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半世紀へのエントランス @4/23 福岡PayPayドーム 感想文③

■MC4
※初日の終演後はここのMCが存在ごと記憶からふっ飛んでて、そのまま2日目を迎えてしまったので、福岡2日目の感想文から引用……。
内容は福岡の2日間は同じ感じだったはず!

「この2年間、いつみなさんに聴いてもらえるんだろうと悶々としながら制作活動をしてきました。そうしてできた曲を、やっと今日聴いてもらえます!(拍手!)
これまでお届けした曲のように、これからみなさんの思い出や記憶を吸収して、もっとおおきいうたにしていけたらと思ってます。
聴いてください、『永遠』」



■永遠
原曲ではたけぴの弾いているあのピアノをさにやんが弾いて、曲が始まる。
ピアノの儚げなフレーズに呼応するように、ステージ上部には白い照明たちがまばらに点いて、五月雨式に上から下にムービングする。下までムービングし切ると、そのまま光が置き換わるようにモニターには大きな桜の木が出現する。
この一連の流れがほんっっとうに美しくて……「命の瞬き」の視覚化みたいで……毎回見とれるほど大好きでした。勝手に「命のかがやきくんライト」って呼んでました。(突然台無し)
この白のムービングライトのきらめき感、リフレクツアーの進化論のイントロみたい。そこから連想したこともあって、「命の瞬き」っていうワードが思い浮かんだのかもしれないなぁ。

そしてこの曲といえば桜!!!!
曲始めと終わりで全モニターをフルで使って表現する桜の大木と散りゆく花びらは、遠方の席から見ると本当にリアル。思わず本物の桜吹雪の中で演奏しているんじゃないかと錯覚しそうになる。
そして何より、今までに見てきた桜吹雪演出──Mr.Childrenではハル、ウカスカでは春の歌──とまったく印象が違う。今までに見た桜吹雪はどこか華やかさや解放感をまとっていたのに対して、今回の桜吹雪は圧倒的に儚くて切ない……。
曲そのものの違いはもちろんながら、今までの桜演出ではピンク色の花びらが風と共に舞い上がっていたのに対して、今回は真っ白な花びらが静かに散っていく映像だったというのもありそう。同じモチーフでもこんなに印象が変わるなんて。

Mステで見たときは全然そんなことなかったのに、スタンド席からモニターに映る4人を見ていたら、なぜだかものすごく「今自分はカメラのレンズ越しに映した彼らを見ているんだ」って意識が湧いてきてしまう。Mステだってカメラのレンズ越しだったのに、今目の前で繰り広げられているはずの「ライブ」という場でそう思ってるんだから不思議なもんです。
不思議なんだけど、一度そう思ってしまうともう歌詞の内容が全部今の状況とシンクロして聴こえてきてしまう(;;)
今この瞬間を強く強く焼きつけなきゃと思いながら、一人一人の歌う姿を、奏でる姿を、音を、表情を、必死に見ていました。



■others
永遠からのothers!!永遠からの!!others……!!(噛み締め)
「永遠が聞いて呆れる」……!?(違)

これもまたUNITEとの対比になるけれど、UNITEと違って今回赤と青の照明だったことに結構びっくり。
好みだけでいうとまたしてもUNITEのね、夕焼けみたいな間接照明みたいな橙色が好きだったんだよねぇ…………。
青は夜っぽい色だからわかるけれど、赤はなんの色だろう?
本当は混ざって紫になるはずだけど(ザ・夜色)混ざり合えないから赤と青?それとも僕の燃えている愛と君の冷えた愛?もしこれだったらつらすぎるな…………でも「others」をタイトルにするくらいだからやりかねん………………………。(ラキラクでの一言が未だに刺さってる)

みんな知ってるだろうから言わなくてもいいだろうけど……でもやっぱ言っちゃうんだけど……ほんっとこの歌Sexyだよね……。歌うその人の歌声や切なげな表情やマイクスタンド芸はもちろん、じぇんちゃん本人曰く「我慢の美学」な演奏もSexy……。
みなさんこの曲ではたはらさんもなかけも指弾きって知ってました??私京セラで初めて知りました(遅)
指弾きってもう伝家のSexy宝刀みたいなもんじゃないですか、どんだけSexy要素盛るんですか……たまらん……!!
あとラスサビの「君の指に触れくちびるに触れ……」あたりだったかな、マイクに唇を寄せるさくらいさんの横顔の影が床に落ちていて、それをモニターに抜いてたのいいですね、あざといね♡♡
サンギビhimawariのなかけの床の影といいAAGのSUNRISE
の「少年の日々を回想うとき」のさくらいさんの床の影といい、最近お気に入りな演出なんですかね、なんだか近頃は\ドヤ/を感じてちょっと微笑ましくなってしまう(笑)

アウトロではじぇんちゃんのドラムに呼応して照明が瞬くというUNITEと同様の演出からスタートして、途中で青白い?白い?レーザーがゆったりと会場に広がる演出に切り替わる。
UNITEの最初から最後までドラムと呼応しながら段々とスピードと激しさを増していく照明が心にドハマりしてたから、初日に見た時は途中の減速でめちゃくちゃ動揺した記憶が……(笑)
Dancing Shoesもそうだったけれど、このライブで図らずも自分のUNITEの刺さり具合を実感させられて、ちょっとおもしろい(笑)
動揺はしつつ(笑)、このレーザーはこれはこれとしてとても神秘的で美しいものでした。UNITE式照明演出がドラムとの呼応だったなら、このレーザー演出はストリングスと呼応していたんじゃないかな。

そんなわけで数々の演出を味わってきたこの曲で、私が何よりもどれよりも心奪われたのが、モニターに登場する「月」の演出でした。もうこれが最高すぎて!!えっっぐすぎて!!もーーーーーたまらん!!!!!!!!

ほとんどサブモニターでの本人映像がメインのこの曲だけど、間奏になるとメインモニターに夜のビル街、そしてラスサビの「硬い氷は溶け」になるとメインモニター上部に月が出てくる。
月は出てくる時には右下から満ちて満月になっていって、アウトロ入りにかけてまた右下から欠けていく。んですけど、あの、こちとら「君が好き」で英才教育受けてるから月はミスチル文脈で「好きの気持ち」のメタファーだと知ってるわけですよ。
それを踏まえてこの月を見ると、さっきまでの熱が嘘みたいに1人でタクシーに乗り込まされる「僕」の気持ちが、満ちてすぐに欠けていった月に重なって……もう……もんのすごく切ない……。
そりゃ「何が起こったの?」だよなこんなの……。

でもこれで終わりじゃない。
タクシーに揺られて肉体がどんどん「君」から遠ざかっていくように「僕」の気持ちは離れてしまった=月は消えてしまったのかと思いきや、アウトロのドラムラッシュを越えた先で、消えたはずの満月がもう一度モニターに現れるんですよ。煌々と輝きながら。

うわあああああああああああああああああ「僕」;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;

あのドラムラッシュはきっと葛藤ととれると思う。「好き」の気持ちを見失うくらい傷心して、物理的に距離も離れていく中で、あのドラムラッシュのように激しく何度も葛藤して……だけどその末に浮かび上がったのがこの満月なんですよ。
やっぱりどうしようもなく、とてつもなく好きなんですよ。
残酷で、切なくて……だけど美しい、たまらなく大好きな演出でした。
「僕」……頼むから幸せになって(;ω;)



othersが終わって暗転するも、モニターの夜空には月が残されたまま。次の曲に向かうSEが流れ始めてもまったく消える気配がない。
こんなところにもまた葛藤を乗り越えて確かめた「好き」という気持ちの強さを感じて切なくなってしまうう……;;;;

SEには聞き覚えがなかったから月をたよりに「次の曲は月繋がりの曲……!?ヒアカム?君が好き?まさかMr.Shining moonはないよね……!?」とか考えてた、ら!!



■Tomorrow never knows
月が消えて真っ暗なモニターのバックから最小限の照明が灯された瞬間、あのイントロが。うわーーーーーー月からのこの曲!?!!?!これは予想できん!!!!!!
イントロが鳴った瞬間、一斉にお客さんが声もなくどよめいたのを感じました。わかる、わかるよ!!

そこから恒例のパンパパンの手拍子。
今も自分はやらない(どっちかというとテーンテーン\カッ/の\カッ/の方でリズムとる)(これ伝わる???笑)し、以前のライブでは「なんでこうなるんだろうねぇ(笑)」ってちょっと苦笑しちゃうときすらあった。
でも、今回のツアーでどの会場で参加したときも、その日いちばん大きく鳴り響いてたのは、この曲の「パンパパン」だったんだよね。あまりに大きく揃った手拍子を浴びながら、「これだけ多くの人が声を出さずに待望していた気持ちを表現しようとした結果がこの手拍子なんだ」、って思ったら、すっごく愛しくて……こんなふうに思う日がくるなんて思ってなかったから、自分でもびっくりしました。
あー、こうして長年感じてきたことが何かの拍子でひっくり返るの、ライブだなぁ。

そう、Tomorrow never never knowsは今初めて聴く曲なんかじゃない。何度も何年もこうしてライブ会場で目の当たりにしてきた曲。
なのに初日、まるで初めて聴いたみたいにこの曲の大きさ、すごさに圧倒されてしまいました。

どうしてそう思ったのか、って、考えるほどうまく説明できない。何度もライブで聴いてきた曲だし、特別豪華に見せるアレンジがなされていたわけじゃない。
なんなら1番はほとんど照明も落として真っ暗で、モニターにも映像や本人たちを流すこともせず、音楽しかなかった。
あぁ、逆に何も纏わない丸裸の「Tomorrow never knows」を浴びたから、この曲の威力を改めて思い知ったのかもしれない。
だってドームだよ、ドームでこれができてしまう曲ってそうそうない。これができてしまう曲なのがすごい。この曲のままで本気で感動できてしまうから、すごい。

3年経ったって何年経ったって変わらず大サビ入りはいつものあのムービングライトが迎えてくれて、そこから入った大サビではThanksgivingやAAGと同じように大海原や空の映像が流れる。
ひっそりと暗い照明から始まったこの曲が、最後明るい照明と広大な景色とともにこの上なく解放感を持って会場に広がっていくのが大好き。
♪テンテンテンテンのメロディも(つ、伝われ!)イントロとアウトロで同じはずなのに、全然印象が違うんだよね。この曲1曲の間歌ってきた・奏でてきた過程が同じフレーズをまったく別のものに変えるこの感じもたまらなく好き。

この照明や映像もそうだけど、考えてみるとほんとにこの曲って目新しさよりも踏襲が大事にされている気がする。多く演奏されている曲ほどその時々のツアーに合わせていろんな演出やアレンジが加えられるけど(終わりなき旅や名もなき詩もそうだし、ニシエヒガシエがその極致という気がする)だから逆に今回のニシヒガが原曲のさくらいさんのほっぺ叩きパーカッションを使うくらい原曲寄りアレンジでびっくりしたんだよなぁ……(脱線))この曲が大きくアレンジされたのはHOMEスタジアムくらいな気が。
素のままでそれぞれのツアーの文脈の一ピースになってしまえる柔軟性と、30年近く素のままでの披露に耐えられるうた力、このふたつを兼ね備えたこの曲の強力さを改めて思い知ったのでした。



圧倒された1曲が終わると、久々に流れるあの電子音!「Printing」!
直近2ツアーでは次曲のイントロに混ぜられて魔改造されてたから素のままで流されるのはお久しぶり。おかえり♡♡
てなわけで次の曲はもちろん♡♡



■Dance Dance Dance
な  に  も  お  ぼ  え  て  い  な  い(ごめんなさい)
3年ぶりのDance Dance Danceが嬉しくて……記憶ぶっ飛びました……。
だってDance Dance Danceだよ、これまたスポーツ曲なんですわ……楽しんだもん勝ちなんですわ……。
ぎみっらっ♪ぎみっらっ♪したり、さくらいさんのくねくねやなかけのベースソロでうひょーーーーー!!!!ってなったりしてた記憶がかろうじて。
今回さくらいさんロンリープレイどうしてたっけ?たはらさん重力と呼吸やAAGみたいに踊ってたっけ?誰か〜〜〜〜〜!!

あ、モニター映像は覚えてる!
棒状のモニター1本1本に映った映像が曲中に何度も裏側にひっくり返るんだよね……。
(うまく説明できない……。モニターそのものはひっくり返らないものの、映像が物理的にひっくり返っているかのように見せかけてる。プロジェクションマッピング的な。)
近年のMr.Childrenといえばやたらに動いたり回ったり傾斜したりするモニターなわけですが、物理的に動かせなくてもど~~~しても動きを出したい!っていう気概を感じました……ミスチルのこのモニター動かすことに対する執念なに……(笑)



Danceが終わるといつも通り汗だく。運動不足でだいぶ体力も削られてる。でもこの流れ的には盛り上げ曲が連チャンで来るはず……!!さあなんだ!!こい!!
って思ってたらさ、聞き覚えのある……でも気づいたら久しく聴いてなかったアレンジイントロが流れてくるんですよ。
たぶんDanceの記憶がぶっ飛んだのはこのアレンジイントロのせいもあるなぁ!
だってまた聴けるなんて思わなかったんだから!!

ちゃっちゃちゃっちゃっちゃっちゃちゃー!!
ちゃっちゃっちゃちゃっちゃーーー!!

ヽ(;▽;)ノヽ(;▽;)ノヽ(;▽;)ノ



■エソラ
たけしィーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!;;;;;;;;;;;;;;;;(※たけしはいないよ)(反射)

久々のポプザ2012的追加イントロからのエソラだよ~~~~~~ずるすぎるよぉ~~~~~!!!!
これいつぶり??って考えて気づいたんですがもしかしてブラオレぶり……?9年ぶり……??信じられない……
寸分の疑いもなくエソラの追加イントロはたけしプレゼンツだと思ってるんですが実際どうなんでしょう、でもたけしログアウトとともに消えたからその可能性高い気がしてる……そんな追加イントロが新曲で久々にコラボしたこのタイミングで復活っていうのがまたぐっときてしまう……。

イントロではポプザを思い出したけれど、映像はピンクメインでキラキラで、リフレクを思い出す。
福岡では「近年すっかり『フルボリュームのL-Rに』とか『君が話してたの~君はどんな顔して聞いてたの?』のジェスチャーをやらなくなっちゃったな〜」って思いながらこっちは勝手にやり続けてたんですけど(しつこいオタクあるある)、名古屋初日でなんと君が話してたの~君はどんな顔して聞いてたの?」が復活ヽ(;▽;)ノ
ありがと〜〜〜〜嬉しい!!!!大好きこのジェスチャー!!!!その日によって歌い方や表情などもそれぞれ違ってたので、それぞれの日の感想文でまた!

福岡初日は雨上がりだったこともあって2番の歌詞嬉しかったなぁ……。歌詞と現実の出来事がリンクするこの感じも久しぶり!

メンバーが左右ステージ端まで来て演奏してくれる感じも健在。たはらさんがDTRを主導するほどお喋りするようになった今でも変わらず「あのたはらさまがお手振りしてくだすった……!!」「たはらさまがお辞儀してくだすった……!!」の感情が湧いてくることに自分でウケました。たはらさんのレアリティはたはらさんの存在そのものに備わっているものだったのか……!?

そんなたはらさん、そしてなかけはいつもどおり間奏で各ステージサイド→ステージセンター→花道先端と移動するんですが、今回のツアー、途中から花道先端でのたは&なかの向き合い演奏タイムが追加されていましたね。向き合うだけじゃなく微笑み合ったりしてて……なんだこの尊すぎる時間……!!誰が考えたんだありがとう!!!
配信映像見たら東京ドームでもやってましたが、自分が会場で気づけたのは京セラでした。
京セラは花道先端を真横(たはら側)から見る角度の席で、花道先端は背中合わせだから自分の方からはなかけの顔が見えるな〜とか思ってたら、なかけはこっちを向かずなかけの背中越しにたはらさんからなかけへの微笑みを見る形になって、わかりますか?しにました

その状態から大サビで銀テばーーーん!!!!
福岡では無かったけれど、名古屋から追加になりましたね。名古屋の自分の終演後メモを見ると名古屋初日だけイントロで銀テ飛んでたっぽい……?私の記憶違いかほんとなのか……!!
これまでにもツアー途中でバルーン追加された時もあったし(サンギビえびばでとか)、福岡2公演やってみた後から「やっぱり銀テやりたーい!」ってなったのかな、それとも「この情勢で様子見してたけどできそうだぞ!よしやろう!」ってなったのかな……。
銀テが飛ぶあの光景、そしてその後お客さんが取った銀テを振って客席がキラキラするあの光景、大好きです。エソラという曲のきらめきそのまんまの景色。innocent worldの段でも書いたとおり今回のツアーはほとんどがスタンド席だったこともあって、この景色がいちばん記憶に焼きついています。

いろいろ書いたけれど、ここに書いたことは大体ライブ中の精神的ゆとりが出てきた名古屋以降で思ったこと。なぜなら福岡2daysはひたすら深刻な体力不足を実感させられていたから!!!!(笑)
昔は跳べてたのに……5年ぶりのエソラ……大サビ最後まで飛び続けられなかった……衝撃……。
ありがたいことに何公演か重ねるうちに最初から最後まで飛べるようになってきて、あぁこうして鈍っていた身体が順応していく感じ、これもツアーだったなぁ……と思い出しました。



■MC5
ここもあったんだけど初日はこの後の曲の記憶が大きすぎて記憶から飛んだヽ(;▽;)ノ
なので福岡2日目のMCをベースにこんな感じだろうという感じで書いてます。

「次で最後の曲です!
最後の1曲を何にするか、すごく迷いましたが、この曲なら一番みなさんへの感謝と愛情を伝えられるだろうと思った曲を選びました。
みなさんへの感謝を込めて、GIFTをお届けします。(曲名言ってなかったかも……?)」



■GIFT
POPSAURUS2012、Thanksgivingを経て、確実に「周年ツアーの祝祭感、ライブでの交歓」を象徴するようになったこの曲。
だから今回のツアーでこの曲をやること自体には驚きはなかった……はずなんだけど、別の意味で驚いた。
だって今回のGIFT、これまで見てきた「周年ツアーのGIFT」とはまったく違っていたから!
勝手に「愛しいグジャグジャ」って呼んでるくらいにぐちゃぐちゃで、愛しくて!まぎれもなく「やっと開催できた3年ぶりのツアー初日のGIFT」だったから!

Thanksgivingを彷彿とさせるようにほぼアカペラから始まった歌い出し。直前のMCで本編最後の曲ってことも、彼らが強い想いを持ってこの曲を選んだこともわかってるから、会場も一段と意識して目を向け耳を傾けている。
そんな曲の歌い出しで、

「い〜ちばんひkきれ……ごめんもっかいやらして!!!!

えええええええええ?!!??!!?!!?!wwwwwwwww

声も出せないけどさすがにざわざわした空気になりつつ、「大丈夫だよー!」と声を上げることも盛り上げる感じの歓声を上げることもできず……でも「大丈夫だよー!」の気持ちをめいっぱい届けようとするように、客席からは拍手が起こる。
そんな拍手を浴びるさくらいさんは「うわーやっちゃったぁ……!!」って言うかのように両手で顔を覆う。ちらりと見える顔は赤くなっていて、はるか昔のSENSEツアーたまアリ初日のかぞえうた前MC(これも大事なMCだったんだよね……笑)で、言い間違えた時のことを思い出したりもする。

気を取り直して歌い出すさくらいさん。今度は歌詞を間違えなかったけれど、歌ってるうちにどんどんどんどん涙声になっていく。
さっき顔を覆ったばかりで前髪もぐちゃぐちゃになってて、涙を耐えるように顔も歪めてて……そんな横顔を見ていたら、今のこの状況があまりにこのあとやってくる歌詞そのまんまで、こちらも込み上げてくるものを止められなくなった。

周年ツアー初日の本編最後の歌い出しでこうなるなんて、 「お世辞にもきれいとは言えない」のかもしれない。
でもなんとなくわかった気がするんだよ、どうしてこんなにグジャグジャになっちゃったか。

3年ぶりの、待ちに待ったツアー。その初日まで握りしめてきた掌が、今ここで、この瞬間に、山ほどの緊張と気負いと一緒にほどけたんじゃないかって思うんだよ。
「長い間君に渡したくて強く握りしめていた」から、だからこそのグジャグジャなんじゃないかって思ったんだよ。

歌詞を正しく歌う歌わないとか、歌がうまいとかどうとか、そういったことを全部飛び越えた。どれだけ大事にここまで握り締めてきてくれたのか、これでもかって伝わった。

こんなに愛しいグジャグジャなんてない。
本当に、ほんとに大好きです。


ちなみにこのグジャグジャタイムではもうひとつ愛しい出来事が……!
さくらいさんの涙声に気づいたさにやんが「僕の両手が」だったと思う)でハモの音量を上げたんだけど、その後すぐに大丈夫だと思ったのかすっと音量を戻して、その直後からほんとにさくらいさんが持ち直す、っていうスーパーアシストがあったの。
ちょうど5年前のThanksgiving福岡の「君が好き」でも同じようなことがあった(さくらいさんがいつもファルセットで歌ってるところを出すのが辛そうでアドリブ的にオクターブ下げで歌ったら、さにやんが自然に低音ハモから切り替えて代わりにいつものさくらいさんパートを歌ってくれた)んだけど、本当にさにやんは偉大……(;;)

サビの「白と黒のその間に無限の色が広がってる」の歌詞を聴いていると、Anyの「また12色の心で好きな背景を描きたして行く」を思い出す。
この日の時点ではもしかすると繋がってるのかもしれないな、と思いつつまだぼんやりとした感覚。この2曲の繋がりをいちばん強く認識したのは京セラ初日だったので、また京セラ初日の感想文できちんと書きたいな……。

2番ではUNITEでやっていた「もうやめにしようか?」で一旦演奏を抑えてからの「自分ーの胸ーにきーくとぉ!」ドラムダッダッダッダッ……!)のアレンジ。
歌詞の内容を具現化するこのアレンジ、ずるすぎるぅ……。

そしてUNITEのとき、メンバーみんなが思いっきり歌ってくれた「今君に贈るよ、気に入るかなぁ?受け取ってよ」「君とだから探せたよ、僕の方こそありがとう」~ラララのコーラスパートへ。
今回も歌ってくれるのかな、と思って少しは心の準備をしていたつもりが、今回は

4人「今きーみにおーくーるよ、気に入るかなぁ?受け取ってよ」
じぇたはなか「君とーだかーら、」
さく「君とーだーから、」
じぇたはなか「探せたよ」
さく「探せたよ」
じぇたはなか「僕の方こそありがとう」
さく「ありがとーーーーー!!!!


;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;(むり)


今までさくらいさんがメインで歌ってそのバックで3人が歌うのなら見たことがあるし、なんなら今日も見た(ゆすふるの「あいごっばっくゆーすふるでーいず♪」)けれど、こんなのは見たことない。3人がメインボーカルで、さくらいさんが華を添えるGIFTなんて!
3人の声を聴いてほしくてパートをずらしたの?3人が言葉を届けたくてメインで歌ってくれたの?
正確なことなんてわからないけれど、3人から直接歌われた言葉、それを彩るように支えるように後押しする歌声、どれも本当に愛しい(;;)

そしてそこからの「ありがとーーーーー!!!!」のシャウト!!
福岡2日間はまだメロディに乗せて歌詞として歌ってたような気もするけれど(やってたらごめん!!)、名古屋初日からは明確にシャウトになってた記憶があります。
心の準備もないままに想いの塊をそのまんまぶつけられたときの雷に打たれたような衝撃と、涙腺が熱を持ってぶわっと涙が溢れ出すあの感覚、未だに忘れられない……。
名古屋初日以降、ここで毎回こっちもグジャグジャになってました。

それがあってからの「ラララーララーラ……」のコーラスタイムだったから、もう今まで以上に感慨が……。
さくらいさんが「心の中で!」と呼びかけたとおり、もちろん声は出せない。出せないんだけど、彼らの笑顔が、見回す視線が、そこにないはずの声を「在るもの」にしてくれた。それが嬉しすぎて、優しすぎて。

曲が終わって、「Mr.Childrenでした!」と晴れやかな笑顔で去っていく5人。
その姿に自然と「僕の方こそありがとうだよ」って言葉が湧き上がらずにいられなかった。

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