ったのです……埼玉総集編すぎる……。

もちろんこの曲もお手本なしの「ウォーオー!ウォオオー!」のコーレスからスタート。
ミスチルファンしかいないじゃん……(n回目)

今回は「(君と僕が)重ねてきた」のジェスチャーはなし。
珍しいなぁとか思ってたら嬉しくてたまらない!みたいな笑顔で本邦初公開(※自参戦史上)の「歩んできた」がぶっこまれて叫ぶかと思った。
その場で肩ゆさゆさして動きだけで歩いてるの表現すんの、めっっっっちゃかわいい!!!!!!!!!!
初めて見た!!!!!!!!!!!!なにそれ!!なにそれ!!!!!!!!
そんな……そんな笑顔で君と僕が歩んできたたくさんの日々があるんですか……最高だ……一生その笑顔で歩んでくれ…………;;;;
あといつの間にか目が慣れてきてちょっと表情見えるようになってきた、ここで見えてよかった;;;;


聴きながら、もう全部の歌詞がプレゼントみたい。

「そう君じゃなきゃ 君じゃなきゃ」

こんなのもらっていいの?
でもさすがにこの3連セトリを受けたら、もう思い過ごしや勘違いって考えるのも失礼な気がしてくる。
ちゃんと受けとめてちゃんと返したい、こちらこそ「君じゃなきゃ」です
!!って思いながらステージに腕を振ってた。

たぶんこの曲だったと思うんだけど、アウトロでさくらいさんがドラムの音に合わせてエアドラムしてた。
そのドラム自体が今まで(apでも)なかったアレンジで、例えるなら未完ツアーからの「未完」の歌い出しのシャンシャンシャンシャンとか、DTR特別版の箒星のサビのクラッシュクラッシュ!みたいな、もっと盛り上げたい!って感じのアレンジでした。

リハやツアーによって進化したのかな、そして公演を重ねる中でさくらいさんの身体にも染みついたのかな、って想いを馳せた。
的外れかもしれないけれど、ツアーの積み重ねを垣間見れたのかもって思って嬉しくなってしまう。
なにより、「Your Song」が変わっていくほどたくさんのステージで奏でられてきた、彼らと客席が何度もこの曲で愛を分かち合ってきたことの証拠とも思えて、感慨深くすらなってしまった。

「Your Song」、すっごく好きなんだよ!
この曲で過ごす時間もほんとに大好きなんだよ!


さくらいさんがプロンプターに乗っかって、最後に一緒にウォーオー!!
あぁーーーー名残惜しい!!でも出し切った!!
最後までほんっとに楽しかった!!!!





■MC
鳴り止まない拍手!拍手!
わかる〜〜わかるよ〜〜〜〜〜ヽ(;▽;)ノ

止まない拍手に嬉しそうに会場を見回してお辞儀するメンバー。
しばらくして、さくらいさんが話し始める。

「今日のライブが終わって、家に帰って、寝て、また明日起きた時に、今日のライブの余韻が、あったかい気持ちが残ってくれているようにと願いを込めて、歌います。」





■19.おはよう

まじであっという間すぎる……一瞬……。
もう最後の曲……!?

この曲はさくらいさんアコギ、たはらさんアコギだった……?記憶が……。
絶対この曲叩いてるじぇんちゃんも見たかったのに視界が滲んでなにもわかりませんでした。(理由:好きそうだから)
ただただ記憶に残っているのは声と演奏のあたたかな温度感だけ。

この曲、レポ的な記憶がほぼない……。
だって「おはよう」、CDで聴いてるときどう考えても一緒に暮らし始める恋人に向けた愛を謳っている歌だと思ってたのに……それを私たちに……!?
うそ……いいん…………??

こういうの前にもあったな……そうだ、サンギビドームの「君が好き」……。
あれもさ、「次の曲もみなさんへの大事なメッセージ」とか言われてからやってさ……「え……!?お、俺たちに『君が好き 僕が生きる上でそれ以上の意味はなくたっていい』まで言ってくれるんすか!?!?!!?」ってめちゃくちゃ動揺したっけな……。
あれからもう6年だけど、未だに慣れてないな……。
俺たち、どうやらまじでめちゃくちゃめちゃくちゃ愛されてるらしい…………。(n回目)

「ありがとうね、おやすみ」のフレーズから間奏に入ると、ステージが暗くなって、上空に小さな白い照明がぽつぽつ現れる。
夜だ!夜空だ!!きれい……!!

「おはよう これからはいつだって君がいる」で間奏が明けると、上手上方から光が射して朝になる。
上手下方には1曲目の「Birthday」など数曲で登場した木の舞台セットがあって、ほんとにこのライブの間に時間がひと回りしたような気がしてくる。


「おはよう おはよう
おはよう おはよう
今日もきっと良い日だ」

あの3連曲だけでも十分すぎるほどなのに、最後にもう一度念を押してくれるみたいに。
ほんとにあったかい。

CDと同様に口笛で〆。
ちょっとアレンジ加えつつで、いつもながらうんまい……!!




「Mr.Childrenでした、ありがとうございました!!」

手を振って出てきたのと同じ下手側に履けていくメンバー。
3人は普通に履けていったけれど、やはりただでは退場しないのがじぇんちゃん。
エスカレーターみたいに徐々に降りていくようなパントマイムで機材の陰に消えていき、シーーーーーン……ほんとにいなくなった??と思ったら機材からぴょこっ!!
普通にパントマイムとしてうまいwwww

客席も盛り上がって、楽しくばいばーい!し合って退場でした。


Mr.Children tour 2023/24 miss you @ 12/7 大宮ソニックシティ 大ホール 感想文①


ap bank fes '23が終わって4日。
まだまだ幸せな3日間の余韻が抜けなくて、今年の残りはこの思い出だけで生きていける!って思っていた7/21。
それは突然発表された。


“『Mr.Children tour 2023/24 miss you』開催決定!”

“New Album「miss you」発売決定!”


1つ目のニュースでもうキャパオーバーになってしまった人も多かったんじゃないかって思う。
ツアー開催決定、しかも会場はホール。

見た瞬間前回のホールツアーの記憶がフラッシュバックして、手放しで喜べなかった。
2016年春・秋の虹ツアー、2017年春のヒカリノアトリエツアー。
自分は本当にありがたいことに最終的にヒカリノアトリエツアーで参加させていただくことができたけれど、それまでの約1年の日々のことが未だに忘れられない。

「たとえば100万回のうちたった一度ある奇跡」
「空に架かる虹を今日も信じ歩き続けよう」

あの時ほどこの言葉を残酷だと思ったことはなかった。
苦しくてたまらなかった。

でも今は本当にそうなんだと思う。

虹に会えるかは、努力や愛や思い入れ、人柄、なんにも関係ない。
環境と、その範疇での偶然でしかない。
だからもし今、あの頃の自分と同じように奇跡が降ってこないことで苦しい思いをし続けている人がいるなら、声を大にしてお伝えしたい。

落選はあなたの努力や愛や思い入れや人柄に対する否定じゃない。Mr.Childrenからあなたへの拒絶じゃないよ。

じゃなかったら、ダフ屋が当選するわけなんてない!  ね。


ありがたいことに、今回自分は大宮公演でその奇跡をいただくことができました。
1人でも多くの人に……あなたにあなたに参加できてほしいという想いを強くしたけれど、直接的になにかをすることはできるはずもなく……。
……もう知っていることのはずなのにいつになっても慣れない。
祈りでなにかが叶えばいいのにって思ってしまう。

それでもなにかになれたら、知りたいと思っている誰かのためになれたら、と願いつつ、自分のもとに降ってきてくれた奇跡を残したいと思います。


それともうひとつ。
今回、ちょうどライブの直前に発行されたLucky Raccoon vol.50を読んでからライブに参加できたことがとてつもなく大きくて。
そこに書かれた言葉に応えたいという気持ちとともにライブに参加して、考えた結果、
この記事のあとがきで自分がこのライブを通して思い至った「miss you」と「優しい驚き」を言葉にしてみました。

あんまりこういうことやらないんだけど、ラキラクの言葉を真に受けて、誤解や矛盾を恐れず楽しんで!(笑)
考えて考えて書いたので、もしよければ最後まで読んでいただけると嬉しいです。
(まだラキラクがお手元にない方はぜひぜひぜひとも手に取ってくださいね!)



そんなわけですんごく長いです。
約5万字だそうです。
もしよければ、お付き合いください。








【Mr.Children tour 2023/24 miss you
12/7 大宮ソニックシティ 大ホール】








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現在12/7、18:00過ぎ。
大宮ソニックシティ初日公演、開演30分前。

長野や山形の会場(←単に遊びに行きました)では30分前でも長蛇の列だったのに、大宮ではこの時間でもう列がなくてがらがら。
なんで!?埼玉意外とせっかちなの!?(笑)

入場前に合流したMちゃんと緊張で吐きそう吐きそう言いながら入場口に向かう。

なにせ6年ぶりのホール。
ツアー初日から3ヶ月が経ち、ようやくのこの日。

ツアーが始まってからこれだけの長い間ネタバレを回避しながら待ち続けたの、初めてだったかもしれない……。
Twitterのタグ検索で何度か被弾してはどれだけ回避が困難か実感したり、いつもの福岡始まりのツアーで初日に参加させてもらえているありがたさを実感したりしたっけな……というのは脱線。

なによりも、このツアーが始まってから今日までの間に、本当にいろいろなことがあったから。
毎公演無事始まって無事終わることを祈って、安心して、また次の公演まで緊張して、を繰り返してきた3ヶ月だったから。

本当に、本当に、待ちわびていた今日なの。


身分証を出して、QRコードをかざして、レシートで座席番号を受け取って。

1階席でも2階に上がってから入るということで2階に上がる。これすごいホールっぽい。
上がった先のロビーでおっかなびっくり「どこから入る!?えっドアなくない!?ど、どこ!?」とか言い合いながらうろうろして、やっと辿り着いて。

扉を開くと、もうすぐ目線の先にステージがあった。

最後尾でもこんなに近い……!コンパクト……!
って、ウカスカでも何度もホール行ったことあるのにね。未だにびっくりしてしまう……。

なんでかここで、母から昔大宮ソニックシティでレッチリのライブ見たよ〜って話を聞いたのを思い出した。
ここでレッチリ???????ほんとに???????収まったの???????
疑いつつ調べてみたらほんとにやってた……。でも既に行われたというレッチリのライブも信じられないのに、今からここで行われるというミスチルのライブの実感がわくわけもなく。
地に足がつかないような気持ちで席についた。


ステージのすぐそばには軽く列ができていて、お客さんがかわりばんこにステージをバックにして記念写真を撮っていた。
噂では聞いてたけどほんとに開演前/終演後撮影OKなんだねぇ。
一応念押しでスタッフさんにも聞いてみたけれど、ほんとにOKだそう。(もちろん開演中はNG)
直近だとサンギビが同じように開演前/終演後撮影OKだったけど、半エンは同じ周年ツアーでもNGだったし、彼らの撮影OK発動の基準ってなんなんだろうね?謎だ……。
それにしてもステージ前で記念撮影しているお客さんを見ていると、ますます今からここでライブが始まるという実感が遠ざかってく……。
なんかツアトラ前みたいな気分に(笑)

さらに奥、ステージに目を向けてみると、至ってシンプル。
メンバーの楽器がいつもどおりの位置関係で設置されていて、上手側の奥には逆光で黒いシルエットとなった木のセットが見える。葉はまばらで、秋冬のツアーらしい感じ。
今回の私の席は20列台なもんで、うーん……各楽器の柄は見えそうで見えない……!!
この感じだと事前に公式インスタの写真見てなかったらドラムセットおニューになってるのとか一生気づかなかっただろうなぁ!(笑)


会場内にはいつもどおりきっとメンバーチョイスであろう洋楽のSEが流れている。
開演前のアナウンスがあり、その前後でスタッフさんがマイクスタンドにマイクをセットしに来る。
前にこの光景をはっきり見たのはAAGの沖縄だったなぁ、なつかしい……。

引き続き洋楽SEの流れる中、さっきスタッフさんが出てきた下手側の袖から、拍手が聴こえてきた。

え!!これって!!!!スタッフさんがメンバー送り出すやつ!?!!

今までさくらいさんの発声練習が聴こえてきたことはあったけど、この拍手が聴こえてきたの、初めてかも!

きっと今舞台裏では松戸公演のインスタ投稿みたいな光景が広がってるんだと思ったら、さっきまですっ飛んでいた実感が今急にやってくる。
いよいよ始まるんだ……。


SEが途切れて暗転する。


Mr.Childrenにとって6年振りのホールツアー。
待ちに待った夜がはじまる。






暗がりの中、ピアノのSEが流れ始める。
カセットテープに録音したものを流しているかのように、小さくノイズがかった旋律。
後から知ったけれど、ショパンの練習曲作品10第3番ホ長調「別れの曲」だったそうな。

ピアノSE始まりってめずらしいな、でも物悲しい曲調がmiss youっぽい。
……にしてもこの演奏ちょっとたどたどしくない?
誰かが弾いたの録った感じ……?誰かっていうかs……(略)

「別れの曲」が流れ続ける中、ドラムセットの後ろあたりから光が放たれて、バックスクリーンが下の方からぼんやりとオレンジ色に染まっていく。
あくまでステージ全体や会場は暗いままだから、わずかなオレンジをバックに楽器のシルエットが浮かび上がるような感じ。

メンバーが入ってくる。
じぇ、なか、さく、たはの順番で……あぁすごい。暗くてもどれが誰かわかる距離なんだこれ……!
わっと湧き上がった歓声に応えるように腕を上げる先頭の人。
あぁもう絶対じぇん!顔見えなくてもわかる!!嬉しい!!!!


いつの間にか「別れの曲」は終わっていて、全員が位置について、各々の楽器を手にする。
さにやんがキーボを鳴らしたのか、別のSEに変わったのか……記憶が定かじゃないけれど、流れていた音が大きく広がるタイミングでじぇんが腕を広げて、次の瞬間ステージが真っ白になった。





■1. Birthday

強い光で白く染められたそのステージに、さくらいさんのシルエットだけが浮かび上がる。
逆光で顔は見えない。

身体ごと動かす大きなストロークでアコギがかき鳴らされて……何が始まるんだろう?どの曲だろう?と固唾を呑んでいたらいつしか聞き覚えのあるギターになだれ込んで、

「しばらくして気付いたんだ 本物だって」

歌い出した瞬間照明が順光になって、会場中から上がる歓声!!

あぁ、じぇんがいる、たはらさんがいる、なかけーがいる、さくらいさんがいる!!!!
Mr.Childrenがいる!!!!

開演前に思ったとおり、自分の視力と距離ではギターの柄は見えない。
さくらいさんの顔も、当然ステージを向いたお客さんの顔も、きちんとは見えない。
でもその人の肩をすくめるような動きと声、お客さんたちの跳ねるような背中とドラムに急かされるみたいに夢中で頭上で叩かれる手で、見えなくってもわかる!
目に映る光景飛び込んでくる音、全部が喜びに満ちてる!
あぁもう幸せ!!!!ライブが始まって「会えた!!」っていうこの瞬間、これ!これが大好き!!


さくらいさんのアコギは濃い茶色のもの、インスタの青森公演の投稿のギター。(この曲にはサックスがなかったと思うから写真自体は別の曲のかな?)
いつもの白のちょっと長めのVネックに、シャツを羽織って、その上にちょい長めのジャケットを着てたかな?
もしかすると中のシャツ2枚重ねて着てたかも。
ツアー序盤はオン眉だったっぽいけど、すっかり伸びてます!ですよね!

たはらさんはエレキギター、青テレではなかったけど記憶が……。
服はシャツにジャケット、黒系。

なかけも襟付きのシャツにジャケットだったかな。
今回自分の席が列の真ん中だった上、前の方の背が高かったこともあって、頭を避けるように見た結果なかけ側の視界がほぼ犠牲となりました……。
くっ……ど真ん中's弊害……!!
でも後でど真ん中ミラクルが起こって気持ちよ〜く掌返しさせられました、後ほど!

じぇんちゃんはいつもどおり半袖Tシャツ。最初だけなにか羽織ってたとしたら完全に見逃してる……。
前で歌ってる人と布の量違いすぎませんか??(笑)
自分の視力では髭があったか見えませんでした。
他公演の写真や感想見た感じだとなかったのかな?
(わからないけどレポ絵は手癖で髭ありにしてます、ちがったらすみません)


それにしてもほんとに1曲目、Birthdayだったんだ……。
参加前、ネタバレ回避したい気持ちとMCレポを見たい気持ちのせめぎあいの中恐る恐るタグ検索してたんだけど、2回くらい「1曲目のBirthday、」って文言を見かけて即スクロール、からの「いやその人の最近聴いてたプレイリストの1曲かもだし??ていうか1曲目自分的には絶対I miss youだし???」って言い聞かせる会をやってたんですが、あれほんとにネタバレツイートだったんかーいwwww
自分は強力にI miss youって信じてたからノーダメージだったけど1曲目はさぁ!!だめでしょ!!笑(いやどれでもだめ)


始まった時、前のホールツアーを思い出した。同じだけど逆だって。
虹・ヒカリノアトリエの1曲目、おとぎ話もさくらいさんの顔が見えないところから始まったけれど、あの時は真っ暗で見えなかった。
今回は真っ白。

ヒカリノアトリエは死と老いの匂いが強いセットリストだったけれど、こちらは死どころか「Birthday」から始まるときた。
生で浴びるこの曲とお客さんの熱気、とりわけ伸びやかな声と心臓の鼓動みたいなドラムに、CDよりも生命力が爆発してる!!って思った。
同じホールツアー。似てるけどどこか違う、いや対極的かもしれない。

今抱いたこの印象はここからどうなるだろう?次々当てはまっていくのか?裏切られるのか?わくわくする!
まだ1曲目で気が早すぎるけど!


1番サビの照明はオレンジ色が明滅、2番サビは暗い中白が明滅だった気がする。
とにかく1番2番で違ってて、「消えない小さな炎をひとつひとつ増やしながら」(1番)と「飲み込んだ幾つもの怒りをひとつひとつ吹き消しながら」(2番)そのものだと思った。
こういう歌詞を具現化する照明、ほんと好き。


2番サビが終わって間奏だったと思う。


「こんばんは、Mr.Childrenです!!
ようこそ!!miss youツアーへ!!!!」


!!!!!!!!;;;;;;;;(会場わーーーーー!?!!)


「この近い距離で!
みなさんの笑顔を見れる!みなさんの声を聴けるこの日を!
本当に楽しみにしてきました!!
今日は最後までよろしくね!!」


あああああああ;;;;;;;;;;;;(会場わーーーー!!!!)


からの「聴かせてさいたまーー!!!!」を皮切りに間奏の♪オーオオオーオーのコールアンドレスポンス!!
CDでは遠くから聴こえてるみたいな控えめな音量だったけど、も〜〜〜大人しさまったくなし!!みんな全力!!
しかもお手本なくても最初からできちゃってるのよ、みんな大好きじゃん!!ミスチルファンしかいないじゃん!!!!;;;;;;

1回1回♪オーオオオーオーが終わる度じぇんちゃんが「オイッ!」とか「アーイ♪」みたいに合いの手を入れてくれて、さくらいさんも♪オーオオオーオーはお客さんに任せて別フレーズのオーオーを歌い始める。
間奏が終わりに向かうにつれて客席の♪オーオオオーオーもさくらいさんのオーオーも演奏もすべてが熱を増して。
あぁ今みんなで作ってるんだ、って思って、ライブってこうだったって思って、もう楽しくて笑顔なのに泣きそうで。


そこからの
「ひとりひとりその命を讃えながら今日を祝いたい」
「そして君と一緒に歌おう」
「いつだって、そう!!」

もーーーーーーーーーーーー;;;;;;;;;;;;;;;;
こんなのずるい!!!!!!!!!!!;;;;


最後、さくらいさんが嬉しくてたまらなさそうに頭ぶんぶんしてからアコギを高くまで掲げたのを見て、胸がいっぱい。

初めて披露する曲とは思えない盛り上がり、一体感!!
miss youツアーがこんなふうに始まるなんて思わなかった!!
もう最高!!ほんとに最高!!





■MC

さくらいさんが喋り出す前にピックが落ちてるの見つけてマイクスタンドに戻してたのここかな……?かわゆい……。


「改めましてMr.Childrenです!!
miss youツアーへようこそーーーー!!」(わーーー!!)

さっきも思ったけど、ツアーへようこそって言うのめずらしい!!
なんだかお招きされた感があって嬉しくなっちゃうフレーズ……。

「今日は新しいアルバム、miss youを中心にお届けしていこうと思うんですが、miss you、聴いてくださった方いらっしゃいますか?\はーい!/(9割方手あげる)
聴いてない方は(手あげなくて)だ〜いじょぶです、いいですいいですだ〜いじょぶです(笑)(言い方おもろい)

それではさっそくですが新しいアルバムから『青いリンゴ』という曲を聴いてください。」

たしかここのMCの最後の「聴いてください」がちょっとおふざけの入った囁き声だったはず、なんかホールっぽい……。
あとそうだ、たぶんここのMCのどこかで「大宮ソニックシティ」って言ってたんだけど、「ソニックスィティ」っていうやたらいい発音でうけた……(笑)





■2. 青いリンゴ

MCで曲名言われて「青い曲2連続だ!!いやでも青リンゴは緑か!!」って思いながらイントロに入った瞬間バックスクリーンが真っ青になってなんか笑った。
一瞬で「いや青です!!」って言われた(笑)

それで「そっか青リンゴじゃなくて『青いリンゴ』(青臭い)なのが肝なんだな〜」って思い直したらイントロ終わって1番入ったところで緑に。やっぱ緑かぁい!!!!
んで、サビか2番では赤に。
結局リンゴなん!?!!え!?!なに!??!?(ずっと翻弄されてる)(集中して)

バックスクリーンの形が█だとすると、カラーになってるのは全面ではなくて◤の部分のみ。
残りの◢の部分は真っ黒で、◤の部分の色が青→緑→赤……と変わってくなかでもずっと黒のままでした。
ちょうど上手側の木がすっぽり収まる範囲だったし、木の撤収をわかりにくくする効果もあったのかな?
次の曲でバックスクリーン明るくなった時にはもう木なかったから。
てか、木、出し入れするんや……また虹ツアーの妄想満月の学芸会演出みたいなことを……(笑)

ひとつ前のBirthdayとこの曲、青繋がりもあるけど、「生まれ変わったら〜」「また季節は巡る」の歌詞も繋がってるのかなって思った。
どちらも、今の自分のまま心ひとつで生まれ直せる、何度だって繰り返せるって歌だと思うから。

CDよりテンポ遅い気がしてならなかったんだけど気のせいかなぁ……会場では確信持ってたんだけどライブ終わってからCD聴くとあんま変わらない気がしてきた……。

さくらいさんは前曲から変わって緑っぽいような青っぽいようなアコギ、初めて見る!曲に合ってる!!

CD聴いてるときAメロ「間に合う気もすんだ」「なんて考えてみるんだ」のボーカルと一緒に下がってくベースラインが大好きだったのに注意して聴きそびれた!!
次回があったら次こそ必ずやヽ(;▽;)ノ

同じくCD聴いてるとき2番Aメロのポコポコした音ってどうやるんだろう?って気になってたんだけど、どうやらライブではさにやんがキーボで再現してたっぽい?
該当のフレーズでキーボとキーボの隙間をガン見してたらめちゃくちゃ手が動いてたので、たぶん!!
必死に凝視しながら、よくよく考えたらキーボ弾いてる手肉眼で見れるの初めてじゃん……!?って感激してしまった。
バックスクリーンがカラフルでシルエットが浮いてたおかげ!
ありがとうバックスクリーン!ありがとうホール!!

間奏では満を持して今ツアーもう1人のサポメン、たくおさんのサックスが大活躍。音が気持ちよく飛んでいく。
ポーズの記憶は抜けてしまったけれど、じぇんちゃんがたくおさん指してめちゃくちゃフィーチャーしてたはず。

間奏が明けて、CDで聴いてて大好きなフレーズ「丁寧にっ皮を〜剥いてっ♪あっお〜いリンゴを齧ったァ♪」がくる!!って楽しみにしてたら、歌い出した瞬間じぇんちゃんもドラムスティックを大きく回しながら伸び上がって一緒に歌う!!(※オフマイク)
しゅるーんって剥かれるリンゴの皮の幻覚が見える!!めちゃくちゃ楽しそう!!かわいい!!!!
ていうかさくらいさんの表情はっきり見えなかったはずなのにさくらいさんより後ろにいるじぇんちゃんの表情めちゃくちゃわかるんだけどなにこれ?!!?!(ガチ)
釘付けになってなんにも聴けなかった(笑)(笑)

それにしてもモニターなしで肉眼でじぇんちゃんの表情がわかるのもほんとに珍しい。改めてここはホールなんだなと実感する。


最後のジャージャン!!で締めた瞬間暗転!





■3. 名もなき詩

真っ暗な中、ワンツースリーフォー!のカウントから始まったのはこちら。
始まった瞬間、会場がわっと喜びに沸いたのを覚えてる。

名もなき詩、何度も聴いてきたはずなのにね。
なんでかもーーーーー無性に嬉しくて。
いつもの曲をいつもじゃない場所で聴くのってなんでこんなに嬉しくなるんだろう。
こんな小さいステージで名もなき詩をやってるMr.Childrenを見ているのが不思議で、でもその不思議が嬉しくて、本当に嬉しくて。

そういえばヒカリノアトリエツアーのときも、はじめましての曲が続く中で披露された「口笛」で「あぁ、この人たちは私の知ってるあのMr.Childrenなんだ」「私、今Mr.Childrenのホールツアーに参加できてるんだ」って実感して、涙が止まらなくなった。
あの時の感覚をちょっと思い出す。

そうだ、「名もなき詩」って「今までのMr.Children」の象徴だったじゃない。
FCツアー3曲目、「最後の曲です」って言葉とともに奏でられて。
今回のこの名もなき詩もちょうど3曲目で、偶然か必然かわからないリンクにまた込み上げてきてしまう。
もしかして今回もまた「(今までのMr.Childrenの)最後の曲」の役割を担ってたりするのかな。どうなんだろう。
そんなことを考えてたから、2番~Cメロでさくらいさんが2階に目線を向けてるのがわかってまた泣けてきてしまう。
わぁ、そうだった……FCツアーのLIVE FILMでもここで嬉しそうにZeppの2階を見上げてた。
こんな感じなんだ。なんだか追体験させてもらっているような気持ちにもなってきて、もう。


脱線してた。改めて曲頭に戻りまして。
さくらいさんは青いリンゴのアコギからBirthdayのアコギに戻ってたと思う。
サックスも入ってたから青森の写真これかも?とも思ったんだけど、始まった時バックスクリーン下や全体の照明がナチュラルな暖色系だった印象があるのとさくらいさんの衣装が数曲後のやつのような……うーん……。
でもたしかに間奏あたりは写真みたいな寒色系だった気もする……自信なし……。

曲始まりの「真実を握りしめる」、さくらいさんは何もやらなくて、たはらさんもやらない……と思ったら遅れて手の甲を向けて鉤爪みたいにした手をちょっと持ち上げる感じ。
犬夜叉が戦う前に指バキってする時みたいな……伝わる???笑(伝わる人を選ぶ例え)

この曲か自信ないんだけど、たしかこの曲のAメロでじぇんちゃんが袖のスタッフさんに指示してました。かっこいい……。
スタッフさんに指示するやつ、なんでかときめいちゃうんだよね。横顔あんま見ることないからかな……とか考えながら見てたら、急に秒で前に向き直って「Oh dalin'」だか「生涯を君に捧ぐ」あたりを笑顔で一緒に歌ってびっくり。
ほんとにギリギリ1秒前まで横向いてたし、じぇんちゃん的にここは絶対逃せない!!ってポイントなんですか!?どうなんですか!?


サビはいつも通りお客さんが縦振りするんだけど、目の前に広がる光景がいつもと全く違っていた。
ホールって席が扇状に並んでるから、こう……ただ後ろから前にじゃなくて、みんながぐるっとミスチルを囲んで手を伸ばしているような光景になるんだよね。
今この場、みんなの心の真ん中にMr.Childrenがいるのが可視化された気がして、すごくぐっときてしまった。
(とか言いつつ自分はやってないんだけど(笑))


Cメロではまた会場の熱がぐんと1段階上がる。

愛!自由!希望!夢!ゆ〜〜〜〜〜〜うき〜〜〜〜!!!!

あ〜〜みんなミスチル好きすぎ!名もなき詩好きすぎ!かわいすぎ!みんなも今までも名もなき詩めちゃくちゃ聴いてるだろうに!でもわかるよ最高!!!!
で、また顔はっきり見えないのになんでかメンバーが嬉しそうなのもめちゃくちゃわかるんだよなぁ。
ほんとに幸せな時間だった……。





■MC

暗転から明るくなったらもうさくらいさんの服変わってて笑った、まだ3曲しかやってませんが!!!!(と言いつつ半エンドームの2曲目からに比べれば遅いからそれも笑う)
ジャケット脱いで、1番上に茶色か紫っぽい薄手のシャツ羽織った状態になってたと思う。色分からん(笑)


「次にやる曲はFifty's map……50歳、50代、そのあたりの地図です(笑)
これを聞いて、『ん?聞き覚えがあるぞ、どこかで聞いた気がするぞ』って思った方もいるかもしれません。

(↓記憶曖昧、全部ニュアンス)

10代の頃、僕ら世代はみんな尾崎豊を聴いてました。
十五の夜、卒業、SEVENTEEN'S MAP(最後「十七歳の地図」?「僕が僕であるために」?)……何百回も聴きました。何百回も歌いました。
大人になりきれないいらだちを抱えながら、尾崎みたいに夢を追いかけたい、愛に生きたい、自由に生きたいと憧れた、そんな10代も、今は……こんな感じです(笑)(両手広げてバンドを示す)

でもこうして大人になってもいらだちややりきれなさを覚えることもたくさんあって。
そんな僕らの、ぼ く ら の(手で客席まで示しながら)、歌です。
聴いてください、Fifty's map。」





■4.Fifty’s map~おとなの地図

MCで夢、愛、自由の単語を聞きながら、あぁ「名もなき詩」が選ばれたのはそういうことなのかもしれないと思ったりしていた。
「愛、自由、希望、夢」。
「苛立つような街並み」もそうかも。

1995年に25歳のさくらいさんが書いた曲と、2023年に53歳(あるいは2020年に50歳)のさくらいさんが書いた曲が、時を超えて呼応し合う。見え方が変わる。
だからライブっておもしろい、ツアーってすごい。

ここでさくらいさんはようやくのエレキギター、山形公演のインスタ写真がそれです。
そしてまさかのこれが最初で最後……(笑)
たぶんこの後アコスタすら持たなかったと思う、違ったらすみません。
apでアコスタ導入理由「アコギだけどエレキっぽい見た目だからエレキ要素補充できる!(?)」だと思ってたんだけど違うんかい……!!

ギターを弾いてることもあり、トレーラーでやってたような歌詞に合わせたジェスチャー(窓ガラス叩き割ってとか)はなし。
その代わり、全身で焦燥感を表現するように、曲中ほぼ通しで細かく身体をゆするような動き(速いテンポの曲でやるやつ、伝われ)で歌ってた。
歌やシンセ?は比較的ゆったり流れてるから、いちばん細かいドラムのリズムに合わせて動くとは予想してなくてかなり意外……。
動きによって、「少し足を止めて景色を眺めるのも良い」はほんとに「言い訳」なんだ、そっちじゃないんだ、って思わされたり。

「あるように見せれるさ」みたいなアタックが強い歌詞で特に実感したけれど、今日声すんっっごい出てるなぁ……!!アタックましまし!!
あとどこかの歌詞を前に詰めて歌ってたんだけどどこだっけ、思い出せない……。

楽しみにしていた「どこにも逃げれない」~「孤独の意味を知った友よ」のドラム。
CDが狭い空間で鳴っているようなエフェクトをかけることで閉塞感、圧迫感を演出していたのに対して、ライブは正攻法!!
生だからこその良さを生かして、生音の迫力と音圧で圧迫感を演出!!
そう来たか〜〜!!ああ〜〜特になにか予想してた訳じゃないけど答え合わせ楽しい!!

ここ照明もかっこよかった記憶があるんだけどどんなだったか記憶がぁ!!
暗い中照明がランダム&垂直にフラッシュする感じだった気がするけど、妄想と混じってるかもしれない……。


「同じ迷路で彷徨う友よ」からラスサビになだれ込むタイミングで、初めてバックスクリーンに映像が流れ始める。
夜の高速を走る車の運転席視点の映像。頭上にはビルが立ち並んでいて、おそらく首都高なんだと思う。
歌詞の「迷路」が映像の中のうねる高速道路とリンクする一方で、映像の中で飛ぶように過ぎていく景色と演奏もまたリンクして、曲の解放感、疾走感が増幅するよう。

「似てる仲間がここにもいるよ」!

最後のドラムのダダダダダン!に合わせてさくらいさん地団駄!
まだもがきたい!っていうこの曲そのものみたいな動きで〆!





さてお次の曲は……と思いきや、ここからさにじぇんたくおのピアノ×ドラム×サックスセッション。
これがジャズっぽくてめちゃくちゃおしゃれ!!なんか照明もおしゃれ!!
記憶力と表現力が至らないのが悔しい!!

またこのセッション中のすずきひでやさんがちょ〜〜〜〜〜〜〜〜おかっこいいんですわ。
叩いてるフレーズもかっこいいし叩いてる姿もかっこいいしさにやんと笑い合ってる横顔もかっこいい。(やっぱ横顔惹かれちゃうらしい)
「ジャズっぽい」自体主観ではあるけど、ジャズのドラムがルーツの人がジャズっぽいドラムを叩いてるのを見るの、胸熱……

それにしてもこんな前振りから始まる曲って?
PIANO MAN?前回ホールツアーでもやったからそれはないか?
WALTZ?ロリロリ?(聴きたいだけ)





■5.口がすべって

聞き覚えしかないあのピアノが始まった瞬間反射的に天仰いだ。

あのおしゃれセッションから「口がすべって」!!
うわーーーーやられた!!!!!!(なにを?)
今までの「口がすべって」史上いちばんかっこいい入りじゃない??
今年apでやってたしやること自体は予想できても良さそうだったのに全然わかんなかった!!!!


曲に入った瞬間バックスクリーンが真っ黄色に。
1番Aメロではたはらさんがノリノリで頭ぐらんぐらん揺らしてたんだけど、バックが黄色なおかげで揺れるシルエットがめちゃくちゃよく見えました。バックスクリーンありがたい!
それにしてもこのノリノリがほんとにノリノリで軽く二度見した、頭ほんとに止まらない(笑)
apでこんなにノリノリだったっけ!?いやこんなに動いてたらさすがに印象に残ってるはず……!!
この曲でこんなにもノリノリなたはらさんを見るのがほんとに初めてで、めちゃくちゃ印象的でした。

バックスクリーンにはイラストが投影される。
1~2番の間は向かい合った拡声器で喋る人と銃を構える人のイラスト、ラスサビは何も持たず向き合っている人のイラスト。
どちらも黒い横顔のシルエット。
apでは映像演出なしでやってたこともあって、基本的に映像演出が少ないホールキャパでやっているのがけっこう意外。
それだけ強調したいのかもしれない。

4曲目までスタンドマイクだったさくらいさん、ここで初めてハンドマイクに!
ステージの前方に出てくると下手側や上手側の壁に影が映る。
ホール~アリーナキャパじゃないと見れないなつかしい光景に嬉しくなってしまう……。
左右に歩いたりかがんだりする度羽織ったシャツの裾もひらひら。
これだから薄手のシャツは好きです。一生着てください。

「ゆずれぬものが」では胸をどんどんどんとグーでアピール。これはapではやってなかったジェスチャー。
「争い続ける血が流れていく」のピストルバーンはapと同様になし。
「流れ星が消える~願い事をしよう」の祈りジェスチャーはapではやってたけど今回はなし。

「流れ星が消える」に差し掛かったところで「そういえばapではおきさんが参加しててここのストリングスが美しかったよねぇ、でも今回は音源かなぁ」なんて考えてたんだけど、なんかCDとは違う音が流れてきてた気がしてて……。
え!?誰の何の音!?さにやんキーボ!?手元動いてるのはわかるけどスピーカーからの音と手元のタイミングずれてるからストリングスのフレーズと合ってるかわからん……!!ってなったままこの曲は終わったんだけど、もしかするとたくおさんがフルートでやってたりしてた……?
最後のメンバー紹介でさくらいさんが「サックス!フルート!」って紹介したものの「フルートやってた曲あった!?!!?!」ってなって、もうありそうなのがこの曲のここくらいしか思いつかない(笑)
的外れだったらすみません!


いよいよラストにさしかかって「それが人間の良いとこ」のジェスチャーどうなるかな?とか思ってたら、ちょっと思わぬ展開が。
なんと「持って産まれてるよ」あたり(めちゃくちゃ途中)でじぇんちゃんが 横 振 り を煽り始める。

よ、横振り????
「口がすべって」で横振り?????(二度見)

タイミングが不思議なこともあって会場も「?????」になりながら(※個人の感想)控えめに横振りを始める。
「口がすべって」で横振り…………!?(まだ言ってる)
すみませんめちゃくちゃ動揺した、fanfare横振り以来の動揺だった……(笑)
他の会場どうだったのかめちゃくちゃ気になる、覚えてる方はぜひ教えてください(笑)

そんなこともありつつ、「それが人間の良いとこ」は人差し指なし、アウトロの指揮者風スイングはなし。
ラッララッララー!はapと同じ終コンパターン、謎にえろい腰ふりも健在!(笑)

並べながら、apと変わってる部分、変わってない部分が混在しているのを実感する……。
やらなかったものはツアーの序盤ではap同様にやってたけど途中からやらなくなったのか、ツアーでは最初からやってないのか、ランダムなのか、法則性があるのか、やったものも以下略……気になる……気になるけど確かめようがないのがホールツアー……!!

ラスト、apではコーラス隊のおふたりが歌ってくれていた「トゥットゥットゥッ」が音源で流れて、これまたap同様にじぇんちゃんが上手側に投げキッス……と思ったら正面に向かって投げキッス!!

本日、わたくし、列のド真ん中!!

つまり投げキッス  ド  真  正  面  !!!!!!!!!!!!


昇    天   !!!!!!!!!!


ド真正面って、すごいですね。
破壊力、すごいですね。
違いました。

ありがとうございました。
まじでありがとうございました。





■6.常套句

じょじょじょ常套句だぁーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!(テンション高)
そういう曲じゃないのにド真正面投げキッスのおかげさまで全部の喜びが1.5倍になってる、最高!!!!!!!!!!
「口がすべって」と言葉繋がり口繋がりって感じもする!


どの時期の曲も聴けると嬉しいのはもちろんなんだけど、ブラオレ期の曲を今聴ける喜びって、どうしても格別になってしまう。
もともとアルバムツアー以降ほとんど演奏されず、「ご本人さまたち覚えてるのかな……」と思うこともしばしばあったところに、ベストアルバムリリースのタイミングですら披露されなかったことで恋しさに拍車がかかったばかりであり。
何より、声がうまく出ず苦戦する姿を何度も見てきたあの頃の曲を、今のこの声で聴けることが本当に感慨深くて。

だからどきどきしながら迎えたサビで「君に会いたぁーーーーーーーい」が響き渡った瞬間、もう口を覆ってしまった。
伸びやかで、強く!掠れやゆらぎのひとつもなしにまっすぐ届く歌声!!!!
もっっっとくだいて言うと、あの頃危うかった音がちゃんと出てるよ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!よかった!!ほんとによかった!!;;;;
「君に会いたい」、1曲の中で何度も繰り返されるのに毎回全部感激しちゃったよ。全部が最上級で。

こんな姿を10年後見られるなんて、あの頃誰もイメージできなかったと思う。
もうすべてに感謝したいです。ご本人様の努力、周りの方のサポート、そしてりょんりょん先生……もしりょんりょん先生がいてくれなかったらどうなっていたのだろうとこの10年何度思ったことか!
本当にありがとうございます;;;;
(ところで10年後??!?!!!)(ブラオレツアー10年前未だに信じられない)


この曲のさくらいさんは言うまでもなく何も持たずにスタンドマイク。
バラード×スタンドマイク、さくらいさんの真骨頂!!
基本的には原曲のとおりの歌い方なんだけど、「会いたぁーーーーーい」の「たぁ」がちょい下から入って上がる(⤴︎)んじゃなくて、最初から上で入ってそのまままっすぐ伸びてく(→)感じだったと思う。
ほんとに今は余裕で出せるんだ、って実感した……。うう何度でも感慨深くなれる、すごいよほんと……;;;;
あと「嬉しさと悲しみの揺れてる、Oh狂おしいほど」のOhがなかったかな。

演奏面でいうと、さにやんのピアノがたけぴと違った気がする……特にアウトロとか……。
今までこの曲ってたけぴのピアノでしか聴いたことなかったな、とか考えたところで改めてこの曲がさにやん不在期の曲だったこと、そもそもさにやん不在期があったことを思い出す。
そんなこと言ったら「口がすべって」だってさにやん不在期の曲なのにね、あまりに馴染みすぎてずっといてくれてる気がしてしまう。
改めて意識して聴くと、その頃の曲を今一緒に弾いてくれてること、感慨深い……。


この曲の照明演出、すんごく好きでした。
薄暗く青い空間に、細く白っぽい照明が何本も放たれて、ゆっくりムービングして時折交わる。
歌が進むにつれて細い照明の本数がだんだんと増えていくのもまたいいんだ、「君」への恋しさが募っていくのを可視化するみたいで。
シンプルだから今までにもありそうなのに、意外とドンピシャに同じものはない気がする。
こんなに演出に凝ってきたバンドなのにまだ新しい照明演出ができるんだ、って意味でも感激してしまった……。
インスタ写真でいうと長野、広島がそれ。
わかりやすい演出なだけにライブ見ながら「あ、あのインスタ写真がこの曲だったのか」ってわかったレベル。ちょっと初めての体験(笑)
名古屋の写真もぽいんだけどこれは自信なし!


それにしても「常套句」って、めちゃくちゃ“miss you”。

「君に会いたい君に会いたい」
「何していますか 気分はどう」
「君に会いたい君に会いたい」
「愛しています 君はどう」

“miss you”以外のなにものでもない!“miss you”しかない!
なんで思いつかなかった?ってくらい!

そうか、考えてみれば既存の歌でも“miss you”な歌っていっぱいあるよなぁって思った。
(アルバムの)「miss you」にどこか既存の作品とは一線を画している印象を持ってしまっていたけれど、こうして実際にセトリとして既存の曲たちと交わると、必ずしもそうじゃないんだなと印象が変わるね。
これまでの曲の中にも「miss you」の楽曲と通じる部分があるし、「miss you」の楽曲もまたしかり。

この次の曲からライブは本格的に「miss you」の世界に入っていくんだけど、そのひとつ前の最後の曲が「常套句」だったの、この上なくふさわしかったんじゃないかなと思う。