親愛なる櫻坂46さんへ
とっても自分の話
櫻坂にとって5本目となった今回のツアー(5th TOUR "Addiction")中、仕事の状況が滅茶苦茶で
身の丈に合わない役割、チームのキャパシティを超えたタスク量、削られた要望、「来月までの我慢だから」と言われ始まったはずが気づけば半年に延びた変則勤務
東京ドーム初日の日は、これ以上こんな状態が続いたら本当にやられてしまう人が出てきてしまうからと意を決して会議で訴えた日だった
でもまったく聞き入れられなくて
もう悲しいでも悔しいでもなく頭がぼんやりして、涙だけが止まらないまま東京ドームに向かった
ライブはもう始まった瞬間からメンバーのテンションがMAXで、嬉しそうな表情を見てるだけで嬉しくなって、仕事のことは忘れられた
ある曲の前、森田ひかるさんの演技パートがあった
通り過ぎる車によって突然降りかかった水しぶき(きっと泥水だろう)を被った彼女は、何も言わずに水を払って歩き出す
立ち止まったかと思うとそこにあったゴミ箱を蹴り飛ばした
苛立たしげに舌打ちする彼女の顔のアップから次曲「マンホールの蓋の上」が始まる
きっと全然泣くようなパートでも曲でもない、だけど涙が止まらなかった
あ、怒ってよかったんだって思った
グループでいちばん身長の小さい彼女、だけど私は一度もパフォーマンスを見ていて小さいと感じたことはない
彼女が真ん中に立ったときに見せる覇気、パフォーマンス、本当にかっこいい
今働いていて同じポジションにいる方は、みな歳上で知識も経験も年次ももちろん体格も上の男性たちで
東京ドームに行ったその頃は、会議室で顔を突き合わせるたびに恥ずかしくなっていた
なんで自分なんかがここにいるんだろうと
そのままの姿で喜びも怒りも表現する彼女を見たとき、文字にすると本当に単純で笑えちゃうけれど、本当に救われてしまった
東京ドームと比べればとてつもなく小さなあの会議室や執務室を重ねるなんて馬鹿げてる
アイドルとして5万人と対峙するその子と重ねるなんておこがましい
だけど、私もがんばれると思ってしまった
それはこの曲に限ったことでも、森田ひかるさんに限ったことでもない
東京ドーム3日目のほのちゃんのMCの言葉がすごく象徴的だなって思った
「今日、櫻坂、かっこよかった〜〜!!って人〜〜!!」
はーーい!!
「今日、櫻坂、かわいかった〜〜!!って人〜〜!!」
はーーい!!
彼女たちはパンツスーツ姿のまま「かわいい」も「かっこいい」もやってしまう
スカートだって履く、スカートでもかっこよくてかわいくて、
彼女たちはそのままでどんな彼女たちにもなれる
喜び、悲しみ、怒り、癒し、それらを彼女たちは彼女たちのままで表明する
そこにまた単純かもしれないけれど勇気づけられてしまう
あんなに疲弊していたはずなのに、東京ドームが終わってから信じられないくらい元気になった、し、ちょっと変わった
チーム員ともっと感情を分かち合うようになった、相談し合うようになった、みんなで怒った、改善に向けて筋道を立てて動くことを始めた
京セラの直前、ダメ元で上の上に相談を持ちかけた
そしたらきちんと現状が伝わって、改善に向けて動いてもらえることになった
そんな日から数日経ってやってきたのが京セラ公演
1日目に聴いた「死んだふり」、ありえないくらい泣いた
自分は諦めていないつもりで諦めていたんだな、今やっと息を吹き返したんだな、
そしてそのきっかけになったのは間違いなくあなたたち、櫻坂46のみんなだったな
それを確かめられた
最後に四期生のみんなが笑顔で手を差し出してくれるところ、本当に大好き
かわいいその笑顔、ずーっと失われずいてほしいな
何度も聴いて・見てきたはずのStart over!のパフォーマンスもまったく見え方が変わってしまった
あの曲、ほんとに一貫して「蘇生」「やり直し」を謳っているんだね
もうダメだと言わんばかりに仰向けに倒れ込んだ夏鈴ちゃんをメンバーが支えて再び起き上がらせるところから始まり、円のフォーメーション内を夏鈴ちゃんが反時計回りで舞い、ぎゅっとメンバーが集まったかと思うと心臓の拍動を模したフォーメーションと動きを見せる
特にこの曲でいちばん多くの回数繰り返される握った両手を前後に突き出すあの振付、もしかして心臓マッサージ?
その両手が突き出される先は客席で、何度も何度も「まだやり直せる!生き返れ!」って言ってくれてるみたいで、京セラ2日目に涙するようになってしまった
「承認欲求」のコール、改めて思ったけどこんなにスカッとするもんないね
日常生活でこんなでかい声で「不安!不安!不安!ふあーーん!!」とか「知らん知らん知らん知らーん!!」なんて叫ばんわ
会場とステージで一緒にボルテージMAXで作り上げるこの曲、ほんと大好き
こんなふうに怒りや不安に寄り添ってくれるだけじゃなくて、あーーーーーもう楽しい!!嬉しい!!大好き!!!!って思う瞬間も数えきれないほどあって
「UDAGAWA GENERATION」からの「何歳の頃に戻りたいのか?」とかさ、最高だったね
サーカス団とのコラボレーションと櫻坂自身のアクロバット、MVを再現したれなぁ砲……これでもかってエンタテインメントが詰め込まれたウダジェネでたのしーーーーー!!!!って実感した後の「今がいちばん楽しいよね!!」を確かめる曲・いくもど、それぞれの曲の意味が10000倍になって、楽しすぎて涙が出てきてしまった
2025年の私に櫻坂46がいてくれてよかった
このツアーがあってくれてよかった
まつりちゃんが何度も「櫻坂にはBuddiesがついてるし、Buddiesには櫻坂がついてます!」とか、
「みなさんが応援してくれたように私たちも応援したいんです!」とか、
このライブがみなさんの活力になれば、とか言ってくれたけれど、本当になってるよ なったよ
3時間、ほぼぶっ通しで歌い踊り続けて、なんならただ立ってるだけのオタクの方がバテてインターバルで休憩取ったりして(笑)
そんなとてつもないライブをやり遂げたあなたたちのたくましさが眩しい 私もがんばろうって思えた
このライブを通して受け取ったもので私の心は生き延びられたよ
ほんとにありがとう、また今度もーっと元気な自分で会いに行くからね
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